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ダンマスやるけど始まらない
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今流行りのものといえば女性向けのものは【悪役令嬢】【王道学園(BL)】【非王道学園(BL)】、男性向けのものだと【ハーレム(奴隷)】【オレツエー】【最弱からの最強】【ダンジョンマスター】あたり?
そして男女共通する点はどれもこれも【異世界転生率の高さ】。あ、あと【モフモフ】も多いよね。
気付いたら湖が一つと乳白色でキラキラ輝いている球体以外特に何もない洞窟の中にいた【ヒビキ】
ここの場所にいるよりも前の記憶は自分の部屋で寝たこと。
ブラックというほどでもない会社で少しの残業をしてはコンビニで買った一本の発泡酒とお弁当を食べて寝ては起きて仕事にいく代わり映えのない毎日。
休日はネットに投稿されている小説を読むか寝ているか。
そして今日は【最弱(+嫌われ)からの最強(+ハーレム)もの】を投稿されている最新のところまで読んでから寝たはずだよな。
少なくともこんなところで湖の中に浸かって上半身だけ外にだしている状況で目覚めるには夢か異世界転移、または転生かとその三択になると思うんだ。
夢一択ではないのは寝てる時に見る方じゃなくオタクが憧れる方の夢を見がちな我が身では仕方がないと思うのだよね。
とりあえず頬を抓る方法ってのは夢の中でやったことないから本当に痛くないのか分からないじゃん?
あ、今はとりあえず抓った分だけの痛みがあったよ。痛い。
とりあえず今濃厚なのは夢にしろ転移、転生にしろ場所と背後で湖の上に浮いてる球体とか洞窟という場所から想像するにダンジョンマスターものだと思うんだよね。
でもさ、これだけは言いたいんだけどさ。
そういうのって人型の男じゃないの?
私、どう見ても女の人魚なんだけど。
そりゃあ泉もあるよ。足なくて歩けないんだから。
いや、なんで人魚だよ。
しかも、人魚ってデフォルトで貝殻とかチューブトップが着用されてるもんじゃないの?
人魚のヒレがどういう判断になるかわからないけど、少なくとも上半身は裸なんですけど。
乳オープンだわ。痴女かよ!
まさかの世に溢れる人型男性体ダンジョンマスターとはかけ離れた、人魚型女性体ダンジョンマスターの誕生だわ。
------------------------
1日すごした結論からいうととりあえず覚めないので夢ではなさそう。
予想してた通り乳白色の球体はダンジョンコアだったし、ステータスやいろいろな操作をする半透明な板も出てくるし、コスプレでもなんでもなく私の足は魚のヒレになってた。長時間水に浸かっていても肌はふやけずツルツルのまま。
ついでに乳丸出しはもういいかと諦めた。ここは私の家、ならば全裸でも問題なかろう。
ちなみに上半身が打ち上げられてたことから分かるように陸でも息はできる。
ヒレだから二足歩行が出来ないけど好奇心により陸に上がることも試してみたら、ナメクジみたいなあとをつけながら進むことはできたけど皮膚(鱗?)が傷だらけになったし軽く火傷っぽくなったからもうやらない。痛い。
ダンマスものっていうと街にめちゃくちゃ近いか逆に近くには全くないパターンというどっちかが定石だけど、この泉ダンジョン(命名私)は今のところ人が来てないので近くというほど近くではなさそう。
まぁまだ1日しか経ってないから分からないけどね。
ちなみになんで洞窟内で時間とか分かるのかというと、入り口が近いから陽があたる、とかいうわけでもなくてただ単に目の前に表示されてるダンジョン運営用操作板にカレンダーと時計がついているから分かるんだなこれが。
曜日とかの呼び方は違うみたいだけど一週間6日の1ヶ月30日で一日が30時間。
ちなみに操作板に現れる文字とかは知らない文字だけど読めるパターン。
