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¿
月も次第に翳りゆく、お白洲に二人きり。
あられもない己の姿を恥じて、傾国の美男はシクシクと泣いていた。
「体が痛むのかい。迎えに来るのが遅くなったね……私が不甲斐ないばかりに難儀させた」
そっと羽織を脱ぎ、甚振られた不憫な体に掛けてやる。
「若様……」
「可哀想に、声も枯れて。今、水を汲んでくるから待ってなさい」
「そんな、いけません……っ。自分で、やりますから」
とはいえ、立ちあがろうにも長きに渡る責めで、腰が立たない。
その上、トロリ……と。
先刻、奥に出されたものが尻穴から溢れるのを感じ、悍ましさに体が震えた。
「うぅ、ぐすん……ぐす」
「さ、水をお飲みなさい。泣いてばかりいたら干涸びてしまうよ。ああ、唇も切れてしまったのかい」
水桶で濡らした手拭いが、そっと唇に添えられる。
傷は滲みたが、久方振りの人の温もりに触れた。
若旦那は甲斐甲斐しく男を労り、足の指先まで丁寧に拭っていく。
けれど、尻となると途端に泣いて嫌がるので、つい、溜め息を漏らす。
「……ハァ」
「わか、若さま、うぅ……申し訳、ございません。私のせいで、若様を、こんな目に」
「いや、お前は何も悪くない。ただ、人は恐ろしいものだなと、そう思ってな」
拭っても拭っても、涙が頬を濡らしてしまう。
どんなに穢されようとも斯様に美しい者も居れば。
いくら豪勢に飾り立てようとも醜い者も存在する。
この場にいた真の罪人共を残さず罰したなら、大店どころか国も傾き、人の世など容易く乱れるのだろう。
「貴方のような無垢な子が居るべき場所じゃなかった。あの店も、この国も」
「でも、大旦那様には、助けられた恩が、あります」
「ハァ……お人好しだね、お前」
涙を堰き止めようと、その眦に口付けた。
すると驚いたのか、ようやく泣くのを止め、頬を赤らめた。
「そんながお方が堪らなく愛おしいのだから、私も愚かに違いないが。おや、どうして顔を伏せるの」
「だって、恥ずかしい」
頬を指で擽られると、顔が火照り、男は俯いてしまう。
あれほど恐ろしかった人の手が、今は心地がいいのだ。
それどころか、触れられる度にゾクゾクと官能してしまう。
そんな淫らな己が身を恥じ、ますます肩身を狭くしていた。
「暫く会っていないのだから、よく顔を見せておくれよ。その愛らしい唇にも口付けもしてみたいが、叶いませんか」
「………っ」
恋しい相手と、男はまだ、まともに目すら合わせていない。
穢れた身で、好いたお方の瞳に映り込むなど、死ぬ方が救われる、と。
舌を噛んでしまいたいとすら思うのに。
結局は、触れてくる手すら拒みもせず。求められれば天に昇るほど歓喜してしまうのだから。
体どころか性根すらも救いようもない淫乱に成り果てたのだ……と。
ついには、自棄になり、その手に触れていた。
「若様……かように穢れた私でも、本当に、口付けして下さいますか」
縋るように、温かな手に頬を擦り寄せていた。
たとえ、この身が堕罪で地獄の業火に焼かれようとも。
今はこの手を放したくない……と、またハラハラと涙が零れていた。
「唇だけは、まだ、誰にも奪われておりません。穢れてしまわぬうちに、どうか願いが叶うなら……若様に、奪って欲しいのです」
「ハァ……なんとも会わぬ間に随分と泣き虫になったものだ。これでは本当に赤目の白兎になってしまう」
そういって若旦那は鼻先に、ちゅ、と悪戯に口付けを落とす。
そして男を見つめ、優しく目を細めた。
「お前を穢せる者など、三世を探しても居やしないよ」
「そんな……でも」
「身も心も、これほど清らかで美しい人を、私は他に知らぬから。それとも何かい、私が世間知らずの無知だと、まだ言い張るの」
「うぅ……グス……っ、わあああん……若さまあぁ」
秘めたる想いが溢れ、その胸にヒシとしがみついていた。
数多の男に犯された身でも、唇の他にも守り抜いたものがある。
無実の罪を問われようと、不当に責め立てられようとも。
決して、心だけは偽らなかった。
私には焦がれるほどに慕うお方が、別にいるのだと、胸の内で何度も叫んでいた。
信じて欲しかったのは、たった一人だけ。
そして、その叫びを聞き入れ、手を差し伸べてくれたのも、たった一人——このお方だけだった。
「……口付け、して欲しい。若様、してくださいませ」
「仰せのままに、私の愛しいお方」
二人は初めて唇を重ね、その甘やかな感触に酔い痴れた。
啄むような口付けは、次第に深くなり、熱い舌が絡み合う。
抱き合いながら、片時も離れたくないと何度も口付けを交わす。
「若、さま……私を、全部……若様のものに、してくださいまし……」
「なれば、もう二度と離れぬと、約束して下さい」
「はい……ぁ……ッ」
トサリと布団に倒され、男の白肌に熱い舌が這い回る。
胸の小さな桃色の蕾が口に含まれると、「アッ」と腰が跳ねた。
「ああ、すまない。あまりに愛らしくて、つい、加減が解らないな。可愛い……痛くないかい」
「わ、若様の舌、気持ちよくて……ああンっ。気持ちいい……!体、へん……っ」
「こちらも舐めていいかい。ぷっくりとスモモのように熟れて、口に含んで味わってみたい」
「や、やぁ……っ。下は、嫌です……恥ずかしぃ」
「どうして。可愛いよ、ほら……触れて欲しそうに跳ねている」
「や、見ないで下さいまし……こんな、淫らではないのです、本当に……ぐすっ」
「泣かないで、淫らな姿をもっと見せておくれよ。ほら、私のものも——」
股座に聳り立つものを握りしめ、男の勃起に擦り寄せた。
互いの一物がこすれると、あまりの快感に身悶えてしまう。
「ああんっ、だめ、アアッ」
「先っぽから雫がこぼれてきたね……腰が止まらない、ん……」
男の唇を、ちゅ、ちゅ、と喰みながら、魔羅を擦り合わせ、腰を揺らす。
ネチョ、ぬちょ、クチュ……
淫らな音を立て、次第に互いの腰を、強く押し付け合っていた。
「手を、貸しておくれ……我慢出来そうにない。このまま共に果ててしまいたい」
「はぃ……ぁ……っ。若様の、とても、大きぃ」
「もっと強く握って、ああ……いいよ、魔羅が、もう、 はち切れそうだ」
顔を赤らめ、二人分の一物を必死に握る男。
その手を、さらに若旦那の両手が力強く包み込む。
「ぁ……っ、はあ……っ。わかさま、出てしまいます……っ、あっ、あっ、あっ、だめ」
「私も、ウッ、出るッ」
「ン——……っ」
びゅっ、びゅるるッ、ビュッ、ビュ——……っ、と。
二人分の子種が、男の白肌に飛び散った。
顎や口元にまで飛沫が掛かり、桃色の乳首からもトロリと白濁が零れた。
「ハァ……ハァ……すまない。顔にまで………」
「はぁ……はぁ……わか、さま、の」
男はうっとりと手を這わせ、指に絡めた子種を口に含んでいた。
「美味しぃ……もっと、欲しいです、若様の子種……」
「ハァ……困ったお方だ。私まで狂わせて、このままではどうにかなってしまうよ」
すぐに滾りを戻した魔羅をグリグリと擦り付け、男を誘う。
男もまた、掬い取った子種を己の肉穴へと擦り付け、淫らに股を開いた。
「こちらにも下さいまし……若様の堅い魔羅が欲しいと、中が疼いてしまいます」
「ああ、夢ではなかろうか。貴方と一つになれるなど、何度、夢に見たか知れないよ」
「私も……ずっと若様だけを、お慕いしておりました」
「可愛い私の番、愛しているよ」
「若様……」
愚かな自分を見捨てもせず、迎えに来てくれた尊いお方。
穢れた身をその瞳に映しても、変わらぬ愛を伝えてくれる恋しいお方。
三世を探し廻っても、そんな方にはもう巡り会えぬだろう。
「……若様と、一つになりたい」
足を開けば穴がヒクヒクと震えて、雄を誘う。
はしたなくとも、どうしてもこのお方が欲しい。
——『貴方の子種を、下さいまし』
腹上で泣いた女の胸の内が、少しだけ理解できる気がした。
人はそれぞれに、見えぬ傷跡を抱えているのだ。
肉体を繋げることで、その傷を癒そうとした憐れな女。
あの者には幸せになって欲しいと、ふと願っていた。
「辛かったら、私の舌を咬んででも止めなさい」
「ん……わかさま、はやく、待ちきれない」
「ハァ……あまり人を誘惑してはいけないよ。皆、狂ってしまうから」
二人の子種をたっぷりと一物に塗り付け、愛らしい肉穴にあてがう。
クチュ……ヌチュ……ぐぷ、ぐぽ、ヌプ……
既に柔らかく解れた入口を、更に鬼頭で押し広げていく。
顔を熱らせ、「あっあっ」と幼気に喘ぐ男。
下衆に辱めを受けようと、冒されぬ純真無垢な美しい肢体。
愛しい者が乱れる姿を前にしては、ついぞ理性が掻き乱される。
どうにも贖えず下衆にまで成り下がってしまうのだ。
グポリ……ッ
ぐっと腰を前に押し込めば、「アァ……ッ」と一際高く啼く。
情欲のままに、その色めいた喉を舐め上げ、真っ白な肌に口吸いの痕を残す。
無意識に吸い寄せられてしまう手と舌が、細腰から胸へと這い回り。
再び小さな胸飾りを悪戯に弄んでいた。
「わ、わかさま、——ぁッ」
桃色の蕾を口に含んでは、舌先で弾き。
赤子のように吸い付いては、歯を立て、指でもクニクニと転がした。
男は胸を反らせ、いとも容易く反応してしまう。
「はあ、ぁン、あん、あん……ッ。わかさま、もぅ、へん……からだが、あつい」
「お前の中も、熱くて、魔羅が溶けてしまいそうだよ。痛くないかい……腰が止まらないよ」
男の体を腕に抱きしめ、腰を揺らす。
耳の穴まで愛らしく、舌を挿し込み可愛がる。
すると肌を震わせ、恥ずかしげに顔を背けて見せた。
「ああ……可愛いね、お前は。腸の肉襞まで震えて……そんなにきつく締めつけられては、すぐに果ててしまうよ」
「ぅう、ぁ……ッ、はぁ……中に、ほしぃ、若様の、くださいませ……! そそいで、はらのおくに」
そういって淫らにも腰に足を絡めてくる。
堪らず若旦那も、魔羅でズンズンと奥を責め、ここて果てたいと腰を回した。
「ハァ、ハァ……いけないよ、あまりそう……種を欲しがっては、本当に孕んでしまうやもしれない」
「……! ややこ……? 若様のややこ、欲しいです……くださいませ」
「まったく、仕方のないお方だ」
こうして、二人は飽く事なく交合い続けた。
体を重ねて伝わる、互いの体温と胸の鼓動に。
ようやく離れていた時間と距離が、埋まっていくようであった。
辺りが白み始めると、二人は閨を移す。
仲睦まじく、幾日も幾日も籠り、繋がり続けた。
それには月も太陽も、遠慮して姿を隠す。
何も知らぬ民衆は、幾日も幾日も。
暗闇の中、天に祈りを捧げ続けたという——
あられもない己の姿を恥じて、傾国の美男はシクシクと泣いていた。
「体が痛むのかい。迎えに来るのが遅くなったね……私が不甲斐ないばかりに難儀させた」
そっと羽織を脱ぎ、甚振られた不憫な体に掛けてやる。
「若様……」
「可哀想に、声も枯れて。今、水を汲んでくるから待ってなさい」
「そんな、いけません……っ。自分で、やりますから」
とはいえ、立ちあがろうにも長きに渡る責めで、腰が立たない。
その上、トロリ……と。
先刻、奥に出されたものが尻穴から溢れるのを感じ、悍ましさに体が震えた。
「うぅ、ぐすん……ぐす」
「さ、水をお飲みなさい。泣いてばかりいたら干涸びてしまうよ。ああ、唇も切れてしまったのかい」
水桶で濡らした手拭いが、そっと唇に添えられる。
傷は滲みたが、久方振りの人の温もりに触れた。
若旦那は甲斐甲斐しく男を労り、足の指先まで丁寧に拭っていく。
けれど、尻となると途端に泣いて嫌がるので、つい、溜め息を漏らす。
「……ハァ」
「わか、若さま、うぅ……申し訳、ございません。私のせいで、若様を、こんな目に」
「いや、お前は何も悪くない。ただ、人は恐ろしいものだなと、そう思ってな」
拭っても拭っても、涙が頬を濡らしてしまう。
どんなに穢されようとも斯様に美しい者も居れば。
いくら豪勢に飾り立てようとも醜い者も存在する。
この場にいた真の罪人共を残さず罰したなら、大店どころか国も傾き、人の世など容易く乱れるのだろう。
「貴方のような無垢な子が居るべき場所じゃなかった。あの店も、この国も」
「でも、大旦那様には、助けられた恩が、あります」
「ハァ……お人好しだね、お前」
涙を堰き止めようと、その眦に口付けた。
すると驚いたのか、ようやく泣くのを止め、頬を赤らめた。
「そんながお方が堪らなく愛おしいのだから、私も愚かに違いないが。おや、どうして顔を伏せるの」
「だって、恥ずかしい」
頬を指で擽られると、顔が火照り、男は俯いてしまう。
あれほど恐ろしかった人の手が、今は心地がいいのだ。
それどころか、触れられる度にゾクゾクと官能してしまう。
そんな淫らな己が身を恥じ、ますます肩身を狭くしていた。
「暫く会っていないのだから、よく顔を見せておくれよ。その愛らしい唇にも口付けもしてみたいが、叶いませんか」
「………っ」
恋しい相手と、男はまだ、まともに目すら合わせていない。
穢れた身で、好いたお方の瞳に映り込むなど、死ぬ方が救われる、と。
舌を噛んでしまいたいとすら思うのに。
結局は、触れてくる手すら拒みもせず。求められれば天に昇るほど歓喜してしまうのだから。
体どころか性根すらも救いようもない淫乱に成り果てたのだ……と。
ついには、自棄になり、その手に触れていた。
「若様……かように穢れた私でも、本当に、口付けして下さいますか」
縋るように、温かな手に頬を擦り寄せていた。
たとえ、この身が堕罪で地獄の業火に焼かれようとも。
今はこの手を放したくない……と、またハラハラと涙が零れていた。
「唇だけは、まだ、誰にも奪われておりません。穢れてしまわぬうちに、どうか願いが叶うなら……若様に、奪って欲しいのです」
「ハァ……なんとも会わぬ間に随分と泣き虫になったものだ。これでは本当に赤目の白兎になってしまう」
そういって若旦那は鼻先に、ちゅ、と悪戯に口付けを落とす。
そして男を見つめ、優しく目を細めた。
「お前を穢せる者など、三世を探しても居やしないよ」
「そんな……でも」
「身も心も、これほど清らかで美しい人を、私は他に知らぬから。それとも何かい、私が世間知らずの無知だと、まだ言い張るの」
「うぅ……グス……っ、わあああん……若さまあぁ」
秘めたる想いが溢れ、その胸にヒシとしがみついていた。
数多の男に犯された身でも、唇の他にも守り抜いたものがある。
無実の罪を問われようと、不当に責め立てられようとも。
決して、心だけは偽らなかった。
私には焦がれるほどに慕うお方が、別にいるのだと、胸の内で何度も叫んでいた。
信じて欲しかったのは、たった一人だけ。
そして、その叫びを聞き入れ、手を差し伸べてくれたのも、たった一人——このお方だけだった。
「……口付け、して欲しい。若様、してくださいませ」
「仰せのままに、私の愛しいお方」
二人は初めて唇を重ね、その甘やかな感触に酔い痴れた。
啄むような口付けは、次第に深くなり、熱い舌が絡み合う。
抱き合いながら、片時も離れたくないと何度も口付けを交わす。
「若、さま……私を、全部……若様のものに、してくださいまし……」
「なれば、もう二度と離れぬと、約束して下さい」
「はい……ぁ……ッ」
トサリと布団に倒され、男の白肌に熱い舌が這い回る。
胸の小さな桃色の蕾が口に含まれると、「アッ」と腰が跳ねた。
「ああ、すまない。あまりに愛らしくて、つい、加減が解らないな。可愛い……痛くないかい」
「わ、若様の舌、気持ちよくて……ああンっ。気持ちいい……!体、へん……っ」
「こちらも舐めていいかい。ぷっくりとスモモのように熟れて、口に含んで味わってみたい」
「や、やぁ……っ。下は、嫌です……恥ずかしぃ」
「どうして。可愛いよ、ほら……触れて欲しそうに跳ねている」
「や、見ないで下さいまし……こんな、淫らではないのです、本当に……ぐすっ」
「泣かないで、淫らな姿をもっと見せておくれよ。ほら、私のものも——」
股座に聳り立つものを握りしめ、男の勃起に擦り寄せた。
互いの一物がこすれると、あまりの快感に身悶えてしまう。
「ああんっ、だめ、アアッ」
「先っぽから雫がこぼれてきたね……腰が止まらない、ん……」
男の唇を、ちゅ、ちゅ、と喰みながら、魔羅を擦り合わせ、腰を揺らす。
ネチョ、ぬちょ、クチュ……
淫らな音を立て、次第に互いの腰を、強く押し付け合っていた。
「手を、貸しておくれ……我慢出来そうにない。このまま共に果ててしまいたい」
「はぃ……ぁ……っ。若様の、とても、大きぃ」
「もっと強く握って、ああ……いいよ、魔羅が、もう、 はち切れそうだ」
顔を赤らめ、二人分の一物を必死に握る男。
その手を、さらに若旦那の両手が力強く包み込む。
「ぁ……っ、はあ……っ。わかさま、出てしまいます……っ、あっ、あっ、あっ、だめ」
「私も、ウッ、出るッ」
「ン——……っ」
びゅっ、びゅるるッ、ビュッ、ビュ——……っ、と。
二人分の子種が、男の白肌に飛び散った。
顎や口元にまで飛沫が掛かり、桃色の乳首からもトロリと白濁が零れた。
「ハァ……ハァ……すまない。顔にまで………」
「はぁ……はぁ……わか、さま、の」
男はうっとりと手を這わせ、指に絡めた子種を口に含んでいた。
「美味しぃ……もっと、欲しいです、若様の子種……」
「ハァ……困ったお方だ。私まで狂わせて、このままではどうにかなってしまうよ」
すぐに滾りを戻した魔羅をグリグリと擦り付け、男を誘う。
男もまた、掬い取った子種を己の肉穴へと擦り付け、淫らに股を開いた。
「こちらにも下さいまし……若様の堅い魔羅が欲しいと、中が疼いてしまいます」
「ああ、夢ではなかろうか。貴方と一つになれるなど、何度、夢に見たか知れないよ」
「私も……ずっと若様だけを、お慕いしておりました」
「可愛い私の番、愛しているよ」
「若様……」
愚かな自分を見捨てもせず、迎えに来てくれた尊いお方。
穢れた身をその瞳に映しても、変わらぬ愛を伝えてくれる恋しいお方。
三世を探し廻っても、そんな方にはもう巡り会えぬだろう。
「……若様と、一つになりたい」
足を開けば穴がヒクヒクと震えて、雄を誘う。
はしたなくとも、どうしてもこのお方が欲しい。
——『貴方の子種を、下さいまし』
腹上で泣いた女の胸の内が、少しだけ理解できる気がした。
人はそれぞれに、見えぬ傷跡を抱えているのだ。
肉体を繋げることで、その傷を癒そうとした憐れな女。
あの者には幸せになって欲しいと、ふと願っていた。
「辛かったら、私の舌を咬んででも止めなさい」
「ん……わかさま、はやく、待ちきれない」
「ハァ……あまり人を誘惑してはいけないよ。皆、狂ってしまうから」
二人の子種をたっぷりと一物に塗り付け、愛らしい肉穴にあてがう。
クチュ……ヌチュ……ぐぷ、ぐぽ、ヌプ……
既に柔らかく解れた入口を、更に鬼頭で押し広げていく。
顔を熱らせ、「あっあっ」と幼気に喘ぐ男。
下衆に辱めを受けようと、冒されぬ純真無垢な美しい肢体。
愛しい者が乱れる姿を前にしては、ついぞ理性が掻き乱される。
どうにも贖えず下衆にまで成り下がってしまうのだ。
グポリ……ッ
ぐっと腰を前に押し込めば、「アァ……ッ」と一際高く啼く。
情欲のままに、その色めいた喉を舐め上げ、真っ白な肌に口吸いの痕を残す。
無意識に吸い寄せられてしまう手と舌が、細腰から胸へと這い回り。
再び小さな胸飾りを悪戯に弄んでいた。
「わ、わかさま、——ぁッ」
桃色の蕾を口に含んでは、舌先で弾き。
赤子のように吸い付いては、歯を立て、指でもクニクニと転がした。
男は胸を反らせ、いとも容易く反応してしまう。
「はあ、ぁン、あん、あん……ッ。わかさま、もぅ、へん……からだが、あつい」
「お前の中も、熱くて、魔羅が溶けてしまいそうだよ。痛くないかい……腰が止まらないよ」
男の体を腕に抱きしめ、腰を揺らす。
耳の穴まで愛らしく、舌を挿し込み可愛がる。
すると肌を震わせ、恥ずかしげに顔を背けて見せた。
「ああ……可愛いね、お前は。腸の肉襞まで震えて……そんなにきつく締めつけられては、すぐに果ててしまうよ」
「ぅう、ぁ……ッ、はぁ……中に、ほしぃ、若様の、くださいませ……! そそいで、はらのおくに」
そういって淫らにも腰に足を絡めてくる。
堪らず若旦那も、魔羅でズンズンと奥を責め、ここて果てたいと腰を回した。
「ハァ、ハァ……いけないよ、あまりそう……種を欲しがっては、本当に孕んでしまうやもしれない」
「……! ややこ……? 若様のややこ、欲しいです……くださいませ」
「まったく、仕方のないお方だ」
こうして、二人は飽く事なく交合い続けた。
体を重ねて伝わる、互いの体温と胸の鼓動に。
ようやく離れていた時間と距離が、埋まっていくようであった。
辺りが白み始めると、二人は閨を移す。
仲睦まじく、幾日も幾日も籠り、繋がり続けた。
それには月も太陽も、遠慮して姿を隠す。
何も知らぬ民衆は、幾日も幾日も。
暗闇の中、天に祈りを捧げ続けたという——
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