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「ロゼ、良かったですね」
不意に低い声が二人の間に入ってきて、そちらの方に顔を向けると白衣を風になびかせながらこちらに歩いてくるデュオがそこにいた。
「あら、案外早かったわね」
「えぇ、ロゼの頼みですからね。早く終わらせてきました。とはいえ、戦闘用に使う毒薬はまだ作らなければならないので、すぐに戻ります。簡単なものをパパッと教えるので、すぐに覚えてくださいね」
デュオはアリアナを見ながらそう言うと早速アリアナの目の前に立っていきなり手首をつかんだ。
「えっ! ちょ、デュオさん離してください」
いきなりの事に驚いて手を引こうとするも、びくともせずアリアナは焦って全身を使うも全く歯が立たなかった。
「あぁ…必死に逃げようとする姿はイジメたくなりますねぇ…と、口が滑りました。こういう時は、今のように全身で身を引いても貴方が疲れるだけで相手から逃げる手段にはなりません。ロゼを見ててくださいね」
そう言うとパッと手を離して次はロゼの手首をつかんだ。するとロゼは手首をデュオの手首の外側を取るように回していとも簡単にデュオの手を離させた。
「えっ! 今のどうやって…!」
「簡単ですよ。ロゼ、私の手首を握ってください。…人の体というのは動かせる範囲が大体決まっています。なので、自分の手が相手の手の内側にあったら自分の手を外側に向かって回せば、相手の手は無理な体勢になり、力が弱まる。そこから自分の手を引き抜けばいいんです」
デュオは解説をしながらゆっくりとロゼの手から自分の手を引き抜いて見せた。その様子を興味津々な様子で見るアリアナはとても微笑ましいものだった。
「さ、次は私から逃げられますね?」
デュオはそう言うとアリアナの手首をつかみ、グイッとアリアナを引き寄せた。アリアナは驚いたものの、不器用ながら精一杯手首を回して何とかデュオの手を離させることが出来た。
「できましたね。では次です。後ろから抱き着かれた時はどうすればいいか分かりますか?」
そう言うやすぐにアリアナの後ろに回り、後ろからアリアナを抱きしめた。フワッと薬草とデュオの香りがアリアナの鼻腔をくすぐり、密着する体に緊張して全く身動きが取れなくなってしまった。
「おや、何も抵抗しなければ犯されてしまいますよ。もしくは、連れ去られてしまいますね」
フッと笑いながらわき腹をそっと撫でると、アリアナの体がビクッと反応し、顔を赤くしてうつむいた。
「…これではダメですね。ロゼ、見本を見せてあげてください。あ、玉を蹴るのだけは止めてくださいね。ロゼに蹴られたらいくら私でも再起不能になると思うので」
「フフ、分かっているわよ。手加減はするわ」
あっさりとアリアナから離れてロゼの方へ行くと、デュオは冗談か本気か笑いながらそう言った。
「では、よく見ててくださいね」
デュオがそう言ってロゼに後ろから抱き着いた瞬間、ロゼは思い切りデュオの足を踏みつけ、さらに脛をかかとで蹴り上げてデュオは痛みに思わずその場にうずくまった。
「っ…ロゼ…手加減をしてくれるのでは…」
「えぇ、手加減して玉は蹴らないであげたわ。アリアナ、分かった? 男の急所は股間よ。身の危険を感じたら真っ先に股間を狙いなさい。まず、思いっきりつま先を踏みつけてあげなさい。ヒールを履いていたらなおいいわね。それでも怯まなければ脛をかかとで思いっきり蹴りなさい。すると、大体はこうなるわ。まあ、こうならなかった場合でも力が弱まるはずだから、体を沈めて拘束の下から抜け出してそのまま逃げなさい。ま、私がそばにいる限り、アリアナに危害を与えさせないけど。さ、今度はアリアナの番よ。ほらデュオ、立ちなさい」
「はい…」
デュオはよろよろと立ち上がり、ずれた眼鏡を直すとアリアナにフッと笑いかける。
「遠慮は不要です。思い切りやってくださいね。でないと、私の拘束から逃げられませんよ」
デュオはそう言うとアリアナに後ろから抱き着き、逃げられないように腕の力を強めた。アリアナはギュッと目を瞑ると「ごめんなさい!」と言ってから思い切り足を踏み、かかとでデュオの脛を蹴った。
「ウグッ…!」
同じところを攻撃されたデュオはたまらずうめき声をあげ、腕の力が緩んだ。しかし腕の拘束は離れず、アリアナは慌てて肘でデュオの腹を殴った。
「うっ…」
不意打ちで殴られ、準備のなかったデュオは腕を解いて殴られた腹を押さえた。
「上出来上出来、偉いわ、アリアナ」
「はわわっ! ごめんなさい、デュオさん!」
「いや、良い…。本当にやられそうになったらそんな風に全力で暴れて、逃げなさい」
ロゼは笑顔でアリアナの頭を撫でながら褒め、アリアナはデュオを心配し、デュオもまた腹を押さえつつも笑顔でアリアナを褒めた。
「まあ、他にも護身術はありますが、今日はここまでにしておきましょう。明日は何事もない楽しい一日になることを祈っています。では、私はこれで失礼します」
「じゃ、私達は明日着ていく服を選びましょうか」
