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夢に咲く花
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時間は全ての人に等しく流れるわけでない。
廊下に一人蹲る孝宏は、いつもより長い時間にすっかり疲弊していた。
耳が痛くなるほど張りつめた空気の中、扉の向こうから漏れる声は遠くて、どこか他人事のように思えてくる。
「大丈夫、ルイは助かる。大丈夫だ」
繰り返し自分に言い聞かせるのも疲れてしまった。それでも、口先だけでも言っていないと、考えが悪い方へと転がっていく。それがまた辛い。
せめて一人じゃなかったら、どれだけ心強かっただろう。
ここが地球ならすぐにでも助けを求めた。
両親とまだ幼いが、落ち込んでいる時は頭を撫でてくれる可愛い妹と弟。学校の友人たちだってこんな時くらいは、傍にいてくれるかもしれない。彼らに会いたくても会えないこの状況が恨めしい。
(どうして、どうして俺はここにいるんだろう)
孝宏は上着の内ポケットに手を伸ばし、携帯電話を取りだした。いつも通りのアナログ時計が地球の時を刻んでいる。現在地球では二学期が始まり、九月も半ばに差し掛かっている。夜九時過ぎ。
『いつもなら一人で勉強している時間だ』
いつも、祖父母の家庭教師が終わった後、出された課題をこなしていた。
祖父母は小学校の教師だったが、中学生レベルまでならと引き受けてくれたのだ。スパルタでみっちり扱かれたが、その甲斐もあって成績はぐんと伸びた。学校では一人で勉強していると、よくわからない見栄を張ってしまい、結局は今も秘密にしたままだ。
ついこの間までの日常を懐かしく思っていると、孝宏はあることに気が付いた。
(あれ?電波が立ってる)
自分の見たものが信じられなくて、穴が開くほど携帯電話の画面を見つめたが、間違いなく白い線が三本、しっかりと表示されている。
孝宏は震える手でボタンを押し、着信履歴から父の電話番号を探した。頻繁に掛けていたと思っていたのに、こんな時に限ってすぐに見つからず、電話帳から探せばよかったと後悔した時、突然画面が切り替わり、電子音に合わせてレトロな黒い電話が踊り出した。
『嘘だろ』
表示された≪木下≫の名前を見て、孝宏は眉尻を下げ目頭に涙を滲ませた。
孝宏は何かを言いかけてから息を飲み、唇の右端を犬歯でぐっと噛みしめた。声が聞きたいと思うのに、通話ボタンに掛けた親指が押すのを躊躇してしまっている。
孝宏は視線を画面に落としたまま、二回、深呼吸をした。一度目よりも二回目は大きくゆっくりと深呼吸した。
――ピッ……――
『木下?』
――進藤君?――
『うん』
――本当に?本当に進藤君?――
(ああ、どうしよう)
孝宏の脳裏を最後にもらったメールがよぎり、電話越しの声が以前より、地球にいた時よりもずっと近く聞こえる。
ただの友人として接してきた、過去の自分が味わったことのない特別な響きに耳が痺れ、孝宏は目を閉じた。
出来れば違った時場所で、直接聞きたかった、と思いながら。
『本当に俺 ……』
――やっと繋がった。……あの後、何度電話しても繋がらなくて、メールも返事来ないから本当に届いてるわかんないし……――
電話越しの涙声が途切れ、その代わりすすり泣く声が聞こえてくる。
『心配かけているよな。ゴメン。でも俺大丈夫、大丈夫だから』
大丈夫と繰り返しながら何が大丈夫なのか、自分自身でもさっぱり分からない言葉に、どれだけの説得力があるのか。
すすり泣く声は収まりそうにない。
『あの………俺、大丈夫だよ』
何か言わねばと、安心させねばと。泣かないでと伝えたいのに、大丈夫と繰り返すばかりで、上手く言葉に出来ない。自分が実に腹立たしい。
――泣いてゴメン。でも嬉しくて…………――
《生きていてくれて》
震える涙声が小さく、本当に、小さく言った。
木下自身、孝宏に聞こえたとは思っていないかもしれない。
孝宏も目を閉じていなければ、いつも以上に耳を澄ましていなければ、気が付かなかったかもしれない呟きは、孝宏の心を容赦なくえぐった。携帯電話を握る手に力が入る。
『メール見た』
孝宏は徐に切り出した。
緊張も羞恥心も不安でさえも感じられない、孝宏の声は単調で暗い。
もしも次があるなら、それは必ず伝えると心に決めていた。今は相応しい時でないが、逃せばきっと次はない。
『すごく嬉しかった。それなのにすぐに返信できなくてごめん。でも本当に嬉しかった。俺も……好きだから』
すすり泣く声が止まる。
――うん――
『…………』
昔何度も思い描いた告白。放課後の図書室か、その帰り道でさらりと言ってみたかった。
だがいくら脳内で都合よく思い描けても、度胸のない自分には到底無理で、実際は心臓があり得ないほど煩く、緊張から声が上ずり、酷く恰好の悪いものだろうと考えていた。
それなのに現実は、自分の中が恐ろしく静かだ。
格好良くもなく理想的でもなく、スマートとは言い難いが、煩い心音もじっとりと滲む手汗もない。
焦って舌を噛むことも、みっともなく泣くこともない。
表情も声も、幸せを語るものとはとても思えないが、今はこれが孝宏の精いっぱいの虚勢だった。
――大丈夫?どこか怪我とかしてない?――
『な、何で?大丈夫だよ』
何度も口にした≪大丈夫≫と、木下の言う≪大丈夫≫と違っていて、孝宏はやや乱暴に≪大丈夫≫と返した。
――何となく元気ないかなって思って。い、異世界って怖いところじゃないの?――
心臓がギュッと締まり全身の圧力が一気に上がる。顔が熱い。
彼女の前では虚勢を張っていたいし、余裕を見せていたい。
強いと思っていて欲しいし、情けないと思ってほしくない。
彼女の理想がどんなものかなんて知らないけれど、彼女の前ではせめていつも通りの自分でいたかった。
孝宏は電話口でわめきそうになるのを堪え、早口でまくし立てた。
『……大丈夫だよ。魔法とか変なところはあるけど、地球とそんなに変わんないし、親切にしてくれる人もいるし、俺大丈夫だから。そういや、今世話になっている人たちが狼男でさ、内一人は人魚とのハーフなんだ。面白いだろ?でもすごく親切で、怖いところなんてないし、むしろ親切すぎてこっちが引くっていうか。それから、魔法を少しだけ使えるようになってさ、つっても火をちょこっと出せるだけだど。なんか曲芸みたいだよな。えと、だから……えと……』
言葉に詰まり、それでも相手の反応が返ってこないのを不審に思い携帯電を見ると、すでに通話は切れており、いつも通りの待ち受け画面に戻っていた。
孝宏は携帯電話を指先が白くなるほど両手で強く握りしめ、額に押し当てた。
『何で……何でこうなんだ』
廊下の静けさがよりいっそうが身に染みた。
廊下に一人蹲る孝宏は、いつもより長い時間にすっかり疲弊していた。
耳が痛くなるほど張りつめた空気の中、扉の向こうから漏れる声は遠くて、どこか他人事のように思えてくる。
「大丈夫、ルイは助かる。大丈夫だ」
繰り返し自分に言い聞かせるのも疲れてしまった。それでも、口先だけでも言っていないと、考えが悪い方へと転がっていく。それがまた辛い。
せめて一人じゃなかったら、どれだけ心強かっただろう。
ここが地球ならすぐにでも助けを求めた。
両親とまだ幼いが、落ち込んでいる時は頭を撫でてくれる可愛い妹と弟。学校の友人たちだってこんな時くらいは、傍にいてくれるかもしれない。彼らに会いたくても会えないこの状況が恨めしい。
(どうして、どうして俺はここにいるんだろう)
孝宏は上着の内ポケットに手を伸ばし、携帯電話を取りだした。いつも通りのアナログ時計が地球の時を刻んでいる。現在地球では二学期が始まり、九月も半ばに差し掛かっている。夜九時過ぎ。
『いつもなら一人で勉強している時間だ』
いつも、祖父母の家庭教師が終わった後、出された課題をこなしていた。
祖父母は小学校の教師だったが、中学生レベルまでならと引き受けてくれたのだ。スパルタでみっちり扱かれたが、その甲斐もあって成績はぐんと伸びた。学校では一人で勉強していると、よくわからない見栄を張ってしまい、結局は今も秘密にしたままだ。
ついこの間までの日常を懐かしく思っていると、孝宏はあることに気が付いた。
(あれ?電波が立ってる)
自分の見たものが信じられなくて、穴が開くほど携帯電話の画面を見つめたが、間違いなく白い線が三本、しっかりと表示されている。
孝宏は震える手でボタンを押し、着信履歴から父の電話番号を探した。頻繁に掛けていたと思っていたのに、こんな時に限ってすぐに見つからず、電話帳から探せばよかったと後悔した時、突然画面が切り替わり、電子音に合わせてレトロな黒い電話が踊り出した。
『嘘だろ』
表示された≪木下≫の名前を見て、孝宏は眉尻を下げ目頭に涙を滲ませた。
孝宏は何かを言いかけてから息を飲み、唇の右端を犬歯でぐっと噛みしめた。声が聞きたいと思うのに、通話ボタンに掛けた親指が押すのを躊躇してしまっている。
孝宏は視線を画面に落としたまま、二回、深呼吸をした。一度目よりも二回目は大きくゆっくりと深呼吸した。
――ピッ……――
『木下?』
――進藤君?――
『うん』
――本当に?本当に進藤君?――
(ああ、どうしよう)
孝宏の脳裏を最後にもらったメールがよぎり、電話越しの声が以前より、地球にいた時よりもずっと近く聞こえる。
ただの友人として接してきた、過去の自分が味わったことのない特別な響きに耳が痺れ、孝宏は目を閉じた。
出来れば違った時場所で、直接聞きたかった、と思いながら。
『本当に俺 ……』
――やっと繋がった。……あの後、何度電話しても繋がらなくて、メールも返事来ないから本当に届いてるわかんないし……――
電話越しの涙声が途切れ、その代わりすすり泣く声が聞こえてくる。
『心配かけているよな。ゴメン。でも俺大丈夫、大丈夫だから』
大丈夫と繰り返しながら何が大丈夫なのか、自分自身でもさっぱり分からない言葉に、どれだけの説得力があるのか。
すすり泣く声は収まりそうにない。
『あの………俺、大丈夫だよ』
何か言わねばと、安心させねばと。泣かないでと伝えたいのに、大丈夫と繰り返すばかりで、上手く言葉に出来ない。自分が実に腹立たしい。
――泣いてゴメン。でも嬉しくて…………――
《生きていてくれて》
震える涙声が小さく、本当に、小さく言った。
木下自身、孝宏に聞こえたとは思っていないかもしれない。
孝宏も目を閉じていなければ、いつも以上に耳を澄ましていなければ、気が付かなかったかもしれない呟きは、孝宏の心を容赦なくえぐった。携帯電話を握る手に力が入る。
『メール見た』
孝宏は徐に切り出した。
緊張も羞恥心も不安でさえも感じられない、孝宏の声は単調で暗い。
もしも次があるなら、それは必ず伝えると心に決めていた。今は相応しい時でないが、逃せばきっと次はない。
『すごく嬉しかった。それなのにすぐに返信できなくてごめん。でも本当に嬉しかった。俺も……好きだから』
すすり泣く声が止まる。
――うん――
『…………』
昔何度も思い描いた告白。放課後の図書室か、その帰り道でさらりと言ってみたかった。
だがいくら脳内で都合よく思い描けても、度胸のない自分には到底無理で、実際は心臓があり得ないほど煩く、緊張から声が上ずり、酷く恰好の悪いものだろうと考えていた。
それなのに現実は、自分の中が恐ろしく静かだ。
格好良くもなく理想的でもなく、スマートとは言い難いが、煩い心音もじっとりと滲む手汗もない。
焦って舌を噛むことも、みっともなく泣くこともない。
表情も声も、幸せを語るものとはとても思えないが、今はこれが孝宏の精いっぱいの虚勢だった。
――大丈夫?どこか怪我とかしてない?――
『な、何で?大丈夫だよ』
何度も口にした≪大丈夫≫と、木下の言う≪大丈夫≫と違っていて、孝宏はやや乱暴に≪大丈夫≫と返した。
――何となく元気ないかなって思って。い、異世界って怖いところじゃないの?――
心臓がギュッと締まり全身の圧力が一気に上がる。顔が熱い。
彼女の前では虚勢を張っていたいし、余裕を見せていたい。
強いと思っていて欲しいし、情けないと思ってほしくない。
彼女の理想がどんなものかなんて知らないけれど、彼女の前ではせめていつも通りの自分でいたかった。
孝宏は電話口でわめきそうになるのを堪え、早口でまくし立てた。
『……大丈夫だよ。魔法とか変なところはあるけど、地球とそんなに変わんないし、親切にしてくれる人もいるし、俺大丈夫だから。そういや、今世話になっている人たちが狼男でさ、内一人は人魚とのハーフなんだ。面白いだろ?でもすごく親切で、怖いところなんてないし、むしろ親切すぎてこっちが引くっていうか。それから、魔法を少しだけ使えるようになってさ、つっても火をちょこっと出せるだけだど。なんか曲芸みたいだよな。えと、だから……えと……』
言葉に詰まり、それでも相手の反応が返ってこないのを不審に思い携帯電を見ると、すでに通話は切れており、いつも通りの待ち受け画面に戻っていた。
孝宏は携帯電話を指先が白くなるほど両手で強く握りしめ、額に押し当てた。
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