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第1章 本章
第22話 異世界四日目・前編
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異世界に来て四日目の朝。今日は朝早くに目が覚めてしまい、時間を持て余す。
お城の中を歩いてもいいかと、近くにいた兵士に聞いてみたら、問題ないと言われた。
ただし、行ってはいけない場所もあると注意されたので、気を付けておこう。
お城の中を散歩していたら、兵士の人が私を探しにきた。今日は午後から会議で話があるという事で、私も参加するようにと、お師匠様(森繁さん)からの伝言であった。犯罪者の持っていた異物の件について分かった事があるらしい。
午前の特訓が始まり、魔法の簡易的な基礎講座と、棒術の訓練を行う。
私は魔法が使えないので、魔法に関しては知識のみの講座となる。
あとは実際に各属性の魔法がどういうものか、目の前で魔法使いの人に実演をしてもらった。
当然お師匠様も魔法が使えるが、説明役なので魔法の行使は別の人が行っている。
棒術の訓練も、基礎的な特訓に加え、実戦形式の戦闘訓練も多くなってきた。撃ち込まれて打撲をする機会が増える……。治癒のカルマが使える事に感謝している。
午前の特訓を終え、お昼休憩こみの一休みをしてから午後から会議となる。
兵士の人に案内されて会議室に入室する。すごい豪華だ……。これでも、国の王族が関わる会議室よりは質素らしい。
森繁さんも来たので、会議が始まる。あら? 村瀬さんもいる。
「さて、今日の議題は……」
資料に目を通しながら森繁さんが話し始めた。
「先日捕まえた、犯罪者の盗っ人が所持していた“異物”の件について分かった事がある。それは…」
森繁さんの話を要約すると、盗っ人集団は、異物を“マスノニア”という人物から貰ったと言っていた。この盗っ人集団について分かった事はそれだけらしい。
しかし、話はここで終わらなかった。私が自分の世界にいた時、デパートの屋上で戦った犯罪者の魔法使い。その人物も“マスノニア”という謎の人物から異物を譲り受けていたことが分かったのである。
この情報は、日本で活動している異世界人の所にも情報が共有されるそうだ。
そうか…。私も日本に戻って、村瀬さんや森繁さんたちの活動を手伝うならば、その謎の人物にも接触する機会があるかもしれない。
そういう事態に陥ったとき、足手まといにならないためにも、今まで以上に戦闘訓練は気合を入れて行かないとな……。
午後の会議は意外と早く終わった。まだ情報が少ないのも理由にある。
さて、今日は午後からどうするか悩んでいると、私が借りている部屋のドアを叩く音がした。誰かが部屋に来客してきたようだ。だが、誰かは何となく予想がつく。「どうぞ」と返事をすると部屋に入ってきたのは、村瀬さんだった。
「久しぶりね。中島さん。と言っても、まだ数日しかたっていないけど」
「お久しぶりです。村瀬さん。中々良い国ですね」
お互いに挨拶も済み、私と村瀬さんはテーブルの傍の椅子に腰かける。
「そうでしょう? 私も自慢の国なの。ま、中島さんが珍しいトラブルに巻き込まれたとも聞いたけどね」
「耳の早い事で」
和んだ雰囲気の中で、柔らかい笑い声を交わす。
「そうそう。中島さんにはまだ教えてなかったわね。私の本当の名前」
「そういえばそうですね」
村瀬さんという名前が定着しすぎていて、すっかり忘れていた。村瀬さんも偽名だった。
「私の名前はフロウ。“フォレスト・グレース・フロウ”よ」
「フォレスト・グレース・フロウ……。森繁さんと同じ名字…?」
「そうね。でも私は王族じゃないのよ。まぁ。お師匠様とは親しくさせて頂いてるけども…」
「そうなんですね。この後は何か用事でも?」
「ある…と言えばあるのよねー。中島君の訓練をお師匠様が見てるじゃない?」
「ええ」
「教官をやるのも久しぶりだったみたいで、中島君の事教えてたら指導欲にスイッチが入っちゃったみたいでね……。お師匠様が『フロウ(村瀬さんの本名)も久しぶりに訓練させてやろう』なんて言い出すもんだから…」
「お師匠様の用事ですか」
「そ。それで、中島さんに会う用事があるから~って逃げてきた」
耐え切れず、私たちは笑いあった。
私たちの日本の家は、マリが管理してくれているから大丈夫と言ってた。村瀬さんは数日でまた日本に戻るらしい。お城の中でまだやらなきゃいけない事があるとのことで、そのまま去って行った。
私は生活用の普段着を増やしたいので、街までリンに買い物に付き合ってもらう予定。お金はある程度、自由に使っても良いと、チャップさんが渡してくれたのがある。
