2 / 2
青い鳥
【02】――ただ静かに
しおりを挟む
「おお、いいね。じゃあ、さっそくやってみようよ」
「う、うん。じゃあ、ちょっと……」
楽しげなクレアの声にカテリーナは答えると、苦笑いをうかべ、鳥型オブジェの前に立ち、くるりと、体の向きを変えた。そうして、彼女は鳥型オブジェに背をむけると、そのくちばしの部分を覆いこむように、カテリーナは鳥型オブジェに自分のお尻を、密着させる。
「けど、ニオイがもれちゃうのは嫌だなぁ……」
カテリーナは不快そうに顔をしかめると、鳥型オブジェを手でおさえつけ、腰を、もぞもぞ、と動かした。そうやって、ボウルのような形をしたくちばしにたいして、ぴったりと、お尻がはまる位置をさがしていく。そして、カテリーナはお尻とくちばしの間にすきまがないのを丁寧に確認すると、
「それじゃあ……、するね?」
「う、うん……!」
カテリーナの言葉に、クレアは少し緊張したような面持ちでうなずく。そして――
「ぁ……。でそう」
カテリーナはそうつぶやくと、体内の中にある空気の動きをさぐるように、目をとじる。
そんなカテリーナを、クレアはかたずをのんで見守っていた。
どうしてこんなに緊張するんだろう、と、そんな思いがクレアの心中を満たしていく、そんななか、カテリーナは――「ふぅ、んっ……」と下腹部に力を入れ、溜まったガスを体内から排出する素振りをみせた。しかし――
……。
「カテリーナ」
……。
「ねえ」
……。
「カテリーナ?」
何度も呼び続けるクレア。返事のないカテリーナに彼女が、首をかしげていると、
「……ん? ……どうかした?」
「え? あ、いや、なんていうか……。もしかして、おなら、引っ込んじゃった?」
クレアがたずねると、カテリーナは少し顔をうつむかせる。
「別に、そういうわけじゃないんだけど……」
「……?」
クレアは首をかしげると、なにげない様子でカテリーナの横へわまわり、側面から鳥型オブジェに視線をむけた。
「なんだろう、あれ」
クレアは鳥型のオブジェの頭部を見てつぶやく。
そこには、目を模したようなくぼみがあり、その部分がなにやら光っていた。クレアは怪訝な表情をうかべると、その光を間近で確認ようと、鳥型オブシェの横でしゃがみ込んだ。
「これって……」
「ど、どうかした?」
カテリーナは鳥のオブジェを両手とお尻ではさみ込んだまま、クレアに視線をむける。
「ねえ、カテリーナ」
「な、なに?」
カテリーナはそう返事をすると、なんとなく嫌な予感をおぼえたように、オブジェを掴む手に力をこめた。
そんなカテリーナの目を真っ直ぐ見て、クレアは苦笑いをうかべると、
「もしかして――すかした?」
「――っ!? は……ぇ!? ちょっ……もしかして、におい、もれてた?」
動揺した様子のカテリーナ。
しかし、そうじゃないと、クレアは首を横にふり、肩すかしをくらったかのような口調でこたえた。
「っていうか、音がまったくしなかったから、ぜんぜん気づかなかったよ」
「いや……、なんでそんなに、がっかりしてるのよ」
カテリーナはゆっくりと落ち着きを取り戻していきつつ、クレアの表情を見て、納得いかいようすで肩をすくめる。
「別に、そんなことはないんだけどさ。どうせだったら、気持ちのいい音が聞きたいじゃん」
「そんなの、しらないよ……。っていうか、音もニオイもとどいてないのに、どうしてわかったの?」
カテリーナの問いに、クレアは「ん」と、いつの間にか手につまんでいたものを差し出してこたえる。
「これが、その鳥の目の部分から出てきてたんだよ」
それは、雨の雫ように小さな――空色の玉だった。その美しい彩りには透明感があり、目をうばうような輝きを放っている。
「これって……」
「たぶん、カテリーナのニオイに反応して……。――っ!?」
「へっ!? な、なに!? どうしたの!?」
カテリーナは驚きの声をあげる。その視線の先で、クレアは鼻を押さえ、苦しげな声をもらしていたからだ。
そんなクレアの反応を見て、カテリーナは「はっ」と何かに気づいたように眉をあげる。
「ごめん……。もしかして、私のせい?」
カテリーナはしっかり鳥型オブジェの口から、管の中へとおならを送り込んだのだが、カテリーナの体内から排出された濁った空気は、少量であるが、オブジェの口の部分に残ってしまっていたらしい。そしてその空気が、カテリーナが動いてしまったことで――すぐ横でしゃがみこんでいたクレアの鼻の近くで、開放されてしまったようだ。
「けど、その反応は……。さすがに、おおげさじゃない?」
