36 / 48
ep.35 ユウジョウ
しおりを挟む
現在地は3階男子トイレの入口前。
「ふぅ……」
と息を吐いてから、キィィと不気味な音のなる扉を開けた。
入ってすぐ右にある鏡には、短い金髪に深い緑色の目をした男子が映っている。
「くそ~、ライムめ。一緒に来てくれたって良かったのに」
面白そうな怪談話を持ってきたと思ったら情報だけ言ってそそくさと帰りやがった。
……明日一緒にと思ったが、好奇心に負けてしまった。ということで一人でウワサを試しに来たのだ。
俺は3つ目の、1番奥の個室の前に立った。
「ふぅ……」
覚悟を決めて、右手を軽く握った。
こん、こん、こん、と3回ノック。
そして……
「ハナコさん、ハナコさん、いらっしゃいますか?」
遠くで吹奏楽部の練習の音や、運動部の掛け声がしている。
……まぁ要するに返事はなし。
「やっぱり、ただのウワサ話かぁ」
俺は踵を返し、出口へと向かおうとした。
その時だった。
「はーあーいー」
どことなく不気味な音程で歌うように、そう、女の子の声がした。
俺は個室の扉の方へ向き直り、期待に胸を踊らせながらそれをゆっくりと押し開いた。
しかしその先にあったのはただの便器。
「な~んだ、なんもいないじゃん」
ガッカリしながら出口の方へ、一歩踏み出すと……
「ばぁっ!」
「わぁっ?!」
すぐ目の前、鼻と鼻が当たりそうなくらいの近距離に、女の子の顔があった。
びっくりして後ずさると、その女の子は宙に浮いて、両手両足を大きく広げていた。
ウワサ通り、おかっぱ頭に赤い吊りスカートを履いている。
宙に浮いているというのに"飛行"や"浮遊"といった、魔法を使った時特有の魔力の動きが見られず、彼女が幽霊であると思わずにはいられなくなっていた。
「びっくりしたぁ?」
無邪気に笑いながら、舌っ足らずな声で聞いてくるその女の子は、ふよふよと漂いながら俺の様子を伺っている。
「キミ、ハナコさん?」
俺がそう聞くと、彼女はこくんと頷いた。
「話しかけてくるなんて不思議な子だね。ワタシが怖くないの?」
真っ赤な瞳を少し潤ませて、上目遣いで聞いてくるハナコさん。
「……ないよ。怖くないっ!」
すると途端にハナコさんの表情が明るくなった。
「嬉しいなっ!」
ニカッと笑った彼女の口元には、普通よりも長くて尖った犬歯が一つ、覗いていた。
と、出口の前にトンと降り立つと、ハナコさんは俯いた。
「……じゃあさ?」
「ん?」
俺が首を傾げているとハナコさんは顔を上げ、こちらに飛びかかってきた。
その顔には狂気的な笑みをたたえている。
「一緒にイヨう!エイえンニっ!」
ライムから聞いたウワサは、ハナコさんから声が返ったら、3秒以内にトイレを出ないと便器に連れ込まれると言うものだった。
……しかし逃げるなんてもったいない!
オカルト研究部(部員は俺1人)として、会えるならば会い、連れ込まれるなら連れ込まれてみたかった!
だからウワサは無視してトイレに留まった。本当にピンチになってしまったっぽいが。
……ハナコさんの目には、俺の表情はどう映っているだろうか。
ハナコさんが俺に触れる直前、パチンッと軽快な音が鳴った。
「いたっ!なにするの……!」
尻もちをついたハナコさんは、赤くなった左頬に手を当てている。
「なにって……ビンタだけど?ところで幽霊なのに実体があるなんて、おかしいんじゃない?」
そう言ってから俺が指を鳴らすと、ハナコさんは驚きを露わにした。
「ラ、ラ……」
「ん?」
「ライム~?!」
へたりこんだまま飛び退くハナコさん。
「お?俺を知ってるんだ」
そう聞くと、ハナコさんは動揺したように目を泳がせながら震えた声で言った。
「友達に行かせたんじゃ……」
「友達はもう帰っちゃったよ」
俺がハナコさん……いや、彼の方へと詰め寄っていくと、ついに彼の背中が出口の扉についた。
俺は大きくため息をついてから続けた。
「何してんだ、ばかトルビー」
ハナコさんもといトルビーは疲れたような笑みを浮かべながら"擬態"を解いて言った。
「気付いてたのかよ」
「もちろん」
俺が得意げに笑ってみせると、トルビーは着の身着のまま、要するに赤い吊りスカートを履いたまま立ち上がった。
「いつから気付いてたの?」
「ん~と、テケン先生に概要を聞いた時かな。トルビー、先生と仲良いでしょ?仲介、頼んだんじゃないの?」
俺が軽く言うと、トルビーは、お見通しかよ、と言って頭をかいた。
「中身が男の子じゃ、ハナコくんだな」
俺が笑いかけると、トルビーはくるりと1周回った。
「こっちのが良かった?」
学ランに黒い短髪……学生帽に手をかけて舌を出し、イタズラな笑みを浮かべるトルビー。
目は辛うじて赤いままだが……
「なんかダメな気がするっ!」
