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4話
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「こんにちは。調子はどうかな。」
アイロンはかかっていないもののよれている印象がないYシャツにジーパン。
最近、この格好が定着したような気がする。
そして、この先生、先生らしいことをしているのを見たことがない。カウンセリングも雑談だけして終わる。そういうものなのかな。わからない。
カウンセリングの他に現代知識の勉強と魔石の中にあって取り込んだ魔力の操作の練習。
サポートは、一応2人の女の人。黒服を着た人がそれだった。黒一色が圧迫感を感じる。
教えるのは初めから女性とわかった1人だけ。もう一人はそれを黙ってみている。それか、自身も同じように練習する。
土御門と同じ苗字なので親戚か何かかな。
言われるままにやるのは昔を思い出して非常に気分が沈む。けれど、自分の思い通りに動かせるのだからまだなしか。
先生曰く心を平常心に保つ薬があることにはあるのだが、僕にそれが効果がるかどうかわからないと。
体にある耐性によって人によって効果が出やすい人、出にくい人がいるそうだ。そして、霊薬を飲まされた僕は普通の人より薬に対する耐性が強いらしい。その分、病気にもかかりずらいらしいが。
先生が信じるかどうかわからないが、異世界に行って人ではない何かを大量殺戮してきた、といえば話は違ってくると思う。言わないけど。
とりあえず、気分を変えながらやるというありがたい、と話をした。
今日は比較的開放感を感じる食堂で練習をしている。気分変わったかな。
「こんにちは。青木君。」
「榊さん。どうして。」
新しいく来た新キャラは榊さん。胡散臭い笑顔。目が合った直後に感じる値踏みされてる感。
この人は使えるものは使うが、使えなくなれば簡単に消しに来るあのクズどもと同じにおいがする。
私欲に走るかどうかわからないので、まるっきり同じかどうか分からないが。彼はどっちだ。
それにしても、先生の明らかに動揺するところを初めてみた。慌ててるな。
事前にご連絡ください、という気持ちがひしひしと伝わってくる。それに対して、新キャラ榊さんとやらのほんの一瞬だけ見せたこいつ使えねぇという空気。
力関係がなんとなく分かる。そして、不機嫌を隠そうとしない態度をとる土御門さんの1人。相性が良い悪いの判断基準で測れないほど、嫌っているようだ。この人はいったい何をした。
「少し話を聞いて欲しいから少し外してもらえるかな。」
有無を言わさない笑顔。彼とっては決定事項なのだろう。
この場合にいる全員に選択肢がない。先制は取られた?
話を聞く選択肢しかないのでそう感じるだけかな。
現状、何かを選択するという権利を僕は持っていない。
「国防の方。私どもとあなた方は対等。」
「ええ。そうです。」
言葉だけなら同意しているのに、全く同意しているようには見えない。むしろ、喧嘩を売っているようにも見える。
国防というからには国の人か。
それにしても、この2人、冷気によって人を殺すことができるかもしれない。
「世の中にはね。外に出せないこと、というのは多い。君がいま覚えている力。そこの娘さんたち。この島。奇怪生物。オーパーツ。迷宮。」
僕は何を言いたいのかさっぱりわからない。というていで話で聞いた方がいいようだ。
「強行するつもりですか。」
「実践に勝るものはない、ということです。試験はできても実践はできない。勉強と同じですよ。知識がそのまますべて実践で使えるわけではない。君もそう思はないかい。」
目線を外さずことなく見られている。指名された。
言いたいことはわかる。わかるが、ここで同意するのは何か危ない気がする。
もしかしてこれが強制イベント? ルート確定要素?
