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10 だってご主人様だもの!
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何度見たところで苦しそうなゲオルクを前に、思わず天を仰いで大きく息を吐いた。
元を辿れば、強い奴隷が欲しいと彼を購入したのはラウラだ。
つまり、とんでもない全縛りになってしまったのもラウラが購入したからである。
それにそもそも昨夜は、ゲオルクがいなかったらあの場で死んでいた。
冷静になって考えれば、彼がいなければラウラ一人で隣国に辿りつくのは不可能だろう。あっという間に野垂れ死ぬ。
飼い犬もとい奴隷の責任は、飼い主もといご主人様ではないか。
などと理由を並べ立てて、あれこれと逡巡しながら自分自身を奮い立たせた。
「……わかったわ。ゲオルク、私がなんとかするわ」
これは生きるか死ぬかの問題なのだ。
ぐっと拳を握って隣に腰かけたら、なぜか突き刺すような鋭い視線を向けられた。
「……はぁ?」
吐き出された声も、またとんでもなく低く恐ろしかった。なんとかすると言っているのに、この反応はなんだろうか。
しかし言った手前引くわけにもいかない。
「…………」
「…………」
「あの、それでゲオルク……」
お互いしばし顔を見合わせたまま微動だにしなかったのだが、ラウラは冷や汗を流しながら口を開いた。
「こういうのは、どうしたらいいのかしら」
告げた瞬間、ゲオルクは特大のため息とともにガックリと項垂れた。
「いい。やめておけ」
「でも……」
「ラウラは経験がないのだろう?」
なんの、などと聞くまでもない。
正直にコクリと頷いた。
「なのに性奴隷を買ったうえに、そんなものと関係を持ったらまずいだろう。ラウラのような者は特に」
「私のような?」
「お前は貴族だろう?」
「……え、どうして」
そんなことは一度も話していなかったはずだ。なのに当然のように言われて、呆気にとられる。
そうしたらきっとよほど驚いた顔をしていたのだろう。片やゲオルクは呆れたような表情を浮かべた。
「旅慣れしてないにもほどがある振る舞いとその口調、加えて婚約者がいるような家柄と追手を差し向けることができる家族となれば、それは貴族しかないだろうが」
「な、なるほど……」
「危なっかしいにもほどがある」
そんなまともな指摘を、よりにもよってゲオルクにされたのがどうにも悔しい。なかなかきついものがある。
だが当たっているため反論もできない。ラウラはすっかり項垂れてしまった。
「それに、もう元婚約者に気持ちはないのか?」
「――……っ」
真正面からズバリ聞かれて、言葉に詰まった。
気持ちがないといえば、嘘になる。
妹に殺されかけるくらいだ。家族とはうまくいっていなかった。
だからそのぶん、婚約者とよい家庭を築くことがラウラの夢であったのだ。
それに、間違いなく、ラウラの心は婚約者にあった。
あったからあんなに、なのに――。
気付けば視界がぼやけていた。
頬を温かいものが伝い落ちる。
「ほらな、俺のことは気にするな。だからラウラは俺にひとこと『自分には絶対に手を出すな』と命じてさっさと寝ればいい。これくらいなんとかするし、我慢できる」
そう言ってくれるが、さっきから脂汗はまったくおさまっていないし、呼吸もひどい。
なのにこちらのことを気遣って彼は背を向ける。
その姿を見て、ラウラの感情は爆発した。
「な、なんでゲオルクのくせにそんなこと言うのよぉ!」
「はあ!?」
回り込んで詰め寄ったら、素っ頓狂な声をあげられた。
「なんでさっさと襲ってこないのよ! 性奴隷の契約まで結んでいたってわかったときは、きっと今すぐ無茶苦茶にやられて私の純潔もここで終わるんだわって死ぬほど恐ろしかったのにぃ!」
