イスキローテリ・アーチニィ

XX GURIMU

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「ひゃうぅ!?」

 うなじを舐められたワンコは、全身に電気が走るような感覚に震える。ぞくぞくぞくと全身に鳥肌が立つかのように驚きの悲鳴をあげた。ねっとりと汗をかいている部分だけを狙う陰湿な動きに身を竦めてしまう。
 その様子を満足そうに眺めているメレオにワンコは非難の声をあげた。

「い、いい加減にしなさい!! これ以上やると怒るわよ!?」

 大きく手を振り回し、ジタバタとメレオの腕の中で暴れるワンコ。子犬がはしゃいでいるかのようだ。
 青と白のしましまのパンツがスカートから見え隠れしている。顔を真っ赤にして、幼い少女のように思えてしまう。
 しかし、その力は弱弱しく本気で抜け出そうとする気はないに思えた。それどころか、どことなく期待しているような視線を送っている。

「まあまあ、いいじゃないか」
「だめよ! こんな……場所は……」
「んー」

 言われて周りを見るが誰もいない。メレオは不思議そうに頭をかしげてワンコを見つめる。何が問題なのか分からないようだ。
 
「ちょ、もしかして……わかってない?」
「誰かに見られているなら気にするが、いないからな」
「見られるかもしれないでしょ!?」
「それはそれで興奮しないか?」
「しないわよ!!」

 大声でワンコは否定する。が、メレオはわかっていた。誰かの視線を感じるなら自分自身が一番早く察知することができる。己こそが最強。疑いようのない事実にこのまま行為を進めようと思った。が。

(待てよ。焦らすのもアリじゃないか?)

 メレオはここまで汗をなめると思わせて、唾液に媚薬を塗りまくった。ワンコの体はすでに戻ることができないぐらいに発情し、それを収めることができるのはメレオのみであった。

 そして、そのことはワンコが一番よく知っていた。

(う~ん。たまにはいいな)
 
 そう考えつくと態度を一変させるためにメレオは行動に出る。 
 じわりじわりとメレオの舌がワンコの腹を撫で、上に向かおうとするが、

「そっか。じゃあ、これ以上はやめておこう」
「へっ?」

 先ほどとは打って変わって、ワンコの言葉はメレオは受け入れた。
 体についた草を払い除ける。
 シュルッと服の中に入れていた舌を口の中に戻すとワンコを解放し、立ち上がる。
 メレオは軽く背筋を伸ばすとワンコの横を通り抜けようとする。
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