転生に失敗したせいでダンジョンに行かされる

らんらんらん

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7話

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「そういえば、前々から聞こうと思っていたのですが、そういうものだからという世界のルールってどいうものですか?」
 前々からという表現はちょっと違う。が、この際だからいいか。

「そういうもの。」

「えっ。」

「管理神じゃないからね。正確に何がどう、って、こっち側もわかっていない部分があるんだよね。君の名前のような例外はあるものの、現在上書きされている最中だからね。第一ルールがあって、僕らのような存在がいる。その本質に干渉可能な存在は、それをすべてすることはないんだよ。今回のイレギュラーは、ともかく、すべてを知れば抜け道も知ることができるからね。作った本人以外は、書き換え防止が必要なんだよ。」

 なんとなく、分かった。けど、何がどうわかったという言葉にできない何か、だけど。きっと、これ以上、突っ込んだらダメなやつ。

「気にしないことにします。」

「賢いね。他は、ないかな。」

「いまのところは。」

「うん。じゃあ、名前の件。よろしくね。」

 神様が、埃を払う様に手を振るうと急に下に落ちる感覚が。引っ張られるでもいいが、浮遊感が気持ち悪く怖い。

 これからは、飛行機乗らなくていいや。人は、飛べない。アレは、きっと、未知な何かだ。うん。そういうことにしておこう。偉人さんごめんなさい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

※別視点です

「こんにちは、御姫様。いまは、魔術師さんか。あり方が、前に大部分ひきつけられているから、御姫様でもありだけれど。どっちでがいい?」

 真っ白な空間に1人たたずむ和装な方。男性か女性か性別の判断に困るが、来ている服は男性用のだから男性でいいのかな。私のことを、姫、と称するのだから、今生前世としているのだろう。

「どちらでも構いません。」
 
 嘘だ。けれど、その選択肢は、私にはない。目の前の神様は以前こっちに来た時にお会いした神様とは違う。光、闇、火、水、風、土、戦い、魔道等々数々の神様があの世界にいた。この世界の神様が一柱だとは限らないは、当然。現に、神社、教会等、宗教が多くある。

「お初にお目にかかります。私は、私は、」

「いいよ。その名前もう使えないから。」

 声が出ない。名前を呼んだのにそこにいない、感覚とはまた別。その物が無くなった。そんな感じがする。

「君の故郷、本来はもう故郷じゃないけど、面倒だから故郷ということにしておいて。そこなくなったから。」

「えっ。」

 こういうときは、何を言っているかわからなかった。といえばいいのかな。残念ことに、それほど、ショックを受けることはない。むしろ、何も感じていない。そのことの方がショックなのだが。いい思い出なんてない。愛着なんてないと思っていた。だから、うれしくなると、思ったのだけれど。どうやら、違ったらしい。

「理そのものが消えたんだよ。その在り方もね、勿論、彼の咎も含め、何もかもすべてね。」

「そうですか。」

「そう。次第に君の記憶にも影響が出ると思うけど、次第に違和感はなくなるよ。そうだね。例えば、夢の中で生活していた。そうなるのかな。だから、あとは君次第。」

「私、次第?」

「そう。何もかもないからね。いまの路線を選んだことも、君の役割も、いずれはなんで、の状態になるね。どうする?」

 わかった。私次第とは、そういうことか。私とつながっている残りカスが、無くなったんだ。そして、それについているこの私もいずれは意味を無くすか、その可能性がある。彼からすればその方がいいのかもしれないが。

「私は、何も選択しません。」

「へぇ。」

「無くなるならそれが私の本来のあり方なのでしょう。本来の私に相乗りしているのですから、元より私に選択肢などありません。」

「そう。じゃあ、この話はなかったことになるけれど。」

「構いません。」

「正直な話、どっちに転ぶかわからない。それこそ運しだい、といってもいい。」

「はい。」

「そう。ならいいや。」

 わざと大きな音を立てながら両掌を打った。何も無いらしい。視界が白く覆われるのを感じながら、「願わくば、彼の力に」と聞こえた気がした。
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