「俺をなんだと思っているんだ!?」
「だって私の話なんてなんにも聞かないで突っ走るし、抱えるし放り投げるし、殺しても死にそうにないくらいに頑丈だし好き勝手するじゃない! こんな奴、性欲に支配されたら見境なく襲ってくると思うでしょう!? なのにどうしてこういうときに優しいことを言うのぉ!?」
「ラウラこそ無茶苦茶なことを言うな!」
「察しがよすぎて癇にさわるのよぉ! うわあああぁぁんっ!」
わんわんと子供のように泣きわめくラウラを前にして、どうやらあの我が道を突き進むゲオルクが困惑しているらしい。
この隙にとばかりに、ラウラはゲオルクの股ぐらに向かって手を伸ばした。
「おいっ!? なにをする、やめろって!」
「私がなんとかするわ! だってご主人様だもの!」
あんなにも思い悩んだというのに、拒否されたらされたで腹が立つ。もはやよくわからない意地だ。
しばしギャンギャンと攻防したものの、身体に限界がきていたゲオルクが折れた。
「わかった、わかったから。でも実際にはやらないぞ。それ以外でどうにかしてほしい」
「……どういうこと?」
首を傾げるラウラに、ゲオルクはため息をひとつ。
「つまり手とかで」
「……ああ! なるほど」
「これでラウラが満足すればおさまるってこともありえるのか?」
「主人の性欲にも連動するというなら、可能性はあるかも……?」
ラウラがゲオルクを愛撫し満足感が得られれば、そこで終わり。となるかもしれない。
「やってみる価値はあるわね!」
なんとかなるかもしれない、と希望が湧いたラウラの目の前で、ならばとばかりにゲオルクが躊躇なく下半身を丸出しにしてきた。
「ひえぇっ!?」
驚きと羞恥心で顔が熱くなったと同時に、信じられないくらい大きくグロテスクなものが突然視界に現れた。あまりの衝撃に、やる気に輝いた瞳は一変してこれでもかと大きく見開かれる。
顔が引きつったのが自分でもわかった。
生まれて初めて間近で見た臨戦態勢の男性器とやらは、ラウラの想像を軽く超えていた。
「……うわぁ……」
「おい、なんだその反応は」
「だって、昨日見たものと形も大きさもまったく違うもの!」
森で水浴びをし、平然と全裸で現れたときのゲオルクの股間はこんなに大きくなかったはずだ。
素直に言えば、ゲオルクはなぜか嬉しそうにニヤリと口角を上げた。
「あれが俺の全力だと思われては心外だ」
「だとしてもなにこれぇ……っ!」
先ほどまでこれを自分の中に入れようとしていたと思うと、恐怖に腰が引けた。まじまじと見るのも怖いし恥ずかしいしでギュッと目をつむる。
だが今は躊躇している場合ではないのだ。
どうしたらいいのかと問えば、とにかく両手で扱いてくれればいいと言われたので、座るゲオルクの前に跪き、目をつむったまま手を添えた。
指先と手のひらに生温かい感触。
そして太い。なんだこの太さは。しかもドクドクと血管が激しく脈打っているではないか。
おそるおそるそのまま手を上下させたら、次第に先端からヌルヌルとしたものが溢れてきた。ぐちゅぐちゅと卑猥な音する。
「くっ、う……もうヤバい……っ」
滑りがよくなり、扱く手の速さを上げたら頭上から苦しそうな息遣いが聞こえてきた。このままでいいのかしら? と思いつつも、恥ずかしくて目を開けてゲオルクの股間を直視する勇気が出せない。
そうしたら、扱いていた陰茎がビクビクと震えたのが、手のひらに直に伝わる。
「ダメだもう出る――」
「へ……出るっ!?」
正直そのときのラウラは意気込んで奉仕を始めたものの、初めての経験に内心は大変混乱していたといっていい。
出る、とはなにがだとか、そのなにかがこの先端から飛び出したら大変なのではとか。とにかく、出ると言うならどうにかせねばという焦りだけが頭の中を駆け巡った。
