【R18】お父さんと僕、ときどき弟(仮)

鯨井兀

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十二話

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 息がつまりるほどの静寂。
 まるで天空の塔のてっぺんに、二人だけが取り残されたようだった。

(キ、キス……。好きな人と、両想いの、はじめての、ちゅう)

 僕はベッドに両手をついて、好きな人を見下ろす。
 ハルカくんは恥ずかしいのか。
 腕で顔を隠してしまうから、余計に潤んだくちびるが魅惑的に見えてしまう。

「ハル、カ」
「え……」

 緊張しすぎて、言葉につまっただけだけど。
 ハルカくんのくちびるが、驚き、かすかに震えた。
 僕はその、月明かりに照らされた可憐な花びらに。
 花の色香に惑わされたミツバチのように、誘われるまま、くちびるを重ねた。

「ん……」

 軽く、触れ合うだけのキス。
 それでも心臓は爆発しそうなほど、ドックン、ドックン、と高鳴っていた。

(僕の心臓の音、聞こえちゃいそおだよお……はあ、ハルカくんのくちびる、すごく柔らかい……あまい、いいにおいがする、もっと、いっぱいキスしたい……)

 うっとりとしながらも、一旦くちびるを離し、愛しい人を見下ろした。

「ぼく、もっと、キスしたい……してもいい……?」
「………」

 なにも答えないハルカくんの喉が、代わりにゴクリと揺れる。
 僕はクラクラとめまいがして、いつの間にか、その喉に吸い付いていた。

「よぅ……ッ、は、う……っ」
「ハルカ……」

 熱に浮かされたように名前を呼び、もう一度、くちびるを重ねる。
 熟れた果肉みたいに甘いくちびるをついばみながら、好きな人の手をにぎる。
 そして指をからめながら、もっと、もっと深くと口付けた。

「……んっ、はあ」

 息苦しそうにあえぐ、くちびるの隙間に舌を差し入れ、歯列をなめる。
 かたく閉ざされていた岩戸が、ようやくわずかに開く。
 僕は舌を中へとすべりこませ、暗い洞窟の中をさまよわせた。

(ペロペロしたい、ハルカくんの舌、なめたい……。ハルカくんと、もっとえっちなキスしたいよ)

 願うように、ギュッと手を握りしめた。
 するとそれに応じるように、ゆっくりと手を握り返され、僕の舌に舌先がそっと触れてきた。

(わ……わあああああ!!!)

 僕に尻尾が生えていたなら、ブンブン振り回していたにちがいない。
 嬉しすぎて夢中でハルカくんの舌を追いかけまわし、舌をからめた。

(はぁ、はぁ……気持ちいい……。キスだけで、僕、ひとりで“イク”しちゃいそう)

 気がつけば、キスしながらハルカくんのおなかに股間をこすりつけていた。
 たまらず二人にぎりあった手を、僕の股間へと引き寄せる。

(僕のおちんちん、こんなにかたくなっちゃったんだよ……? ソース出しっこしたときみたいに、ハルカくんに、いっぱい触ってほしいよぅ)

 すると——

(えっ、キスしている間の僕って、まさか、超能力が使えるの……?!)

 そう勘違いするほど、ハルカくんは僕のお願いに応えてくれるのだった。
 寝巻きの下穿きのなかに、細くて長い指がはいってきて。
 きれいなハルカくんの手が、僕のおちんちんをつつみこんでいく。

「はあ……ンッ、きもち、いいよおぉ……! やだ、だめぇ、やめ、やめないでぇぇ」

 僕は腰を動かしながら、上体をそらせていた。
 きっと“あの子”がまねっこしたみたいに、鼻もヒクヒクしてるのだろう。
 それでも腰も鼻も止められない。
 僕はハルカくんのお腹に手をついて、アゴをあげていた。
 そしてついにお尻の奥のほうから、あついものが押し寄せてきて、

「い、いくうぅぅ——……ッ」

 びゅ——っ

 頭がまっ白になりながら、おちんちんの先っぽから、えっちなお汁を、思いっきり噴き出していた。

「……あっ、あっ、あん」

 しばらく腰が止まらず、グッ、グッ、と。
 ハルカくんの手の中に、おちんちんを突き入れていた。

「ハァ……ハァ……ぼく、で、でちゃったあ……」

 かすむ視界の先には、僕の白いトロトロで肌を汚された、みだらな男が横たわっていた。
 月明かりに照らされたその姿は、天使にも悪魔にも見え、魅入られるほどに美しかった。

「ハルカ……」

 また、そう呼び捨てにすると。
 男はただ黙り込み、僕の声に聴き入るかのようだった。

(どうしてなのかな……? 怒らないし、それどころか名前を呼べば、今ならなんでも僕の願いを聞いてくれる気がする)

