異能少女〜私と母と菖蒲さん〜

曉ノ未来

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一週間のお休み

見えない駆け引き

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コンコン
「おはよう。朝食はここに置いておくよ。大体一時間後くらいに来るな。」
「うん。」
朝ごはんはいつものトーストとコーヒー。朝のこの時間はしっかり頭が覚めていくから好きだ。

コンコン
「来たぞー」
相変わらず目を合わせないようにと、扉越しの会話。…本当は目を見て話したい。
だが、うれいていてもしょうがない。さて、見えない駆け引き。勝ちと負け、どっちに転がるのか。
「来てくれてありがとう。大きく分けて三つの事について聞くね。」
「おー。答えれるか分からんがな。」
「まず、一つ目。異能って何なの?」
「ああ、異能ってのはな、視力がずば抜けていいとか、そういう人の事を異能持ちって言うんだ。」
「それじゃあ、所持の条件は?」
「条件か。あまりわからんな。簡単に言えば突然変異だと思えばいいよ。」
「ちなみに、他に持ってる人っているの?」
「他か。菖蒲さんは持ってるだろ?流石にそんな頻繁に持ってる人がいる訳じゃあないからな。」
とりあえず、一つ目は突破。ここまですんなり進むとは思わなかった。
「ありがとう。それじゃあ、二つ目。私のお母さんについてね。」
「…ああ。」
急に声の調子が変わった。やっぱり何かあるのだろうか。
「お母さんって生きてるの?それとも、既に死んじゃってるの?」
「…そこは答えられないな。」
「どうして?」
「お母さんとの約束でな。今はまだ言うタイミングじゃない。」
「それじゃあ、いつになったら言ってくれるの?」
「…そうだな。あまり詳しくは言われてなくてな。って言われてるんだ。うーん…学校に主席で入学できたらにしようか。もし無理だったとしたら、卒業のタイミングかな。」
「…わかった。それじゃあ私、頑張るね。」
「ああ。無事に入学できる事を祈るよ。まあ、お母さんとお父さんの子だ。絶対にできるよ。」
「うん。ありがとう。」
お母さんとの約束か。これでまた主席で入学する理由ができた。頑張るしかないな。これは。菖蒲さんに言って練習内容のレベルを上げてもらお。
「それじゃあ、最後ね。学校について何か知ってる?」
「学校って入学先のか?」
「うん。」
「ああ、知ってるよ。校長とちょっとした因果でね。でも、安心してくれ。問題に巻き込むつもりは無いからな。」
問題って何?と、聞きたかったがやめておいた。主席で入学できたら言うと言ったのなら私はそれを聞く。父娘おやこだからといって土足でドタドタと踏み込んではいけないところが無いわけではない。私にだってある。人の事を考えるには自分の立場に置き換えて考えるのが一番手っ取り早い。それは誰でも同じではないのだろうか。
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