異能少女〜私と母と菖蒲さん〜

曉ノ未来

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練習開始!

発動の制御

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「それじゃあ、次の段階に移るね。次は、いよいよ発動の制御をしようか。シンちゃんは電流のタイプなら、電流が通らない様に回路を塞げばいいよ。例えば、自分の意志がゴム手袋だと思って、意志のゴム手袋で回路を途絶えさせるみたいな感じにやるんだよ。…っとその前に、少し休憩にしようか。多分もうお昼頃だ。」
また出た。菖蒲さんの時間把握。本当にどうやったらできるのだろうか。羨ましくてたまらない。そう思いながら無意識に目をキラキラとさせて、幼稚園児の様に興味を持っているアピールをしていたなんて今の私は思いもしなかった。本当に感情豊かになったんだな。私。
 お昼は父が作り置きしていてくれたご飯を食べた。丁寧に菖蒲さんの分まで作ってある。お言葉に甘えてと言って一口食べたら、驚く様に美味しいと言っていた。
 午後からも練習を続ける。
「それじゃあ、午後は能力の発動を実際に止めてみようか。なかなかうまく行かなくてもいいからね。」
うまく行かなくてもいいからね。か…私は何でも一発でやり切るのが好きだ。しっかり予行練習として、大体は想像ついたし、行けるだろう。
「フゥーー。」
ゆっくり深呼吸したあと、
「行きますね。」
そう言って目を見た。
チリッ
来た!流れる電流。その電流を止める。が、
一足遅かった。既に時遅しとはこの事だろう。また暗闇空間が広がると思ったが…何ともない。
「やった!上手くいっ」
ブワッ
上手く行ったと気を抜いた瞬間、急に広がる暗闇空間。抑えてたものを解放したからなのか、今まで以上に能力のダメージは強く、座っているのに体が倒れそうになった。疲れる。気を失いそうになる。
(だめだ。暴走する…)
本能が告げている。危ないぞ!暴走するぞ!と。けど、視線を離してはいけない。行き場を失くした能力が余計に暴走すると、何故かわかっていた。離れていく意識をなんとか繋ぎ止めていたが、それも限界を迎え、私は意識を失った。
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