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罰ゲーム 2
しおりを挟むドズンが触手を尻に這わせると、割れ目の間に潜む孔をパックリと割り開いた。ひやりとした空気が、普段は閉ざされたそこから入り込む感覚が、気持ち悪い。
「ん、んんーっ!」
続けて、ガッポがたっぷり湿らせた俺の親指ほどもある右手の小指を、開いた肛門にピタリとくっつけると、俺の顔からたちまち血の気が引いていった。
ああ、もう駄目だと、諦めかけたその時……
「待て」
「何だ? ここまできて、ナシはできねえぜ」
それまで黙っていたワイアットが口を開いた。行動を止められ、ドワーフ二人がキッと、彼を睨み上げる。
助かった? 俺はいつの間にか目に溜まっていた涙を零して、縋るようにワイアットを見つめた。
「いや……」
しかし、滲む視界に飛び込んできたのは、俺を絶望へと叩き落とすには充分な光景だった。
「ルールには従うつもりだ。だが、最初の……マサルの初めてを奪う役目は、俺にさせて欲しい」
そう話すワイアットは、その身から鎧を外した。普段は厳重に守っている身体、そして急所の局部からも装甲を取り去り、ズボンだけの姿となった彼は、雄の象徴ともいえるペニスを衣類の上からくっきりと浮かせていた。
俺はギョッとした。旅の間、沐浴などでワイアットのペニスは何度か目にしたことがある。だがそれは平常時のサイズだ。その時でさえ、「うっ」と顔を顰めてしまうほどの大きさだと思っていたが、何だこれは。隆々と勃起するやつのペニスは、今や子どもの腕ほどもあるじゃないか。こんな極悪なものを、俺の中に挿れろって? 無理だろ。絶対に無理だ。入るかよ、そんな凶器。よしんば入ったとしても、絶対に裂ける。無理無理無理! ほんとに無理!! というか、何ですでに勃起してんだよ! よくこんな状況で勃起できるな……こいつ、変態かよ!
「うぐ……ぅぐうぅ~!」
「あー、なるほどなるほど。そういうことか」
「ククッ。勇者様、早かれ遅かれアンタのケツはメス孔にされてたぜ?」
何かを悟ったらしいドワーフ共は、下卑た笑みをそれぞれ顔に貼り付けながら俺を見た。こいつら、俺が魔法を使えないからって好き勝手にしやがって……許さねえ。外に出たら、全員八つ裂きにしてやる!
俺が心の中でそう誓っているとは、露ほども知らないだろう三人。その内の一人、ガッポはワイアットに向かうと、やつを追い払うように手をヒラヒラと振った。
「だが、にーちゃんの要望は断るぜ」
「何……?」
ワイアットが眉を上げると、すぐに「そうじゃねえ」と、ガッポは断った理由を続けた。
「意地悪で言ってんじゃねえよ。この中でスライムを持っているのは俺だけなんだ。なら、その俺がまず勇者様の処女孔を開通させねえとだろ?」
「しかし……!!」
「生贄を傷つける行為が駄目だって壁に書いてあんだよ。それともにーちゃん……アンタ死にてえのか?」
「……っ」
加勢したドズンが凄むと、ワイアットは悔しそうに下唇を噛んだ。ワイアットがなぜ、そんな顔を浮かべたのかわからない俺が眉を中央に寄せると、ガッポは切実そうに言った。
「俺達はただ、ここから出たいだけだ。だから勇者様も、協力しな。なに、なるべく早く終わらせてやるからよ」
「何が早く終わらせる、だ。お前、遅漏じゃねえか」
「うるせえよ」
そんじゃ、と。ガッポは俺に向き直ると、一度肛門に当てた小指じゃなく、人差し指をそこに這わせて、
「ほれ、勇者様。まずは一本だ」
ズブッ、と指の付け根まで一気に突っ込んだ。
「んんんぅー!!」
俺は触手を咥えたまま叫んだ。まるで全身が裂けるような痛みに、背を仰け反らせて悶えた。すぐに「あ、やべっ」と、俺の中に突っ込んだ自分の指を見ながら、ガッポがそう漏らした。
「小指のつもりが……いや、悪い、悪い。あと、処女相手にしたことねえから、加減がわかんねえんだよ。そんなに痛えか?」
「んぐ……ん、ぅぐうぅぅ……!」
何を聞きやがる。痛いなんてものじゃない。串刺しにでもされたかのようだ。元々、何かを挿れるようにはできていない排泄器官だ。クソ以外のものが通るわけがないことは、わかってやがるだろうに。それをこいつら、ヘラヘラと笑いやがって……!
俺は自分がノアにすることを棚に上げて、ボロボロと涙を零しながらドワーフ共を睨んだ。その間、こいつらは……
「おい、ドズン。その触手でなんとかならねえか?」
「そうはいってもな……触手はお前の指よりも細くはなんねえしよ」
「んじゃ、乳首でも弄るか。そのイソギンチャクみてぇなイボイボで擽ってやれよ」
「おお」
ドズンはガッポに言われて、新たに触手を生やすと、無数の毛のような先端を俺の乳首に這わせて、クリクリと擽るように弄り出した。
「んっ……んんぅ……んんっ……!」
しまった。そこはノアがセックスの際によく舐めるから、とっくに開発されてたんだ……!
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