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ダンジョン攻略の8 腐女子大魔王VS ラスボス女王
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「いい加減にしろ!このド腐れ外道!」
咆哮を上げてエメルさんが剣を振りかざし、猛然と魔王に襲いかかった。
「あたしの大事な後輩に、手ぇ出すんじゃないわよ!」
え?......あたし?後輩?
混乱する俺の頭上でエメルさんの剣と魔王の攻撃が激しくぶつかり合う。
「え?何?私のシナリオにはこんなヤツいないはず!?」
「あんたのクソダサいシナリオに私みたいなイケてるキャラがいるわけないでしょ!」
更に混乱する一同。ー主に俺と課長、そして魔王。
「何者よ!あんた!」
戸惑う魔王にエメルさんが、なおも激しく斬りかかる。
「ラフィアン、本!」
呆然としていた俺はレイトン先生の言葉に我れに返った。急いでマジックバッグから薄い本を取り出し、炎魔法の火にかざす。
はっ、とこちらを向いた魔王の顔色が変わった。(たぶん)
「何するの!それサイン入りなのよ!」
狂気の叫びを上げてこちらに飛びかかろうとする魔王の腕をエメルさんの剣が斬り落とした。
「アントーレ!」
エメルさんの声に弾かれたようにアントーレが魔王の懐に飛び込み、胸元に剣を突き立てた。
『ライトニング・グレース!』
アントーレの叫びとともに剣が真っ白な光を放ち、魔王が獣のような雄叫びをあげて床に崩れ落ちた。
俺達は勝利した。
魔王の身体はボロボロと崩れ落ち、一塊の砂に代わり、風にながされて、消えた。
同時にダンジョンも魔物も煙のように消え去った。
「俺達、勝ったんだな!」
俺達は草原の中に倒れているクリスを回収して、帰途に着くことにした。
その前に......。
「あのエメルさんていったい......」
アントーレ達と少し離れて、エメルさんに問いかけた俺達に、彼(彼女)は豪快に笑った。
「須藤も村上さんも相変わらず駄目ねぇ、私がいないと」
まさか......。
「宮下.....女史?」
「宮下さ......ん?」
「あ・た・り」
絶句する俺達にイタズラっぽく笑って背中を叩く様は、確かに昔のまんまでした......。
魔王を倒し、辺境の森を脱出。
俺達は、例の一件を踏まえ、まっすぐ王都へ向かうことにした。アントーレがケヴィンに渡したシャツは、獣の血をつけて、弓矢で射抜くよう命じた、という。つまり......。
「私が絶命したかどうかはともかく、ケヴィンは父上の命令に従って俺を射た、ということになってる」
モブ兵士の皆さんに頼んだ辺境伯への報告も、アントーレ不在ということになっているらしい。
辺境から中央に報告が届くまで一月は稼げる。その間に対策を練ろうということでみんな同意した。
エメルさん、もとい宮下さんがケヴィンから聞き出した話によれば、ケヴィンにアントーレ殺害を命じたのは父親のターナー伯爵。
そしてそれを命じたのは、おそらく......。
「断定は出来ないよ」
アントーレは俺を慰めるように言ってくれた。けれどおそらくそれは気休めだ。
俺達はとりあえずクリスがまだ精神が壊れていなかったことに安堵した。
しばらくラムダのサマリアに彼の看護を依頼しつつ、まずは身体を休めることにした。
前世以来の久々のハードワークだったわ、ホント。
それから......。
咆哮を上げてエメルさんが剣を振りかざし、猛然と魔王に襲いかかった。
「あたしの大事な後輩に、手ぇ出すんじゃないわよ!」
え?......あたし?後輩?
混乱する俺の頭上でエメルさんの剣と魔王の攻撃が激しくぶつかり合う。
「え?何?私のシナリオにはこんなヤツいないはず!?」
「あんたのクソダサいシナリオに私みたいなイケてるキャラがいるわけないでしょ!」
更に混乱する一同。ー主に俺と課長、そして魔王。
「何者よ!あんた!」
戸惑う魔王にエメルさんが、なおも激しく斬りかかる。
「ラフィアン、本!」
呆然としていた俺はレイトン先生の言葉に我れに返った。急いでマジックバッグから薄い本を取り出し、炎魔法の火にかざす。
はっ、とこちらを向いた魔王の顔色が変わった。(たぶん)
「何するの!それサイン入りなのよ!」
狂気の叫びを上げてこちらに飛びかかろうとする魔王の腕をエメルさんの剣が斬り落とした。
「アントーレ!」
エメルさんの声に弾かれたようにアントーレが魔王の懐に飛び込み、胸元に剣を突き立てた。
『ライトニング・グレース!』
アントーレの叫びとともに剣が真っ白な光を放ち、魔王が獣のような雄叫びをあげて床に崩れ落ちた。
俺達は勝利した。
魔王の身体はボロボロと崩れ落ち、一塊の砂に代わり、風にながされて、消えた。
同時にダンジョンも魔物も煙のように消え去った。
「俺達、勝ったんだな!」
俺達は草原の中に倒れているクリスを回収して、帰途に着くことにした。
その前に......。
「あのエメルさんていったい......」
アントーレ達と少し離れて、エメルさんに問いかけた俺達に、彼(彼女)は豪快に笑った。
「須藤も村上さんも相変わらず駄目ねぇ、私がいないと」
まさか......。
「宮下.....女史?」
「宮下さ......ん?」
「あ・た・り」
絶句する俺達にイタズラっぽく笑って背中を叩く様は、確かに昔のまんまでした......。
魔王を倒し、辺境の森を脱出。
俺達は、例の一件を踏まえ、まっすぐ王都へ向かうことにした。アントーレがケヴィンに渡したシャツは、獣の血をつけて、弓矢で射抜くよう命じた、という。つまり......。
「私が絶命したかどうかはともかく、ケヴィンは父上の命令に従って俺を射た、ということになってる」
モブ兵士の皆さんに頼んだ辺境伯への報告も、アントーレ不在ということになっているらしい。
辺境から中央に報告が届くまで一月は稼げる。その間に対策を練ろうということでみんな同意した。
エメルさん、もとい宮下さんがケヴィンから聞き出した話によれば、ケヴィンにアントーレ殺害を命じたのは父親のターナー伯爵。
そしてそれを命じたのは、おそらく......。
「断定は出来ないよ」
アントーレは俺を慰めるように言ってくれた。けれどおそらくそれは気休めだ。
俺達はとりあえずクリスがまだ精神が壊れていなかったことに安堵した。
しばらくラムダのサマリアに彼の看護を依頼しつつ、まずは身体を休めることにした。
前世以来の久々のハードワークだったわ、ホント。
それから......。
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