 ためしに、僕の体液で汚れたハルカくんの手をとり、

 チュパ、ちゅぱ、ちゅぽ

 と、その指をくわえて、なめてみた。
 ハルカくんはされるがまま、指を吸われていたのに。

「ハルカ」
「………っ」

 なぜか名前を呼ぶと、下くちびるをかみしめ、反応をみせるのだ。
 顔をそむけ、必死に隠した腕の下で。
 彼は今、どんな顔をしているんだろうか——と。
 ぼんやり、そのすがたを見下ろしていた。

(まさか、泣いてたりしないよね? 泣かないで……僕も愛しているから。今もずっと愛してるよ、遥架)

 一瞬、意識が飛びそうになりながらも、僕の腰はしょうこりもなく、無意識に揺れていた。

(う、わあ……!ど、どうしよう、もっとしたい、けど。でも、本当はもっと深く、つながりたい、ハルカくんと体の一部みたいに)

 すると、お尻に当たる異物の存在にようやく気付く。
 確認するように手に取り、そのズッシリとした肉棒に息を飲んだ。

(すごぉぃ……ハルカくんのおっきなおちんちんも、かたくなってるんだあ。今は触っても怒られない、のかな。嫌じゃ、ない……?)

 男の様子をうかがいながら、こんな巨悪なものが突き入れられたらどうなってしまうのか、と。
 つい想像してしまう。
 僕は好奇心で、寝巻きの上から、お尻の穴にあてがってみた。
 すると、

「だ……だめ」

 顔をそむけ、しぼりだすような掠れた声が聞こえた。

「それは、できない……子供に、したくない」
「……うん、わかった」

 ハルカくんの嫌なことはしないと約束したのだ。
 それに“それは”とは、“他は”いいよって意味で。
 “子供”じゃなくて、僕が“大人”になったら、してもいいよ、って意味かもしれない。
 僕はなんだか照れてしまい、勝手に幸せな気持ちでいっぱいになっていた。

「うん。他のこと、いっぱいしよ」

 僕はとりあえず寝巻きを全部ぬいで、すっぽんぽんになってみた。
 そしてまた堅くなったお僕のおちんちんを、ハルカくんのにくっつけてみる。

「アッ? ちょ、う………ッ」

 そりかえった大きなおちんちんの裏に、僕の小さなおちんちんをすり合わせると、ゾクゾクと背中が震えた。

(うわあ、あ、あ、コレ、気持ち、いいかもおお)

 気持ちいいところをこすりつけ、ハルカくんにおおいかぶさる。
 夢中で腰をふりつづけていると、もう大人の行為をしているみたいで興奮していた。

「ハ、ハル、カ……!」
「——……ッ。んッ、んンッ、ゥ……ッ」

 いっぱいキスしたくちびるをかみしめ、ハルカくんは鼻から色っぽい吐息をもらしていた。
 えっちな声のほうが聞きたかったけど、声をがまんしているハルカくんもすごくえっちだった。
 僕は二つのおちんちんをあわせて、両手でにぎりこむ。

「はぁん、きもちぃぃ、よぉぉ。あン、アンッ、アンッ」

 腰を突き上げながら、両手でゴシゴシしていく。
 するとハルカくんの足がシーツをかいて、腰が暴れだす。
 それは僕が気持ちよすぎて、“イク”から逃れようとする時と同じだった。

「だめだよ、逃げちゃ……!いっしょに気持ちよくなろ」
「——ンッ、ハァ、くぅっ……ん」
「気持ちいぃ、気持ちいいよお……! ハルカぁぁ」

 すると、

 ——ビクンッ

 と、ハルカくんの腰とおちんちんが跳ね上がった。
 下腹部がビクビクとけいれんし、おちんちんの先から、真っ白な液が飛び出していた。

「ぅ、ゥ……フ、ぁッ、う……ウゥ……」

 とぷっ、とぷ……とぷ……

 ぷっくりと熟れた果肉のような先っぽから、まだトロトロがあふれてくる。
 乱れた素肌に、二人の果てた証が混じり合っていく。

(うれしぃ……ハルカくん、僕の手で“イク”しちゃったんだあ……わぁ……)

 ほんのりと上気した美しい肌。
 いまだ全力疾走したみたいに、薄い胸板が上下している。
 男のなまめかしい体に跨ったまま、僕は二人のトロトロを指ですくいあげた。

「僕たちの、えっちなお汁だねぇ……。ふふ、ハルカのは、やっぱり濃いね」
「………っ」

 ちゅぷ、と指をくわえ、二人の体液を舌で転がし味わう。
 そしてもう一度、トロトロを指にとると、今度は——

「……僕、もっと君と深くつながりたいなぁ。……いいでしょ、ハルカ」

 僕の指は、自身の尻穴ではなく。
 ハルカくんのお尻の穴へと、ズプリ、とめり込んでいた。
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