「榊さん。」
「地下へと続く迷宮。君たちにはそこに行ってもらうよ。それは決定事項だ。君たちも忘れたわけではあるまい。」
先生の言葉を振り切るように言葉をつむぐ。
先生の焦った感じと女性1人が今にも人を殺すといわんばかりの雰囲気。
そして、ただの空気である僕ともう1人の女性。なんだかねなぁ。
アイロンはかかっていないもののよれている印象がないYシャツにジーパン。
最近、この格好が定着したような気がする。
そして、この先生、先生らしいことをしているのを見たことがない。カウンセリングも雑談だけして終わる。そういうものなのかな。わからない。
カウンセリングの他に現代知識の勉強と魔石の中にあって取り込んだ魔力の操作の練習。
サポートは、一応2人の女の人。黒服を着た人がそれだった。黒一色が圧迫感を感じる。
教えるのは初めから女性とわかった1人だけ。もう一人はそれを黙ってみている。それか、自身も同じように練習する。
土御門と同じ苗字なので親戚か何かかな。
言われるままにやるのは昔を思い出して非常に気分が沈む。けれど、自分の思い通りに動かせるのだからまだなしか。
先生曰く心を平常心に保つ薬があることにはあるのだが、僕にそれが効果がるかどうかわからないと。
体にある耐性によって人によって効果が出やすい人、出にくい人がいるそうだ。そして、霊薬を飲まされた僕は普通の人より薬に対する耐性が強いらしい。その分、病気にもかかりずらいらしいが。
先生が信じるかどうかわからないが、異世界に行って人ではない何かを大量殺戮してきた、といえば話は違ってくると思う。言わないけど。
とりあえず、気分を変えながらやるというありがたい、と話をした。
今日は比較的開放感を感じる食堂で練習をしている。気分変わったかな。
「こんにちは。青木君。」
「榊さん。どうして。」
新しいく来た新キャラは榊さん。胡散臭い笑顔。目が合った直後に感じる値踏みされてる感。
この人は使えるものは使うが、使えなくなれば簡単に消しに来るあのクズどもと同じにおいがする。
私欲に走るかどうかわからないので、まるっきり同じかどうか分からないが。彼はどっちだ。
それにしても、先生の明らかに動揺するところを初めてみた。慌ててるな。
事前にご連絡ください、という気持ちがひしひしと伝わってくる。それに対して、新キャラ榊さんとやらのほんの一瞬だけ見せたこいつ使えねぇという空気。
力関係がなんとなく分かる。そして、不機嫌を隠そうとしない態度をとる土御門さんの1人。相性が良い悪いの判断基準で測れないほど、嫌っているようだ。この人はいったい何をした。
「少し話を聞いて欲しいから少し外してもらえるかな。」
有無を言わさない笑顔。彼とっては決定事項なのだろう。
この場合にいる全員に選択肢がない。先制は取られた?
話を聞く選択肢しかないのでそう感じるだけかな。
現状、何かを選択するという権利を僕は持っていない。
「国防の方。私どもとあなた方は対等。」
「ええ。そうです。」
言葉だけなら同意しているのに、全く同意しているようには見えない。むしろ、喧嘩を売っているようにも見える。
国防というからには国の人か。
それにしても、この2人、冷気によって人を殺すことができるかもしれない。
「世の中にはね。外に出せないこと、というのは多い。君がいま覚えている力。そこの娘さんたち。この島。奇怪生物。オーパーツ。迷宮。」
僕は何を言いたいのかさっぱりわからない。というていで話で聞いた方がいいようだ。
「強行するつもりですか。」
「実践に勝るものはない、ということです。試験はできても実践はできない。勉強と同じですよ。知識がそのまますべて実践で使えるわけではない。君もそう思はないかい。」
目線を外さずことなく見られている。指名された。
言いたいことはわかる。わかるが、ここで同意するのは何か危ない気がする。
もしかしてこれが強制イベント? ルート確定要素?
「榊さん。」
「地下へと続く迷宮。君たちにはそこに行ってもらうよ。それは決定事項だ。君たちも忘れたわけではあるまい。」
先生の言葉を振り切るように言葉をつむぐ。
先生の焦った感じと女性1人が今にも人を殺すといわんばかりの雰囲気。
そして、ただの空気である僕ともう1人の女性。なんだかねなぁ。
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