そしてそのとき不意に浮かんだのは、最後に見た妹と婚約者の姿。
ああ、なるほどと納得し、同時にそうだこれだ! と思った。
その結果。
飛び散るならば受け止めればよいのだ! と焦ったラウラは慌てて先端をパクリと咥えたのだ。
「はあああああぁぁっ!?」
叫ぶゲオルクの声で我に返り、目を開けたラウラは言葉にするのも憚れる視界に自分の状況を理解し、そして――口の中に突然独特の苦みが広がった。ドロリとしたもので咥内が満たされる。
――できたわ! というよくわからない達成感に包まれた直後……口に広がる粘ついた感覚と息苦しさに一瞬で冷静さを取り戻したのだ。
「おえええぇぇぇ――っ!」
「馬鹿か!? なにを咥えてるんだ、馬鹿か!?」
何度も馬鹿だ馬鹿だと言いながら、ゲオルクが水を差しだしてくる。
「だって、外に飛び散ったら大変だと、思って……!」
なんとかしないと、という焦燥感で頭はいっぱいになってしまった。慌てた際に下す判断は碌でもないといういい見本になった。
「それに妹が、元婚約者のを咥えていたのを見たから……」
「その妹は本当にとんでもないなっ!」
経験のないラウラにはその光景が基準だったのだから仕方がない。
ゲオルクに背中をさすられ、何度もえずく。
覚えのありすぎるこの構図に泣きたくなってきた。などと思い返せば、つい昨日のことであった。
「あ、そういえば……身体はどう? おさまった?」
口をゆすぎながら聞けば、思い出したようにゲオルクが下半身を見て歓声をあげた。
「すごいな! 嘘のようにすっきりしているぞ!」
「ということは、やはり契約した主人の満足感が関係するのね」
性的な満足とは天と地ほど違う気もするが、とにかくラウラは現状やりきった満足感に包まれているのだから間違いない。
「ああ、とにかくよかったわぁ……」
あとで改めてよくよく考えれば、下半身丸出しの奴隷と精液を口に含んでえずく主人というとんでもない光景なのだが、今ばかりは胸をなで下ろした。
元を辿れば、強い奴隷が欲しいと彼を購入したのはラウラだ。
つまり、とんでもない全縛りになってしまったのもラウラが購入したからである。
それにそもそも昨夜は、ゲオルクがいなかったらあの場で死んでいた。
冷静になって考えれば、彼がいなければラウラ一人で隣国に辿りつくのは不可能だろう。あっという間に野垂れ死ぬ。
飼い犬もとい奴隷の責任は、飼い主もといご主人様ではないか。
などと理由を並べ立てて、あれこれと逡巡しながら自分自身を奮い立たせた。
「……わかったわ。ゲオルク、私がなんとかするわ」
これは生きるか死ぬかの問題なのだ。
ぐっと拳を握って隣に腰かけたら、なぜか突き刺すような鋭い視線を向けられた。
「……はぁ?」
吐き出された声も、またとんでもなく低く恐ろしかった。なんとかすると言っているのに、この反応はなんだろうか。
しかし言った手前引くわけにもいかない。
「…………」
「…………」
「あの、それでゲオルク……」
お互いしばし顔を見合わせたまま微動だにしなかったのだが、ラウラは冷や汗を流しながら口を開いた。
「こういうのは、どうしたらいいのかしら」
告げた瞬間、ゲオルクは特大のため息とともにガックリと項垂れた。
「いい。やめておけ」
「でも……」
「ラウラは経験がないのだろう?」
なんの、などと聞くまでもない。
正直にコクリと頷いた。
「なのに性奴隷を買ったうえに、そんなものと関係を持ったらまずいだろう。ラウラのような者は特に」
「私のような?」
「お前は貴族だろう?」
「……え、どうして」
そんなことは一度も話していなかったはずだ。なのに当然のように言われて、呆気にとられる。
そうしたらきっとよほど驚いた顔をしていたのだろう。片やゲオルクは呆れたような表情を浮かべた。
「旅慣れしてないにもほどがある振る舞いとその口調、加えて婚約者がいるような家柄と追手を差し向けることができる家族となれば、それは貴族しかないだろうが」
「な、なるほど……」
「危なっかしいにもほどがある」
そんなまともな指摘を、よりにもよってゲオルクにされたのがどうにも悔しい。なかなかきついものがある。
だが当たっているため反論もできない。ラウラはすっかり項垂れてしまった。
「それに、もう元婚約者に気持ちはないのか?」
「――……っ」
真正面からズバリ聞かれて、言葉に詰まった。
気持ちがないといえば、嘘になる。
妹に殺されかけるくらいだ。家族とはうまくいっていなかった。
だからそのぶん、婚約者とよい家庭を築くことがラウラの夢であったのだ。
それに、間違いなく、ラウラの心は婚約者にあった。
あったからあんなに、なのに――。
気付けば視界がぼやけていた。
頬を温かいものが伝い落ちる。
「ほらな、俺のことは気にするな。だからラウラは俺にひとこと『自分には絶対に手を出すな』と命じてさっさと寝ればいい。これくらいなんとかするし、我慢できる」
そう言ってくれるが、さっきから脂汗はまったくおさまっていないし、呼吸もひどい。
なのにこちらのことを気遣って彼は背を向ける。
その姿を見て、ラウラの感情は爆発した。
「な、なんでゲオルクのくせにそんなこと言うのよぉ!」
「はあ!?」
回り込んで詰め寄ったら、素っ頓狂な声をあげられた。
「なんでさっさと襲ってこないのよ! 性奴隷の契約まで結んでいたってわかったときは、きっと今すぐ無茶苦茶にやられて私の純潔もここで終わるんだわって死ぬほど恐ろしかったのにぃ!」
「俺をなんだと思っているんだ!?」
「だって私の話なんてなんにも聞かないで突っ走るし、抱えるし放り投げるし、殺しても死にそうにないくらいに頑丈だし好き勝手するじゃない! こんな奴、性欲に支配されたら見境なく襲ってくると思うでしょう!? なのにどうしてこういうときに優しいことを言うのぉ!?」
「ラウラこそ無茶苦茶なことを言うな!」
「察しがよすぎて癇にさわるのよぉ! うわあああぁぁんっ!」
わんわんと子供のように泣きわめくラウラを前にして、どうやらあの我が道を突き進むゲオルクが困惑しているらしい。
この隙にとばかりに、ラウラはゲオルクの股ぐらに向かって手を伸ばした。
「おいっ!? なにをする、やめろって!」
「私がなんとかするわ! だってご主人様だもの!」
あんなにも思い悩んだというのに、拒否されたらされたで腹が立つ。もはやよくわからない意地だ。
しばしギャンギャンと攻防したものの、身体に限界がきていたゲオルクが折れた。
「わかった、わかったから。でも実際にはやらないぞ。それ以外でどうにかしてほしい」
「……どういうこと?」
首を傾げるラウラに、ゲオルクはため息をひとつ。
「つまり手とかで」
「……ああ! なるほど」
「これでラウラが満足すればおさまるってこともありえるのか?」
「主人の性欲にも連動するというなら、可能性はあるかも……?」
ラウラがゲオルクを愛撫し満足感が得られれば、そこで終わり。となるかもしれない。
「やってみる価値はあるわね!」
なんとかなるかもしれない、と希望が湧いたラウラの目の前で、ならばとばかりにゲオルクが躊躇なく下半身を丸出しにしてきた。
「ひえぇっ!?」
驚きと羞恥心で顔が熱くなったと同時に、信じられないくらい大きくグロテスクなものが突然視界に現れた。あまりの衝撃に、やる気に輝いた瞳は一変してこれでもかと大きく見開かれる。
顔が引きつったのが自分でもわかった。
生まれて初めて間近で見た臨戦態勢の男性器とやらは、ラウラの想像を軽く超えていた。
「……うわぁ……」
「おい、なんだその反応は」
