10 / 26
「光の種類」
しおりを挟む「光」にはいろいろ種類があるけれど
わたしもいろいろな光に出会います。
結構よく出会うのが追ってくる光。
私は田舎に住んでいるので自動車で通勤しているんだけど
残業が続いて9時過ぎに帰宅するようなときは
もう周囲は真っ暗になります。
街頭なんかほとんどないので、
ライトに照らされたポールの反射シールが光るばかり。
そんな時、何気なくバックミラーを見ると
ゆらゆら揺れる光が見えることがあります。
それもずっと見えているので、後ろを着いてきていることになります。
初めは人かと思ったのですが、車と同じ速さで走れる人は人じゃない。
かといって生き物が追いかけてくるのも変だなぁ、と
チラチラ見ながら走っていると、カーブに差し掛かったところで
見えなくなって、そのまま追ってきませんでした。
そんなことが何度か続いたある日、気づきました。
このカーブの下に川が流れている。
私は川を渡ったんだ、ってことに。
もしかしたら、それで光は追ってこれなかったのかなぁ、
もし、追い付かれたらどうなるのかな?
私の出会った光のお話はまだまだあります。
また、お話しますね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる