うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。

春雨

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7歳

お庭でぴくにっく

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目が覚めてしまった。

今はまだ朝の5時を過ぎたところだ。
今日が楽しみすぎてウキウキしてちゃんと寝れなかったのだ。

そう。今日はピクニックの日。
…と、言ってもお庭でお弁当を広げてみんなで食べるだけでもちろん敷地外には出れない。

今日は珍しく家族全員揃うと言う事で一昨日急遽ピクニックが決まったのだ。
俺が1回みんなでしてみたかった事だったから決まった時は本気で嬉しかった。

……最近は滅多に全員揃うという事が少なくなってきて少し寂しかったりもする。

だから今日がより一層楽しみなのだ。



……それより眠いのに眠たくないこの感じ誰か分かってくれないかな…?

「ふぁああ」
んー暇だなあ

することはないかと部屋をぐるっと見渡すがめぼしいものは無い。 

……本でも読むか

ベッドサイドに置きっぱなしの読みかけの本を開いた。

ペラッ

……

ペラッ

……

……

……スースー



ーーーーーーーーーー



「優様おはようございます。」

「……おはよぅ」

最っ低だ。眠くないとか言ってたくせに普通に爆睡してた。
読んでた本を枕にしていたみたいで顔に跡がくっきりついていた。
しかも3ページしか読み進められてないし……涎も本についてるし……最低すぎるぞ俺……

後30分ほどで朝ごはんの時間なので急いで着替えようとするがなかなか上手く着替えれない。
最近は1人で着替えようと頑張っているが複雑な服だったりする時は結構時間がかかってしまう。

「お手伝い致します」

「ありがとう……」
また1人で着替えれなかった…精神年齢16歳の俺的にはそろそろ恥ずか死ぬ


着替えが終わると歯磨きをして、身なりを再び整えて美紅さんとダイニングルームへと向かった。

美紅さんと手を繋いで歩いていると丁度ダイニングルームの扉の前で直哉兄様に遭遇した

「やあ。ゆうおはよう。」

「直哉兄様!」
朝からしっかり顔を見るのは本当に久しぶりですごく嬉しい…!

「兄様後でお話したいことが……」

「……また、ね。」
やっぱり距離がある気がするなあ
ずっとこのままなんて嫌だよ…兄様ともっともっと話したいのに…

「優ちゃんおはよう!」

「母様、父様、兄様、姉様おはようございます…」

「優、なにかあったの…?」
無意識に暗い顔をしていたらしく月都兄様に心配されてしまった
大丈夫だ、俺なら絶対仲直りできる!…気がする!

「……なんでもないです!朝ごはん食べましょー!」

「?そうだね。」



朝ごはんのフレンチトーストをもぐもぐしながらみんなの会話を聞いているが会社のことやら学校のことやらでよく分からないし入れない。

学校行くなっていうならもっとわかる会話して欲しいな
ほっぺを膨らませて不貞腐れていたら隣の席の茜姉様に頬をつつかれ両手で挟まれた

「優かわいい」

「ねーしゃま……ひゃめへふははい」

「ごめんごめんつい」

茜姉様は高校2年になって美人に磨きがかかっている。前世の俺だったら完全に惚れてたけど高嶺の花で終わっていたんだろうな……

「ああ。ごめんな優………分からない話をしてしまって。」
父様が不貞腐れていたのを気づいてくれたらしい優しい顔で微笑んだ。

「いえ、だいじょぶです。」

「そっか…優ピクニック楽しみだな」

「はい!とてもとても楽しみです!」

「お弁当はお母様が作ったのよ~!みんなで沢山食べましょうね!」

「やった!」
お母様の手料理初めてだ…お母様が料理をしている所を見たこともないし、もちろん食べたこともないから早く食べてみたい

「優。いつもあまり遊んで上げれてないから今日は沢山遊ぼう。」

「はい!寿人兄様!」

さっきのもやもやな気分が取れて楽しくなる。
やっぱ子供って単純だなぁ……


ーーーーー

「優持てるかい?」

「はい!よいしょっ」
使用人無しで本当に家族だけでするピクニックなので持ち物もみんな自分たちで持つ。
はじめは何も持たせて貰えなかったけれどなんとか説得してシートを持つ役割を貰った!

少し重いけどなんとか歩けるかな…

お母様はお弁当を入れているピクニックバスケットを持って、お父様は大きな水筒、直哉兄様はお皿やコップが入っているバッグ、寿人兄様は後で遊ぶための柔らかいボール、茜姉様はデザート。

こうやって自分たちですることがないから前世を思い出すな……あぁ。家族に会いたい。



ばふっ

「…いたぃ」
段差につまづいて顔面から倒れてしまったシートを盾にしたものの痛いものは痛い……

「優大丈夫かい?!」
みんなが一斉に俺の元に来て、すぐ隣に居た父様が俺のシートを取り上げて俺を抱っこする。

「下ろしてください!歩けます!」

「優。だめだよ!また転けたら嫌でしょ?」

「…………はぁい」
……美人に言われたら嫌とは言えなくなってしまう……だめだ俺茜姉様に弱い。

「ん、いい子」


5分位歩いて、庭の端の方にある大きな木の下にシートを引くことにした。

「んー!木の下は涼しいわね~!優ちゃんこっちおいで母様のお膝で食べましょうね!」
普通に1人でいいんだけど……

「優?僕の所にくるよね?」
月都兄様?

「優、俺の所においで」
はい?

「優、俺の所」
いや俺

「姉様の所においで?」
1人で座りたいんだけど?

「……お母様じゃんけんで決めるのはどうですか?」

「そうね!直哉それがいいわ!」

「兄様……」




……結局俺と一緒に座るじゃんけんでは見事父様が優勝。

父様の胡座の上に俺がちょこんと座る形になった。

「あーん。」
父様のお箸から僕の口元へ食べ物が来るのだが何故だ?
母様の手料理はとても美味しくて沢山食べれた。特に美味しかったのはポテトサラダ!本当に美味しかった!

食後のデザートを姉様が作ったらしく、チョコクッキーとショートケーキそれにマカロンまで用意されていた。
趣味で作っているらしいが趣味とは思えないクオリティーでめちゃめちゃびっくりした。
うん。姉様天才だ。


食べ終わって涼んだ後兄様達と簡単なボール遊びをして今休憩中。

謎にまだ父様の下にいる。


あーきもちい


涼しいなあ


花と草のいい匂いが風に乗ってやってくる


幸せだあ 




……なんか眠くなってきた… 

だめだ瞼が重い

「優ちゃん眠い……?」

「…………はぃ」

「お昼寝ねフフフ」

「……」



「あぁ……ケイにそっくり……も……ぐ……ね」
何の話………ケイ?……………










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