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令嬢と魔法師団長 3
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常人であれば耐え難いほどに精神を削られ、それでは足りぬと肉体にまでも地獄のような痛苦を与え続けられ、挙句、きっと誇りであっただろう全てを抉り取られ。だがそれでも、アトルッセ・オードヴェントの心が折れることはなかった。どんな責め苦を受けようとも、彼の目が信念と輝きを失うことはなかった。
ヴィレクセストは、アトルッセ・オートヴェントという男がそういう人間であることを知っていたのだ。何故ならば、アトルッセもまた、ヴィレクセストが求める王の器たる存在であったから。
そしてだからこそヴィレクセストは、二年という時の流れに何もかもが手遅れであることを悟っていた。アトルッセの心を折るために、賢人たちがありとあらゆる手段を以って彼を壊しているだろうことを確信していた。
ならば。ならば、と、アルマニアは握った拳に力を籠め、ヴィレクセストの顔を真っ直ぐに見つめて口を開く。
「ヴィレクセスト」
名を呼ぶ声に、ヴィレクセストは落としていた視線を上げて、彼女を見た。
「オートヴェント団長の身体を、元の通りに治して」
はっきりとした声で告げられたそれを聞いたヴィレクセストが、さざ波ひとつない湖面のような目でアルマニアを見つめ返す。
「言ったはずだ。それは、この世界の理を超えている」
「ええ。けれど、貴方なら理を超えることができる筈だわ」
「…………つまりあんたは、俺に、俺が決めた範囲を超えた手助けを要求するんだな?」
僅かに険を含んだ声に、しかしアルマニアは彼を睨み返す。
「いいえ、私が貴方に要求しているのは手助けではないわ。落とし前はつけるべきだと言っているだけよ」
「落とし前だと?」
問い返したヴィレクセストに、アルマニアが頷く。
「ええ。貴方は私を選んで、私はそれを享受した。これはその結果なのだから、私たちにはその責任を取る義務があるはずだわ」
「……公爵令嬢、それは、」
「詭弁ではないわよ」
ヴィレクセストの言葉を遮って言ったアルマニアが、言葉を続ける。
「彼ならば、きっと私よりももっと早く成熟したでしょう。そもそもが私よりもずっと大人なのだし、よほど王道に近かったはずよ。だから、貴方が彼を選んでいたならば、その選択はもっと早い時期に成されていた筈で、初めからこの二年なんて存在しなかった。貴方が私を選んだから、選ばれなかった彼はこうなったのよ」
きっぱりと言い切った彼女に、ヴィレクセストが少しだけ表情を険しくしてアルマニアを睨むように見る。
「待てよ公爵令嬢、あんたまさか、自分じゃなくてこいつを選ぶべきだったとか言い出すんじゃねぇだろうな。いくらあんたでも、それだけは許さねぇぞ。良いか、王の器の選択は、俺に与えられた、神さえも侵すことのできない絶対的な権利だ。その権利を行使して、俺が俺自身の意思であんたを選んだ。この選択をどうこう言うなら、相手があんただろうが本気で怒るぞ」
言葉通り怒りを滲ませて吐かれた言葉に、アルマニアは隠すこともせずに眉根を寄せた。
「何をどう考えて物を言っているのか知らないけれど、誰も貴方の選択に文句をつけようだなんて思っていないわ。それこそ貴方の言う通り、貴方が誰を選ぶかなんて貴方の自由だもの。そもそも、私は貴方に選ばれたからこそこうして自分らしく生きているようなものなのよ? 貴方に助けられた身で、それを棚に上げて貴方を責めるようなことはしないわ」
「え、お、おう、そうか……。いや、早とちりしてすまん……」
「別に謝らなくて良いわ。私が言いたいのは、結果的には貴方と私のせいでオートヴェント団長に不利益が生じることになったのだから、その分を補填する義務くらいはある筈でしょうということよ」
アルマニアの言葉に、ヴィレクセストは思案するように少しだけ黙ったが、すぐに首を横に振った。
「言いたいことは判ったが、それはやっぱり詭弁だろ。俺に選ばれるってこと自体が、あんたらの感覚的に言えば奇跡みたいなもんなんだ。奇跡が起こらなかったから彼はこうなってしまった、だから奇跡を起こさなかった奴に責任がある、ってのは論として成り立たない」
「……ええ、奇跡を得られなかった相手がただの人間だったら、そうでしょう。けれど、彼は王の器だわ」
そう言ったアルマニアが、何かを言おうとしたヴィレクセストを制するように言葉を続ける。
「彼は、王の器として貴方が目をかけるほどの人物なのよ。なら、私が作り上げていく新しい国に、彼は絶対に必要な存在だわ。私が王となるために、王であるために、同じだけの、いいえ、それ以上かもしれない器である彼に、隣にいて貰いたいの」
言われ、その言葉に含まれているアルマニアの意思を汲み取ったヴィレクセストは、何事かを言おうとして開いた口を一度閉じてから、困ったような苦笑を浮かべた。
「王であるために、ね……」
小さくそう呟いてから、ひとつ息を吐き出した彼が、次いで表情を正してからアルマニアに向かって口を開く。
「判った。それなら、あんたの要望に対して現実的な話をしよう」
そう言い置いてから、ヴィレクセストが言葉を続ける。
「良いか、今のアトルッセ・オートヴェントは、定期的な回復魔法を施すことによってかろうじて命を繋ぎ止めているような状態だ。落とされた四肢の切断面含め、ありとあらゆる傷が腐り始めているし、恐らく他の囚人以上に食事が制限されているのか、酷い栄養状態のせいで臓器もいたるところがイカれてる。文字通り、死ななければそれで良いを体現したようなもんだ。……これだけ命として損なわれているものを元の通りに綺麗に治すってのはな、俺が使えるありとあらゆる世界の特別な力を以てしても、ほとんど不可能に近い」
「……不可能に近い、ということは、不可能ではないということよね?」
アルマニアの問いに、ヴィレクセストが頷きを返す。
「舞台が俺が言うところの特別な世界でなければ、瀕死の怪我を治すことはそう難しくはないし、死者を蘇らせることだってできる場合がある。末端の世界における命の増減なんて、多次元的な視点では何の影響も及ぼさないからな。だから本来であれば、この大した価値もない末端世界において、そこの団長の怪我を治すこと程度、俺であれば造作もなかった。……だが、今は少し事情が違ってな」
「事情?」
「ああ。……この世界は今、急速な書き換えによって近似的に特別な世界になろうとしている。その影響で、個々の命の扱いがものすごくデリケートになっているんだ。そもそも特別な世界ってのは、酷く繊細なバランスで均衡が保たれていてな。その均衡が崩れると単一世界を越えて多重世界に影響を及ぼすから、生き物の生死のような重要な摂理は簡単に覆せないようにできているんだ。必死の怪我を治したり、死んだものを生き返らせたり、なんかをほいほいされたら、バランス崩壊どころの話じゃなくなるからな。そしてその法則は、近似的な特別な世界においても適用される。勿論、今はまだなりかけでしかないこの世界でも、最早命を軽々しく扱うことはできない。……だから、こいつを救うのはほとんど不可能に近いんだ」
またもや世界の種別の話が出てきたのに加え、書き換えだのなんだのと初めて聞くような情報の嵐で、きっとそれはどれも非常に重要なことなのだろうが、しかし今のアルマニアが知りたいのはそんなことではない。
「私の望みに対する答えを教えなさい、ヴィレクセスト」
有無を言わさぬ強さで以て告げられたそれに、ヴィレクセストがひとつ瞬きをしてから、整った相貌から表情を消して口を開く。
