神様に愛されるということ

かゐこ

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「…ここが今日から優陽の部屋な♪」

社の中の板の間にそっと降ろされる。

「ここやったら他のやつらも来れへん。絶対安全やから安心して僕のもんになってくれてええよ♪」

ーいやあなたがこの状況で1番信用ならないんですけど!
しかしこの男、悔しいことにイケメンである。整った顔で覗き込まれたら、何も言い返すことができない。

「身の回りの事は僕の部下たちにさせるからなー」

ほんまは僕がしてあげたいんやけど、とつけ加える。

「あの…玉藻、様…一つ聞いてもいいですか?」

「何でも聞いて♪」

「なんで私なんですか?他に最も綺麗な女の子なんてたくさんいるのに…」

そう、ずっと気になっていたのだ。イメージではあるが、神様の妻なんてよっぽどの美人でないとなれないものではないのか。自分は顔だって普通だし、スタイルも並だ。なぜ私などが1度に4人の神様に選ばれたのかが、全くわからない。

玉藻は切れ長の目を大きく見開いた。

「…驚いたな…。こんなに綺麗なのに、自身の魅力に気づいていないとは…」

スス、と正面から再び距離を詰めてきた。そして私の顎をくいっと白くしなやかな手で軽く持ち上げる。

ーわわっ何するんですか!

「…この滑らかな黒髪と白い肌、紅い唇に色っぽい顔立ち…。どこをとっても完璧な美しさや。極めつけはその、目ぇやな…。どことなく挑発的で、神々をも惑わす目ぇやで…。」

顔を近づけられ、耳元で低く囁かれる。甘く響く低音に、思わずゾクリとする。

玉藻は続ける。

「…一目惚れ、やったんや…。長い神としての生の中で初めてな。誰にも渡しとうないんや。」

せやから、とさらに玉藻は言葉を紡ぐ。

「僕に優陽の、全てを…くれ」

「あっ…」

首筋をペロリと長い舌で舐めあげられる。舐められたそこが一気に熱を持ち、体に電撃が走ったように力が抜ける。

玉藻は私をそっと支えると、床に優しく座らせた。

そして自分は立ち上がると、またさっきの笑顔に戻っていたずらっぽく言う。

「続きは、あ・と・で☆」

ほな僕ちょっと仕事あるしーと言ってそのまま部屋を後にしてしまった。

ーやられた…。
ちょっと舐められただけなのに。少しどころかだいぶ感じてしまっていた自分がいた。動悸が荒い。

「…こんなんで私大丈夫かな」

思わずため息をついた。
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