「ひやっ、ひょんなことないっへ! いったい、なにをひゃべたら……」
クレアは先ほどの石をポケットの中に入れながら声を上げるが、呂律がまわっていない。あたりにただよっている、においが原因だろう。それはあまりにひどく、ネギを凝縮させて、それを腐らせたような、それほどに強烈なにおいだった。しかし――、
「て、いうのは、じょうだん……、だよ?」
カテリーナの目にうっすらと涙がうかんでいるのを見て、いおうとしていた言葉をのみこむと――クレアは鼻から手をはなし、ニオイが薄まっていることに安堵しながら、苦笑いをうかべる。
「……いやぁ、恥ずかしいのはわかるけどさぁ。泣くことはないじゃん」
「別に、泣いてないけど?」
カテリーナは、感情をおさえているのか、何事もなかったかのような表情でいう。
その目にはもう涙はたまっておらず、「あれ?」とクレアは首をかしげたが、すぐに気をとりなおす。
「まあ、いっか。っていうか……」
クレアはそう言いながら、お腹をなでる。その様子に、カテリーナは、はっとするように声をもらすと、
「もしかして、クレアも……?」
「いやぁ……、うーん。どうなんだろう……、ちょっと、ふんばってみないことには……」
クレアはそう言いながら、カテリーナと場所を入れ替わると、先ほどカテリーナがしたように、青い鳥の口に尻をあてる。そして、「んっ……」と軽い感じの息み声をもらした。すると――
~ ぶっ! ぷっ――ぷううぅぅううぅぅ……
まの抜けた、くぐもった音が、場に鳴り響いていく。
音の出どころは、どう聞いてもクレアのお尻からであり――鳥型オブジェの口内からだった。
だまりこむカテリーナとクレア。
硬直する二人の表情。
口をぽかんと開け、二人は見合っていた。
第一声を迷っているのか、二人のあいだに言葉を選ぶような沈黙がうまれる。
次第に、クレアの頬が火照りを増していくなか、先に口を開いたのは、カテリーナだった。
「いい音、だったね」
「――っ」
クレアは勢いよくその場でしゃがみこみ、膝と腕のあいだに顔をうずめる。
「うっ……」
クレアの肩が、ぴくっ、とはねた。
先ほどの鳴ったのは、クレアが放屁をした音で、間違いないだろう。その残り香が、体制のせいで、鼻に届いてしまったらしい。そして――
「――ぁ、っ」
ニオイは、カテリーナの鼻にも届いたようだ。クレアが大きく動いたことで、濁った空気が、散ってしまったのだろう。
そのニオイがあまりに強烈だったのか、カテリーナの頭部が、くらっ、と少しだけゆれる。
カテリーナは、ぎゅっ、と一度力を入れて目をつむると、左右に頭を振り、ぱっちりと目を開け、クレアに視線をむけた。その眼前で、
「おたがいさま……、だよね?」
クレアは膝に顔をうずめたまま、ぼそっと口をひらく。
その落ち込んだような声は、あきらかに立ち直るきっかけをもとめていた。しかし――、
「そ……、そうかなぁ……」
カテリーナは立ち上がりながら、自分の手に視線をうつす。その両手のひらは、空色の玉でいっぱいになっていた。
その反応に、クレアは思わず顔を上げる。
「何でそんなにショックを受けてるのさ。お互い様ってことで、いいじゃん」
「うん……、まあ、そうだね。お互いさま、だよね?」
「そうそう。そう考えれば、恥ずかしさも、少しは薄れるでしょ?」
クレアはそういって気を取り直すと、腰を上げた。
「確かに。それに、この綺麗な玉も、沢山手に入ったし。まあ……、よかったよね?」
「うんうん。とりあえず、そういうことにしておこう」
カテリーナが石を適当にしまいながら言うと、その言葉にクレアは満足げにうなずく。それをきっかけに、二人の間にあった緊張感みたいなものが、少しずつ弛緩していった。そして、カテリーナは何気なく自分とクレアのバスケットを見比べると、
「っていうか、クレア。まさか、さぼってたんじゃないでしょうね」
「今回は違うよ。それに、探してる途中でこんな変なものを見つけたら、手を止めるしかないでしょ」
「ん? ……今回は?」
「と、とにかく、山菜はもう十分でしょ? それでもつまみながら、そろそろ帰ろう」
クレアは帰り道のほうへ歩きながら、カテリーナが手に持っている空色の玉を指差していう。
「あっ、ちょっと。まってよ」
カテリーナはあわてたようにクレアの背中を追いかけていき、小走りで山をおりていった。
二人分の足音は遠ざかり、場に静寂がおとずれる。
森の奥の、ひらけた空間。その場所に、暖かな風がとおりぬけていく。
木々のゆれる音のなか、草木にかこまれた場所に、鳥型オブジェは、ただ静かに存在していた。
「う、うん。じゃあ、ちょっと……」
楽しげなクレアの声にカテリーナは答えると、苦笑いをうかべ、鳥型オブジェの前に立ち、くるりと、体の向きを変えた。そうして、彼女は鳥型オブジェに背をむけると、そのくちばしの部分を覆いこむように、カテリーナは鳥型オブジェに自分のお尻を、密着させる。
「けど、ニオイがもれちゃうのは嫌だなぁ……」
カテリーナは不快そうに顔をしかめると、鳥型オブジェを手でおさえつけ、腰を、もぞもぞ、と動かした。そうやって、ボウルのような形をしたくちばしにたいして、ぴったりと、お尻がはまる位置をさがしていく。そして、カテリーナはお尻とくちばしの間にすきまがないのを丁寧に確認すると、
「それじゃあ……、するね?」
「う、うん……!」
カテリーナの言葉に、クレアは少し緊張したような面持ちでうなずく。そして――
「ぁ……。でそう」
カテリーナはそうつぶやくと、体内の中にある空気の動きをさぐるように、目をとじる。
そんなカテリーナを、クレアはかたずをのんで見守っていた。
どうしてこんなに緊張するんだろう、と、そんな思いがクレアの心中を満たしていく、そんななか、カテリーナは――「ふぅ、んっ……」と下腹部に力を入れ、溜まったガスを体内から排出する素振りをみせた。しかし――
……。
「カテリーナ」
……。
「ねえ」
……。
「カテリーナ?」
何度も呼び続けるクレア。返事のないカテリーナに彼女が、首をかしげていると、
「……ん? ……どうかした?」
「え? あ、いや、なんていうか……。もしかして、おなら、引っ込んじゃった?」
クレアがたずねると、カテリーナは少し顔をうつむかせる。
「別に、そういうわけじゃないんだけど……」
「……?」
クレアは首をかしげると、なにげない様子でカテリーナの横へわまわり、側面から鳥型オブジェに視線をむけた。
「なんだろう、あれ」
クレアは鳥型のオブジェの頭部を見てつぶやく。
そこには、目を模したようなくぼみがあり、その部分がなにやら光っていた。クレアは怪訝な表情をうかべると、その光を間近で確認ようと、鳥型オブシェの横でしゃがみ込んだ。
「これって……」
「ど、どうかした?」
カテリーナは鳥のオブジェを両手とお尻ではさみ込んだまま、クレアに視線をむける。
「ねえ、カテリーナ」
「な、なに?」
カテリーナはそう返事をすると、なんとなく嫌な予感をおぼえたように、オブジェを掴む手に力をこめた。
そんなカテリーナの目を真っ直ぐ見て、クレアは苦笑いをうかべると、
「もしかして――すかした?」
「――っ!? は……ぇ!? ちょっ……もしかして、におい、もれてた?」
動揺した様子のカテリーナ。
しかし、そうじゃないと、クレアは首を横にふり、肩すかしをくらったかのような口調でこたえた。
「っていうか、音がまったくしなかったから、ぜんぜん気づかなかったよ」
「いや……、なんでそんなに、がっかりしてるのよ」
カテリーナはゆっくりと落ち着きを取り戻していきつつ、クレアの表情を見て、納得いかいようすで肩をすくめる。
「別に、そんなことはないんだけどさ。どうせだったら、気持ちのいい音が聞きたいじゃん」
「そんなの、しらないよ……。っていうか、音もニオイもとどいてないのに、どうしてわかったの?」
カテリーナの問いに、クレアは「ん」と、いつの間にか手につまんでいたものを差し出してこたえる。
「これが、その鳥の目の部分から出てきてたんだよ」
それは、雨の雫ように小さな――空色の玉だった。その美しい彩りには透明感があり、目をうばうような輝きを放っている。
「これって……」
「たぶん、カテリーナのニオイに反応して……。――っ!?」
「へっ!? な、なに!? どうしたの!?」
カテリーナは驚きの声をあげる。その視線の先で、クレアは鼻を押さえ、苦しげな声をもらしていたからだ。
そんなクレアの反応を見て、カテリーナは「はっ」と何かに気づいたように眉をあげる。
「ごめん……。もしかして、私のせい?」
カテリーナはしっかり鳥型オブジェの口から、管の中へとおならを送り込んだのだが、カテリーナの体内から排出された濁った空気は、少量であるが、オブジェの口の部分に残ってしまっていたらしい。そしてその空気が、カテリーナが動いてしまったことで――すぐ横でしゃがみこんでいたクレアの鼻の近くで、開放されてしまったようだ。
「けど、その反応は……。さすがに、おおげさじゃない?」
「ひやっ、ひょんなことないっへ! いったい、なにをひゃべたら……」
