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2章 赤き光
偽装
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食事を終えた竜二と幸は外に出た、藁葺き屋根の質素な家の隣に、似つかわしくない、大きな装甲機動車が、停めてあった、恐る恐る触る幸、桜を片腕で抱えた竜二が、「乗ってみるかい?」と尋ねた。
黙って首を横に振る幸、怯えているのか、驚いているのか、わからない。
ドアを開け、運転席に桜を置いた、ハンドルに掴まりガラス越しにニコニコする桜を見て、幸が、「乗る!」小声で言った。ドアを開け幸を助手席にエスコートした。
女性との交際経験も無い、竜二。ましてや女性とのドライブなどは皆無、少し照れていた。
幸に桜を預け、エンジンを始動した。はしゃぐ桜、びっくりして押し黙る幸、対象的な二人を見て、笑う竜二。
二十何年かぶりに心の底から出てきた笑い、笑いが止まらない竜二を、幸がいさめた。「何がおかしい?」「恐くはないぞ!」車が動き始めた、ダッシュボードに掴まり、「恐くはないぞ!」と必死な顔をする幸を見て、笑いが止まらない竜二。
しかしすぐにも車を家の裏にバックで停めた。
幸に言った。
「この車の事は誰にも話さないで欲しい!」
なぜなら、これに載って居るのは、この時代には無い強力な武器、兵器、幸と桜が喜んでくれた、食糧、鍵をしておいても、いろんな物が盗まれた話をPKOで派遣された先輩自衛官から聞いたのを思い出した。
竜二は車を隠そうと考えた。偽装網を掛けて、薮の木や枝を載せ始めた、幸も手伝い始めた、真面目な顔をして車両を隠す偽装をしている竜二に、幸が言った。
「馬も要らない、人も要らない、こんな便利で大きなお籠は、」「見つかったら必ずお殿様に取られてしまうからね。」
呑気な幸の言葉に笑ってしまう竜二がいた。
もう竜二は心からの笑う感情が自然と戻っていた。しかし偽装網をめくるとすぐにも車に入れる、工夫はしておいた。
なぜなら、幸と桜の避難場所になるからだ、自分の居ない時、幸と桜の身に危険が迫った時に、ここを捲って、ここをこうして開けて、中から鍵を掛ける方法を、幸に教えた。
数時間掛けて、完璧な偽装が完成した。
家の中に戻った、奥の方から幸が何かを出して来た。
「竜二、その召し物も変えたほうが?」と幸が言った。竜二は素直に従ったが、着方が解らない、左前になり、帯の結びも、おかしな竜二を見て、「それは死んだ人だよ♪」って大笑いする幸を見て、「じゃあ教えてくれよ!」と困る竜二、幸は、着付けてくれた、帯を締めた時、幸の中に桜の父親、幸の亭主の姿が竜二の背中に見えた、幸は涙をポロポロこぼしながら、竜二の背中に抱きついた、泣き声で、「もう何処にも逝かないで!」それを聞いた竜二、幸の腕を優しく説き幸に向き、「何処にも行かないよ!」と返した。再び抱きつく幸、しかし、「ごめんなさいと」手を放した、そんな幸をきつく抱きしめた竜二、幸の耳元に優しい声で、「おまえと桜はこれから俺が守る!」と囁いた。
泣き崩れる幸、今まで頑張って来た、いろいろな事に耐えて来た、そんな気持ちがすべて解れて、竜二の腕の中で声を出して泣いた。
「もう大丈夫!」幸背中を竜二は優しく撫でていた。泣く幸の足元に泣きながらすがる桜、ゆっくりと幸としゃがみこみ、片方の腕を桜に回し、二人の背中を優しく撫でながら、「もう大丈夫!」「もう大丈夫!」と囁く竜二。
使命感と言うより、優しさの感情が竜二に戻っていた。
黙って首を横に振る幸、怯えているのか、驚いているのか、わからない。
ドアを開け、運転席に桜を置いた、ハンドルに掴まりガラス越しにニコニコする桜を見て、幸が、「乗る!」小声で言った。ドアを開け幸を助手席にエスコートした。
女性との交際経験も無い、竜二。ましてや女性とのドライブなどは皆無、少し照れていた。
幸に桜を預け、エンジンを始動した。はしゃぐ桜、びっくりして押し黙る幸、対象的な二人を見て、笑う竜二。
二十何年かぶりに心の底から出てきた笑い、笑いが止まらない竜二を、幸がいさめた。「何がおかしい?」「恐くはないぞ!」車が動き始めた、ダッシュボードに掴まり、「恐くはないぞ!」と必死な顔をする幸を見て、笑いが止まらない竜二。
しかしすぐにも車を家の裏にバックで停めた。
幸に言った。
「この車の事は誰にも話さないで欲しい!」
なぜなら、これに載って居るのは、この時代には無い強力な武器、兵器、幸と桜が喜んでくれた、食糧、鍵をしておいても、いろんな物が盗まれた話をPKOで派遣された先輩自衛官から聞いたのを思い出した。
竜二は車を隠そうと考えた。偽装網を掛けて、薮の木や枝を載せ始めた、幸も手伝い始めた、真面目な顔をして車両を隠す偽装をしている竜二に、幸が言った。
「馬も要らない、人も要らない、こんな便利で大きなお籠は、」「見つかったら必ずお殿様に取られてしまうからね。」
呑気な幸の言葉に笑ってしまう竜二がいた。
もう竜二は心からの笑う感情が自然と戻っていた。しかし偽装網をめくるとすぐにも車に入れる、工夫はしておいた。
なぜなら、幸と桜の避難場所になるからだ、自分の居ない時、幸と桜の身に危険が迫った時に、ここを捲って、ここをこうして開けて、中から鍵を掛ける方法を、幸に教えた。
数時間掛けて、完璧な偽装が完成した。
家の中に戻った、奥の方から幸が何かを出して来た。
「竜二、その召し物も変えたほうが?」と幸が言った。竜二は素直に従ったが、着方が解らない、左前になり、帯の結びも、おかしな竜二を見て、「それは死んだ人だよ♪」って大笑いする幸を見て、「じゃあ教えてくれよ!」と困る竜二、幸は、着付けてくれた、帯を締めた時、幸の中に桜の父親、幸の亭主の姿が竜二の背中に見えた、幸は涙をポロポロこぼしながら、竜二の背中に抱きついた、泣き声で、「もう何処にも逝かないで!」それを聞いた竜二、幸の腕を優しく説き幸に向き、「何処にも行かないよ!」と返した。再び抱きつく幸、しかし、「ごめんなさいと」手を放した、そんな幸をきつく抱きしめた竜二、幸の耳元に優しい声で、「おまえと桜はこれから俺が守る!」と囁いた。
泣き崩れる幸、今まで頑張って来た、いろいろな事に耐えて来た、そんな気持ちがすべて解れて、竜二の腕の中で声を出して泣いた。
「もう大丈夫!」幸背中を竜二は優しく撫でていた。泣く幸の足元に泣きながらすがる桜、ゆっくりと幸としゃがみこみ、片方の腕を桜に回し、二人の背中を優しく撫でながら、「もう大丈夫!」「もう大丈夫!」と囁く竜二。
使命感と言うより、優しさの感情が竜二に戻っていた。
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