こっちの世界でもお金を稼ぐ手段があればなぁ…。
お城の中を歩いてもいいかと、近くにいた兵士に聞いてみたら、問題ないと言われた。
ただし、行ってはいけない場所もあると注意されたので、気を付けておこう。
お城の中を散歩していたら、兵士の人が私を探しにきた。今日は午後から会議で話があるという事で、私も参加するようにと、お師匠様(森繁さん)からの伝言であった。犯罪者の持っていた異物の件について分かった事があるらしい。
午前の特訓が始まり、魔法の簡易的な基礎講座と、棒術の訓練を行う。
私は魔法が使えないので、魔法に関しては知識のみの講座となる。
あとは実際に各属性の魔法がどういうものか、目の前で魔法使いの人に実演をしてもらった。
当然お師匠様も魔法が使えるが、説明役なので魔法の行使は別の人が行っている。
棒術の訓練も、基礎的な特訓に加え、実戦形式の戦闘訓練も多くなってきた。撃ち込まれて打撲をする機会が増える……。治癒のカルマが使える事に感謝している。
午前の特訓を終え、お昼休憩こみの一休みをしてから午後から会議となる。
兵士の人に案内されて会議室に入室する。すごい豪華だ……。これでも、国の王族が関わる会議室よりは質素らしい。
森繁さんも来たので、会議が始まる。あら? 村瀬さんもいる。
「さて、今日の議題は……」
資料に目を通しながら森繁さんが話し始めた。
「先日捕まえた、犯罪者の盗っ人が所持していた“異物”の件について分かった事がある。それは…」
森繁さんの話を要約すると、盗っ人集団は、異物を“マスノニア”という人物から貰ったと言っていた。この盗っ人集団について分かった事はそれだけらしい。
しかし、話はここで終わらなかった。私が自分の世界にいた時、デパートの屋上で戦った犯罪者の魔法使い。その人物も“マスノニア”という謎の人物から異物を譲り受けていたことが分かったのである。
この情報は、日本で活動している異世界人の所にも情報が共有されるそうだ。
そうか…。私も日本に戻って、村瀬さんや森繁さんたちの活動を手伝うならば、その謎の人物にも接触する機会があるかもしれない。
そういう事態に陥ったとき、足手まといにならないためにも、今まで以上に戦闘訓練は気合を入れて行かないとな……。
午後の会議は意外と早く終わった。まだ情報が少ないのも理由にある。
さて、今日は午後からどうするか悩んでいると、私が借りている部屋のドアを叩く音がした。誰かが部屋に来客してきたようだ。だが、誰かは何となく予想がつく。「どうぞ」と返事をすると部屋に入ってきたのは、村瀬さんだった。
「久しぶりね。中島さん。と言っても、まだ数日しかたっていないけど」
「お久しぶりです。村瀬さん。中々良い国ですね」
お互いに挨拶も済み、私と村瀬さんはテーブルの傍の椅子に腰かける。
「そうでしょう? 私も自慢の国なの。ま、中島さんが珍しいトラブルに巻き込まれたとも聞いたけどね」
「耳の早い事で」
和んだ雰囲気の中で、柔らかい笑い声を交わす。
「そうそう。中島さんにはまだ教えてなかったわね。私の本当の名前」
「そういえばそうですね」
村瀬さんという名前が定着しすぎていて、すっかり忘れていた。村瀬さんも偽名だった。
「私の名前はフロウ。“フォレスト・グレース・フロウ”よ」
「フォレスト・グレース・フロウ……。森繁さんと同じ名字…?」
「そうね。でも私は王族じゃないのよ。まぁ。お師匠様とは親しくさせて頂いてるけども…」
「そうなんですね。この後は何か用事でも?」
「ある…と言えばあるのよねー。中島君の訓練をお師匠様が見てるじゃない?」
「ええ」
「教官をやるのも久しぶりだったみたいで、中島君の事教えてたら指導欲にスイッチが入っちゃったみたいでね……。お師匠様が『フロウ(村瀬さんの本名)も久しぶりに訓練させてやろう』なんて言い出すもんだから…」
「お師匠様の用事ですか」
「そ。それで、中島さんに会う用事があるから~って逃げてきた」
耐え切れず、私たちは笑いあった。
私たちの日本の家は、マリが管理してくれているから大丈夫と言ってた。村瀬さんは数日でまた日本に戻るらしい。お城の中でまだやらなきゃいけない事があるとのことで、そのまま去って行った。
私は生活用の普段着を増やしたいので、街までリンに買い物に付き合ってもらう予定。お金はある程度、自由に使っても良いと、チャップさんが渡してくれたのがある。
こっちの世界でもお金を稼ぐ手段があればなぁ…。
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