時間帯によって周りの文字のない部分の色合いが変わるみたいで、たぶん空の色なんだろう色になるから面白い。ちなみに今は曇天の空っぽい。
現代知識でやってみたステータスオープンでステータス画面はでてきたし、操作板はスマホみたいに下から上に手をかざすと出てくるしでテンションが上がった結果、色々新しいおもちゃをもらった子供のように丸一日遊び……じゃなくて調べまくった。
神様的ななにかからの手紙も、会った記憶もないけど、まぁダンジョン育ててコアを守らないとどうせ死ぬパターンなんでしょ。調べまくって何も問題はない。それが楽しかったならそれでいいじゃないか、ね。
とりあえずあるあるな初期ポイントがもちろんあったから、少しだけ安全な場所にコアを移動させることまでやって一度寝て、満を持してダンジョンモンスターの召喚を行った。
とりあえずコアの方は人魚という特性を生かして湖の底からしか行けないコアの部屋を50メートルほど拡張した。
これなら普通に息も続かない、と思う希望的観測でさらに泳ぎにくいようにウォータースライダーみたいにうねうねしといた。水は満タンだからあんな風に滑るわけじゃないけどうねうねくるくるしてたら泳ぎづらくて更に息苦しくなるよね。
初期ポイントとして配給?されてた10,000ポイントは1メートル進めるごとに100ポイント消費されたから半分の5,000ポイントを使って作った自信作ウォータースライダーもどきだ。
初期ポイント1,000のタイプのダンマス小説じゃあすでに足りてなかったから10,000あってよかった。
残りの5,000はとりあえず全部モンスター召喚に使っちゃおうと思って調べてみると、10連召喚すると11体のモンスターを召喚できで、これがちょうど5,000ポイントだった。
課金ガチャかよって思った。ちなみに予想通り全レア含むガチャらしくて、一回100ポイントの無課金(?)ガチャもあった。
ちなみに無課金ガチャの方だとD~Fのレア度のモンスターがでて、課金ガチャの方だと一体はS~Bの中から一体は確定、あとはランダムっていう課金ガチャ呼びで全く問題を感じない仕様のガチャだった。あ、召喚だった。
少し悩んだけど雑魚がひたすらいてもただのだだっ広いだけの洞窟では(湖あり)無駄かなと思って課金ガチャに決定して、全ポイントを使って課金ガチャを回した。
ガチャのくせに(違う)なにも回らないで一瞬光って現れるというクソシンプルな登場の仕方で現れたのは天使の羽根のようなふわふわの黒い羽根を背中にくっつけた美少女だった。
そしてそこで私の意識は暗転した。
異世界ものでブラックアウトするのって絶倫にヤラレまくった時だけじゃなかったのか。(偏見)
------------------------
目が覚めて一番最初に入ってきた情報が可愛らしく「ヒャァッ」といった声だったときに人間って驚くほど早く状況を把握しようとするらしくて思いっきり起き上がるんだなって知ったよね。人魚なうえにダンマスだから人間じゃないけどさ。
そして起き上がると水に落ちる残念な仕様、それが私。
覚えとくといいよ、咄嗟に人は、泳げない。
「はじめまして主人様。ご尊顔を拝し恐悦至極。某は主人様に召喚していただいたBランクのしがないガーゴイルでござる」
水から這い出た私にそう自己紹介をしたのはきっと湖の水が当たらなそうなちょっと遠くの方の壁際にいるガーゴイルなんだろう。
なんていっても石像だから口も身体も動いてないからたぶんそうなんだろうなーって感じなんだけどどうやって喋ってるの?あれ。
ていうか遠くない?あ、はい、湖に落ちたら沈むから近くには行きたくないと、なら仕方ない。
少し落ち着いて周りを見回してみるとガチャで出たのであろう今までいなかったモンスターらしき生物がたしかに11体いた。(ガーゴイルって生物なのかな?あ、でも喋るから生物か?)
