24 / 49
息子の想いと曾祖父の願い
1
しおりを挟む
三日後――…
さて、この老人をどうするべきか。
「ぐぬぬぅ……」
「嬉しいな~。曾祖父ちゃんと喫茶店でホットケーキが食べられるなんて。いや、本当に嬉しいな~」
必死に怒りを抑えてはいるものの、その形相はまるで般若の如く。いったい何がこの老人をここまで憤らせているのか。
俺はあえて気づかないフリをして、可愛い曾孫らしくにこっと彼に笑いかけた。
「ほらっ! ホットケーキ、曾祖父ちゃんも食べなよ! あ~ん!」
「ぐぬうっ!」
一口サイズに切ったホットケーキを満面の笑み付きで差し向けると、相手の青筋を浮かせた蟀谷がピクリと動いた。怒りは鎮まらないが、目の前の曾孫は可愛いからどうしようという複雑な心境なのだろう。自身の前で組む両腕が、信念は絶対に揺るがないぞと物語ってはいるものの、組んだ腕の指先が小刻みに動いている。
ホットケーキを刺したフォークを固定する手が痛い。折れるなら折れるで早くして欲しい。
「ぐぬぅ~っ!」
「……顔が怖いぞ、陸郎」
「だってなぁ! 母ちゃん!!」
「しーっ!! 外ではそう呼ぶなって言ったでしょうが!」
店内に響き渡る程の声を上げる曾祖父さんこと陸郎は、家の外だというのに人目も憚らず俺のことを母ちゃんと呼んだ。確かに俺は陸郎の母だが、それは前世での話。今の俺は彼と八十歳も年の離れたただの曾孫だ。外でそんな呼び方をすれば周りの人間に不審に思われる。
カフェなどのお洒落な場所ではなく、ボックス席が懐かしい昔ながらのスタイルを維持する喫茶店を選んだのは、息子との時間を気兼ねなく過ごす為だ。お客さんの数はそこそこあるものの、幸いにも耳の遠いだろう方々が半分を占めている為、陸郎の大声でこちらに視線をやったのは店員さんくらいのものだった。
田井中本家に出向く際は宗佑を連れていくこと。俺は愛しい彼との約束を守る為、以来陸郎とは外で会っている。陸郎本人も外で俺と会う方が気楽らしく、喜んで出てきてくれるのだが……
「やっぱり駄目だっ! 結婚なんてまだ早いっ! 早すぎるっ! 母ちゃんはまだ十九歳になったばかりだろう! 酒の味も煙草の美味さも知らんというのにっ……それもαの男だあっ!? とにかく儂は許さんっ、許さんぞ!!」
ここ最近はずっとこれだ。すんなりと認めてくれるはずはないだろうと踏んではいたものの、想像以上になかなか手強い。両親は手放しで喜んでくれたというのに、田井中現当主が渋っているというこの状況が、入籍を遅くさせている原因の一つでもあった。
俺は陸郎へ向けていたフォークをくるりと反転させ、その先にあるホットケーキを食べつつ、淡々と言った。
「でも番になっちゃったもんは仕方ないだろう。この先俺は、宗佑と共にいるしかないんだよ」
「どうしてそんな男と番になっちゃったんだ、母ちゃんはああ!!」
「お前がなれって言ったんでしょうが!!」
これにはさすがに隣のボックス席のお客さんが「おっほん!」と咳払いをした。親子共々騒がしくて申し訳ない。
俺達は声を潜めて話を続けた。
「とにかくだ! この結婚はそう簡単に認められん。確かに母ちゃんは母親のプロだ。だが結婚は初めてだろう? たとえ番になったとしても、結婚は相手をよく知ってから籍を入れなさい」
「よく知ってからねぇ」
「しかも相手はαだ。俊介曰くかなりの美丈夫なんだろう? 獣人であれど、その里中とやらは周りが放っておかんそうじゃないか。加えて金持ちだ。そんな輩は大抵過去にいろんな女、Ωに手を出しとる。昔は絶世の美人だった母ちゃんでも、今は平凡な青年だ。ちょっと味見したろ~♪ 程度にしか思われとらんぞ」
「うぐ……それは否定できん」
実質、宗佑は俺より十年も長く生きている。だからその分だけ、彼は様々な出会いや別れを経験していることだろう。陸郎の言う通り俺は平凡もいいとこ平凡の男だ。付き合ってすでに一年や二年の月日が経っているならいざ知らず、こんな短期間でされるプロポーズは何か裏があってもおかしくないというもの。宗佑が俺の何に惹かれたのか、それがわからないから陸郎はこうも反対するのだろう。俺自身に特別秀でた才能があれば陸郎も納得するだろうが、残念ながらそれはない。
俺が宗佑と番になりたいと思ったのは、もちろん彼のことが好きだからだ。しかし爺さんになった陸郎には、それだけが理由じゃ駄目なのだ。
誰と結婚しようが親の勝手だと、息子を突っぱねることは簡単だ。けれどそれは、俺の望むものではない。彼の猛烈な反対は、一時的に逆上せあがっているだろう母を心配してのことなのだから。
「まあ、母ちゃんにそれほど見事なダイヤモンドを誂えたチョーカーを贈るくらいだ。向こうも生半可な気持ちじゃないだろうが……何度も言うが、儂には何か裏があるようでならんのだ」
俺の首元を見ながら、陸郎は少しだけ冷めたコーヒーを啜った。
宗佑から贈られた、婚約指輪代わりのチョーカー。後で知ったことだが、これを首にするΩは番がいるという世間に向けての証になるらしい。
公共の場に行けば、Ωは必ずといっていいほど抑制剤の有無や発情期の周期を確認させられる。宗佑と共にアクアリウムを観に行ったあの日、店側が彼へこっそりと耳打ちしていたのはそれだろう。
でもこのチョーカーを嵌めてからというもの、外へ出歩くことが随分と楽になった。スーパーではいちいち迷惑そうな顔をされないし、表立っての陰口も叩かれない。勝手に発情したり、フェロモンを撒き散らしたりしなければ、害悪と見られないのだから当然か。
抑制剤も飲む必要がなくなった為、人口の多いβに近づけたという自信が持てるようになったことは大きかった。
たとえ陸郎の言う通り、宗佑に何か裏があるのだとしても、生きやすくしてくれたのは他でもない彼なのだ。
俺はチョーカーのダイヤモンドにそっと指を添えながら、陸郎へ微笑みかけた。
「心配してくれてありがとう、陸郎。でも俺は宗佑を信じるよ」
「母ちゃん……」
「これでも激動の時代を生きた身だ。たくさんの人間を見てきた分だけ人を見る目はあると自負している。たとえ宗佑が私を騙していようが、彼が悪い人間でないことだけは確かだ。この母を信じなさい」
そうだ。宗佑が悪い人間でないことは、あのアンバーの瞳を見ればわかる。たとえ俺に何かを隠しているのだとしても、俺は彼を信じよう。
彼は俺の番なんだから。
さて、この老人をどうするべきか。
「ぐぬぬぅ……」
「嬉しいな~。曾祖父ちゃんと喫茶店でホットケーキが食べられるなんて。いや、本当に嬉しいな~」
必死に怒りを抑えてはいるものの、その形相はまるで般若の如く。いったい何がこの老人をここまで憤らせているのか。
俺はあえて気づかないフリをして、可愛い曾孫らしくにこっと彼に笑いかけた。
「ほらっ! ホットケーキ、曾祖父ちゃんも食べなよ! あ~ん!」
「ぐぬうっ!」
一口サイズに切ったホットケーキを満面の笑み付きで差し向けると、相手の青筋を浮かせた蟀谷がピクリと動いた。怒りは鎮まらないが、目の前の曾孫は可愛いからどうしようという複雑な心境なのだろう。自身の前で組む両腕が、信念は絶対に揺るがないぞと物語ってはいるものの、組んだ腕の指先が小刻みに動いている。
ホットケーキを刺したフォークを固定する手が痛い。折れるなら折れるで早くして欲しい。
「ぐぬぅ~っ!」
「……顔が怖いぞ、陸郎」
「だってなぁ! 母ちゃん!!」
「しーっ!! 外ではそう呼ぶなって言ったでしょうが!」
店内に響き渡る程の声を上げる曾祖父さんこと陸郎は、家の外だというのに人目も憚らず俺のことを母ちゃんと呼んだ。確かに俺は陸郎の母だが、それは前世での話。今の俺は彼と八十歳も年の離れたただの曾孫だ。外でそんな呼び方をすれば周りの人間に不審に思われる。
カフェなどのお洒落な場所ではなく、ボックス席が懐かしい昔ながらのスタイルを維持する喫茶店を選んだのは、息子との時間を気兼ねなく過ごす為だ。お客さんの数はそこそこあるものの、幸いにも耳の遠いだろう方々が半分を占めている為、陸郎の大声でこちらに視線をやったのは店員さんくらいのものだった。
田井中本家に出向く際は宗佑を連れていくこと。俺は愛しい彼との約束を守る為、以来陸郎とは外で会っている。陸郎本人も外で俺と会う方が気楽らしく、喜んで出てきてくれるのだが……
「やっぱり駄目だっ! 結婚なんてまだ早いっ! 早すぎるっ! 母ちゃんはまだ十九歳になったばかりだろう! 酒の味も煙草の美味さも知らんというのにっ……それもαの男だあっ!? とにかく儂は許さんっ、許さんぞ!!」
ここ最近はずっとこれだ。すんなりと認めてくれるはずはないだろうと踏んではいたものの、想像以上になかなか手強い。両親は手放しで喜んでくれたというのに、田井中現当主が渋っているというこの状況が、入籍を遅くさせている原因の一つでもあった。
俺は陸郎へ向けていたフォークをくるりと反転させ、その先にあるホットケーキを食べつつ、淡々と言った。
「でも番になっちゃったもんは仕方ないだろう。この先俺は、宗佑と共にいるしかないんだよ」
「どうしてそんな男と番になっちゃったんだ、母ちゃんはああ!!」
「お前がなれって言ったんでしょうが!!」
これにはさすがに隣のボックス席のお客さんが「おっほん!」と咳払いをした。親子共々騒がしくて申し訳ない。
俺達は声を潜めて話を続けた。
「とにかくだ! この結婚はそう簡単に認められん。確かに母ちゃんは母親のプロだ。だが結婚は初めてだろう? たとえ番になったとしても、結婚は相手をよく知ってから籍を入れなさい」
「よく知ってからねぇ」
「しかも相手はαだ。俊介曰くかなりの美丈夫なんだろう? 獣人であれど、その里中とやらは周りが放っておかんそうじゃないか。加えて金持ちだ。そんな輩は大抵過去にいろんな女、Ωに手を出しとる。昔は絶世の美人だった母ちゃんでも、今は平凡な青年だ。ちょっと味見したろ~♪ 程度にしか思われとらんぞ」
「うぐ……それは否定できん」
実質、宗佑は俺より十年も長く生きている。だからその分だけ、彼は様々な出会いや別れを経験していることだろう。陸郎の言う通り俺は平凡もいいとこ平凡の男だ。付き合ってすでに一年や二年の月日が経っているならいざ知らず、こんな短期間でされるプロポーズは何か裏があってもおかしくないというもの。宗佑が俺の何に惹かれたのか、それがわからないから陸郎はこうも反対するのだろう。俺自身に特別秀でた才能があれば陸郎も納得するだろうが、残念ながらそれはない。
俺が宗佑と番になりたいと思ったのは、もちろん彼のことが好きだからだ。しかし爺さんになった陸郎には、それだけが理由じゃ駄目なのだ。
誰と結婚しようが親の勝手だと、息子を突っぱねることは簡単だ。けれどそれは、俺の望むものではない。彼の猛烈な反対は、一時的に逆上せあがっているだろう母を心配してのことなのだから。
「まあ、母ちゃんにそれほど見事なダイヤモンドを誂えたチョーカーを贈るくらいだ。向こうも生半可な気持ちじゃないだろうが……何度も言うが、儂には何か裏があるようでならんのだ」
俺の首元を見ながら、陸郎は少しだけ冷めたコーヒーを啜った。
宗佑から贈られた、婚約指輪代わりのチョーカー。後で知ったことだが、これを首にするΩは番がいるという世間に向けての証になるらしい。
公共の場に行けば、Ωは必ずといっていいほど抑制剤の有無や発情期の周期を確認させられる。宗佑と共にアクアリウムを観に行ったあの日、店側が彼へこっそりと耳打ちしていたのはそれだろう。
でもこのチョーカーを嵌めてからというもの、外へ出歩くことが随分と楽になった。スーパーではいちいち迷惑そうな顔をされないし、表立っての陰口も叩かれない。勝手に発情したり、フェロモンを撒き散らしたりしなければ、害悪と見られないのだから当然か。
抑制剤も飲む必要がなくなった為、人口の多いβに近づけたという自信が持てるようになったことは大きかった。
たとえ陸郎の言う通り、宗佑に何か裏があるのだとしても、生きやすくしてくれたのは他でもない彼なのだ。
俺はチョーカーのダイヤモンドにそっと指を添えながら、陸郎へ微笑みかけた。
「心配してくれてありがとう、陸郎。でも俺は宗佑を信じるよ」
「母ちゃん……」
「これでも激動の時代を生きた身だ。たくさんの人間を見てきた分だけ人を見る目はあると自負している。たとえ宗佑が私を騙していようが、彼が悪い人間でないことだけは確かだ。この母を信じなさい」
そうだ。宗佑が悪い人間でないことは、あのアンバーの瞳を見ればわかる。たとえ俺に何かを隠しているのだとしても、俺は彼を信じよう。
彼は俺の番なんだから。
3
あなたにおすすめの小説
黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――
【完】ラスボス(予定)に転生しましたが、家を出て幸せになります
ナナメ
BL
8歳の頃ここが『光の勇者と救世の御子』の小説、もしくはそれに類似した世界であるという記憶が甦ったウル。
家族に疎まれながら育った自分は囮で偽物の王太子の婚約者である事、同い年の義弟ハガルが本物の婚約者である事、真実を告げられた日に全てを失い絶望して魔王になってしまう事ーーそれを、思い出した。
思い出したからには思いどおりになるものか、そして小説のちょい役である推しの元で幸せになってみせる!と10年かけて下地を築いた卒業パーティーの日ーー
ーーさあ、早く来い!僕の10年の努力の成果よ今ここに!
魔王になりたくないラスボス(予定)と、本来超脇役のおっさんとの物語。
※体調次第で書いておりますのでかなりの鈍足更新になっております。ご了承頂ければ幸いです。
※表紙はAI作成です
転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話
鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。
この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。
俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。
我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。
そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。
転生悪役弟、元恋人の冷然騎士に激重執着されています
柚吉猫
BL
生前の記憶は彼にとって悪夢のようだった。
酷い別れ方を引きずったまま転生した先は悪役令嬢がヒロインの乙女ゲームの世界だった。
性悪聖ヒロインの弟に生まれ変わって、過去の呪縛から逃れようと必死に生きてきた。
そんな彼の前に現れた竜王の化身である騎士団長。
離れたいのに、皆に愛されている騎士様は離してくれない。
姿形が違っても、魂でお互いは繋がっている。
冷然竜王騎士団長×過去の呪縛を背負う悪役弟
今度こそ、本当の恋をしよう。
うそつきΩのとりかえ話譚
沖弉 えぬ
BL
療養を終えた王子が都に帰還するのに合わせて開催される「番候補戦」。王子は国の将来を担うのに相応しいアルファであり番といえば当然オメガであるが、貧乏一家の財政難を救うべく、18歳のトキはアルファでありながらオメガのフリをして王子の「番候補戦」に参加する事を決める。一方王子にはとある秘密があって……。雪の積もった日に出会った紅梅色の髪の青年と都で再会を果たしたトキは、彼の助けもあってオメガたちによる候補戦に身を投じる。
舞台は和風×中華風の国セイシンで織りなす、同い年の青年たちによる旅と恋の話です。
《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。
かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる