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「その方法、ぜひ教えてください!!!」
安倍晴明にグイグイと詰め寄る。
「…わかった、わかったて…。
いや単純にな、3年や。3年。3年間この4人の神々と暮らして、君が誰とも恋に落ちず、契りもせぇへんかったら君の勝ちや。僕の術で頑張って前の世界に、こっちの世界に引きずりこまれた時間まで戻してあげることも可能や。」
「…なっ…」
ーち、契るって…様はHするってことですよね…?
無理無理無理無理!!
だって私、短大2年で今年二十歳になりますけど!!彼氏いない歴=年齢ですから!!
しかし元の世界に戻るためには、ここで3年貞操を守り抜くことが必要条件らしい。
…やるしかない。
「…やります、私。…ちゃんと約束は守ってくださいね…」
その時、ふわりと一陣の風が私の周りを駆け抜けた。すると一瞬の後に、先ほどまで本殿の中央に座っていた4人が私を取り囲んでいた。
「…本気で3年間やり通せると思ってんの??」
黒い翼の男が言う。
ーわわ、近い!顔が近い!!そして近くで見るとさらにイケメン!!
「…ハハ、おもろい娘ぉやなぁ…僕の圧勝に決まってますやん」
…と、銀髪の男。
「何言ってんだ俺やろ…」
、と吊り目の男。
「…」
紅い髪の男は顔を背けて相変わらずキセルをふかしていた。
「…ほなお前らもそれでええな!」
パンと手を打って安倍晴明が満足げに言う。
「…あぁせやお前ら自己紹介がまだやないかい。挨拶せぇ挨拶。」
「あー、ほんまやねぇ。なら僕からー。」
銀髪の男がこちらを向く。
「僕は白狐の玉藻や。伏見稲荷大社のトップで、主に伏見区と南区を治めてますわ。」
どうぞよしなに、と雅に挨拶をする。
「…鞍馬の烏天狗…鬼道丸…」
黒い翼の男も口を開く。
「管轄は…左京区と北区…」
「じゃあ次俺?ーえっとー、八坂の七歩蛇、祇園と申しますー。縄張りはー、東山区と下京区、中京区、上京区やー。」
吊り目の男も挨拶する。
「…西京区と右京区担当の、片輪車の、火車という。」
これで紅髪の男も自己紹介を終え、全てが一段落した。
「まぁお前ら頑張りやー」
安倍晴明が実に呑気そうに言う。
ー私はこのイケメンさん達と何もないまま3年過ごす自信が早くも揺らぎつつあります…
安倍晴明にグイグイと詰め寄る。
「…わかった、わかったて…。
いや単純にな、3年や。3年。3年間この4人の神々と暮らして、君が誰とも恋に落ちず、契りもせぇへんかったら君の勝ちや。僕の術で頑張って前の世界に、こっちの世界に引きずりこまれた時間まで戻してあげることも可能や。」
「…なっ…」
ーち、契るって…様はHするってことですよね…?
無理無理無理無理!!
だって私、短大2年で今年二十歳になりますけど!!彼氏いない歴=年齢ですから!!
しかし元の世界に戻るためには、ここで3年貞操を守り抜くことが必要条件らしい。
…やるしかない。
「…やります、私。…ちゃんと約束は守ってくださいね…」
その時、ふわりと一陣の風が私の周りを駆け抜けた。すると一瞬の後に、先ほどまで本殿の中央に座っていた4人が私を取り囲んでいた。
「…本気で3年間やり通せると思ってんの??」
黒い翼の男が言う。
ーわわ、近い!顔が近い!!そして近くで見るとさらにイケメン!!
「…ハハ、おもろい娘ぉやなぁ…僕の圧勝に決まってますやん」
…と、銀髪の男。
「何言ってんだ俺やろ…」
、と吊り目の男。
「…」
紅い髪の男は顔を背けて相変わらずキセルをふかしていた。
「…ほなお前らもそれでええな!」
パンと手を打って安倍晴明が満足げに言う。
「…あぁせやお前ら自己紹介がまだやないかい。挨拶せぇ挨拶。」
「あー、ほんまやねぇ。なら僕からー。」
銀髪の男がこちらを向く。
「僕は白狐の玉藻や。伏見稲荷大社のトップで、主に伏見区と南区を治めてますわ。」
どうぞよしなに、と雅に挨拶をする。
「…鞍馬の烏天狗…鬼道丸…」
黒い翼の男も口を開く。
「管轄は…左京区と北区…」
「じゃあ次俺?ーえっとー、八坂の七歩蛇、祇園と申しますー。縄張りはー、東山区と下京区、中京区、上京区やー。」
吊り目の男も挨拶する。
「…西京区と右京区担当の、片輪車の、火車という。」
これで紅髪の男も自己紹介を終え、全てが一段落した。
「まぁお前ら頑張りやー」
安倍晴明が実に呑気そうに言う。
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