そうツッこんでから俺はトルビーをもう一度ビンタした。
「いってて、ベロ噛むって……強いんだよライムは……」
そう言いながら頬を撫でるトルビーは、制服にパーカーという、いつもの服装に戻っていた。
と、トルビーは目を泳がせてからこちらを見つめてきた。
「えっと……」
そう言い淀んだトルビーに俺が首を傾げると、トルビーは頭を下げた。
「ごめん!ライムの気持ち、ちゃんと考えてなかった」
「ううん。大丈夫」
俺が答えると、トルビーは頭を上げてはにかんだ。
「一緒に旅、行ってくれる?」
「もちろんっ!」
ニコッと笑って元気よく返したあと、俺は真顔を作った。
「……で、旅の目的は?」
「え、え~っと……」
少しの沈黙の後、トルビーが小さな声で言った。
「魔王様の、「呪い」の解呪……です」
「あ~、もしかして、あの時の……」
トルビーが本部長に返した紙に書いてあった「呪い」って、これの事だったのか。
「とりあえず、それは後で詳しく聞くとして。なんで言ってくれなかったの?」
「それは……いろいろ……」
気まずそうに下を向くトルビー。
「またそうやってっ!」
「ごめんっ……!」
潤んだ瞳でこちらを見つめ返してくるトルビーに、俺は笑いかけた。
「うそうそ、怒ってもないし落ち込んでもないよ」
「え?」
トルビーは眉をひそめた。
「あの時も、言うつもり無かったんだよ。確かに目的とか気になってたけど、いずれ話してくれると思ってたし」
「ほう……」
「な~んか、言わされたような気がするんだよね~」
俺が言い終えると、トルビーがあははっ、と笑った。
「なにそれ」
「俺もわかんない」
俺たちは二人でひとしきり笑ったあと、トイレを後にしようとした。
その時だった。
「ラ~イム」
と、男の子の声がしてパッと振り返った。
「どうした?」
「なんか呼ばれた気がして……」
「気のせいじゃん?」
トルビーがそう言うなら、多分気のせいだったんだろう。
俺たちは今度こそ、トイレを後にした。
「たノしかッたヨ、ライム……」
「ふぅ……」
と息を吐いてから、キィィと不気味な音のなる扉を開けた。
入ってすぐ右にある鏡には、短い金髪に深い緑色の目をした男子が映っている。
「くそ~、ライムめ。一緒に来てくれたって良かったのに」
面白そうな怪談話を持ってきたと思ったら情報だけ言ってそそくさと帰りやがった。
……明日一緒にと思ったが、好奇心に負けてしまった。ということで一人でウワサを試しに来たのだ。
俺は3つ目の、1番奥の個室の前に立った。
「ふぅ……」
覚悟を決めて、右手を軽く握った。
こん、こん、こん、と3回ノック。
そして……
「ハナコさん、ハナコさん、いらっしゃいますか?」
遠くで吹奏楽部の練習の音や、運動部の掛け声がしている。
……まぁ要するに返事はなし。
「やっぱり、ただのウワサ話かぁ」
俺は踵を返し、出口へと向かおうとした。
その時だった。
「はーあーいー」
どことなく不気味な音程で歌うように、そう、女の子の声がした。
俺は個室の扉の方へ向き直り、期待に胸を踊らせながらそれをゆっくりと押し開いた。
しかしその先にあったのはただの便器。
「な~んだ、なんもいないじゃん」
ガッカリしながら出口の方へ、一歩踏み出すと……
「ばぁっ!」
「わぁっ?!」
すぐ目の前、鼻と鼻が当たりそうなくらいの近距離に、女の子の顔があった。
びっくりして後ずさると、その女の子は宙に浮いて、両手両足を大きく広げていた。
ウワサ通り、おかっぱ頭に赤い吊りスカートを履いている。
宙に浮いているというのに"飛行"や"浮遊"といった、魔法を使った時特有の魔力の動きが見られず、彼女が幽霊であると思わずにはいられなくなっていた。
「びっくりしたぁ?」
無邪気に笑いながら、舌っ足らずな声で聞いてくるその女の子は、ふよふよと漂いながら俺の様子を伺っている。
「キミ、ハナコさん?」
俺がそう聞くと、彼女はこくんと頷いた。
「話しかけてくるなんて不思議な子だね。ワタシが怖くないの?」
真っ赤な瞳を少し潤ませて、上目遣いで聞いてくるハナコさん。
「……ないよ。怖くないっ!」
すると途端にハナコさんの表情が明るくなった。
「嬉しいなっ!」
ニカッと笑った彼女の口元には、普通よりも長くて尖った犬歯が一つ、覗いていた。
と、出口の前にトンと降り立つと、ハナコさんは俯いた。
「……じゃあさ?」
「ん?」
俺が首を傾げているとハナコさんは顔を上げ、こちらに飛びかかってきた。
その顔には狂気的な笑みをたたえている。
「一緒にイヨう!エイえンニっ!」
ライムから聞いたウワサは、ハナコさんから声が返ったら、3秒以内にトイレを出ないと便器に連れ込まれると言うものだった。
……しかし逃げるなんてもったいない!