「だって、昨日見たものと形も大きさもまったく違うもの!」
森で水浴びをし、平然と全裸で現れたときのゲオルクの股間はこんなに大きくなかったはずだ。
素直に言えば、ゲオルクはなぜか嬉しそうにニヤリと口角を上げた。
「あれが俺の全力だと思われては心外だ」
「だとしてもなにこれぇ……っ!」
先ほどまでこれを自分の中に入れようとしていたと思うと、恐怖に腰が引けた。まじまじと見るのも怖いし恥ずかしいしでギュッと目をつむる。
だが今は躊躇している場合ではないのだ。
どうしたらいいのかと問えば、とにかく両手で扱いてくれればいいと言われたので、座るゲオルクの前に跪き、目をつむったまま手を添えた。
指先と手のひらに生温かい感触。
そして太い。なんだこの太さは。しかもドクドクと血管が激しく脈打っているではないか。
おそるおそるそのまま手を上下させたら、次第に先端からヌルヌルとしたものが溢れてきた。ぐちゅぐちゅと卑猥な音する。
「くっ、う……もうヤバい……っ」
滑りがよくなり、扱く手の速さを上げたら頭上から苦しそうな息遣いが聞こえてきた。このままでいいのかしら? と思いつつも、恥ずかしくて目を開けてゲオルクの股間を直視する勇気が出せない。
そうしたら、扱いていた陰茎がビクビクと震えたのが、手のひらに直に伝わる。
「ダメだもう出る――」
「へ……出るっ!?」
正直そのときのラウラは意気込んで奉仕を始めたものの、初めての経験に内心は大変混乱していたといっていい。
出る、とはなにがだとか、そのなにかがこの先端から飛び出したら大変なのではとか。とにかく、出ると言うならどうにかせねばという焦りだけが頭の中を駆け巡った。
そしてそのとき不意に浮かんだのは、最後に見た妹と婚約者の姿。
ああ、なるほどと納得し、同時にそうだこれだ! と思った。
その結果。
飛び散るならば受け止めればよいのだ! と焦ったラウラは慌てて先端をパクリと咥えたのだ。
「はあああああぁぁっ!?」
叫ぶゲオルクの声で我に返り、目を開けたラウラは言葉にするのも憚れる視界に自分の状況を理解し、そして――口の中に突然独特の苦みが広がった。ドロリとしたもので咥内が満たされる。
――できたわ! というよくわからない達成感に包まれた直後……口に広がる粘ついた感覚と息苦しさに一瞬で冷静さを取り戻したのだ。
「おえええぇぇぇ――っ!」
「馬鹿か!? なにを咥えてるんだ、馬鹿か!?」
何度も馬鹿だ馬鹿だと言いながら、ゲオルクが水を差しだしてくる。
「だって、外に飛び散ったら大変だと、思って……!」
なんとかしないと、という焦燥感で頭はいっぱいになってしまった。慌てた際に下す判断は碌でもないといういい見本になった。
「それに妹が、元婚約者のを咥えていたのを見たから……」
「その妹は本当にとんでもないなっ!」
経験のないラウラにはその光景が基準だったのだから仕方がない。
ゲオルクに背中をさすられ、何度もえずく。
覚えのありすぎるこの構図に泣きたくなってきた。などと思い返せば、つい昨日のことであった。
「あ、そういえば……身体はどう? おさまった?」
口をゆすぎながら聞けば、思い出したようにゲオルクが下半身を見て歓声をあげた。
「すごいな! 嘘のようにすっきりしているぞ!」
「ということは、やはり契約した主人の満足感が関係するのね」
性的な満足とは天と地ほど違う気もするが、とにかくラウラは現状やりきった満足感に包まれているのだから間違いない。
「ああ、とにかくよかったわぁ……」
あとで改めてよくよく考えれば、下半身丸出しの奴隷と精液を口に含んでえずく主人というとんでもない光景なのだが、今ばかりは胸をなで下ろした。
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