耽溺の森 〜だから僕らは森から出ない〜

一 千之助

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 始まりの森 5

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「ぐぅっ! か……っ、はぁっ!」

「良い子だね、アツシも。もうすぐだよ?」

 男性に串刺しにされながら、敦の陽根にも奴隷印が刻まれる。亀頭にジワジワと焼き付けられる模様。
 ナズナと違って漏らされたら大変だと、敦の尿道にはストッパーが捩じ込まれていた。ソレを挿れた時の歓喜に満ちた男性の顔を敦は知らない。
 キノコの傘が連なるように並んだ長いプジー。挿れる時には三角頭が先なので滑らかに入るが、当然、出す時には傘の反り返りが尿道を抉る。
 敏感な粘膜を擦られる刺激で、少年がどのように身悶えるか。想像するだけで顔がニヤけてしまう男性だった。

 そして彼は今、悶絶する少年を鑑賞している。

「痛っ、ひっぎぃぃっっ!!」

 涙で顔をぐしゃぐしゃにして敦は歯を食い縛った。灼けるような深い痛み。一瞬で過ぎ去る激痛と違い、神経を掴んで離さないソレは、敏感な細胞にとてつもない責苦を与えている。
 まるで亀頭を剣山で包まれ、ゆっくりじっくりと食い込むような終わりの見えない凄絶さ。
 限界を越えた敦の白い喉が絶叫で激しく震える。張り裂けんばかりに喉を震わせて泣き叫ぶ少年を堪能しつつ、男性は、あえて敦の苦痛が長引くよう、ゆっくり丁寧に印を刻んでいった。

 ああ…… 予想を裏切らないね、君は。

 眼福を通り越した嬌態。視界に刺さる死物狂いな少年の艶姿。玉のように浮かぶ汗が滴り落ちる様は、彼の全身を歓喜に震わせる。男性の背筋をゾクゾクと貫く快感。
 力ない獲物を従わせ、思うがままにするなど奴隷で慣れているはずなのに、この少年に覚える劣情は底がしれない。こんなに凶暴な征服欲で満たされるのは初めてだった。

 うっとり眼を蕩けさせつつ、彼は、反返る幼いカリ首の裏まで丹念に印を刻みつける。今までやったこともないような複雑で緻密な奴隷印を。

 そして、ようやく針の動きが止まった。

「オーケイ、終わったよ、アツシ。良く我慢したね」

 ひぃひぃと息を荒らげる少年の頭を撫でて、男性は一物を呑み込ませたまま抱き締めた。
 涙と涎でぐしゃぐしゃな顔の少年。こんな顔をさせているのが自分なのだと思うと、彼の凶暴に猛る征服欲が満たされる。驚くほどの高揚感が男性を襲った。
 人の心を挫くのは存外簡単だ。痛みはその基本。与えられる痛みが酷ければ酷いほど、獲物から従順さを引き出せる。最初が肝心だ。徹底的にいたぶり、反骨の芽を粉々に踏みにじっておかねば。ただし、心を壊さない程度に。
 男性自身が奴隷だった経験を持つため、その絶妙なバランスを彼は心得ている。

 そして、さらには鞭のあとの飴。

「良い子には御褒美だ。.....イきなさい?」

「ひあっ? あっ?! ぅぁああっ!!」

 男性の言葉を耳にした途端、敦の陽根が大きく震える。勝手に身体が高まり、敦を絶頂に叩きつけた。

「うん。上手く作用しているね。気持ち悦いかい?」

「ひっ? 出ないっ?!」

 イッたのに出せない苦しさで、アツシは頭を仰け反らせ悶絶する。

「ああ、お漏らし防止にストッパーを入れていたっけ」

 そう呟き、彼は敦の鈴口にあるリングに指を通して、ぬちゅっとストッパーを引っ張った。ずりゅりゅりゅっと柔らかな粘膜を擦り上げて半分ほど引き出しながら、男性は卑らしく口角を歪め、再び無理やりストッパーを捩じ込んだ。
 案の定、未経験な狭い尿道を蹂躙され、眼を見開いて涙する敦。極悪な傘の反り返りが無垢な尿道を責め立てた。子供のようにイヤイヤと首を打ち振るい、泣き喚く少年の姿に、全身が獰猛な愉悦で粟立つ男性。。

