死神の館の主様

XX GURIMU

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目を覚ますとそこは……。

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 あの後、すぐに眠気が襲い掛かってきて、僕も眠ってしまった。
 目を覚ますと千坂の部屋にあるぬいぐるみの中に入っており、千坂も床に倒れて寝ている。
 風邪をひくかなって思ったので憑依しようと思ったけど、千坂もすぐに目を覚ました。
「あれ……あたしのへや??」
 まだ体を動かすのはきついのか。座り込む視線になるのに無理をしているように見える。
「あいつは……あ、これか。おはよう」
(おはよう。千坂)
 僕の入っているぬいぐるみを見つけると頭を鷲掴みにして引き寄せられる。
 そのまま、胸元で抱っこしてぎゅーと押さえつけられる。
「ね、ねぇ。もう大丈夫だよね。さすがにあたしの部屋までは来ないよね?」
 アリスが言っていたように、死神の館での記憶はないみたいだ。
 ということは、襲撃されて部屋に戻ってきたのが最後の記憶か。
 あの時は、僕の方が先に意識を失ったけどそれほどタイムラグなく、千坂も寝たようだ。
「答えてよ……まさか、あんたが犯人じゃ……」
 そこまで行った時だった。
 コンコンとノックする音が部屋に響き渡る。
「ひっ!?」
 ビクッと驚いた千坂は部屋の隅まで逃げ込んだ。
 そして、カギをかけてなかったのかガチャリとドガが開く音がして、誰かが入ってくる。
  
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