「助けることはできる。ただし、それ相応の代償が必要だ。ここまで損なわれたものを元の通りにするには、もう起こった事象を否定するしかないんだが、それはいかに俺の使える力が優れていようと、何のコストもなしに実行できることじゃないんでな。だからコスト分として、救う対象の価値に見合っただけの魂を支払う必要がある」
ヴィレクセストは、アトルッセ・オートヴェントという男がそういう人間であることを知っていたのだ。何故ならば、アトルッセもまた、ヴィレクセストが求める王の器たる存在であったから。
そしてだからこそヴィレクセストは、二年という時の流れに何もかもが手遅れであることを悟っていた。アトルッセの心を折るために、賢人たちがありとあらゆる手段を以って彼を壊しているだろうことを確信していた。
ならば。ならば、と、アルマニアは握った拳に力を籠め、ヴィレクセストの顔を真っ直ぐに見つめて口を開く。
「ヴィレクセスト」
名を呼ぶ声に、ヴィレクセストは落としていた視線を上げて、彼女を見た。
「オートヴェント団長の身体を、元の通りに治して」
はっきりとした声で告げられたそれを聞いたヴィレクセストが、さざ波ひとつない湖面のような目でアルマニアを見つめ返す。
「言ったはずだ。それは、この世界の理を超えている」
「ええ。けれど、貴方なら理を超えることができる筈だわ」
「…………つまりあんたは、俺に、俺が決めた範囲を超えた手助けを要求するんだな?」
僅かに険を含んだ声に、しかしアルマニアは彼を睨み返す。
「いいえ、私が貴方に要求しているのは手助けではないわ。落とし前はつけるべきだと言っているだけよ」
「落とし前だと?」
問い返したヴィレクセストに、アルマニアが頷く。
「ええ。貴方は私を選んで、私はそれを享受した。これはその結果なのだから、私たちにはその責任を取る義務があるはずだわ」
「……公爵令嬢、それは、」
「詭弁ではないわよ」
ヴィレクセストの言葉を遮って言ったアルマニアが、言葉を続ける。
「彼ならば、きっと私よりももっと早く成熟したでしょう。そもそもが私よりもずっと大人なのだし、よほど王道に近かったはずよ。だから、貴方が彼を選んでいたならば、その選択はもっと早い時期に成されていた筈で、初めからこの二年なんて存在しなかった。貴方が私を選んだから、選ばれなかった彼はこうなったのよ」
きっぱりと言い切った彼女に、ヴィレクセストが少しだけ表情を険しくしてアルマニアを睨むように見る。
「待てよ公爵令嬢、あんたまさか、自分じゃなくてこいつを選ぶべきだったとか言い出すんじゃねぇだろうな。いくらあんたでも、それだけは許さねぇぞ。良いか、王の器の選択は、俺に与えられた、神さえも侵すことのできない絶対的な権利だ。その権利を行使して、俺が俺自身の意思であんたを選んだ。この選択をどうこう言うなら、相手があんただろうが本気で怒るぞ」
言葉通り怒りを滲ませて吐かれた言葉に、アルマニアは隠すこともせずに眉根を寄せた。
「何をどう考えて物を言っているのか知らないけれど、誰も貴方の選択に文句をつけようだなんて思っていないわ。それこそ貴方の言う通り、貴方が誰を選ぶかなんて貴方の自由だもの。そもそも、私は貴方に選ばれたからこそこうして自分らしく生きているようなものなのよ? 貴方に助けられた身で、それを棚に上げて貴方を責めるようなことはしないわ」
「え、お、おう、そうか……。いや、早とちりしてすまん……」
「別に謝らなくて良いわ。私が言いたいのは、結果的には貴方と私のせいでオートヴェント団長に不利益が生じることになったのだから、その分を補填する義務くらいはある筈でしょうということよ」
アルマニアの言葉に、ヴィレクセストは思案するように少しだけ黙ったが、すぐに首を横に振った。
「言いたいことは判ったが、それはやっぱり詭弁だろ。俺に選ばれるってこと自体が、あんたらの感覚的に言えば奇跡みたいなもんなんだ。奇跡が起こらなかったから彼はこうなってしまった、だから奇跡を起こさなかった奴に責任がある、ってのは論として成り立たない」
「……ええ、奇跡を得られなかった相手がただの人間だったら、そうでしょう。けれど、彼は王の器だわ」
そう言ったアルマニアが、何かを言おうとしたヴィレクセストを制するように言葉を続ける。
「彼は、王の器として貴方が目をかけるほどの人物なのよ。なら、私が作り上げていく新しい国に、彼は絶対に必要な存在だわ。私が王となるために、王であるために、同じだけの、いいえ、それ以上かもしれない器である彼に、隣にいて貰いたいの」
言われ、その言葉に含まれているアルマニアの意思を汲み取ったヴィレクセストは、何事かを言おうとして開いた口を一度閉じてから、困ったような苦笑を浮かべた。
「王であるために、ね……」
小さくそう呟いてから、ひとつ息を吐き出した彼が、次いで表情を正してからアルマニアに向かって口を開く。
「判った。それなら、あんたの要望に対して現実的な話をしよう」
そう言い置いてから、ヴィレクセストが言葉を続ける。
「良いか、今のアトルッセ・オートヴェントは、定期的な回復魔法を施すことによってかろうじて命を繋ぎ止めているような状態だ。落とされた四肢の切断面含め、ありとあらゆる傷が腐り始めているし、恐らく他の囚人以上に食事が制限されているのか、酷い栄養状態のせいで臓器もいたるところがイカれてる。文字通り、死ななければそれで良いを体現したようなもんだ。……これだけ命として損なわれているものを元の通りに綺麗に治すってのはな、俺が使えるありとあらゆる世界の特別な力を以てしても、ほとんど不可能に近い」
「……不可能に近い、ということは、不可能ではないということよね?」
アルマニアの問いに、ヴィレクセストが頷きを返す。
「舞台が俺が言うところの特別な世界でなければ、瀕死の怪我を治すことはそう難しくはないし、死者を蘇らせることだってできる場合がある。末端の世界における命の増減なんて、多次元的な視点では何の影響も及ぼさないからな。だから本来であれば、この大した価値もない末端世界において、そこの団長の怪我を治すこと程度、俺であれば造作もなかった。……だが、今は少し事情が違ってな」
「事情?」
「ああ。……この世界は今、急速な書き換えによって近似的に特別な世界になろうとしている。その影響で、個々の命の扱いがものすごくデリケートになっているんだ。そもそも特別な世界ってのは、酷く繊細なバランスで均衡が保たれていてな。その均衡が崩れると単一世界を越えて多重世界に影響を及ぼすから、生き物の生死のような重要な摂理は簡単に覆せないようにできているんだ。必死の怪我を治したり、死んだものを生き返らせたり、なんかをほいほいされたら、バランス崩壊どころの話じゃなくなるからな。そしてその法則は、近似的な特別な世界においても適用される。勿論、今はまだなりかけでしかないこの世界でも、最早命を軽々しく扱うことはできない。……だから、こいつを救うのはほとんど不可能に近いんだ」
またもや世界の種別の話が出てきたのに加え、書き換えだのなんだのと初めて聞くような情報の嵐で、きっとそれはどれも非常に重要なことなのだろうが、しかし今のアルマニアが知りたいのはそんなことではない。
「私の望みに対する答えを教えなさい、ヴィレクセスト」
有無を言わさぬ強さで以て告げられたそれに、ヴィレクセストがひとつ瞬きをしてから、整った相貌から表情を消して口を開く。
「助けることはできる。ただし、それ相応の代償が必要だ。ここまで損なわれたものを元の通りにするには、もう起こった事象を否定するしかないんだが、それはいかに俺の使える力が優れていようと、何のコストもなしに実行できることじゃないんでな。だからコスト分として、救う対象の価値に見合っただけの魂を支払う必要がある」
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