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作戦会議&新メンバー登場!?
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そんなこんなしているうちに、レイトン先生ご到着。転移魔法で。
え?だったらすぐ来れたじゃんて思ったんですけど、試験だったんですって。学生さんの期末試験。先生だからね。真面目なとこ真面目なのは、課長らしいす、前世の。
『今年の連中は出来が悪い』
とか言わないの。新入社員の研修してるわけじゃないんですから。
そういう先生だって、指定転移先があの温泉てなんですか?しかもパートナー先生は隣接のホテルに滞在中......て。何やってるんすか?
『家族サービスは大事だ!』
てダンジョン攻略はバカンスじゃありません。
前世の反省、活かさなくていいです。
「それで、何か分かったかね?」
サマリアさんの屋敷の大広間に資料を集めて作戦会議。
まずは聞き集めた情報をもとに地図を確認する。課長もとい先生、『ヘタクソ』とか言わないの。CAD無いんだから。てかそれ以前にPC 無いの知ってるでしょ?!
「ダンジョンの構造は三層の塔と三層の地下の迷宮からなっています。上の塔にはお宝が隠されているらしいんですが.....」
かろうじて無事に戻ってきた隊商の平凡くんの話によると、塔の宝箱にあったのは、異国の文字らしきもので書かれた薄っぺらい冊子と大人向けの絵本のようもの。
それと手のひらくらいの銀色の円盤に、七色に光る棒が幾つもの箱にぎっしり詰まってたって。
「意味わからないんで、触らないようにはしたんですが...」
平凡くんが一個だけ落ちていたのを拾ってきたという円盤を見せてもらう。
うん、間違いなくお宝だわ、腐れ女子の。かの有名な伝説の名作アニメのDVDだもん、これ。
どっから引き寄せてきたんだろ、腐女子の執念、コワい.....。
「それで、化け物はいたのか?」
そう、それそれ、そこ大事。さすが俺のマグリット。あ、すいません。まだしてませんけど、俺のです。予約済みですから。
そこ、アントーレ、ジト目で見ないの。別に腕組んでるわけじゃないんだから。いいじゃない、視線くらい絡ませたって。
「えぇ、彼が言うには、羽と尻尾のあるコウモリみたいな人間みたいなのが飛んでいたそうです。あとデカいミミズのようなイソギンチャクみたいなのが追っかけてきて、襲われそうになった......って」
やっぱり淫魔と触手は定番なのね。でも、良く助かったね、平凡くん。なんか秘訣でも?
「わかんないすけど.....ウチのコレが嫉妬深くて」
恥ずかしげに降ろしたズボンの中にはガッツリ貞操帯。しかも虫除け(?)魔法がこれでもかと施されている。
「う、うわぁ......」
引きました、全員。うん、魔物じゃなくても引きます、これは。
「ち、地下はどうなんだ?」
気を取り直して、先生が訊く。
「ゴブリンがいる」
と、地図を囲んでいるみんなの後ろから、声。振り向くと、深紅のマントを目深に被った青年が壁に寄りかかって立っていた。
「だ、誰?」
「紹介する。エメルだ。私の旧い知り合いで、魔王退治に参加してくれることになった」
慌ててアントーレが彼を手招き、みんなに紹介する。
バサリとフードを取る姿も、ツカツカとこちらに歩み寄る姿も格好いいし、スキがない。何、このイケメン。
というか、どうも既視感がある。スリムな体つきに腰までの長い栗色の髪に細面で締まった顔立ち、つり目だけど、すんごい美形。
ーまさか......。ー
俺は思わず先生、もとい課長に目線で尋ねる。課長も些か唖然とした感じで頷く。
ーあいつ、とんでもないものをぶっ込みやがった......ー
これが前世の世界で公式だったらとんでもない話だ。原作者に知れたら、即著作権侵害で訴えられるような、超有名キャラ。
しかも、元は女性だし、宇宙海賊だし......。二宮ぁ~お前いくら大先生を崇拝してるって言ったってヤバ過ぎるだろう、コレ。
ー開発中止になって良かった.....ー
絶対、ウチの会社じゃ罰金払えない。
でも、既視感はそれだけじゃなかった。
「なに、ゴブリンなんてのは力技でナンボでも叩ける。問題はトラップだ......」
みんなに作戦を授ける、その強烈な語り口とリーダーシップ。前世の企画会議思い出しますわ。
社長のゴリ押しで決まった『奇跡の青薔薇』の企画会議で、みんなが頭を抱えていた。その時にスックと立ち上がって一言。
『作るだけ、作ろ。売れなかったら、社長に責任取らせりゃいいじゃん!社長の身内贔屓なんだから!』
とキッパリ言い切った横顔、格好良かったな~。あのBL 作家先生とやりう姿は、まさに東○の怪獣映画。ゴ○ラVS キン○ギドラを彷彿とさせてくれました。あの雄叫びが懐かしい。
課長も俺もいなくなって、さぞやブチ切れてるとは思うけど。頑張ってね、先輩。
課長よりも怖いラスボス女王、宮下主任。ファイトー!
と、どこかわからない前世の空に向かってエールを送る俺でした。
え?だったらすぐ来れたじゃんて思ったんですけど、試験だったんですって。学生さんの期末試験。先生だからね。真面目なとこ真面目なのは、課長らしいす、前世の。
『今年の連中は出来が悪い』
とか言わないの。新入社員の研修してるわけじゃないんですから。
そういう先生だって、指定転移先があの温泉てなんですか?しかもパートナー先生は隣接のホテルに滞在中......て。何やってるんすか?
『家族サービスは大事だ!』
てダンジョン攻略はバカンスじゃありません。
前世の反省、活かさなくていいです。
「それで、何か分かったかね?」
サマリアさんの屋敷の大広間に資料を集めて作戦会議。
まずは聞き集めた情報をもとに地図を確認する。課長もとい先生、『ヘタクソ』とか言わないの。CAD無いんだから。てかそれ以前にPC 無いの知ってるでしょ?!
「ダンジョンの構造は三層の塔と三層の地下の迷宮からなっています。上の塔にはお宝が隠されているらしいんですが.....」
かろうじて無事に戻ってきた隊商の平凡くんの話によると、塔の宝箱にあったのは、異国の文字らしきもので書かれた薄っぺらい冊子と大人向けの絵本のようもの。
それと手のひらくらいの銀色の円盤に、七色に光る棒が幾つもの箱にぎっしり詰まってたって。
「意味わからないんで、触らないようにはしたんですが...」
平凡くんが一個だけ落ちていたのを拾ってきたという円盤を見せてもらう。
うん、間違いなくお宝だわ、腐れ女子の。かの有名な伝説の名作アニメのDVDだもん、これ。
どっから引き寄せてきたんだろ、腐女子の執念、コワい.....。
「それで、化け物はいたのか?」
そう、それそれ、そこ大事。さすが俺のマグリット。あ、すいません。まだしてませんけど、俺のです。予約済みですから。
そこ、アントーレ、ジト目で見ないの。別に腕組んでるわけじゃないんだから。いいじゃない、視線くらい絡ませたって。
「えぇ、彼が言うには、羽と尻尾のあるコウモリみたいな人間みたいなのが飛んでいたそうです。あとデカいミミズのようなイソギンチャクみたいなのが追っかけてきて、襲われそうになった......って」
やっぱり淫魔と触手は定番なのね。でも、良く助かったね、平凡くん。なんか秘訣でも?
「わかんないすけど.....ウチのコレが嫉妬深くて」
恥ずかしげに降ろしたズボンの中にはガッツリ貞操帯。しかも虫除け(?)魔法がこれでもかと施されている。
「う、うわぁ......」
引きました、全員。うん、魔物じゃなくても引きます、これは。
「ち、地下はどうなんだ?」
気を取り直して、先生が訊く。
「ゴブリンがいる」
と、地図を囲んでいるみんなの後ろから、声。振り向くと、深紅のマントを目深に被った青年が壁に寄りかかって立っていた。
「だ、誰?」
「紹介する。エメルだ。私の旧い知り合いで、魔王退治に参加してくれることになった」
慌ててアントーレが彼を手招き、みんなに紹介する。
バサリとフードを取る姿も、ツカツカとこちらに歩み寄る姿も格好いいし、スキがない。何、このイケメン。
というか、どうも既視感がある。スリムな体つきに腰までの長い栗色の髪に細面で締まった顔立ち、つり目だけど、すんごい美形。
ーまさか......。ー
俺は思わず先生、もとい課長に目線で尋ねる。課長も些か唖然とした感じで頷く。
ーあいつ、とんでもないものをぶっ込みやがった......ー
これが前世の世界で公式だったらとんでもない話だ。原作者に知れたら、即著作権侵害で訴えられるような、超有名キャラ。
しかも、元は女性だし、宇宙海賊だし......。二宮ぁ~お前いくら大先生を崇拝してるって言ったってヤバ過ぎるだろう、コレ。
ー開発中止になって良かった.....ー
絶対、ウチの会社じゃ罰金払えない。
でも、既視感はそれだけじゃなかった。
「なに、ゴブリンなんてのは力技でナンボでも叩ける。問題はトラップだ......」
みんなに作戦を授ける、その強烈な語り口とリーダーシップ。前世の企画会議思い出しますわ。
社長のゴリ押しで決まった『奇跡の青薔薇』の企画会議で、みんなが頭を抱えていた。その時にスックと立ち上がって一言。
『作るだけ、作ろ。売れなかったら、社長に責任取らせりゃいいじゃん!社長の身内贔屓なんだから!』
とキッパリ言い切った横顔、格好良かったな~。あのBL 作家先生とやりう姿は、まさに東○の怪獣映画。ゴ○ラVS キン○ギドラを彷彿とさせてくれました。あの雄叫びが懐かしい。
課長も俺もいなくなって、さぞやブチ切れてるとは思うけど。頑張ってね、先輩。
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と、どこかわからない前世の空に向かってエールを送る俺でした。
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