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※ 番外編 ※わちゃわちゃの 1
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「ラフィ、襟章これでいいか?」
「マグ、タイが曲がってる!こっち来て!」
あ、どもラフィアンです。
今日はマグのコンスタンツィア帝国騎士団の入団式。
深緑に銀の刺繍の制服がよく似合って、惚れ直しそう。
でも、あれから色々あったんですよ、本当に。
ウチのクソ親父、違った父親のサイラス公爵の悪企みのせいで、サイラス家は爵位剥奪、一家離散。ついでに息子達が言うこと聞かないんで引き摺り込んだ義弟オーウェン伯爵、つまりはマグリットの父上も爵位剥奪されて、マグリットも庶民になりました。
『俺は元から庶民の出だから、いっそせいせいしたよ』
とすっきりした顔のマグリット。
ならいいんだけど......。
俺、ラフィアン・サイラスは学校途中で冒険の旅に出てしまったんで、復学を望む声も多くて、在校生や卒業生が沢山署名まで集めてくれたんだけど、今回の旅で学校にいるより沢山のことを学びました。で、退学、ではなく卒業扱いにする、ということで決着。
俺達三人、俺とマグリットとルードヴィヒはゆえあって名目上、国外追放の身の上だしね。実質的にはコンスタンツィア帝国の庇護下で一時避難。
ー国内の反勢力の洗い出しが済むまで避難してなさいねー
という皇帝陛下のお達し。
うちの兄ふたりはさっさと投降したんだけど、結構大変だったみたい、膿出し。
何故かスゥエン兄さんてば、ダルニア国と繋がってる貴族のリストを作ってて、さっさとウィスタリア殿下に渡してるし......。
父さんに言われて、ルードヴィヒに送らせていた俺達の行程状況も同時にウィスタリア殿下に渡してたって。
『あのブラコン殿下、どうなってるんだ、って毎日確認するんだもの。まったく......』
ブラコンにブラコンと言われる殿下、どうよ?
で、一方のトニー兄さん、マグリットに
『アントーレ殿下を亡き者にしてふたりで逃げろ』
とは言ったけど、ついでに、
『と言えとオヤジに言われたけど、やんなくていいから。ふたりで駆け落ちだけして。後から迎えにいくから』
って言ったんだって。何だよ、ソレ。
最初の言葉でテンパッてたマグリットは後半部分すっかり忘れてたみたいだけど。
トニー兄さんがネヴィル伯爵に白状したところによると父さんがサイラス家の私兵を街道沿いに刺客として潜ませてたんだって。怖い。まぁその私兵の頭がマグリットの父上、オーウェン伯爵だったんだけどさ。
しれっと息子三人にそっぽ向かれちゃ叛乱なんて成功するわけない。
で、
ー掃除の間は邪魔だから、お外で遊んでなさいー
なノリで、お隣のエメルさんちに預けられた子ども達な俺達です。
マグリットったら、トニー兄さんの指示の後ろ半分、後から思い出して、赤面。
結構、抜けてるんだよね。家事もからきしダメ。まぁ士官学校は三食ついてるし、洗濯は魔法でできるから。
はい、残念なイケメン第二号です。課長もといレイトン先生、弟子ができましたよ~。
ほら、そこ散らかさないの。
ルードヴィヒは相変わらず、魔法以外興味無し。
エメルさんがコンスタンツィア帝国の上級魔法学校に推薦してくれたんで、学校に居着いて十日に一度くらいしか帰ってきません。
ワグナー先生に手紙くらい書けよ、お前。
結局、俺が医薬術の専門の学校に通いながら、家事労働。思い出すわ~前世。弟も妹も、もういっぱしの父親や母親になってるかもだけど、元気にしてるといいな。
前世の父さんと母さんもさすがに引退しただろうしな。
早死にしてゴメン。親不孝な息子ですが、こっちで幸せにやってます。そうそう、俺もうすぐ結婚します。
そうなんです。
もう子どもではないので、親元離れてノビノビしてしまうと、エチエチな事とかしちゃったりしてしまうんです。
結果.......。
マグリットてば大きな子どもの癖に『子どもが欲しい』とか言い出しまして、正式に結婚しないと教会から『子どもの種の成る木』をもらえないので、結婚することになりました。
今日、マグリットの入団式のあと、エメル皇太子ご夫妻の隣席で結婚式をします。てへっ。
あ、ドレスじゃないですよ。スーツです。配偶者用タキシード。
そうそう、エメルさんの配偶者というのは.......アントーレです。
アントーレ、嫁に来ました。エメルさんとこに。
「マグ、タイが曲がってる!こっち来て!」
あ、どもラフィアンです。
今日はマグのコンスタンツィア帝国騎士団の入団式。
深緑に銀の刺繍の制服がよく似合って、惚れ直しそう。
でも、あれから色々あったんですよ、本当に。
ウチのクソ親父、違った父親のサイラス公爵の悪企みのせいで、サイラス家は爵位剥奪、一家離散。ついでに息子達が言うこと聞かないんで引き摺り込んだ義弟オーウェン伯爵、つまりはマグリットの父上も爵位剥奪されて、マグリットも庶民になりました。
『俺は元から庶民の出だから、いっそせいせいしたよ』
とすっきりした顔のマグリット。
ならいいんだけど......。
俺、ラフィアン・サイラスは学校途中で冒険の旅に出てしまったんで、復学を望む声も多くて、在校生や卒業生が沢山署名まで集めてくれたんだけど、今回の旅で学校にいるより沢山のことを学びました。で、退学、ではなく卒業扱いにする、ということで決着。
俺達三人、俺とマグリットとルードヴィヒはゆえあって名目上、国外追放の身の上だしね。実質的にはコンスタンツィア帝国の庇護下で一時避難。
ー国内の反勢力の洗い出しが済むまで避難してなさいねー
という皇帝陛下のお達し。
うちの兄ふたりはさっさと投降したんだけど、結構大変だったみたい、膿出し。
何故かスゥエン兄さんてば、ダルニア国と繋がってる貴族のリストを作ってて、さっさとウィスタリア殿下に渡してるし......。
父さんに言われて、ルードヴィヒに送らせていた俺達の行程状況も同時にウィスタリア殿下に渡してたって。
『あのブラコン殿下、どうなってるんだ、って毎日確認するんだもの。まったく......』
ブラコンにブラコンと言われる殿下、どうよ?
で、一方のトニー兄さん、マグリットに
『アントーレ殿下を亡き者にしてふたりで逃げろ』
とは言ったけど、ついでに、
『と言えとオヤジに言われたけど、やんなくていいから。ふたりで駆け落ちだけして。後から迎えにいくから』
って言ったんだって。何だよ、ソレ。
最初の言葉でテンパッてたマグリットは後半部分すっかり忘れてたみたいだけど。
トニー兄さんがネヴィル伯爵に白状したところによると父さんがサイラス家の私兵を街道沿いに刺客として潜ませてたんだって。怖い。まぁその私兵の頭がマグリットの父上、オーウェン伯爵だったんだけどさ。
しれっと息子三人にそっぽ向かれちゃ叛乱なんて成功するわけない。
で、
ー掃除の間は邪魔だから、お外で遊んでなさいー
なノリで、お隣のエメルさんちに預けられた子ども達な俺達です。
マグリットったら、トニー兄さんの指示の後ろ半分、後から思い出して、赤面。
結構、抜けてるんだよね。家事もからきしダメ。まぁ士官学校は三食ついてるし、洗濯は魔法でできるから。
はい、残念なイケメン第二号です。課長もといレイトン先生、弟子ができましたよ~。
ほら、そこ散らかさないの。
ルードヴィヒは相変わらず、魔法以外興味無し。
エメルさんがコンスタンツィア帝国の上級魔法学校に推薦してくれたんで、学校に居着いて十日に一度くらいしか帰ってきません。
ワグナー先生に手紙くらい書けよ、お前。
結局、俺が医薬術の専門の学校に通いながら、家事労働。思い出すわ~前世。弟も妹も、もういっぱしの父親や母親になってるかもだけど、元気にしてるといいな。
前世の父さんと母さんもさすがに引退しただろうしな。
早死にしてゴメン。親不孝な息子ですが、こっちで幸せにやってます。そうそう、俺もうすぐ結婚します。
そうなんです。
もう子どもではないので、親元離れてノビノビしてしまうと、エチエチな事とかしちゃったりしてしまうんです。
結果.......。
マグリットてば大きな子どもの癖に『子どもが欲しい』とか言い出しまして、正式に結婚しないと教会から『子どもの種の成る木』をもらえないので、結婚することになりました。
今日、マグリットの入団式のあと、エメル皇太子ご夫妻の隣席で結婚式をします。てへっ。
あ、ドレスじゃないですよ。スーツです。配偶者用タキシード。
そうそう、エメルさんの配偶者というのは.......アントーレです。
アントーレ、嫁に来ました。エメルさんとこに。
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