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十二話
しおりを挟む息がつまりるほどの静寂。
まるで天空の塔のてっぺんに、二人だけが取り残されたようだった。
(キ、キス……。好きな人と、両想いの、はじめての、ちゅう)
僕はベッドに両手をついて、好きな人を見下ろす。
ハルカくんは恥ずかしいのか。
腕で顔を隠してしまうから、余計に潤んだくちびるが魅惑的に見えてしまう。
「ハル、カ」
「え……」
緊張しすぎて、言葉につまっただけだけど。
ハルカくんのくちびるが、驚き、かすかに震えた。
僕はその、月明かりに照らされた可憐な花びらに。
花の色香に惑わされたミツバチのように、誘われるまま、くちびるを重ねた。
「ん……」
軽く、触れ合うだけのキス。
それでも心臓は爆発しそうなほど、ドックン、ドックン、と高鳴っていた。
(僕の心臓の音、聞こえちゃいそおだよお……はあ、ハルカくんのくちびる、すごく柔らかい……あまい、いいにおいがする、もっと、いっぱいキスしたい……)
うっとりとしながらも、一旦くちびるを離し、愛しい人を見下ろした。
「ぼく、もっと、キスしたい……してもいい……?」
「………」
なにも答えないハルカくんの喉が、代わりにゴクリと揺れる。
僕はクラクラとめまいがして、いつの間にか、その喉に吸い付いていた。
「よぅ……ッ、は、う……っ」
「ハルカ……」
熱に浮かされたように名前を呼び、もう一度、くちびるを重ねる。
熟れた果肉みたいに甘いくちびるをついばみながら、好きな人の手をにぎる。
そして指をからめながら、もっと、もっと深くと口付けた。
「……んっ、はあ」
息苦しそうにあえぐ、くちびるの隙間に舌を差し入れ、歯列をなめる。
かたく閉ざされていた岩戸が、ようやくわずかに開く。
僕は舌を中へとすべりこませ、暗い洞窟の中をさまよわせた。
(ペロペロしたい、ハルカくんの舌、なめたい……。ハルカくんと、もっとえっちなキスしたいよ)
願うように、ギュッと手を握りしめた。
するとそれに応じるように、ゆっくりと手を握り返され、僕の舌に舌先がそっと触れてきた。
(わ……わあああああ!!!)
僕に尻尾が生えていたなら、ブンブン振り回していたにちがいない。
嬉しすぎて夢中でハルカくんの舌を追いかけまわし、舌をからめた。
(はぁ、はぁ……気持ちいい……。キスだけで、僕、ひとりで“イク”しちゃいそう)
気がつけば、キスしながらハルカくんのおなかに股間をこすりつけていた。
たまらず二人にぎりあった手を、僕の股間へと引き寄せる。
(僕のおちんちん、こんなにかたくなっちゃったんだよ……? ソース出しっこしたときみたいに、ハルカくんに、いっぱい触ってほしいよぅ)
すると——
(えっ、キスしている間の僕って、まさか、超能力が使えるの……?!)
そう勘違いするほど、ハルカくんは僕のお願いに応えてくれるのだった。
寝巻きの下穿きのなかに、細くて長い指がはいってきて。
きれいなハルカくんの手が、僕のおちんちんをつつみこんでいく。
「はあ……ンッ、きもち、いいよおぉ……! やだ、だめぇ、やめ、やめないでぇぇ」
僕は腰を動かしながら、上体をそらせていた。
きっと“あの子”がまねっこしたみたいに、鼻もヒクヒクしてるのだろう。
それでも腰も鼻も止められない。
僕はハルカくんのお腹に手をついて、アゴをあげていた。
そしてついにお尻の奥のほうから、あついものが押し寄せてきて、
「い、いくうぅぅ——……ッ」
びゅ——っ
頭がまっ白になりながら、おちんちんの先っぽから、えっちなお汁を、思いっきり噴き出していた。
「……あっ、あっ、あん」
しばらく腰が止まらず、グッ、グッ、と。
ハルカくんの手の中に、おちんちんを突き入れていた。
「ハァ……ハァ……ぼく、で、でちゃったあ……」
かすむ視界の先には、僕の白いトロトロで肌を汚された、みだらな男が横たわっていた。
月明かりに照らされたその姿は、天使にも悪魔にも見え、魅入られるほどに美しかった。
「ハルカ……」
また、そう呼び捨てにすると。
男はただ黙り込み、僕の声に聴き入るかのようだった。
(どうしてなのかな……? 怒らないし、それどころか名前を呼べば、今ならなんでも僕の願いを聞いてくれる気がする)
ためしに、僕の体液で汚れたハルカくんの手をとり、
チュパ、ちゅぱ、ちゅぽ
と、その指をくわえて、なめてみた。
ハルカくんはされるがまま、指を吸われていたのに。
「ハルカ」
「………っ」
なぜか名前を呼ぶと、下くちびるをかみしめ、反応をみせるのだ。
顔をそむけ、必死に隠した腕の下で。
彼は今、どんな顔をしているんだろうか——と。
ぼんやり、そのすがたを見下ろしていた。
(まさか、泣いてたりしないよね? 泣かないで……僕も愛しているから。今もずっと愛してるよ、遥架)
一瞬、意識が飛びそうになりながらも、僕の腰はしょうこりもなく、無意識に揺れていた。
(う、わあ……!ど、どうしよう、もっとしたい、けど。でも、本当はもっと深く、つながりたい、ハルカくんと体の一部みたいに)
すると、お尻に当たる異物の存在にようやく気付く。
確認するように手に取り、そのズッシリとした肉棒に息を飲んだ。
(すごぉぃ……ハルカくんのおっきなおちんちんも、かたくなってるんだあ。今は触っても怒られない、のかな。嫌じゃ、ない……?)