クレアは先ほどの石をポケットの中に入れながら声を上げるが、呂律がまわっていない。あたりにただよっている、においが原因だろう。それはあまりにひどく、ネギを凝縮させて、それを腐らせたような、それほどに強烈なにおいだった。しかし――、
「て、いうのは、じょうだん……、だよ?」
カテリーナの目にうっすらと涙がうかんでいるのを見て、いおうとしていた言葉をのみこむと――クレアは鼻から手をはなし、ニオイが薄まっていることに安堵しながら、苦笑いをうかべる。
「……いやぁ、恥ずかしいのはわかるけどさぁ。泣くことはないじゃん」
「別に、泣いてないけど?」
カテリーナは、感情をおさえているのか、何事もなかったかのような表情でいう。
その目にはもう涙はたまっておらず、「あれ?」とクレアは首をかしげたが、すぐに気をとりなおす。
「まあ、いっか。っていうか……」
クレアはそう言いながら、お腹をなでる。その様子に、カテリーナは、はっとするように声をもらすと、
「もしかして、クレアも……?」
「いやぁ……、うーん。どうなんだろう……、ちょっと、ふんばってみないことには……」
クレアはそう言いながら、カテリーナと場所を入れ替わると、先ほどカテリーナがしたように、青い鳥の口に尻をあてる。そして、「んっ……」と軽い感じの息み声をもらした。すると――
~ ぶっ! ぷっ――ぷううぅぅううぅぅ……
まの抜けた、くぐもった音が、場に鳴り響いていく。
音の出どころは、どう聞いてもクレアのお尻からであり――鳥型オブジェの口内からだった。
だまりこむカテリーナとクレア。
硬直する二人の表情。
口をぽかんと開け、二人は見合っていた。
第一声を迷っているのか、二人のあいだに言葉を選ぶような沈黙がうまれる。
次第に、クレアの頬が火照りを増していくなか、先に口を開いたのは、カテリーナだった。
「いい音、だったね」
「――っ」
クレアは勢いよくその場でしゃがみこみ、膝と腕のあいだに顔をうずめる。
「うっ……」
クレアの肩が、ぴくっ、とはねた。
先ほどの鳴ったのは、クレアが放屁をした音で、間違いないだろう。その残り香が、体制のせいで、鼻に届いてしまったらしい。そして――
「――ぁ、っ」
ニオイは、カテリーナの鼻にも届いたようだ。クレアが大きく動いたことで、濁った空気が、散ってしまったのだろう。
そのニオイがあまりに強烈だったのか、カテリーナの頭部が、くらっ、と少しだけゆれる。
カテリーナは、ぎゅっ、と一度力を入れて目をつむると、左右に頭を振り、ぱっちりと目を開け、クレアに視線をむけた。その眼前で、
「おたがいさま……、だよね?」
クレアは膝に顔をうずめたまま、ぼそっと口をひらく。
その落ち込んだような声は、あきらかに立ち直るきっかけをもとめていた。しかし――、
「そ……、そうかなぁ……」
カテリーナは立ち上がりながら、自分の手に視線をうつす。その両手のひらは、空色の玉でいっぱいになっていた。
その反応に、クレアは思わず顔を上げる。
「何でそんなにショックを受けてるのさ。お互い様ってことで、いいじゃん」
「うん……、まあ、そうだね。お互いさま、だよね?」
「そうそう。そう考えれば、恥ずかしさも、少しは薄れるでしょ?」
クレアはそういって気を取り直すと、腰を上げた。
「確かに。それに、この綺麗な玉も、沢山手に入ったし。まあ……、よかったよね?」
「うんうん。とりあえず、そういうことにしておこう」
カテリーナが石を適当にしまいながら言うと、その言葉にクレアは満足げにうなずく。それをきっかけに、二人の間にあった緊張感みたいなものが、少しずつ弛緩していった。そして、カテリーナは何気なく自分とクレアのバスケットを見比べると、
「っていうか、クレア。まさか、さぼってたんじゃないでしょうね」
「今回は違うよ。それに、探してる途中でこんな変なものを見つけたら、手を止めるしかないでしょ」
「ん? ……今回は?」
「と、とにかく、山菜はもう十分でしょ? それでもつまみながら、そろそろ帰ろう」
クレアは帰り道のほうへ歩きながら、カテリーナが手に持っている空色の玉を指差していう。
「あっ、ちょっと。まってよ」
カテリーナはあわてたようにクレアの背中を追いかけていき、小走りで山をおりていった。
二人分の足音は遠ざかり、場に静寂がおとずれる。
森の奥の、ひらけた空間。その場所に、暖かな風がとおりぬけていく。
木々のゆれる音のなか、草木にかこまれた場所に、鳥型オブジェは、ただ静かに存在していた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる