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学園編
其の十三
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呆れた顔をしている学園長だけならまだしも、此処には王太子殿下の保護者でもある国王陛下もいらっしゃいます。中庭での高らかな宣言に、リーユお嬢様のご指摘と私からの補足も、しっかりと旦那様を始め多くの貴族の皆様にお聞きいただけたでしょう。
「どういう事か、聞かせてもらおうか」
「いや、あの…っ」
アイクロメアの国王陛下は威圧感皆無な方ですが、ヴェルヴェーヌ公爵様は悪役顔ですからね。というか、顔だけは怖いんですよ。旦那様って。中身はリーユお嬢様溺愛の、使用人にもとても優しいお方です。
そして、ライラクス国の王弟で公爵の地位を頂いておりますが、宰相には任せられない王族としての仕事を、国王陛下に代わって引き受ける事もある、とても多忙なお方です。
(旦那様、リーユお嬢様が生まれた時に、顔が奥様そっくりで泣いて喜んだって聞きましたが、絶対本当の話だと思うんですよね。奥様が大笑いで教えてくれた事なので、嘘とは思ってもいませんが、結びつかない…)
「ヴァル」
「はい、旦那様。王太子殿下の宣言は、されてもいないリーユお嬢様との婚約破棄だそうです。お隣のローザリア=ボールド男爵令嬢は、王太子殿下の恋人だそうで、リーユお嬢様が此方のボールド男爵令嬢を酷く虐めていたらしいと仰っております。その後も何か続けようとされておりましたが、それがアイクロメア王国追放だとしても、リーユお嬢様には関係の無い事です」
「どれもボールド男爵令嬢の証言のみで、目撃者はいません。あと、リーユ様はその証言の時期は全て、アイクロメア王国でお借りしている、スティヒ様の別邸で私共とご一緒でした」
「氷の月はあまり外出しないようにと、確かに私が言い聞かせていたからな。リーユが私の言葉を無視するはずがない」
スラスラと告げられる私とルファの言葉に、王太子とその隣にいるボールド男爵令嬢の顔色が青くなっていく。大きな溜息が聞こえてきたのは、国王陛下のものでしょうか?王太子の背後の役立たずには、宰相様が睨みを利かせています。
(宰相子息様、逃げられませんね)
「リーユお嬢様はお出掛けの際、いつもエアヴァル様がお付けするヴェールを着用されております。国王陛下」
「学園に通うにあたっての、お約束はきちんと守られてますよ。視界が利かないので、僕達が常に付き添ってます!」
「イスラ、言葉遣い」
「あ、ごめんなさい…」
陛下の背後でゼルクとイスラが補足を付け足すと、陛下の顔色も悪くなっていく。当然ですよね、陛下はヴェルヴェーヌ公爵様苦手ですからね。昔の自分を見ているようで、王太子殿下に視線も合わせようとしません。
「どういう事か、聞かせてもらおうか」
「いや、あの…っ」
アイクロメアの国王陛下は威圧感皆無な方ですが、ヴェルヴェーヌ公爵様は悪役顔ですからね。というか、顔だけは怖いんですよ。旦那様って。中身はリーユお嬢様溺愛の、使用人にもとても優しいお方です。
そして、ライラクス国の王弟で公爵の地位を頂いておりますが、宰相には任せられない王族としての仕事を、国王陛下に代わって引き受ける事もある、とても多忙なお方です。
(旦那様、リーユお嬢様が生まれた時に、顔が奥様そっくりで泣いて喜んだって聞きましたが、絶対本当の話だと思うんですよね。奥様が大笑いで教えてくれた事なので、嘘とは思ってもいませんが、結びつかない…)
「ヴァル」
「はい、旦那様。王太子殿下の宣言は、されてもいないリーユお嬢様との婚約破棄だそうです。お隣のローザリア=ボールド男爵令嬢は、王太子殿下の恋人だそうで、リーユお嬢様が此方のボールド男爵令嬢を酷く虐めていたらしいと仰っております。その後も何か続けようとされておりましたが、それがアイクロメア王国追放だとしても、リーユお嬢様には関係の無い事です」
「どれもボールド男爵令嬢の証言のみで、目撃者はいません。あと、リーユ様はその証言の時期は全て、アイクロメア王国でお借りしている、スティヒ様の別邸で私共とご一緒でした」
「氷の月はあまり外出しないようにと、確かに私が言い聞かせていたからな。リーユが私の言葉を無視するはずがない」
スラスラと告げられる私とルファの言葉に、王太子とその隣にいるボールド男爵令嬢の顔色が青くなっていく。大きな溜息が聞こえてきたのは、国王陛下のものでしょうか?王太子の背後の役立たずには、宰相様が睨みを利かせています。
(宰相子息様、逃げられませんね)
「リーユお嬢様はお出掛けの際、いつもエアヴァル様がお付けするヴェールを着用されております。国王陛下」
「学園に通うにあたっての、お約束はきちんと守られてますよ。視界が利かないので、僕達が常に付き添ってます!」
「イスラ、言葉遣い」
「あ、ごめんなさい…」
陛下の背後でゼルクとイスラが補足を付け足すと、陛下の顔色も悪くなっていく。当然ですよね、陛下はヴェルヴェーヌ公爵様苦手ですからね。昔の自分を見ているようで、王太子殿下に視線も合わせようとしません。
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