やおよろず生活安全所

森夜 渉

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四章

34/禊祓い(みそぎばらい)

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翌日。
蓮美が出勤すると命が一人仕事をしていた。
「おはようございます」
「おはよう」
挨拶を交わして席に着く。
「……マガツカミの件、どうするんですか?」
「もちろん行くよ」
「えっ」
キーを叩く手を止めて命は彼女を見た。
「昨日はありがとう、賛成してくれて」
「……いえ、蓮美さんは僕を買い物に連れて行ってくれたりしましたし、お昼ご飯も*%$#&」
「うん……」
ゴニョゴニョ話すので曖昧に返して蓮美は仕事の準備を始める。
おかしいな。
上手く伝えられないなと命は思い、メールを開いて彼女宛てにメッセージを打った。
『本当は行って欲しくはないです』
マウスを動かし、送信を押す手前で手が止まり。
画面のメッセージをデリートする。
「……」
危険でも、仲間でいたいと願う彼女の味方でいたかった。
「おはよう、朝霧君」
犬威が続いて出勤し、和兎、悟狸、狐乃、猿真も来て普段通り仕事に取り掛かろうとする。
全員揃ったのを見計らい、蓮美はイスから立ち上がると皆を見回して言った。
「マガツカミ様の案件、参加をさせて下さい」
一同が息を呑み、悟狸がためらいがちに口を開く。
「君の気持ちはわかった、だが次回からという手もある。いきなり参加しなくてもいいんだ……」
確かに準備不足かもしれないが伸ばすと決意が鈍る恐れがある。
「今回からでお願いします」
もう誰も口を挟もうとはせず、和兎が悲しげに目を伏せる。
「では本日はマガツカミの講習とするがよろしいかね、明日には犬威君と現地へ赴くが」
「構いません」
悟狸の口調は厳しく、蓮美も強気に応じる。
「ワシは嬢ちゃんの道具を用意しようとするかね」
「僕は新幹線のチケット変更をしておきます」
猿真が職員室を出て行き、命がパソコンのキーを叩く。
「禊祓(みそぎばら)いの儀はしますよね、俺は外で準備をしてきます……」
狐乃だけは何か言いたげだったが。
「蓮美ちゃん」
出て行く間際。
「無理だけはしないでくれ」
一言言って部屋から出て行った。
室内には命、犬威、和兎、悟狸、蓮美が残される。
「悟狸さん、何から教えるの……?」
「簡単な基礎からかな、時間もないしね」
和兎は黙り込み、悟狸は脚付きホワイトボードを引っ張ってきた。
「蓮美君、手短かだが僕らの立ち位置とマガツカミについて今から説明を始める」
「はい、よろしくお願いします」
悟狸はボードに山の神=自然霊と書いたので、蓮美も机の引き出しからノートを取り出してメモを取った。
「僕達が動物の姿をした神の使い、精霊だとは話したね。覚えているかな?」
「私の勤務初日に悟狸さんから聞いています」
「よろしい、では僕らが仕える神とは何か。それは自然界を構成する樹木、炎、大地、金属、流水、五種類の元素を司る霊体だ。大元には古代の大いなる存在もいるんだが、僕らが応じるのは山深く眠る小規模な自然霊となる」
「はい」
難しいが想像力をフル回転して話しについていく。
「中でも対処するのは祟りを起こす神、マガツカミだ」
「はい」
「マガツカミは従える元素で攻撃を仕掛けて来る。木を使い、火を使い、土を使い、金属を使い、水を使う」
「はい」
「その為、僕らは持ち寄った特性を生かして備えている。例えば」
ホワイトボードに円のイラストと外側に木、火、土、金、水と書き加える。
「木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)、これは五行思想、自然の成り立ちを表す。この考えは大陸から来た思想が元となった体系なんだが、歴史と共に手が加えられ様々な解釈がされているんだ。人間に学問の教えが様々あるように僕らも研究を重ねていてね、一口に神の使いと言っても同じではないんだ」
解説しながら木に悟狸、火に和兎、土に犬威、金属に猿真、水に狐乃の名前が足された。
「そこで重要になってくるのは互いの流れ、循環だ。さて、水を木に与えるとどうなるだろう?」
「……木は育ちます」
「うん、互いの力を生かし合うんだ。水は木を育て、木は火にくべられると炎になり、燃えた灰は土の栄養となって金属を形成し、金属からは新たに水が生まれる。互いを生かす流れを相生(そうせい)と呼び……」
相生と書いたのでメモをする。
「逆に扱えば力を抑制する作用も持ち合わせる、火に水をかけると?」
「火は消えます」
「そうだ。水は火を消し、木は土の栄養を奪う、火は金属を溶かし、土は水を堰き止め、鍛えられた金属は木を切り落とす。この場合は相克(そうこく)と呼ぶ」
書いた円の中に星形に似た絵を足され、丸写しした。
「一連を総じて陰陽五行(おんみょうごぎょう)と呼ばれる。万物には生かし、殺す関係が成り立っているがどこかが大きすぎても小さすぎてもダメなんだ、即ちバランスだ。」
勾玉が合わさった様な絵を二つ描き、一方を黒く塗りつぶす。
「バランスを現わす陰(いん)と陽(よう)、光と闇だ。光があれば闇がある、どちらかが崩れれば均衡は破壊され摂理の秩序が狂うんだ。これは世の物事全てに言える、ただし命君は人工世界の神だから自然界の五行には入れず、陰陽のエネルギーを象徴しているようにも僕は考えている。光の側面と闇の側面を併せ持つようにね」
蓮美はメモを止めて顔を上げた。
「ネットでは使い方次第でネガティブな側面が現れる事ですね」
「その通り、有効な情報を与えもするが時には刃となって襲い掛かる。姿のない武器となってね。また、命君は僕らのマガツカミ案件には加われない」
「なぜですか?」
「僕らが赴く場所は山深い地方がほとんどでバグは都心にしか現れないんだ。テクノロジーが集結しているからというのが狐乃君の見解なんだが。命君は社会システムを護る為、東京から移動はできない」
「僕も地方へ行きたぁいっ!」
意味を理解しないまま命が大声で叫んだ。
「うんうん命君、また後で聞くね」
悟狸は彼を受け流す。
「さて、この度のマガツカミは沼地の神だが、水の力を鎮めるとなると関係性からして対処するのは誰になるかな?」
蓮美は五行を指でなぞった。
「犬威さんです……」
「うむ、君に犬威君と共に現地へ訪れてもらう」
「僕も地方へ行きたぁいっ!」
「犬威さん、よろしくお願いします」
「ああ、こちらこそよろしく頼む」
「短いが一旦ここまでにしておこう」
場を締めくくると黙り込んでいた和兎が無言で蓮美を見つめる。
「大丈夫です、和兎さん。犬威さんがついていてくれるので」
「見るだけよ、絶対に……」
そこへ出て行った猿真が戻ってきた。
「話しはすんだかい?」
細長いアルミ製のアタッシュケースを持参して机の上に置く。
「嬢ちゃんの万が一に備えて武器を用意したぞ」
「縁起でもない、そんな物持ってこないでっ!」
和兎が地団太を踏んで猿真に抗議した。
「こいつは身を守るお守りみたいなもんだ、丸腰よりかはいいと思ってな」
ケースの蓋を開けたので一斉に中を覗き込む。
中には弓。
刃物や小道具ではなく、日本式の弓があった。
漆塗りの小ぶりな弓だが弓先と持ち手の部分に金細工が施してある。
鳥が羽ばたいているようにも見える、美しい造形をしていた。
「こりゃまた猿真さん、スゴイのを用意したね」
悟狸が目を見張り、弓を眺める。
「こいつには天羽々矢(あめのはばや)の魂がわずかに通ってる。神代から伝わる宝物の一つでな、手を加えてオリジナルとして保管しておいたんだ」
「待って、そんな物を人間が持ったりして障(さわ)りはないの?」
和兎はムキになってますます猿真に詰め寄った。
「どういう事でしょうか?」
「障りとは力が大きすぎてもたらす支障だ、君が使って害がないのかと和兎は心配しているんだ」
犬威が代わって説明をしてくれる。
「与一(よいち)が持っても大丈夫だったんだから、平気とは思うがなぁ」
「保証もないのにいい加減なっ!」
和兎の地団太がズダダダダと響きわたった。
「与一……?」
高校時代、歴史か古典だったかで聞いた気がする。
「那須与一(なすのよいち)、あなた達でいう平安の時代に弓の名手とうたわれた武将よ。船の上に置かれた扇を弓で射落としたという逸話があるわ。彼、宝物の一部を持ってたのね。知らなかった」
「宝の力だけじゃねえさ、本人の鍛錬と相まってもたらした能力だ」
「能力……」
能力なのかは不明だが二人の会話で思い出した。
「私、二回目のバグの戦いが夜なのに見えていたんです。一度目は犬威さんが見えるようにしてくれたんですが、あの日は何もされていないのに」
ここで犬威があっと声をあげる。
「本当だ、命に気を取られて忘れていたっ!」
「つまり、蓮美の何かしらの力が開花したって事?」
和兎が悟狸を見た。
「人間が所で過ごすのは初めてだものねぇ、僕らと異空間にいて神通力が宿った可能性もある……」
和兎が勧めてくれたアドバイス。
「少し修行をする程度がおススメかな?」
空間を意識しながら廊下の行き来を繰り返したりはしているが、その効果が出始めたのだろうか。
「ほお、興味深いな。もしかしたら素質があるかもしれねえなぁ」
ケースから弓を猿真が取り出し、金細工がキラリと輝く。
「素質ですか?」
「ああ、嬢ちゃんには魔を祓う素質があるのかもしれねぇ。ちょうどいいから弓を試してみようか」
「ちょっと猿真さん、蓮美は見に行くだけよっ!」
「わかってるよ、訓練だけだからそんなに怒んなさるな」
和兎が興奮していると狐乃が窓から顔を出す。
「準備ができました、来て下さい」
呼ばれて向かうと校庭に白い玉砂利が円状に撒かれていた。
中心にも同じく小さな円に撒かれ、周囲に桜の葉が敷き詰められている。
校庭の周囲には桜が植樹されているからその葉だろう。
「蓮美ちゃん、真ん中の円に入ってくれる?」
狐乃の指示で玉砂利を避けて円を踏まないように入った。
「で、祝詞(のりと)を詠み上げますか?」
彼が振ると命以外が渋い顔をする。
「長いよねぇ」
悟狸がうーんと唸った。
「ちょっと待っててね」
職員が集まり、命と蓮美だけになる。
「命君は参加しなくていいの?」
「僕は祝詞を詠んだりはできないので」
「のりとって何をするの?」
「祈りの言葉というか、色んな形式があるらしいんですけど今回は身を清める内容だと思います」 
「ふーん」
神秘な話題が珍しく持ち上がったものの、彼の反応は薄い。
「神様だけどあんまり詳しくないんだ」
「禊(みそぎ)の仕方なら少し知ってます」
「みそぎってどんな事をするの?」
「ふんどし姿で雄叫びを叫んで水をかぶる」
「ふ……」
ムリだ。
聞くんじゃなかった。
「ふんどし姿で」
「ふぅん」
命がニヤニヤするので蓮美は視線を逸らす。
一方、眷属チーム。
「色々あるけど長いよねぇ、どれにするか迷うし蓮美君が疲れると思うなぁ」
「全文詠んでると長いですよね」
「抜粋して詠んでみるか」
「六根清浄(ろっこんしょうじょう)にしてみるかい?」
「そうしましょう」
五人の意見がまとまり円の周囲に集まる。
彼女を囲むように外側の円の十二時の位置に悟狸、二時と三時の間の位置に和兎、四時と五時の間の位置に犬威、七時と八時の間の位置に猿真、九時と十時の間の位置に狐乃がついた。
蓮美の正面には十二時にあたる悟狸が向かい合う。
「では簡易的だが儀式を執り行う、肩に力を入れず僕らの声に耳を傾けたまえ」
「はい」
「儀式は体に沁みついた穢れを払い、清らかにして自然の霊性を見聞きする力を宿すものだ。神経が研ぎ澄まされるので気分が悪くなるかもしれないが、慣れるまで辛抱してほしい」
「わかりました」
「では、始めよう」
眷属達がへその前で手を組み、目を閉じて息を吸うと敷かれていた桜の葉がゆっくりと回転を始めた。
驚いたが、声が出るのをグッと抑える。
「我が魂を悼ましむこと勿れ、この故に」
悟狸が低く抑えた声で読み上げると、葉は勢いを増して竜巻の様にクルクルと回りだす。
「目に諸々の不浄を見て、心に諸々の不浄を見ず」
和兎が続いて詠み上げる。
「耳に諸々の不浄を聞きて、心に諸々の不浄を聞かず」
犬威がそれに続く。
「鼻に諸々の不浄を嗅ぎて、心に諸々の不浄を嗅がず」
猿真が続き。
「口に諸々の不浄を言いて、心に諸々の不浄を言わず」
狐乃も続いた。
「身に諸々の不浄を触れて、心に諸々の不浄を触れず」
五人が声を合わせ。
「心に諸々の不浄を思いて、心に諸々の不浄を思わず」
閉じていた瞳を開いて全員が蓮美を見た。
「この時に清く潔ぎ善きことあり」
詠みあげが終わると葉はバラリと落ち、同時に激しい耳鳴りが襲い掛かる。
キイィィィン、という激しい金属音が耳から全身に走り抜けた。
「痛い……」
鼓膜が痛んで耳を抑えてうずくまる。
「蓮美さんっ!」
「動くなっ!」
命が円を超えて駆け寄ろうとしたのを犬威が制した。
「ごめんね、落ち着くまでしばらくじっとしてて」
和兎の声が遠く聞こえる。
はい、と答えたつもりだが声が出なかった。
キイィィィン。
イィィィン。
イィィン。
ィィ。
音は遠のく。
だが。
「う……」
口の中でおかしな味がする。
血の味の様な、臭い様な、妙な臭いが鼻に広がり舌が刺激されて気持ちが悪い。
「蓮美ちゃん、口をすすぐんだ」
狐乃がミネラルウォーターとバケツを差し出す。
離れた場所に行き、水で口をすすぎ吐き出すと錆色の水が溜まった。
二度、三度とすすぎ、ペットボトルの水がなくなりかけた所でようやく味はなくなる。
手の甲で口元を拭い、フラつきながらも職員の元へと戻った。
「驚かせてしまったね。今吐いた物が体に沁みついた俗世の不浄、穢れなんだ。ただ、調子はどうかな?」
悟狸に言われてみると全身が軽い。
神変鬼毒酒という酒を飲んだ時もだが、全神経がリセットされたみたいな軽やかさがある。
「体が軽いです」
「最初は辛いがすぐに気分も晴れて慣れてくるから、次は弓の練習といこうか」
猿真が持ち込んだ弓を持ってきていて差し出した。
「弓の経験はなくて……」
「心配せんでいいさ、見よう見まねでいい」
「矢はいいんでしょうか?」
「矢は嬢ちゃんの意思なんだ、まあ手に取ってみてくれ」
「蓮美ちゃん、ペットボトルを預かろう」
ミネラルウォーターのボトルを持ったままでいたので礼を言って狐乃に渡した。
渡すと彼が残った水を涼しい顔で飲もうとする。
飲もうとした手を命がガッと掴んで、自分の口に無理やり持っていこうとした。
「クソがぁ……」
「……うぎぃ」
繰り広げられる本気のキモさに五人が言葉を失う。
双方掴みあっていたが、イラついた和兎が近づいて横からボトルをはたき落とした。
「ああっ!」
水は地面に残らずこぼれ、ようやく弓を手に取れる。
それでも二人は地面の土を集めようとしていた。
「軽い」
見た目よりも想像以上に軽い弓だった。
「弓だけ持って桜の木に構えてみな、大事なのは捉える相手のイメージを作り出す事だ」
「イメージ……」
弓を構え、校庭の隅の桜に神経を集中させる。
深呼吸をし、五感を通して目には見えない存在を感じ取ろうとした。
木の中に。
土の中に。
光の中に。
すると弦を引く右手から、黒く細かな粒が現れて螺旋状につたっていく。
一見すると生き物にも見えたが、目を凝らすと違っていた。
肉球ハンコの書類に書かれている読めない文字。
あれだ。
あれが矢の形を成して現れた。
「そいつが嬢ちゃんの生み出した矢だ、撃ってみな」
猿真が合図を出し、弦を目一杯引き、狙いを定め。
放つ。
ヒュウッ、と空を切り。
形どった文字の矢は高速で駆け抜け、木に当たる直前で弾け飛んで消えた。
「矢が……」
消えた矢に職員達も驚く。
「お見事」
猿真がパチパチと拍手した。
「一度で上手くいくとは大したもんだ、やっぱり嬢ちゃんには魔を祓う素質があるようだな」
「でも猿真さん、矢は……」
「弓は魔物しか撃てねえ清めの矢を放つんだ、生き物や植物には当たらねえから安心して撃てる代物さ。そいつは今日から嬢ちゃんのもんだ、神器は持ち主を選ぶから大事に扱ってやってくれ。無事を祈ってるからな」
使うかはわからない。
使わない方がいいのだろうが。
それでも弓は自分の命をこの先守ってくれる大いなる宝物だと、彼女は感じていた。




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