鬼の時

またたび

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2章 赤き光

朝焼け

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「カタッ」物音に目を開けた竜二。
土間に幸が背を向けて立っていた。囲炉裏の残り火を使い、朝食の支度を初めていた。
「何もありませんが、」振り向き竜二に微笑む幸。
また、そんなに年も変わらない幸に、母親の面影を重ねていた。
起きあがり、土間に降りた、「お口に合うかわかりませんが」鍋で何かを煮込む幸。
竜二が、「幸さん、鍋でお湯沸かせますか?」
「はい!」と幸。
また竜二が車に何かを持ちに行く。
そもそも訓練に行く途中だった為、車両には戦闘食2形が多量に載っていた。
「この時代肉食べてもいいのかなぁ?」独り言言いながら、箱を漁る竜二、「あった!魚と鶏肉なら、大丈夫だろう。」「後は聞いてから。」箱ごと車から降ろす、武器も載っているため、施錠を確認して、家に戻った。
沸いた湯に戦闘食を入れた。幸はポカンと見ていた、鍋を覗きこむ竜二のズボンを後ろから引っ張る、桜が起きていた。桜を抱き上げた。幸の作った朝食と戦闘食が、並んだ、大根と大豆を煮込んだ質素な物だか、それを、すかさず竜二は食べ始めた。
幸と桜に戦闘食を竜二は手もつけず勧めた。
「こんなに白いまんまは初めて!」「これも、これも、とても美味しい、」幸も桜もニコニコしながら、興奮気味に戦闘食を食べている。
「盆と正月が一緒にきたみたいと」はしゃぐ幸。「これは何、」「これは何、」と竜二を質問責めしながら食べ終えた。
箱を見ていた幸がまた質問した。「これ全部食べ物なの?」
「そうだけど、牛肉や豚肉は食べてもいいの?」と聞く竜二。
「ぎゅうにく?」「ぶたにく?」幸が首を傾げた。
「牛の肉!」「猪の肉!」これで解る?と竜二。
幸が、「牛は仕事をするけど、死んだら、食べた人がいると聞いた事がある。」「猪は猟師から、もらって食べた事がある。」「だから大丈夫。」と答えた。
「じゃあ大丈夫。これ全部食べられるよ!」と微笑む竜二。
大喜びする幸、桜は母親の喜び様にびっくりしている。
桜に向かって竜二が副食のチョコを渡した。
開けられない桜に竜二が袋を開けてあげた。
口の周りをチョコでベタベタにしながら、ニコニコしながら、あぐらをかく竜二に抱っこされる様に竜二の足の上にちょこんと座って、幸に満面の笑みで、「おかあ」「どうぞ」とチョコを差し出した。
竜二の中に今守るべきものが、出来た、そんな気持ちが湧いてきた。
不遇の子供の頃、この子桜を、幸と一緒に幸せに育て上げる。
これが今の俺に与えられた、生涯をかけた任務、責務だと。          
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