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プロローグ
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怪しい。
怪しすぎる。
いや、怪しいというよりかは胡散臭い、のだろうか。
まぁそんなことはどうでもいい。
問題なのは、怪しさと胡散臭さを醸し出しているアレだ。
「魔剣 定価10円」
シンプルにそう書かれた紙が、レジ側の壁に取り付けられている魔剣らしきものに貼られていた。
魔剣は、モン○ンに出てくる大剣のような形をしていて、全体的に黒い。まさしく、魔剣のイメージそのもだ。
……。
んなアホな。
流石に無理があるだろう。
ギャグなのか?このコンビニの装飾なのか?それとも本気で売っているのか?魔剣は法律上大丈夫なのか?
………。
もう考えるのは止そう。
店員に聞けば一発だ。
「お次のお客さまどうぞー」
俺の番だ。
今日の昼食用のカップ麺をレジに置く。
ついでに聞かねば。
「あの、すみません。そこの魔剣?なんですが…」
「はい、魔剣ですね。少々お待ちくださいー」
なん…だと…
店員さんはちっちゃい脚立を持ってきて、壁に取り付けられていた魔剣を取り外した。
「こちら専用のバッグに入れさせていただきますねー」
そう言うと、黒いラケットバッグのようなものを取り出し、その中に入れた。
「合計、334円になります」
……これは魔剣を買えという天の導きだそうに違いない。
俺は自分にそう言い聞かせ、334円支払い、カップ麺と魔剣を受け取った。
魔剣は想像以上に重く、バッグが無ければ持ち帰ることはできなかっただろう(色んな意味で)
「ありがとうございましたー」
…もう、このコンビニに来る事はないだろう。
俺は魔剣入りバッグを背負い、カップ麺の入ったコンビニ袋を手に提げ、帰路に着いた。
こうして、俺は魔剣(果たして本当かどうかはわからないが)を手に入れたのだった。
……ほんと、どうしようね。これ。
☆ <ニニニ|== ☆ <ニニニ|== ☆
怪しすぎる。
いや、怪しいというよりかは胡散臭い、のだろうか。
まぁそんなことはどうでもいい。
問題なのは、怪しさと胡散臭さを醸し出しているアレだ。
「魔剣 定価10円」
シンプルにそう書かれた紙が、レジ側の壁に取り付けられている魔剣らしきものに貼られていた。
魔剣は、モン○ンに出てくる大剣のような形をしていて、全体的に黒い。まさしく、魔剣のイメージそのもだ。
……。
んなアホな。
流石に無理があるだろう。
ギャグなのか?このコンビニの装飾なのか?それとも本気で売っているのか?魔剣は法律上大丈夫なのか?
………。
もう考えるのは止そう。
店員に聞けば一発だ。
「お次のお客さまどうぞー」
俺の番だ。
今日の昼食用のカップ麺をレジに置く。
ついでに聞かねば。
「あの、すみません。そこの魔剣?なんですが…」
「はい、魔剣ですね。少々お待ちくださいー」
なん…だと…
店員さんはちっちゃい脚立を持ってきて、壁に取り付けられていた魔剣を取り外した。
「こちら専用のバッグに入れさせていただきますねー」
そう言うと、黒いラケットバッグのようなものを取り出し、その中に入れた。
「合計、334円になります」
……これは魔剣を買えという天の導きだそうに違いない。
俺は自分にそう言い聞かせ、334円支払い、カップ麺と魔剣を受け取った。
魔剣は想像以上に重く、バッグが無ければ持ち帰ることはできなかっただろう(色んな意味で)
「ありがとうございましたー」
…もう、このコンビニに来る事はないだろう。
俺は魔剣入りバッグを背負い、カップ麺の入ったコンビニ袋を手に提げ、帰路に着いた。
こうして、俺は魔剣(果たして本当かどうかはわからないが)を手に入れたのだった。
……ほんと、どうしようね。これ。
☆ <ニニニ|== ☆ <ニニニ|== ☆
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