婚約破棄令嬢は元婚約者の実態を知る~まさか元婚約者がトマト星から来たなんて~

白雪みなと

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婚約破棄令嬢は元婚約者の実態を知る~まさか元婚約者がトマト星から来たなんて~

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「婚約破棄されてくれ」
「またまたぁ」
「俺、人類は愛せないんだ」
「うん……あなたも人類でしょう?」
「俺、違うんだよ」
「は?」
「じゃあ!」

 ちょっと待てやぁ! と言いかけたが、全力疾走していったエクセリクシ様には声が届きそうにも無かったので、ただ呆然とそこに立ち尽くしていた。


「人類じゃないってどういう事よ!」

 私はケチャップご飯を爆食いしていた。
 私は今日から出来るだけエクセリクシ様の行動を観察することにした。


「ふんふんふん♪ へいへい♪ フォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!」

 エクセリクシ様、意外とキ●ガイとかなのかな……。
 その調子でトマトに水をやる。

 ~~翌日~~

「いーためても美味しいトメイトォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!」

 うるせえなあ。
 トマトに水をやった後、炒めてない生のトマトを食べるエクセリクシ様。

 ~~翌週~~

「(ばくっ……ばくっ……)」

 今度は真顔&無言でトマトを頬張るエクセリクシ様。
 こいつトマトばっかりだなぁ。

 ~~翌月~~

「トマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマトトマト」

 怖っ!
 銀〇の某地味キャラみたいな感じになってるじゃん!

「あのー」
「く、来るな! まさか貴様トマトの使いか!」

 なんだ、トマトの使いって。

「実は俺……トマトの念が集まってできた存在なんだ……」
「ええーっ……」

 カウンセリングルーム連れていった方がいいのだろうか。

「人類と野菜は愛せないのか……」
「口から吐いてるのってトマト?」
「ふふっ、君にはトマトの才能があるようだね……」
「何それ」

 私が冷静にツッコミを入れると。

「トマト星のことは……頼ん……だ」
「エクセリクシ様ァァァ!」

 私は急いでカウンセリングの先生を呼ぶのだった。
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