一番近くにいるのは、黒いメッシュが一房入っていることと羽根の色が真っ黒なこと、そしてメッシュのあたりから縦に痣のように黒っぽくなっているということ以外はイメージする典型的な天使じゃんな見た目をしたふわふわ美少女。
金髪に垂れぎみの碧目をもった淑やかそうな美少女はしゅんとしながら湖の横で羽根をしょんぼりさせている。
聞いてみたところ先ほどの「ヒャァッ」はこの美少女に膝枕をしてもらっていた私のが、眠りが浅くなった段階て身じろぎをした結果寝返りのようなことをしてうつ伏せになり、腰に抱きついたところで驚いた美少女の悲鳴により私が水にダバーンだった、と。とんだセクハラ上司である。
「あ、あ……あのぉ……主様、だ、だい……じょうぶです……か?え、えと……ごめん、なさ……ヒャァァッ!主様!?」
涙目でしゅんとしながら手をもじもじ謝る美少女の可愛さに思わず抱きつこうとした結果バランスを崩して再び水にダイブした私は変態上司の汚名も喜んで被ろうと思った。
美少女は見た目の通り元天使の堕天使らしい。
詳しい堕天理由は聞いてないけどまぁ縦に入った髪から肌にある黒がなんか原因なんだろーと予想。可愛いからなんでもいいかな。うん。
そして召喚されたモンスターたちには名前がないらしいので全員に名前をつけて初めて仮契約から本契約になるらしい。
まぁ仮契約でも命令はちゃんと聞いてくれるけど、少し強さが制限されるらしいから本契約しない理由がないらしい。増えてくと名前つけるのちょっとめんどくさいけどさ……。むしろこの人数でもめんどくさかっ……げふんげふん。
まずは色々説明してくれてるガーゴイルからつけてった、気分的には美少女から付けたかったけどいっぱい教えてくれたしね。
そんな彼(声渋いからきっと彼)はBランクで名前は『チョコ』
ガーゴイル→石像→石→ストーン→ストーンチョコ→チョコ、というわけだ。ストーンチョコ一時期ハマってたんだよね。
ちなみに顔はガーゴイルって感じで見た目も声もチョコ感もチョコ的な可愛さも何もない。誰もチョコのこと知らないらしくて名付けたことで違和感なく普通に喜ばれた。なんかすまん。
美少女堕天使は見た目があれなのでペット的なふざけた名前はあれだなと(ガーゴイルが喋ってることは流した)『碧』にした。目の色の碧玉から碧ね。
サファイアとかだとあるあるすぎて。まぁ和名にしただけだけどね。
ちなみにSランクらしい。
あとは一緒に泉に入ってる馬の頭で魚の下半身のCランクのケルピーが二体いたので『インパクト』と『ディープ』にした。名馬におなり。
ケルピー同様泉の中に入ってて、拡張工事を必要としているデカさなのがクラーケン。イカタイプじゃなくてタコタイプのクラーケンだから頭を出そうとすると私とケルピーがまん丸の頭に乗って水から追い出される結果になるので水から出るのは禁止した。
元からこの泉のサイズギリギリだったのか、合わせて召喚されたのかが少しきになるところ。
名前は『ニャルル』
仕方ないと思う。子をつけなかっただけ褒めて欲しい。ついでにデカイ割にはランクがあんま高くないらしくてCランクとのこと。的がでかいから倒されやすいらしい。
そんでなによりも有名であろうFランクのスライム(というかジェリーっていうらしい)ドロドロバージョンが一体、微妙に黄ばんでるみたいな色してるから『サラダ』『オリーヴ』『ゴマ』の三体。ちょっと粘度が高いけど色とかもう油にしか見えないんだよね。
水に相性のいい子が割と多いかと思えばガーゴイルみたいに濡れない方がいい子もいて、筆頭は間違いなくサラマンダー。本来はBランクらしいんだけど今のこのダンジョンは水の気が溢れてるとかいうファンタジー要素で(マイナスイオン的な?)場所との相性が悪すぎるらしくて身体も手のひらサイズのDランクの子供らしい。ぼうぼう燃えてる手乗りサイズのトカゲとか超絶可愛いので名前は『シャゲ』、とだけ聞くと可愛くないけど、私曼珠沙華好きなんだよね綺麗で。赤いからそっからとってシャゲね。
そして水と相性が悪い子もいれば場所と相性の悪い子もいるわけで。
クラーケン同様明らかにサイズオーバーな身体を体操座りして首を曲げた状態で天井になお当たる巨体の一つ目のBランクサイクロプス。
なんかもうサイズとかなんか色々な驚きよりも憐れみがまずきたよね。超狭そう。辛そうだから寝っ転がってていいよって言いたいけど湖が邪魔なんだよね、ごめんね。
さらに連想ができなくて名前がなんも思い浮かばなかったから『ワンス』なんて一つ目から適当につけられちゃうさらに可哀想な子です。
ごめんね、とりあえずポイント溜まったら次天井拡張しようね。
そして唯一のもふもふ枠!
待ってたよもふもふ!
赤い宝石を額にくっつけてる幻獣カーヴァンクル!!
可愛い!もふもふ!もふ!!
語彙力のなくなるかわいさ。
ちょこんとした鼻が麦チョコみたいだったから『ムギ』たんです。
レア度はSSくらい(SSはないので実際はSランク)らしいんだけど強さ的にはEランクくらいらしいよ。
S(SS)カーヴァンクル『ムギ』
S堕天使『碧』
Bガーゴイル『チョコ』
Bサイクロプス『ワンス』
Cケルピー『インパクト』『ディープ』
Cクラーケン『ニャルル』
D(B→D)サラマンダー『シャゲ』
Fジェリー『サラダ』『オリーヴ』『ゴマ』
シャゲも入れて半分がレア枠ってすごくない?
-------------------------------
ちなみに私がブラックアウトした理由はポイントがゼロになったから、らしい。
MPゼロになってぶっ倒れる系ファンタジーならぬDPがゼロになってぶっ倒れる系ファンタジーだったのか……。
名付けて本契約を終わらせたモンスターたちとお話しをしつつ(喋れるのは碧とチョコだけだった)、ちょこちょこ周辺のモンスターを拉致ってダンジョン内で倒してポイントを少し補充してくれたりしながら、数日を過ごした結果、碧が空から見てくれた感じ森の中の洞窟ダンジョンマスターらしくて、見える範囲に村も街もないらしい。
あ、ちなみにチョコは飛べるけど石像なので羽根は動かないので魔力で飛ぶらしい。
見せてもらったら飛ぶっていうか浮いてる石像だった。サイコキネシスにしか見えない。
超平和だわ。モンスター拉致ってポイントを少し貯めて貰えばここに来る前の日本のものが頼めるからさ、ゲームとか買ってやるよね。
試しに洞窟から出してもらってみたら黒い霧みたいにドロンっと消えて手元に戻ってきたよ。
代償としてセーブデータが消えてたからもうやらないと心に誓った。
そんな平和な毎日を満喫しているとせっかくの異世界だしちょっとだけアクシデントが欲しいなという気持ちが湧いてしまうのもやっぱり定石ってやつで、もちろんそういうのがフラグになったりするんだけどそれはまた別のお話。
グダグダする前に私の語りはこれでおしまい。
え?もうグダグダしてるって?
そういうのは聞こえない方針で行こうと思ってるんだよね。バイバイ。
あ、はーい!たこ焼き?食べる食べるー!
クラーケンの足また提供してもらったの?そろそろ足一本なくならない?
え、再生するんだ?すごいねー!