男の様子をうかがいながら、こんな巨悪なものが突き入れられたらどうなってしまうのか、と。
つい想像してしまう。
僕は好奇心で、寝巻きの上から、お尻の穴にあてがってみた。
すると、
「だ……だめ」
顔をそむけ、しぼりだすような掠れた声が聞こえた。
「それは、できない……子供に、したくない」
「……うん、わかった」
ハルカくんの嫌なことはしないと約束したのだ。
それに“それは”とは、“他は”いいよって意味で。
“子供”じゃなくて、僕が“大人”になったら、してもいいよ、って意味かもしれない。
僕はなんだか照れてしまい、勝手に幸せな気持ちでいっぱいになっていた。
「うん。他のこと、いっぱいしよ」
僕はとりあえず寝巻きを全部ぬいで、すっぽんぽんになってみた。
そしてまた堅くなったお僕のおちんちんを、ハルカくんのにくっつけてみる。
「アッ? ちょ、う………ッ」
そりかえった大きなおちんちんの裏に、僕の小さなおちんちんをすり合わせると、ゾクゾクと背中が震えた。
(うわあ、あ、あ、コレ、気持ち、いいかもおお)
気持ちいいところをこすりつけ、ハルカくんにおおいかぶさる。
夢中で腰をふりつづけていると、もう大人の行為をしているみたいで興奮していた。
「ハ、ハル、カ……!」
「——……ッ。んッ、んンッ、ゥ……ッ」
いっぱいキスしたくちびるをかみしめ、ハルカくんは鼻から色っぽい吐息をもらしていた。
えっちな声のほうが聞きたかったけど、声をがまんしているハルカくんもすごくえっちだった。
僕は二つのおちんちんをあわせて、両手でにぎりこむ。
「はぁん、きもちぃぃ、よぉぉ。あン、アンッ、アンッ」
腰を突き上げながら、両手でゴシゴシしていく。
するとハルカくんの足がシーツをかいて、腰が暴れだす。
それは僕が気持ちよすぎて、“イク”から逃れようとする時と同じだった。
「だめだよ、逃げちゃ……!いっしょに気持ちよくなろ」
「——ンッ、ハァ、くぅっ……ん」
「気持ちいぃ、気持ちいいよお……! ハルカぁぁ」
すると、
——ビクンッ
と、ハルカくんの腰とおちんちんが跳ね上がった。
下腹部がビクビクとけいれんし、おちんちんの先から、真っ白な液が飛び出していた。
「ぅ、ゥ……フ、ぁッ、う……ウゥ……」
とぷっ、とぷ……とぷ……
ぷっくりと熟れた果肉のような先っぽから、まだトロトロがあふれてくる。
乱れた素肌に、二人の果てた証が混じり合っていく。
(うれしぃ……ハルカくん、僕の手で“イク”しちゃったんだあ……わぁ……)
ほんのりと上気した美しい肌。
いまだ全力疾走したみたいに、薄い胸板が上下している。
男のなまめかしい体に跨ったまま、僕は二人のトロトロを指ですくいあげた。
「僕たちの、えっちなお汁だねぇ……。ふふ、ハルカのは、やっぱり濃いね」
「………っ」
ちゅぷ、と指をくわえ、二人の体液を舌で転がし味わう。
そしてもう一度、トロトロを指にとると、今度は——
「……僕、もっと君と深くつながりたいなぁ。……いいでしょ、ハルカ」
僕の指は、自身の尻穴ではなく。
ハルカくんのお尻の穴へと、ズプリ、とめり込んでいた。
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