絵のない怖い絵本1

aoi

文字の大きさ
上 下
20 / 26

「たしかに乗ってる」

しおりを挟む
仕方がないので次の休みに付き合うことにした。

何を考えているのか、
朝の7時にはもう迎えに来たので驚いた。
まさか、1日中走るわけではあるまいな。

そのまさかだった。

「早く準備してくれ」
イラついた声で急かされあわてた。
ちょっと怖い…

「どんなルートの時に乗ってくるの」
「特に無い」
「…今日はどんな予定?」「ぼく、朝飯まだなんだけど…」
「後でね」
とりつく島もない。

いつもと違う様子は伝染する。 
なんとなく緊張した空気がこれ以上話しかけることをできなくして、
ボーッと窓の外を眺めていたけど
いつの間にか眠ってしまっていたんだ。

ふと、目が覚めた。

隣に

いる?
しおりを挟む

処理中です...