オカルト研究部(部員は俺1人)として、会えるならば会い、連れ込まれるなら連れ込まれてみたかった!
だからウワサは無視してトイレに留まった。本当にピンチになってしまったっぽいが。
……ハナコさんの目には、俺の表情はどう映っているだろうか。
ハナコさんが俺に触れる直前、パチンッと軽快な音が鳴った。
「いたっ!なにするの……!」
尻もちをついたハナコさんは、赤くなった左頬に手を当てている。
「なにって……ビンタだけど?ところで幽霊なのに実体があるなんて、おかしいんじゃない?」
そう言ってから俺が指を鳴らすと、ハナコさんは驚きを露わにした。
「ラ、ラ……」
「ん?」
「ライム~?!」
へたりこんだまま飛び退くハナコさん。
「お?俺を知ってるんだ」
そう聞くと、ハナコさんは動揺したように目を泳がせながら震えた声で言った。
「友達に行かせたんじゃ……」
「友達はもう帰っちゃったよ」
俺がハナコさん……いや、彼の方へと詰め寄っていくと、ついに彼の背中が出口の扉についた。
俺は大きくため息をついてから続けた。
「何してんだ、ばかトルビー」
ハナコさんもといトルビーは疲れたような笑みを浮かべながら"擬態"を解いて言った。
「気付いてたのかよ」
「もちろん」
俺が得意げに笑ってみせると、トルビーは着の身着のまま、要するに赤い吊りスカートを履いたまま立ち上がった。
「いつから気付いてたの?」
「ん~と、テケン先生に概要を聞いた時かな。トルビー、先生と仲良いでしょ?仲介、頼んだんじゃないの?」
俺が軽く言うと、トルビーは、お見通しかよ、と言って頭をかいた。
「中身が男の子じゃ、ハナコくんだな」
俺が笑いかけると、トルビーはくるりと1周回った。
「こっちのが良かった?」
学ランに黒い短髪……学生帽に手をかけて舌を出し、イタズラな笑みを浮かべるトルビー。
目は辛うじて赤いままだが……
「なんかダメな気がするっ!」
そうツッこんでから俺はトルビーをもう一度ビンタした。
「いってて、ベロ噛むって……強いんだよライムは……」
そう言いながら頬を撫でるトルビーは、制服にパーカーという、いつもの服装に戻っていた。
と、トルビーは目を泳がせてからこちらを見つめてきた。
「えっと……」
そう言い淀んだトルビーに俺が首を傾げると、トルビーは頭を下げた。
「ごめん!ライムの気持ち、ちゃんと考えてなかった」
「ううん。大丈夫」
俺が答えると、トルビーは頭を上げてはにかんだ。
「一緒に旅、行ってくれる?」
「もちろんっ!」
ニコッと笑って元気よく返したあと、俺は真顔を作った。
「……で、旅の目的は?」
「え、え~っと……」
少しの沈黙の後、トルビーが小さな声で言った。
「魔王様の、「呪い」の解呪……です」
「あ~、もしかして、あの時の……」
トルビーが本部長に返した紙に書いてあった「呪い」って、これの事だったのか。
「とりあえず、それは後で詳しく聞くとして。なんで言ってくれなかったの?」
「それは……いろいろ……」
気まずそうに下を向くトルビー。
「またそうやってっ!」
「ごめんっ……!」
潤んだ瞳でこちらを見つめ返してくるトルビーに、俺は笑いかけた。
「うそうそ、怒ってもないし落ち込んでもないよ」
「え?」
トルビーは眉をひそめた。
「あの時も、言うつもり無かったんだよ。確かに目的とか気になってたけど、いずれ話してくれると思ってたし」
「ほう……」
「な~んか、言わされたような気がするんだよね~」
俺が言い終えると、トルビーがあははっ、と笑った。
「なにそれ」
「俺もわかんない」
俺たちは二人でひとしきり笑ったあと、トイレを後にしようとした。
その時だった。
「ラ~イム」
と、男の子の声がしてパッと振り返った。
「どうした?」
「なんか呼ばれた気がして……」
「気のせいじゃん?」
トルビーがそう言うなら、多分気のせいだったんだろう。
俺たちは今度こそ、トイレを後にした。
「たノしかッたヨ、ライム……」
1
あなたにおすすめの小説
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる