騎士団寮のシングルマザー

古森きり

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騎士団寮での新たなる日常

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「おはようございます!」
「おはようございます……え? アユミ様!?」
「え! アユミ様が朝からいる!? どうしたんですか!?」
「今日から朝食作りも手伝う事にしたんです!」

 そう、歩美は本日から騎士団寮の朝食作りも手伝う事になった。
 理由は暴れる野菜の対処に慣れてきた事と、メイリアからの要望。
 そして、一番は真美の許し、だろう。
 調理場に立ち、朝早くから仕込んで作ったスープやパン……呼び方はこの世界と元の世界で色々と違うものの……それらを皿に盛り付け、カウンターに寄ってくる騎士たちに挨拶をする。
 そして……。

「う、うわあぁぁぁぁ!? せ、聖女様ぁ!?」
「せ、聖女様がなぜここにぃ!?」
「お母さんのご飯食べるから。なに? 悪い?」
「「と、とんでもございません!」」

 ビシィ、と美しい九十度。
 窓際の席に座って朝食を摂っていた真美は、若い騎士たちの緊張の面持ちに「ふん」と顔を背ける。
 その姿になんとも言えない複雑な気持ちになった歩美。
 心の中ではすまないねぇ、と謝る。
 せっかくの穏やかな朝や、のんびりとした夕飯時間は、今日から消えるのだ。
 理由はもちろん、真美を連れて歩美が食事の準備を手伝うからである。
 朝お城から寮まで来て朝食。
 真美は朝食後、聖女の責務。
 歩美は寮のお手伝い。
 昼食はその時々に応じて一緒に摂ったり、別々に摂る。
 そして、夕飯は朝同様騎士団寮の食堂で摂って城の部屋に戻って休む。
 これは真美が提案した事だ。
 リュカの側ならお母さんは安全。
 真美はそう言って、自称『革新派』たちの主張を真っ向から突っぱねた。
 幼い娘にも前回の件はなにかしら思うどころがあったのか、城の貴族を警戒するようになったのだ。
 そして——

(あ、あからさまに性格がキツくなっている……)

 おとなしく、人の言う事に従順だった娘が体格の良い大人の騎士たちをひと睨みで一喝する姿よ……。
 歩美に本音をぶちまけて、泣きに泣いて、そして前回母親が魔物に襲われて貴族がそれを救った騎士団長を陥れようとしたのを見て……一体なにをどうしたらあんなあたりのキツい態度に変わっていくものなのか。
 笑みを浮かべつつ、謝り倒す二人の騎士に心の中でもう一度謝罪を述べた。

「マミ様! 食堂ではなく応接室をお使いください!」

 そこへ慌てて入ってきたのはハーレン副団長だ。
 後ろにはリュカもいる。
 しかし、真美は二人もひと睨みで黙らせた。
 ハーレンなど「ひっ」と喉から引くつった音が漏れている。

「ここでいい」
「し、しかし」
「こ、こ、で、い、い、の」
「「は、はい……」」

 おそるべし聖女の権威。
 十歳の幼女にへこへこする大人の男たちに段々と笑いがこみ上げてきたが、食堂の空気は重々しい。
 そこにパンパンと軽快な拍手の音。

「さあさあ、みんなご飯を食べて~! 今日からはアユミちゃんも手伝ってくれるから、前よりもいっぱい用意出来たのよ~。マミちゃんもお代わりあるから、遠慮せずたくさん食べるのよ~」
「は、はい」

 そうして、大人たちを威圧していた娘は笑顔で空気を破壊するメイリアにも頭が上がらないのか素直に頷く。
 その姿に、騎士たちも表情が和らいだ。
 きっとなにか怒らせるような事をしてしまったのかと冷や冷やしていたのだろう。
 起きてきた騎士が次々入ってきて、その都度真美に驚くが、入れ替わり立ち替わりで食事が終わると訓練や持ち場に出て行く。
 それを見送り、真美が皿をトレイに載せて持ち上げると、茶髪の少年がそれを奪い取って歩美のところへ持ってきた。

「ありがとう、ジインくん」
「別に」
「むう……」

 赤い髪をざっくばらんに整えた、ややきつめの赤茶の目、顔立ちの少年はジイン。
 孤児院の出身で、十三歳。
 騎士見習いになったばかりだが、歳が近い事もあり真美付きの騎士として配属されている。
 ……なのだが、歳が近いせいなのかどうにもお互い距離の取り方が分からないらしい。
 ジインは真美に、意地悪に近い事を言ったりしたりしてしまうし、真美はそんなジインが不満。
 じとりと睨み付けて、不満げに頰を膨らましていた。

「ハーレン、今日も頼む」
「か、かしこまりました」

 そして、そんな二人のお守りをするのはハーレンのようだ。
 ギスギスと睨み合う真美とジインの背中を押して、食堂を出て行く。
 リュカが、今日は城下町の案内をする、と教えてくれた。
 城下町。
 そういえばここは城。

「城下町かぁ……私も行ってみたいな」
「…………」
「あら、歩美ちゃんも行きたいの? あまり期待はしない方がいいわよ」
「……え? どういう事ですか?」

 明らかに表情が曇るリュカ。
 更に、まだ食べていた騎士の何人かは手が止まり俯く。
 メイリアが困ったように頰に手を当て実はね、と話してくれる。

「城下町は先月魔物が入り込んでね……厄気を振りまかれてしまったの。その区画は閉鎖されているんだけど……厄気は風に乗って人に害を及ぼすわ。聖殿の人たちが毎日足を運んで、町の中の聖殿の結界を強化するくらいしか出来なくて大変だったんだけど……聖女様が浄化してくださるなら、そのあと行けばいいんじゃない? 普通の人が行くには少し危ないわ」
「…………」

 それを聞いて、愕然とする。
 城は、安全なのか。
 そう、声が漏れる。
 メイリアは笑顔で「完全に安全ではないわね」と言い放つ。
 実際歩美は騎士団寮の側で魔物に襲われた。
 一番安全なのは、聖霊が結界を張っている玉座の間と各所の聖殿。
 それ以外の場所は、いつどこで魔物が出てくるか分からない。
 一応城にも大型の結界が張ってあるが、厄気が増え、そして聖霊の力も分散して弱まっている事から綻びが多くなっているらしい。
 小さな魔物……歩美を襲ったサイズの魔物ならば、大きな結界の中をすり抜けてしまうそうだ。
 結界の張られていない農村部は、当然——……。

「…………そ、うだったんですか……ごめんなさい。私、知らなくて……」

 勝手に賑やかな町の様子を想像していた。
 恐らく、食事の手を止めた騎士たちの頭にはありありと浮かんでいるのだろう……城下町の姿が。
 謝ると笑顔で「いえ、いえ」と手を振るわれる。
 気を遣わせてしまった。

(もっとこの世界の事を勉強しないとダメだな……。無意識に酷い事を言ってしまいそう)

 自分が考えているよりも、この世界の現状は悪い。
 そう、何度も思っていた。
 しかし、それさえもまだ甘いという事なのか。
 考え込んでいると、カウンター越しにリュカが近付いてくる。

「アユミ、あまり深刻に考え込まなくていい。聖女様が町の厄気を浄化してくだされば近く、行く事も出来るようになるだろう。その時は俺が案内する。物は少ないが、買い物も出来るはずだ。欲しい物を考えておけばいい」
「え、あ……いや、けど、私お金とかないし……」
「問題ない。俺が出そう」
「え、ええ? け、けど……」

 それはまさか、デートでは、と頭に浮いた考えに顔が熱くなる。
 いや、しかし、リュカは護衛。
 そう、本当にそれだけの意味での申し出かもしれない。
 だとしたらこんな考え自体が恥ずかしいのではないか?

(そ、そうだよ。リュカは歳下だし、でも騎士団長だし、貴族だし……わ、私なんかにそんな構ってる場合でもないだろうし、あれ?)

 なんの言い訳なのか。
 頭をぐるぐると回るまとまりのない考え。
 赤くなった顔を眺められて、リュカに「ふっ」と笑われる。

「さて、それはまたいずれ……として、アユミは今日なにをする予定なんだ? メイリア」
「今日は畑を拡張よ。イルンちゃんの部隊総出で手伝ってくれる話だったでしょう?」
「え? …………。え? あ、ああ。…………。え? 待て、それにアユミを付き合わせるつもりか? 畑作りは重労働だぞ!?」
「平気よぉ、アユミちゃんには種を蒔いてもらうだけだもの~。やっだもぉ~、リュカったら心配性ねぇ~。いいから貴方は書類の山を減らしてらっしゃい。ホントもうあの人に似て書類仕事が苦手なんだからぁ~」
「くっ、くぅ……!」
「…………」

 相変わらずリュカはメイリアに弱い。
 そして、書類仕事はまだ山のようらしい。
 心の中で頑張れ、と応援しつつ、イルン小隊長の部隊が待つ柵の外に広がる畑へと向かう。
 食堂から見える柵の向こう側には、騎士団で作る畑がある。
 今日から小隊が隣接する森を伐り開き、畑の拡張を行う。
 なぜ騎士が畑を、と最初は思ったものだが、この国の実情がそれほどまでに切迫している為だ。
 いずれ貴族であっても一食抜く生活をしなければならなくなる。
 リュカはそう言ってやや遠くを見ていた。
 そしてそんな生活を自称『革新派』は絶対に受け入れない。
 他者から奪ってでも自分たちは今の生活水準を維持しようとする。
 そう、皆が思っているのだ。
 だが、そこまでの事になれば王家も黙ってはいないだろう。
 王家が自称『革新派』に我慢を強いれば、恐らく内戦に発展する。
 そこまで聞いた時は血の気が引くようだった。
 そして、そうしない為にも……今の最低限の生活を引き伸ばさなければいけない。
 聖女……真美が活躍すれば王家の権威は強まり、自称『革新派』たちも抑え込める。
 厄気は浄化され、大地は活力を取り戻し、また作物を育てられるようになるだろう。
 作物が育てば家畜も増やせる。
 また、以前のような穏やかな生活を取り戻す事が出来ると。

「………………」

 みんなそれを信じている。
 信じなければ、座り込んでしまいたくなる現実。
 その希望だけがみんなを上向かせ、立たせ歩かせ戦わせる。
 真美は本当にこの国の『希望』。
 もちろん、それで全てが解決する事はないだろう。
 厄気を齎すのが隣国とその隣国を乗っ取った魔女……この二つがある限り、厄気は流れ込み続け魔物は入り込み、本当に安心して生きられる事はない。
 魔女を倒さなければならないのだ。
 そして、やはり……その為には戦争の準備をしなければいけない。
 結局は食べ物や武器の備蓄が必要という事。
 そこまで聞いて、溜息が出た。
 それを出来れば二年以内で行いたいというのだから無茶を言う。
 だが、真美……聖女の存在が魔女に勘付かれ、魔女が攻勢に出る事を思うとその辺りが限界との事だ。
 魔女に気付かれず、この国を浄化して力を蓄える。
 真美が十五歳になる頃には……この国は隣国との戦争を始めなければならない。

(……その時は……リュカも……)

 彼も、戦争に赴くのだ。
 そういう話だったのだから。

(なんで、私……今更それが嫌だと思うの? ……この気持ち、まさか、私リュカの事本当に好きになっちゃったの? 真美がいるのに……)

