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幼稚園
わたしはふしぎ。
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私はとても変わっている。
ハッキリ言ってしまうと変人だ。
自分でもとてもそう思うが、家族や友人も認める程の変人だ。
これは、とある変人のたわいもないお話だ。
幼稚園の頃の私は教室で絵を描いている事が多く遊びの誘いを断ってまで自分の世界に入り込む偏屈野郎だった。
ところがそんなある日のことだった。
そんな偏屈野郎が遊びに誘われた。
4、5人のグループに入れてもらい、ままごとをすることになったのだ。
普段の私なら絶対に断っているところだったが、繰り返しの誘いと威圧に負けたのだ。
私は母親役をやることになった。
だが、家でろくに手伝いもしなかった ぐうたら者、尚且つリーダーシップなど皆無の私に母親役など勤まるはずがなかった。
「何をしたらいいのだろう?」
隅で呆然としている私をよそに、父親役は会社へ行き、姉役と妹役は勉強をし、犬役はワンワン吠え始めた。
行動を起こさない私に姉役が「ママ、お腹すいた」と言ってきた。
私は無言でお料理セットを手に取り、料理を作るふりをした。
ところが、料理の最中に妹役が「卵の溶き方が違う」だの「包丁の持ち方がおかしい」だのと言い出した。
面倒臭いと思った。
ままごと如きで何故、卵の溶き方がおかしいだのと言われなければならないんだろうか。
果たしてそこまでこだわる必要があるのだろうか。
それとも母親役は細かいところにも配慮しろということなのだろうか。
当時の私には、とにかく理解が出来なかった。
その後も妹役、そして途中で混ざった複数人は私に、あれをしろこれをしろと言ってきた。母親を一体何だと思っているのか。召使いか何かと間違えているのではないか。
お片づけの時間になり、遊びに入れてもらった喜びと、理解し難い出来事に困惑しつつ複雑な感情で長い長い召使いごっこは終わりを迎えた。
その後も同じグループに誘われ何度か、ままごとに入れてもらったが、案の定私は母親役をやらしてもらうことは無かった。
子供役をし、学校に行くと言って家を出て、そのまま抜け出し、再び自分の世界へと入り込んでいた。
もしくは、隅の方で「バブー」と言い続けるだけだった。
ハッキリ言ってしまうと変人だ。
自分でもとてもそう思うが、家族や友人も認める程の変人だ。
これは、とある変人のたわいもないお話だ。
幼稚園の頃の私は教室で絵を描いている事が多く遊びの誘いを断ってまで自分の世界に入り込む偏屈野郎だった。
ところがそんなある日のことだった。
そんな偏屈野郎が遊びに誘われた。
4、5人のグループに入れてもらい、ままごとをすることになったのだ。
普段の私なら絶対に断っているところだったが、繰り返しの誘いと威圧に負けたのだ。
私は母親役をやることになった。
だが、家でろくに手伝いもしなかった ぐうたら者、尚且つリーダーシップなど皆無の私に母親役など勤まるはずがなかった。
「何をしたらいいのだろう?」
隅で呆然としている私をよそに、父親役は会社へ行き、姉役と妹役は勉強をし、犬役はワンワン吠え始めた。
行動を起こさない私に姉役が「ママ、お腹すいた」と言ってきた。
私は無言でお料理セットを手に取り、料理を作るふりをした。
ところが、料理の最中に妹役が「卵の溶き方が違う」だの「包丁の持ち方がおかしい」だのと言い出した。
面倒臭いと思った。
ままごと如きで何故、卵の溶き方がおかしいだのと言われなければならないんだろうか。
果たしてそこまでこだわる必要があるのだろうか。
それとも母親役は細かいところにも配慮しろということなのだろうか。
当時の私には、とにかく理解が出来なかった。
その後も妹役、そして途中で混ざった複数人は私に、あれをしろこれをしろと言ってきた。母親を一体何だと思っているのか。召使いか何かと間違えているのではないか。
お片づけの時間になり、遊びに入れてもらった喜びと、理解し難い出来事に困惑しつつ複雑な感情で長い長い召使いごっこは終わりを迎えた。
その後も同じグループに誘われ何度か、ままごとに入れてもらったが、案の定私は母親役をやらしてもらうことは無かった。
子供役をし、学校に行くと言って家を出て、そのまま抜け出し、再び自分の世界へと入り込んでいた。
もしくは、隅の方で「バブー」と言い続けるだけだった。
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