【完結】これはゲームオーバーから始まる、罰ゲームのお話

天白

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罰ゲーム 1

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 すまない、とワイアットはか細い声で謝った。何の意味も持たない謝罪に、怒りで蟀谷が痙攣する。奥歯を噛み締めながら睨みあげるも、ワイアットはその場から一歩も動かない。何が戦士だ。魔王を倒すどころか、ドワーフを蹴散らし仲間を助けることすらできないとは……! 何の為の筋肉だ……!

「くそぉ……!」

 俺は必死に抵抗する。しかしこのドワーフ共、半端なく力が強い。こいつらもまた、死を避ける為に必死だった。

「お前が犯されなかったらどのみち死ぬんだ。何、拷問しろってんじゃねえ。むしろ感じさせろってよ」

「抵抗しなきゃ、やさしーく犯してやるからよ」

 ガッポが俺の背後に回り、長い髭を耳元に当てた。その瞬間、下水のような臭いが俺の鼻孔を這うように通り抜ける。なんとも酷い口臭だ。それに身体も、どれだけの間、洗っていないのだろう。汗だけじゃない、尿臭すらその身から漂う男共に羽交い締めにされて、全身が総毛立った。

「やめろ! 離せ! 離せぇぇ!!」

「チッ。うるせえな。何か口、塞ぐもんねえか?」

「あー、だったら……」

「はな……ぐぼ!?」

 大口いっぱい叫んでいた俺は、突如その口を塞がれた。ぬめりとした粘液が纏う、トイレットペーパーの芯ほどの太さの何か。それは硬さがありつつも表面が柔く、まるで蛇のようにウネウネと動いて俺の口内へと侵入した。

 何だ、これは……!? 俺が驚くのと同時に、ガッポもまた、向かいにいるドズンへ驚き混じりに尋ねた。

「な、何だその、触手みてぇなやつは……?」

「テンタクルってカードを使った。そうか。こうやって使うのか」

 人型の手だったドズンの右手には、ボコボコとした何かが取り巻いていた。俺はこれを知っている。倒してきた魔物には当然のように備わっていた、決して触れたくはない気持ち悪いもの……触手だ。

 ドズンの場合、それは蛙の皮膚ような色をしており、先がタコの脚のように枝分かれていて、ウネウネと動いている。その内の一本の触手が、俺の口を塞いでいるらしい。

 喉の近くまで不快なそれを突っ込まれ、声が出せなくなった俺は、苦しさから顔を歪ませた。

「ぅ……ぐ……ぐむぅ……!」

「よしよし、ようやっと大人しくなったな」

「そんじゃ、勇者様から鎧と服を脱がせよう」

 言うや否や、ドワーフ共は俺から鎧を外すと、その下に着ていた服を引き千切るようにして脱がせ始めた。もちろん、俺も抵抗は続けた。だが、ガッポから替わってドズンが触手で俺の手足を縛ると、身体を宙に浮かせて締めつけた。痛みで抵抗する意思を奪われた俺はすっかり大人しくなり、両腕を頭の後ろで拘束されると、外気に晒された両脚を「御開帳~」の声と共に割り開かれた。

 情けなのか、それとも面倒だったのか、籠手と甲懸だけはその身に残されたまま、肝心な部分はすべて肌身から剥がさるという格好は、屈辱以外の何ものでもない。俺は三人を射殺すような目で睨んだ。

 それの何が面白いのか、ドワーフ共はただでさえ不細工な顔を、ニヤニヤとさらに醜く歪ませる。

「へえ。なかなかいい身体をしてんじゃねえか。アソコもなかなか、ご立派だ」

「ツラもキレーだ。どうせ抱くなら、キレーなやつがいい」

「違いねぇ」

「んぅ……ぐ、ぅ……」

 ガッポが俺のペニスを摘むようにして持ち上げた。どれどれと前後に動かしながらペニスを観察した後、何を思ったのか尿道を擽るように指の腹を滑らせた。

「んっ……んんむぅ……!」

「割りといい反応だな。プレイヤー一人につきエクスタシー一回って条件は難しくなさそうだ」

「でもよぉ、使うのはケツの方だろう? 油もねえし、どうやって解すんだ?」

「その為のスライムだろ」

「ああ、なるほど」

 指で挟んだカードを、ガッポがヒラヒラと翳すとドズンが納得したように自身の鼻を搔いた。

 続いてガッポは一旦ペニスから手を離すと、「スライム」と唱えて自身の両手からドロドロとした粘液を出し始めた。水色のそれは触手以上に気持ちが悪く、目にするだけで不快だった。

「いいヌメり具合だな。一応聞くがよ、勇者様はケツにチンコを突っ込まれんのは初めてなんだよな?」

「ぅぐ……っ、んー!」

 スライムを纏った右手で太腿を、外から内側へと撫でられた俺は、くぐもった悲鳴を上げた。

 気持ち悪い……気持ち悪い、気持ち悪いっ! 俺は逃げるように全身をくねらせた。

「どう見ても処女だな」

「じゃあ、小指あたりから始めるかぁ」

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