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五章
41/水の神 水車の化身
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「朝霧っ!」
犬威は叫ぶが蓮美は動けない。
膨らんだ泥の頭はボンと弾け、溢れ出ると蛇行しながら向かってきた。
「しまったっ!」
彼は右の掌に左の拳を握る構えをすると、印(いん)を組む。
「臨(いど)みし兵、戦いし者、皆陣列(みなじんつら)ねて前に在(あ)り、土隆来昇(どりゅうらいしょう)っ!」
九字を唱えると地面が隆起し、彼女を守る厚い壁を作った。
ドドドドッと、泥水が跳ね返り鼻をつく腐臭が広がる。
「走れっ!」
声が耳に届き、金縛りの状態から目を覚ました。
逃げなければ。
弓を帯に差し、駆け出すと岩を避けて高く飛んだ。
身のこなしは素早く、目の動きはあらゆる物体を捉えると枝をつたい、宙を舞う。
二本の腕を。
翼を。
大きく広げ。
野鳥の如く羽ばたく。
木々をくぐり、枝に着地すると木の葉の間に身を潜めた。
樹上に上がると作り出された土の壁は汚泥によって粉砕される。
「ぎぃイいいイイいッ!」
感情があるのか、首のない異形が悲鳴をあげた。
「禍事罪穢れ(まがごとつみけが)、祓(はら)い給え、清め給え」
犬威が右の掌をマガツカミにかざす。
「恐(かしこみ)恐(かしこみ)申す、真(まこと)の姿を現し給え」
文言を唱えると砂嵐が巻き起こり、異形を包み込んだ。
「あれは」
砂嵐は泥水を吹き飛ばすと驚くべき物体が中から現れる。
大小の水車を組み合わせた巨大な車輪の城だ。
輪は完全な形を残してはおらず、あちこちが欠け藻や水草を纏わりつかせていた。
「ギギギギギッ!」
軋んだ音をたて、離れている蓮美までがビリビリと痺れる。
歪な水車は歯車の様に回転し、立ちはだかる犬威に地面を削り突進してきた。
バキンと巻き込まれた倒木が粉け散り、寸前で身をかわす。
軽業の様な彼の動きはまさに忍(しのび)だった。
それでもマガツカミは右に左に移動し、縦横無尽に彼を追い詰める。
避ければあちこちにぶつかり、破壊の限りを尽くしていった。
草を引きちぎり、倒れた木々を弾き飛ばす。
これ程までに激しくとも地上にはさざめきにしか聞こえないというのは信じられない。
「そろそろか」
彼は備えた武器を両手に装備する。
「土を以(も)って水を制す」
四本の爪を持つ鉄の鍵爪だった。
左右をカチンと鳴らし、襲い来るマガツカミをかわすと鍵爪で引き裂く。
すると引き裂いた箇所が土へと変わり、崩れ落ちると車輪が削られたようになくなった。
「すごい……」
あそこにいるのは自分の知っている犬威ではない。
戦う一人の戦士だ。
「……?」
辺りは闇だが蓮美の瞳は捕食者の様な夜目へと変わっている。
マガツカミに攻撃を加えている傍で濃い影を見つけ、正体を確かめようとしたのだが。
「どうして……」
影は伊助だった。
伊助が木に隠れて戦いを見ている。
森にいるのを悟られたくなかったのか、人である蓮美が探しているのを不審に思ったのか。
位置はマガツカミから距離が近く、じっとしている。
動けば気付かれてしまうだろう。
あの場から離さなければと思った矢先、伊助が先に動いた。
気付かれまいと後ずさりをしてじりじりと後ろに下がるが。
ガコンと。
乾いた音が辺りに響いた。
放置されていた廃材にぶつかったのか、マガツカミの動きが止まる。
