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夢ではなかった
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ピピピッピピピッ。
ばっ。目覚まし時計の音と同時に布団から起き上がる。
私無事なの?これは夢…?
その瞬間何故か涙が頬を伝った。
その夢の出来事を私は今でも忘れていない。
というか夢ではなかったのだと今では思っている。
思い当たることが多過ぎるのだ。
高校3年生になった始業式。
その夢を見た朝、担任の佐倉先生から転校生の紹介があった。
「みなさん、今日から3年生ですね。進学おめでとう!そして今日からこの3年4組に転校生が来ます!!それではどうぞ!」
ガラガラッ。すらりと背の高い男子が入ってきた。
その瞬間、
「あの人めっちゃかっこよくない⁈」
「めちゃタイプなんだけど」
「イケメンやん」
女子がざわついた。
「はい!みんなかっこいいのは分かるけど静かに!」
先生もかっこいいってそこ言っちゃうか…
まあ確かにイケメンではあるけど、外面よくても内面いいとは限んないし。
「では紹介します。彼は沢渡斗真君。ご両親の転勤の都合でここに引っ越してきました。学校や町のこと知らないことだらけだと思うからみんな教えてあげてね。沢渡君それじゃあ一言どうぞ。」
「あの、僕この町に来たばかりで知らないこと多いのでよろしくお願いします。」
「じゃあみんな仲良くしてあげてね。はい拍手!」
パチパチパチ。
「えーとじゃあ席は一番後ろの古津さんの隣ね。」
ニコッ。彼は私の顔を見るなり笑ってこっちに向かって歩いて来た。
え。私の隣に来るんですか⁈
イケメン隣なんて他の女子に羨ましがられるし、何より絶対休憩時間に女子がこの沢渡とかいうやつの周り取り囲むでしょ!
私席座れなくなるじゃん。
ほんと嫌なんですけど~無理なんですけど~
ガタッ。
そう思ってる間に彼は隣の席に座って私の方を見て
「これからよろしくね、古津こはくさん♪」
と言っていた。
なんでこいつは私の名前知ってるんだ?
その瞬間ズキッと脳裏に謎の映像が一瞬流れた。な…に…こ…れ…。
この日を境に私はあの見た夢が夢ではなかったのだと思うようになるのであった。
ばっ。目覚まし時計の音と同時に布団から起き上がる。
私無事なの?これは夢…?
その瞬間何故か涙が頬を伝った。
その夢の出来事を私は今でも忘れていない。
というか夢ではなかったのだと今では思っている。
思い当たることが多過ぎるのだ。
高校3年生になった始業式。
その夢を見た朝、担任の佐倉先生から転校生の紹介があった。
「みなさん、今日から3年生ですね。進学おめでとう!そして今日からこの3年4組に転校生が来ます!!それではどうぞ!」
ガラガラッ。すらりと背の高い男子が入ってきた。
その瞬間、
「あの人めっちゃかっこよくない⁈」
「めちゃタイプなんだけど」
「イケメンやん」
女子がざわついた。
「はい!みんなかっこいいのは分かるけど静かに!」
先生もかっこいいってそこ言っちゃうか…
まあ確かにイケメンではあるけど、外面よくても内面いいとは限んないし。
「では紹介します。彼は沢渡斗真君。ご両親の転勤の都合でここに引っ越してきました。学校や町のこと知らないことだらけだと思うからみんな教えてあげてね。沢渡君それじゃあ一言どうぞ。」
「あの、僕この町に来たばかりで知らないこと多いのでよろしくお願いします。」
「じゃあみんな仲良くしてあげてね。はい拍手!」
パチパチパチ。
「えーとじゃあ席は一番後ろの古津さんの隣ね。」
ニコッ。彼は私の顔を見るなり笑ってこっちに向かって歩いて来た。
え。私の隣に来るんですか⁈
イケメン隣なんて他の女子に羨ましがられるし、何より絶対休憩時間に女子がこの沢渡とかいうやつの周り取り囲むでしょ!
私席座れなくなるじゃん。
ほんと嫌なんですけど~無理なんですけど~
ガタッ。
そう思ってる間に彼は隣の席に座って私の方を見て
「これからよろしくね、古津こはくさん♪」
と言っていた。
なんでこいつは私の名前知ってるんだ?
その瞬間ズキッと脳裏に謎の映像が一瞬流れた。な…に…こ…れ…。
この日を境に私はあの見た夢が夢ではなかったのだと思うようになるのであった。
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