 メイリアに「アユミちゃん、カゴを持ってきて」と声を掛けられてハッとする。
 顔を上げて、柵の横の作業棚からカゴを持ち出した。
 これから収穫可能な畝から、何種類かの野菜を収穫する。
 そして、少し耕した後は別の『休ませていた畝』に種を蒔く。
 その間小隊のみんなは森の木を切り、木の根を引っこ抜き、畑として使えるように整備する。
 以前この辺りを整備した時に切った木は、加工して獣が入らないよう柵を作るそうだ。
 もちろん寮を囲む鉄柵とは比べ物にならないほどの申し訳程度な柵だろう。
 けれど、ないよりは遥かにましである。

「じゃあ、先にこの辺りから収穫していきましょう。……アユミちゃん、分かっているわね?」
「は、はい! 前回と同じく……素早く葉を掴み、根元から鎌で一思いに……!」

 いつもののほほんとした表情ではなく、キリリ、としたメイリアに頷き返す。
 そう、これから歩美は戦場へと赴くのだ。
 収穫、という戦場へ。
 冗談でもシャレでもなんでもなく、この世界の野菜収穫は危険極まりない。
 特に今のご時世、怪我が化膿して死ぬ事もあり得る。
 歩美の契約聖霊コールは治癒の聖霊術も使えるのだが、野菜に怯えて近付いて来ないほどだ。
 一瞬たりとて気が抜けない。
 前回野菜を一つだけ収穫させてもらったのだが、あの緊張感と恐怖は今でも忘れられなかった。
 だが、これも生き抜く為。

(野菜、すまん!)

 鎌を片手に、歩美は畝の前に仁王立ちになる。
 目標はブロッコリーのような形をした、黄色い野菜……コリッブロー。
 これは根元の葉を避け、一思いに鎌で刈り取る。
 あまり大きくなりすぎると茎が木のように堅くなり、鎌では枯れなくなるのだそうだ。
 なので茎がまだ柔らかく、抵抗力も少ない今の内がまさしく『収穫時間』。
 まずは狙いを付ける。
 手前に鎌を引くと、勢い余って怪我をするかもしれない。
 なので、体から反対に、離すように狩る……ではなく、刈る。
 鎌を体に引き寄せ、刃を根元からの狙い場所に近付けつつ、根元の葉を気付かれないようにそっと掴み一気にたくし上げた。

「とぁ!」
『ぎゃあ!』

 ゴロ……。
 黄色い生首……ではなく、コリッブローが畝を転がり落ちる。
 そして、一体が殺……収穫されたのに勘付いた他のコリッブローがプルプルと震え始めた。
 ちなみにこれは怯えているのではなく『襲って来たらブッコロ!』という意思表示だという。
 全くもってなんと恐ろしい野菜たちなのか。
 倒れたコリッブローを持ち上げ、カゴに入れる。

「上手だったわ! アユミちゃん! 次は根っこね」
「はい……ここからが本番ですね」
「ええ。気を抜かず、慎重にね。じゃあ、わたくしはあちらを収穫してくるから」
「はい! 任せてください」

 とりあえずメイリアに「任せていい」と思ってもらったようだ。
 鼻が高い。
 しかし、先ほども言った通りここからまた気の抜けない作業がある。
 コリッブローの根っこは切り刻んで乾燥させ、煎じて他の野菜の根っこを乾燥させて煎じたものと混ぜ合わせると肥料になるのだ。
 改めましてこのご時世、野菜の成長は死活問題。
 それにこのまま植えておいては腐ってしまう。
 他の作物に影響が出るので、抜かねばならない。
 だがしかし、野菜はどこまでいっても野菜。
 この世界の野菜の生への執念は、もはや妄執と言っても過言ではないだろう。

「…………」

 歩美が装備したのはスコップ!
 それで殺……収穫したコリッブローの根の周りを崩していく。
 そして、ザクッと一思いに取り出すのだ。
 もちろん、手には手袋。
 こうしなければ、根っこが肌を突き破って襲ってくるらしい。
 恐怖でしかない。

「よし、次……」
『!』

 カッ!
 と歩美の目が光る。
 次の獲物を見定めて、スコップを鎌へと持ち替えるのであった……。

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