「痛っ、痛ぃよぅっ!」

「痛いね? でも、我慢して?」

 ぬちぬちストッパーを出し入れし、彼は泣き叫び続ける敦をうっとりと眺めた。狭い粘膜をこすられる激痛が立て続けに少年を襲う。
 身も世もなく許しを請う敦の嬌態に眼をすがめ、男性は幼い少年の脳内に毒を注ぎ込んだ。

「ああ、良いね。凄く良い。これで君は私のモノだ。ナズナが大切なら、私の言うことを良くきくんだよ?」

「はいっ! はいっっ!! ききますっ!!」

「良い子だ。何でもだよ? 反抗は許さないからね? 従順なら優しくしてあげる。ここも気持ち悦くね。痛いのは嫌でしょう?」

 ガスガス尿道を穿ちながら、彼の注ぐ毒が敦の思考を侵していく。ここも慣らせば愉悦を感じられるものの、初心者で性的なことを何も知らない中学生。未経験の柔肉を無理やり抉じ開けられたら激痛しか感じない。
 しかもここは異世界。地球とは常識も違い、奴隷などという理不尽な生き物が売り買いされる場所だ。奴隷には蹂躙が当たり前な男性の使う玩具も、初心者にはハードルが高いモノだった。

「いや……っ、ごめんなさいっ! 良い子にすりゅ……っ! すりゅからぁぁっ!」

 思わず舌を噛みつつ、痛みに悶絶する敦に他の答えはない。そんな素直な少年が可愛らしくて堪らない男性。
 ひとしきり虐めて満足したのか、彼はストッパーを引き抜くと、敦を極まらせるべく激しく突き上げた。

「ひぅ.....っ! ひっ.....ぁ? あーっ!!」

 ようよう訪れた解放。そのあまりの心地好さに敦の眼が蕩けていく。だが終わらぬ快感も、また責め苦だ。拷問に過ぎない。一時は愉悦に溺れもしたが、それが続くうちに少年の様子が変わる。

「あひっ? う…ぁっ! やめ…っ! ……っぁぁあーっ!!」

「やめ? なに? まだイけるだろ?」

 ねっとりと舌を這わせながら、身悶える敦を男性は愉しむ。
 とうの少年が口にする言葉は条件反射のようなモノ。立て続けの絶頂で、敦の頭の中は真っ白だった。指先まで這い回る悦楽の波に飲み込まれ、許されることを望み、息も止まりそうなほど蕩けた身体に翻弄されている。
 ありったけの精を吐き出させて、それでも足りないと敦の中を掻き回す男性。もはや声も掠れ、ただドライでイくだけの敦は、男性にされるがままガクガクと壊れた人形のように揺すられていた。

「はぁ.....っ、ホントに堪らない。君の中は絶品だ。いくら吐き出しても、猛りが鎮まらない」

 恍惚とした顔で微笑み、男性は敦を突き上げる。

 森の中で敦を犯してから彼は敦しか見えなかった。この少年が欲しくて堪らない。ゆえに家へ招き繋げる事にした。
 少年は知らないだろう。ただでさえ数が少ない単体の男の希少価値を。欲望渦巻き、性的遊戯が日常なこの世界において、金髪の彼は非常に珍しい男色家。単体の同性にしか欲情しないガチの本物。
 半陰陽のはびこる世界だ。性的嗜好に男も女もない。だから彼も、長い奴隷経験で女性を抱くことは出来る。しかし欲情とは程遠く、薬や生理的反応でおっ勃たされ使われてきたに過ぎない。彼の性的嗜好は男が好きだった。
 絶対的に男の少ない世界で、降って湧いた無垢な可愛い少年。これに溺れずにおられようか。彼が見逃すはずがない。 

「……離さないよ。私のモノだ」

 熱い吐息を蕩けさせ、男性は敦に深く口付ける。

 夜も昼もなく少年に執着し、絡まる男性。そんな彼による凄絶な調教で、敦の啼かされる日々が始まった。
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