デュオは頭を下げて船内に戻ると、ロゼはそれを見送ってからアリアナと一緒に部屋に戻った。
不意に低い声が二人の間に入ってきて、そちらの方に顔を向けると白衣を風になびかせながらこちらに歩いてくるデュオがそこにいた。
「あら、案外早かったわね」
「えぇ、ロゼの頼みですからね。早く終わらせてきました。とはいえ、戦闘用に使う毒薬はまだ作らなければならないので、すぐに戻ります。簡単なものをパパッと教えるので、すぐに覚えてくださいね」
デュオはアリアナを見ながらそう言うと早速アリアナの目の前に立っていきなり手首をつかんだ。
「えっ! ちょ、デュオさん離してください」
いきなりの事に驚いて手を引こうとするも、びくともせずアリアナは焦って全身を使うも全く歯が立たなかった。
「あぁ…必死に逃げようとする姿はイジメたくなりますねぇ…と、口が滑りました。こういう時は、今のように全身で身を引いても貴方が疲れるだけで相手から逃げる手段にはなりません。ロゼを見ててくださいね」
そう言うとパッと手を離して次はロゼの手首をつかんだ。するとロゼは手首をデュオの手首の外側を取るように回していとも簡単にデュオの手を離させた。
「えっ! 今のどうやって…!」
「簡単ですよ。ロゼ、私の手首を握ってください。…人の体というのは動かせる範囲が大体決まっています。なので、自分の手が相手の手の内側にあったら自分の手を外側に向かって回せば、相手の手は無理な体勢になり、力が弱まる。そこから自分の手を引き抜けばいいんです」
デュオは解説をしながらゆっくりとロゼの手から自分の手を引き抜いて見せた。その様子を興味津々な様子で見るアリアナはとても微笑ましいものだった。
「さ、次は私から逃げられますね?」
デュオはそう言うとアリアナの手首をつかみ、グイッとアリアナを引き寄せた。アリアナは驚いたものの、不器用ながら精一杯手首を回して何とかデュオの手を離させることが出来た。
「できましたね。では次です。後ろから抱き着かれた時はどうすればいいか分かりますか?」
そう言うやすぐにアリアナの後ろに回り、後ろからアリアナを抱きしめた。フワッと薬草とデュオの香りがアリアナの鼻腔をくすぐり、密着する体に緊張して全く身動きが取れなくなってしまった。
「おや、何も抵抗しなければ犯されてしまいますよ。もしくは、連れ去られてしまいますね」
フッと笑いながらわき腹をそっと撫でると、アリアナの体がビクッと反応し、顔を赤くしてうつむいた。
「…これではダメですね。ロゼ、見本を見せてあげてください。あ、玉を蹴るのだけは止めてくださいね。ロゼに蹴られたらいくら私でも再起不能になると思うので」
「フフ、分かっているわよ。手加減はするわ」
あっさりとアリアナから離れてロゼの方へ行くと、デュオは冗談か本気か笑いながらそう言った。
「では、よく見ててくださいね」
デュオがそう言ってロゼに後ろから抱き着いた瞬間、ロゼは思い切りデュオの足を踏みつけ、さらに脛をかかとで蹴り上げてデュオは痛みに思わずその場にうずくまった。
「っ…ロゼ…手加減をしてくれるのでは…」
「えぇ、手加減して玉は蹴らないであげたわ。アリアナ、分かった? 男の急所は股間よ。身の危険を感じたら真っ先に股間を狙いなさい。まず、思いっきりつま先を踏みつけてあげなさい。ヒールを履いていたらなおいいわね。それでも怯まなければ脛をかかとで思いっきり蹴りなさい。すると、大体はこうなるわ。まあ、こうならなかった場合でも力が弱まるはずだから、体を沈めて拘束の下から抜け出してそのまま逃げなさい。ま、私がそばにいる限り、アリアナに危害を与えさせないけど。さ、今度はアリアナの番よ。ほらデュオ、立ちなさい」
「はい…」
デュオはよろよろと立ち上がり、ずれた眼鏡を直すとアリアナにフッと笑いかける。
「遠慮は不要です。思い切りやってくださいね。でないと、私の拘束から逃げられませんよ」
デュオはそう言うとアリアナに後ろから抱き着き、逃げられないように腕の力を強めた。アリアナはギュッと目を瞑ると「ごめんなさい!」と言ってから思い切り足を踏み、かかとでデュオの脛を蹴った。
「ウグッ…!」
同じところを攻撃されたデュオはたまらずうめき声をあげ、腕の力が緩んだ。しかし腕の拘束は離れず、アリアナは慌てて肘でデュオの腹を殴った。
「うっ…」
不意打ちで殴られ、準備のなかったデュオは腕を解いて殴られた腹を押さえた。
「上出来上出来、偉いわ、アリアナ」
「はわわっ! ごめんなさい、デュオさん!」
「いや、良い…。本当にやられそうになったらそんな風に全力で暴れて、逃げなさい」
ロゼは笑顔でアリアナの頭を撫でながら褒め、アリアナはデュオを心配し、デュオもまた腹を押さえつつも笑顔でアリアナを褒めた。
「まあ、他にも護身術はありますが、今日はここまでにしておきましょう。明日は何事もない楽しい一日になることを祈っています。では、私はこれで失礼します」
「じゃ、私達は明日着ていく服を選びましょうか」
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