犬威も静止し、伊助の姿を確認した。
「逃げろっ!」
「わあああああっ!」
伊助が走り出すとマガツカミは向きを変えて彼を追う。
「くそっ!」
伊助は逃げ場を探して集落跡地に逃げ込んだ。
蓮美も後を追い、木々をつたって先回りをする。
我を忘れていたが彼女の動きはもはや人ではなかった。
木をつたう狒々(ひひ)さながら、集落に回り込むと伊助を脇に抱え、朽ちかけた民家に転がり込む。
「伊助君」
蓮美は伊助に小声で囁いた。
彼は何事か言おうとしたが、恐怖で口が聞けなくなっている。
口をパクパクさせるだけで声が出ない。
「ごめんね、私が来たから村に居づらかったんだね」
轟音と気配が徐々に近づいてくる。
ギィイイと空気を揺らし、伊助は震えてしがみつく。
蓮美も全神経を集中し、身構えているとドスンと大きな衝撃音が襲った。
振動で腐りかけていた屋根がずり落ちて壁が剥がれたのだ。
「……」
恐る恐る見上げると車輪の城がそびえ立っている。
身を強張らせ、固まっていると水車の真ん中が上下にガバリと開いた。
空間は人の口に見え、からくりのようにせり出してくると細かい歯車が高速で回転をした。
マガツカミは二人自分達を食べるつもりなのだと理解した。
死。
死ぬ。
両親が死に。
大好きだった叔母が死に。
世界に取り残された時、簡単に死ぬものかと決めていた。
強く生きるのだと。
「死ねない……」
震える腕が帯に挟んだ弓に触れる。
弓。
武器だ。
動物は子や群れを守る時、強い者に立ち向かう瞬間がある。
それが本能であり、生きようとする意思だからだ。
生きたいと願う。
仲間を守る為に。
恐れを捨てて。
爪を持った獣になりたい。
弓を引き抜き、弦に指をつがえると螺旋状に矢が現れ形を成していく。
キリリと引き絞ると迷いはなく、意識せずとも的が定まる。
今。
放たれた矢はバシュウと瞬き、巨大な鎖となって変化した。
「矢が……」
弓が見せる力に、助けに入ろうとした犬威が圧倒される。
「文字で繋がれた鎖に……」
文字と文字の鎖は絡み合い、回転しながらマガツカミを縛り上げた。
鎖は幾重にもねじれ、ギリギリと巻き付きバキンッと何かが割れる音がする。
水車の城はピタリと動きを止め、ガガガガガッと輪が外れ崩壊していった。
同時に文字の鎖はかき消えたが、水車の内部から澄んだ水が溢れ、咄嗟に蓮美は伊助を庇った。
水を頭から全身にかぶり。
彼女は覗く。
意識に流れ込んでくる、水面に映る人々の顔。
覗いたのは水の。
古(いにしえ)の記憶。
池はかつて小さな川だった。
月日と共に上流は流れを変えると、堰き止められて川は池となる。
土地に住みついた人々は池に社(やしろ)を建てると火災避けや水に困らぬよう祈った。
日々の糧(かて)を感謝し、ささやかな供物を池に沈めて。
人の集まりは村となり、池のほとりで花見を楽しむ人々もいたが、やがて誰も来なくなる。
何年も。
何十年も。
ある時、人の気配がして何かが池に投げ込まれる。
供物ではない。
冷たい、塊のような物。
ひとつ。
ふたつ。
みっつ。
塊は水底に沈み、汚泥と共に暗く沈んだ。
沈む物は数を増して池は汚れた沼と化す。
己の心の様に。
暗く、黒く。
神ヨり堕ちテ、汚レ、穢れテしまっタ。
寂シい。
寂しイ。
寂シぃ。
「しっかりしろっ!」
犬威が彼女の肩をゆすっていた。
蓮美はぼんやりと我に返る。
「マガツカミは……?」
「君が鎮めたんだ、ケガはないか、どこか痛むのか?」
視点が合わず、会話がおぼつかない。
心配そうに彼女の体のあちこちを確認したが。
「いいえ……」
「なら、なぜ君は……」
「私が……?」
「泣いているんだ?」
犬威は叫ぶが蓮美は動けない。
膨らんだ泥の頭はボンと弾け、溢れ出ると蛇行しながら向かってきた。
「しまったっ!」
彼は右の掌に左の拳を握る構えをすると、印(いん)を組む。
「臨(いど)みし兵、戦いし者、皆陣列(みなじんつら)ねて前に在(あ)り、土隆来昇(どりゅうらいしょう)っ!」
九字を唱えると地面が隆起し、彼女を守る厚い壁を作った。
ドドドドッと、泥水が跳ね返り鼻をつく腐臭が広がる。
「走れっ!」
声が耳に届き、金縛りの状態から目を覚ました。
逃げなければ。
弓を帯に差し、駆け出すと岩を避けて高く飛んだ。
身のこなしは素早く、目の動きはあらゆる物体を捉えると枝をつたい、宙を舞う。
二本の腕を。
翼を。
大きく広げ。
野鳥の如く羽ばたく。
木々をくぐり、枝に着地すると木の葉の間に身を潜めた。
樹上に上がると作り出された土の壁は汚泥によって粉砕される。
「ぎぃイいいイイいッ!」
感情があるのか、首のない異形が悲鳴をあげた。
「禍事罪穢れ(まがごとつみけが)、祓(はら)い給え、清め給え」
犬威が右の掌をマガツカミにかざす。
「恐(かしこみ)恐(かしこみ)申す、真(まこと)の姿を現し給え」
文言を唱えると砂嵐が巻き起こり、異形を包み込んだ。
「あれは」
砂嵐は泥水を吹き飛ばすと驚くべき物体が中から現れる。
大小の水車を組み合わせた巨大な車輪の城だ。
輪は完全な形を残してはおらず、あちこちが欠け藻や水草を纏わりつかせていた。
「ギギギギギッ!」
軋んだ音をたて、離れている蓮美までがビリビリと痺れる。
歪な水車は歯車の様に回転し、立ちはだかる犬威に地面を削り突進してきた。
バキンと巻き込まれた倒木が粉け散り、寸前で身をかわす。
軽業の様な彼の動きはまさに忍(しのび)だった。
それでもマガツカミは右に左に移動し、縦横無尽に彼を追い詰める。
避ければあちこちにぶつかり、破壊の限りを尽くしていった。
草を引きちぎり、倒れた木々を弾き飛ばす。
これ程までに激しくとも地上にはさざめきにしか聞こえないというのは信じられない。
「そろそろか」
彼は備えた武器を両手に装備する。
「土を以(も)って水を制す」
四本の爪を持つ鉄の鍵爪だった。
左右をカチンと鳴らし、襲い来るマガツカミをかわすと鍵爪で引き裂く。
すると引き裂いた箇所が土へと変わり、崩れ落ちると車輪が削られたようになくなった。
「すごい……」
あそこにいるのは自分の知っている犬威ではない。
戦う一人の戦士だ。
「……?」
辺りは闇だが蓮美の瞳は捕食者の様な夜目へと変わっている。
マガツカミに攻撃を加えている傍で濃い影を見つけ、正体を確かめようとしたのだが。
「どうして……」
影は伊助だった。
伊助が木に隠れて戦いを見ている。
森にいるのを悟られたくなかったのか、人である蓮美が探しているのを不審に思ったのか。
位置はマガツカミから距離が近く、じっとしている。
動けば気付かれてしまうだろう。
あの場から離さなければと思った矢先、伊助が先に動いた。
気付かれまいと後ずさりをしてじりじりと後ろに下がるが。
ガコンと。
乾いた音が辺りに響いた。
放置されていた廃材にぶつかったのか、マガツカミの動きが止まる。
犬威も静止し、伊助の姿を確認した。
「逃げろっ!」
「わあああああっ!」
伊助が走り出すとマガツカミは向きを変えて彼を追う。
「くそっ!」
伊助は逃げ場を探して集落跡地に逃げ込んだ。
蓮美も後を追い、木々をつたって先回りをする。
我を忘れていたが彼女の動きはもはや人ではなかった。
木をつたう狒々(ひひ)さながら、集落に回り込むと伊助を脇に抱え、朽ちかけた民家に転がり込む。
「伊助君」
蓮美は伊助に小声で囁いた。
彼は何事か言おうとしたが、恐怖で口が聞けなくなっている。
口をパクパクさせるだけで声が出ない。
「ごめんね、私が来たから村に居づらかったんだね」
轟音と気配が徐々に近づいてくる。
ギィイイと空気を揺らし、伊助は震えてしがみつく。
蓮美も全神経を集中し、身構えているとドスンと大きな衝撃音が襲った。
振動で腐りかけていた屋根がずり落ちて壁が剥がれたのだ。
「……」
恐る恐る見上げると車輪の城がそびえ立っている。
身を強張らせ、固まっていると水車の真ん中が上下にガバリと開いた。
空間は人の口に見え、からくりのようにせり出してくると細かい歯車が高速で回転をした。
マガツカミは二人自分達を食べるつもりなのだと理解した。
死。
死ぬ。
両親が死に。
大好きだった叔母が死に。
世界に取り残された時、簡単に死ぬものかと決めていた。
強く生きるのだと。
「死ねない……」
震える腕が帯に挟んだ弓に触れる。
弓。
武器だ。
動物は子や群れを守る時、強い者に立ち向かう瞬間がある。
それが本能であり、生きようとする意思だからだ。
生きたいと願う。
仲間を守る為に。
恐れを捨てて。
爪を持った獣になりたい。
弓を引き抜き、弦に指をつがえると螺旋状に矢が現れ形を成していく。
キリリと引き絞ると迷いはなく、意識せずとも的が定まる。
今。
放たれた矢はバシュウと瞬き、巨大な鎖となって変化した。
「矢が……」
弓が見せる力に、助けに入ろうとした犬威が圧倒される。
「文字で繋がれた鎖に……」
文字と文字の鎖は絡み合い、回転しながらマガツカミを縛り上げた。
鎖は幾重にもねじれ、ギリギリと巻き付きバキンッと何かが割れる音がする。
水車の城はピタリと動きを止め、ガガガガガッと輪が外れ崩壊していった。
同時に文字の鎖はかき消えたが、水車の内部から澄んだ水が溢れ、咄嗟に蓮美は伊助を庇った。
水を頭から全身にかぶり。
彼女は覗く。
意識に流れ込んでくる、水面に映る人々の顔。
覗いたのは水の。
古(いにしえ)の記憶。
池はかつて小さな川だった。
月日と共に上流は流れを変えると、堰き止められて川は池となる。
土地に住みついた人々は池に社(やしろ)を建てると火災避けや水に困らぬよう祈った。
日々の糧(かて)を感謝し、ささやかな供物を池に沈めて。
人の集まりは村となり、池のほとりで花見を楽しむ人々もいたが、やがて誰も来なくなる。
何年も。
何十年も。
ある時、人の気配がして何かが池に投げ込まれる。
供物ではない。
冷たい、塊のような物。
ひとつ。
ふたつ。
みっつ。
塊は水底に沈み、汚泥と共に暗く沈んだ。
沈む物は数を増して池は汚れた沼と化す。
己の心の様に。
暗く、黒く。
神ヨり堕ちテ、汚レ、穢れテしまっタ。
寂シい。
寂しイ。
寂シぃ。
「しっかりしろっ!」
犬威が彼女の肩をゆすっていた。
蓮美はぼんやりと我に返る。
「マガツカミは……?」
「君が鎮めたんだ、ケガはないか、どこか痛むのか?」
視点が合わず、会話がおぼつかない。
心配そうに彼女の体のあちこちを確認したが。
「いいえ……」
「なら、なぜ君は……」
「私が……?」
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