【R18】傾国の罪人【完】

くじらいたか

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三話


「あと一回か」
「流石にしんどそうだねぇ。こう立て続けじゃあ」

 罪人はくたりと膝をつき、文字通り、精も根も尽き果てた様子であった。
 けれど最終回ともなれば、当然、群衆は今まで以上の責めを求めた。

「お役人様ァ、今度は尻だ!」
「不届者を、お役人さまの魔羅で仕置きしてやってくだせぇな」
「穴に嵌めまくったなら、嵌めらるのも償いってもんよ」

 今まで以上に熱気を孕んだ、怒号が飛び交う。
 淫らな暴言を浴びせ、卑猥な刑罰をけしかける群衆。
 それには男も青褪め、『堪忍してください……!』と。
 くつわでくぐもる声で嘆願し、土下座していた。
 けれど、それこそ加虐嗜好を好む仕置人の性質さがを煽るだけであった。
 役人は、跪く男の髪を鷲掴むと、その怯える顔をとくと眺め、頬を撫でる。
 そして、

「——よかろう! 最後の責めは、尻責めとする!」

 役人の雄叫びに、地鳴りがするほど沸く境内。
 すぐさま罪人にザパーンッと、桶の水を浴びせかけ。
 さらには尻を持ち上げ、その真っ白な双臀を平手で何度も打ちつけた。

 パーンッ パーンッ

 乾いた音が秋空へと吸い込まれ、男の柔尻は紅葉もみじのように朱に染まる。
 その赤らんだ尻を左右にグッと開き、縮み上がった尻穴にプッと唾を吐きかけた。

「ンゥ~……っ!」

 濡れ髪を振り乱し、呻めきながら許しを乞う男。
 未だ穢れを知らぬ体とはいえ、男同士が交わる作法は心得ているらしい。
 だが訴えも虚しく、無情なほど野太い指が減り込んでくる。
 己すら知らぬ秘所を抉られると、喉を反らせて一際高く、哭いた。

「——ふむ、確かにこれは初物の穴だな。すけこましは股のモノだけか? まこと、尻の悦さは知らぬらしいな」

 役人は舌舐めずりして、指を二本、三本と増やしていく。
 潤みが足りなくなると、また穴を押し開き、トロリと唾を中に流し落としていた。

「……あのお役人、随分手慣れてますねぇ」
「そりゃあそうさ。あっしはあのお方に尻穴を壊された若衆を、もう何人も知ってるよ」

 そう応えたのは、町医者の若先生である。
 したり顔で顎を撫で付けながらも、もう片手はしっかりと魔羅を扱いていた。

「馴染みの店に好みの下っ引きを連れ込んでは、たんと酒を飲ませてね。酔い潰したとこで奥の座敷に用意させた布団で、あれよあれよと服を剥き、ねんごろになるって話だよ」
「なんとまあ。熊公はそっちの気がありんしたか」
「しかも初物をヒィヒィ鳴かせて虐めるのが好みらしい。一晩で穴がイカれたって、早朝から診療所に担がれて来る若衆を何人診たか知れないさ」
「なんてこったい。色男もとんだ猛獣に捕まっちまったもんだ」

 とはいえ、檻の外も野獣で埋め尽くされているのである。
 か弱き子兎が、骨の随までしゃぶり尽くされる様を、固唾を飲んで見守る者ばかりなのであった。

「——そろそろ頃合いか。あまり解しては罰にならぬからな」
「ン、フゥ、ウゥ……」

 罪人は尻を突き出したまま、ゴザに顔を埋めて震えていた。
 指を抜けばすぐに閉じてしまう健気な穴を、役人は親指の腹でグリグリと虐めながら、ほくそ笑む。

「まこと助平な尻だ。もっと野太いモノを咥えたいと、穴もヒクついておるわ」
「ンン……ッ!」

 身を捩り、涙ながらに否定するも、真後ろでは責め役が帯を解く布ズレの音がしていた。

「初めてには、ちと、大きすぎるやもしれんな」

 露わにされた尻肉に、ムワリと感じる熱気。
 それがお役人様の一物と解るなり、先を予見した体の震えが止まらない。
 その一方、群衆はというと。
 役人の悪癖を知るなり、いささか呆れてお白洲を眺めていた。

「……なんとまあ、ご立派に使い込まれた魔羅だこと」
「あの兜みてぇな雁首に掻き回されたら、確かに素人じゃ腹を病んでしまいますね」
「子兎相手に大砲向けてるようなもんですよ。これだから役人は」
「ハァ……まったく困ったねぇ。また診療所の床が一つ埋まってしまうよ」

 町医者の嘆きには、日頃世話になっている連中は心から同情した。
 故に、そのうちどこからか。男の尻を案じる声が広がり始めていた。

「おーい、誰か。丁子油でも持ってねぇのかい」
「血みどろの尻なんざ見たかねーよなあ?」

 何とか尻を守る策はないかと、密やかにも彼方此方あちこちで声があがる。
 すると「それならば」と。
 木陰に身を隠し、笠で顔まで隠した女連中から、おずおずと申し出があった。

「ガマの油なら、ここに持ってございます」
「おお、ありがてぇ。それをこっちに寄越してくれよ」

 高貴な女の付き人から、近くにいた茶屋の娘へ。
 そして問屋の丁稚から駕籠者へと渡り、その自慢の腕っぷしで、ついに油入れがお白州に投げ入れられたのだった。

 こうして突如、裁きの場に転がり込んだ蛤の油入れ。
 それをみるなり、

「……ほほう、陣中膏か」

 役人は己の悪癖が知れ渡っているとは、つゆ知らず。
 余興を楽しむ民衆からの貢物ならば致し方あるまい、と。
 部下に油入れを「ここへ」と命じていた。

「あまりぬるつくのは好まぬが……いや、刑罰が甘くなるやもしれんが。町衆からの恩情だ、使用を許可する」

 小役人が差し出した油入れから、ひとすくい取ると、己の聳り立つ怒張に塗りこんだ。
 そしてヌラヌラと黒光りした自慢の魔羅で、罪人の尻をいたぶり始める。
 野太いものを割れ目に滑らせては、悪戯に菊門に減り込ませる。

 グッ、ぬぽっ、ぐりっ、グポッ、ぐぐ……

 挿れては抜き、滑らせては挿れ、また抜いて。
 いつ獰猛な肉槍が腹を貫いてくるのかと、恐怖に震える罪人。
 その幼気いたいけな姿を見下ろしては、一層滾らせるのであった。

「ああ……いい具合だ。まだ入り口だというのに、助平な尻穴が喰らい付いて離さんわ」
「ぐす、ウゥ……あうぅ……」
「そろそろ、中に、責めが欲しいだろう?」

 円やかな尻を撫でまわしながら、いきり立った先端を、ついにググッと捩じ込んでいく。

「あ゛、ぁ゛ぅぅ……ッ」

 エラの張った雁首がようやく減り込むと、男の額には脂汗が滲み、頬は真っ赤に染まっていた。

「いいぞ……そのまま力んでおれ。今、おまえの無垢な最奥を、わしの魔羅で、躾けてやるから、な……ッ」
「ンン——……ッ」 

 後ろ手に拘束された手枷を、馬の手綱のように引き上げられると同時に。
 容赦なく、黒光りした肉槍が、一気に男の、真っ白な尻へと突き入れられていた。

「ア゛、アウ——……ッ!」

 断末魔の如き慟哭に、流石の群衆も肝が冷えた。
 されど、悪癖を持つ役人は、精力がドクドクとみなぎるだけであった。
 男の細腰にしかと指を食い込ませ、一層深く、一物を捻じ入れるのだった——
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