そして男女共通する点はどれもこれも【異世界転生率の高さ】。あ、あと【モフモフ】も多いよね。
気付いたら湖が一つと乳白色でキラキラ輝いている球体以外特に何もない洞窟の中にいた【ヒビキ】
ここの場所にいるよりも前の記憶は自分の部屋で寝たこと。
ブラックというほどでもない会社で少しの残業をしてはコンビニで買った一本の発泡酒とお弁当を食べて寝ては起きて仕事にいく代わり映えのない毎日。
休日はネットに投稿されている小説を読むか寝ているか。
そして今日は【最弱(+嫌われ)からの最強(+ハーレム)もの】を投稿されている最新のところまで読んでから寝たはずだよな。
少なくともこんなところで湖の中に浸かって上半身だけ外にだしている状況で目覚めるには夢か異世界転移、または転生かとその三択になると思うんだ。
夢一択ではないのは寝てる時に見る方じゃなくオタクが憧れる方の夢を見がちな我が身では仕方がないと思うのだよね。
とりあえず頬を抓る方法ってのは夢の中でやったことないから本当に痛くないのか分からないじゃん?
あ、今はとりあえず抓った分だけの痛みがあったよ。痛い。
とりあえず今濃厚なのは夢にしろ転移、転生にしろ場所と背後で湖の上に浮いてる球体とか洞窟という場所から想像するにダンジョンマスターものだと思うんだよね。
でもさ、これだけは言いたいんだけどさ。
そういうのって人型の男じゃないの?
私、どう見ても女の人魚なんだけど。
そりゃあ泉もあるよ。足なくて歩けないんだから。
いや、なんで人魚だよ。
しかも、人魚ってデフォルトで貝殻とかチューブトップが着用されてるもんじゃないの?
人魚のヒレがどういう判断になるかわからないけど、少なくとも上半身は裸なんですけど。
乳オープンだわ。痴女かよ!
まさかの世に溢れる人型男性体ダンジョンマスターとはかけ離れた、人魚型女性体ダンジョンマスターの誕生だわ。
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1日すごした結論からいうととりあえず覚めないので夢ではなさそう。
予想してた通り乳白色の球体はダンジョンコアだったし、ステータスやいろいろな操作をする半透明な板も出てくるし、コスプレでもなんでもなく私の足は魚のヒレになってた。長時間水に浸かっていても肌はふやけずツルツルのまま。
ついでに乳丸出しはもういいかと諦めた。ここは私の家、ならば全裸でも問題なかろう。
ちなみに上半身が打ち上げられてたことから分かるように陸でも息はできる。
ヒレだから二足歩行が出来ないけど好奇心により陸に上がることも試してみたら、ナメクジみたいなあとをつけながら進むことはできたけど皮膚(鱗?)が傷だらけになったし軽く火傷っぽくなったからもうやらない。痛い。
ダンマスものっていうと街にめちゃくちゃ近いか逆に近くには全くないパターンというどっちかが定石だけど、この泉ダンジョン(命名私)は今のところ人が来てないので近くというほど近くではなさそう。
まぁまだ1日しか経ってないから分からないけどね。
ちなみになんで洞窟内で時間とか分かるのかというと、入り口が近いから陽があたる、とかいうわけでもなくてただ単に目の前に表示されてるダンジョン運営用操作板にカレンダーと時計がついているから分かるんだなこれが。
曜日とかの呼び方は違うみたいだけど一週間6日の1ヶ月30日で一日が30時間。
ちなみに操作板に現れる文字とかは知らない文字だけど読めるパターン。
時間帯によって周りの文字のない部分の色合いが変わるみたいで、たぶん空の色なんだろう色になるから面白い。ちなみに今は曇天の空っぽい。
現代知識でやってみたステータスオープンでステータス画面はでてきたし、操作板はスマホみたいに下から上に手をかざすと出てくるしでテンションが上がった結果、色々新しいおもちゃをもらった子供のように丸一日遊び……じゃなくて調べまくった。
神様的ななにかからの手紙も、会った記憶もないけど、まぁダンジョン育ててコアを守らないとどうせ死ぬパターンなんでしょ。調べまくって何も問題はない。それが楽しかったならそれでいいじゃないか、ね。
とりあえずあるあるな初期ポイントがもちろんあったから、少しだけ安全な場所にコアを移動させることまでやって一度寝て、満を持してダンジョンモンスターの召喚を行った。
とりあえずコアの方は人魚という特性を生かして湖の底からしか行けないコアの部屋を50メートルほど拡張した。
これなら普通に息も続かない、と思う希望的観測でさらに泳ぎにくいようにウォータースライダーみたいにうねうねしといた。水は満タンだからあんな風に滑るわけじゃないけどうねうねくるくるしてたら泳ぎづらくて更に息苦しくなるよね。
初期ポイントとして配給?されてた10,000ポイントは1メートル進めるごとに100ポイント消費されたから半分の5,000ポイントを使って作った自信作ウォータースライダーもどきだ。
初期ポイント1,000のタイプのダンマス小説じゃあすでに足りてなかったから10,000あってよかった。
残りの5,000はとりあえず全部モンスター召喚に使っちゃおうと思って調べてみると、10連召喚すると11体のモンスターを召喚できで、これがちょうど5,000ポイントだった。
課金ガチャかよって思った。ちなみに予想通り全レア含むガチャらしくて、一回100ポイントの無課金(?)ガチャもあった。
ちなみに無課金ガチャの方だとD~Fのレア度のモンスターがでて、課金ガチャの方だと一体はS~Bの中から一体は確定、あとはランダムっていう課金ガチャ呼びで全く問題を感じない仕様のガチャだった。あ、召喚だった。
少し悩んだけど雑魚がひたすらいてもただのだだっ広いだけの洞窟では(湖あり)無駄かなと思って課金ガチャに決定して、全ポイントを使って課金ガチャを回した。
ガチャのくせに(違う)なにも回らないで一瞬光って現れるというクソシンプルな登場の仕方で現れたのは天使の羽根のようなふわふわの黒い羽根を背中にくっつけた美少女だった。
そしてそこで私の意識は暗転した。
異世界ものでブラックアウトするのって絶倫にヤラレまくった時だけじゃなかったのか。(偏見)
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目が覚めて一番最初に入ってきた情報が可愛らしく「ヒャァッ」といった声だったときに人間って驚くほど早く状況を把握しようとするらしくて思いっきり起き上がるんだなって知ったよね。人魚なうえにダンマスだから人間じゃないけどさ。
そして起き上がると水に落ちる残念な仕様、それが私。
覚えとくといいよ、咄嗟に人は、泳げない。
「はじめまして主人様。ご尊顔を拝し恐悦至極。某は主人様に召喚していただいたBランクのしがないガーゴイルでござる」
水から這い出た私にそう自己紹介をしたのはきっと湖の水が当たらなそうなちょっと遠くの方の壁際にいるガーゴイルなんだろう。
なんていっても石像だから口も身体も動いてないからたぶんそうなんだろうなーって感じなんだけどどうやって喋ってるの?あれ。
ていうか遠くない?あ、はい、湖に落ちたら沈むから近くには行きたくないと、なら仕方ない。
少し落ち着いて周りを見回してみるとガチャで出たのであろう今までいなかったモンスターらしき生物がたしかに11体いた。(ガーゴイルって生物なのかな?あ、でも喋るから生物か?)
一番近くにいるのは、黒いメッシュが一房入っていることと羽根の色が真っ黒なこと、そしてメッシュのあたりから縦に痣のように黒っぽくなっているということ以外はイメージする典型的な天使じゃんな見た目をしたふわふわ美少女。
金髪に垂れぎみの碧目をもった淑やかそうな美少女はしゅんとしながら湖の横で羽根をしょんぼりさせている。
聞いてみたところ先ほどの「ヒャァッ」はこの美少女に膝枕をしてもらっていた私のが、眠りが浅くなった段階て身じろぎをした結果寝返りのようなことをしてうつ伏せになり、腰に抱きついたところで驚いた美少女の悲鳴により私が水にダバーンだった、と。とんだセクハラ上司である。
「あ、あ……あのぉ……主様、だ、だい……じょうぶです……か?え、えと……ごめん、なさ……ヒャァァッ!主様!?」
涙目でしゅんとしながら手をもじもじ謝る美少女の可愛さに思わず抱きつこうとした結果バランスを崩して再び水にダイブした私は変態上司の汚名も喜んで被ろうと思った。
美少女は見た目の通り元天使の堕天使らしい。
詳しい堕天理由は聞いてないけどまぁ縦に入った髪から肌にある黒がなんか原因なんだろーと予想。可愛いからなんでもいいかな。うん。
そして召喚されたモンスターたちには名前がないらしいので全員に名前をつけて初めて仮契約から本契約になるらしい。
まぁ仮契約でも命令はちゃんと聞いてくれるけど、少し強さが制限されるらしいから本契約しない理由がないらしい。増えてくと名前つけるのちょっとめんどくさいけどさ……。むしろこの人数でもめんどくさかっ……げふんげふん。
まずは色々説明してくれてるガーゴイルからつけてった、気分的には美少女から付けたかったけどいっぱい教えてくれたしね。
そんな彼(声渋いからきっと彼)はBランクで名前は『チョコ』
ガーゴイル→石像→石→ストーン→ストーンチョコ→チョコ、というわけだ。ストーンチョコ一時期ハマってたんだよね。
ちなみに顔はガーゴイルって感じで見た目も声もチョコ感もチョコ的な可愛さも何もない。誰もチョコのこと知らないらしくて名付けたことで違和感なく普通に喜ばれた。なんかすまん。
美少女堕天使は見た目があれなのでペット的なふざけた名前はあれだなと(ガーゴイルが喋ってることは流した)『碧』にした。目の色の碧玉から碧ね。
サファイアとかだとあるあるすぎて。まぁ和名にしただけだけどね。
ちなみにSランクらしい。
あとは一緒に泉に入ってる馬の頭で魚の下半身のCランクのケルピーが二体いたので『インパクト』と『ディープ』にした。名馬におなり。
ケルピー同様泉の中に入ってて、拡張工事を必要としているデカさなのがクラーケン。イカタイプじゃなくてタコタイプのクラーケンだから頭を出そうとすると私とケルピーがまん丸の頭に乗って水から追い出される結果になるので水から出るのは禁止した。
元からこの泉のサイズギリギリだったのか、合わせて召喚されたのかが少しきになるところ。
名前は『ニャルル』
仕方ないと思う。子をつけなかっただけ褒めて欲しい。ついでにデカイ割にはランクがあんま高くないらしくてCランクとのこと。的がでかいから倒されやすいらしい。
そんでなによりも有名であろうFランクのスライム(というかジェリーっていうらしい)ドロドロバージョンが一体、微妙に黄ばんでるみたいな色してるから『サラダ』『オリーヴ』『ゴマ』の三体。ちょっと粘度が高いけど色とかもう油にしか見えないんだよね。
水に相性のいい子が割と多いかと思えばガーゴイルみたいに濡れない方がいい子もいて、筆頭は間違いなくサラマンダー。本来はBランクらしいんだけど今のこのダンジョンは水の気が溢れてるとかいうファンタジー要素で(マイナスイオン的な?)場所との相性が悪すぎるらしくて身体も手のひらサイズのDランクの子供らしい。ぼうぼう燃えてる手乗りサイズのトカゲとか超絶可愛いので名前は『シャゲ』、とだけ聞くと可愛くないけど、私曼珠沙華好きなんだよね綺麗で。赤いからそっからとってシャゲね。
そして水と相性が悪い子もいれば場所と相性の悪い子もいるわけで。
クラーケン同様明らかにサイズオーバーな身体を体操座りして首を曲げた状態で天井になお当たる巨体の一つ目のBランクサイクロプス。
なんかもうサイズとかなんか色々な驚きよりも憐れみがまずきたよね。超狭そう。辛そうだから寝っ転がってていいよって言いたいけど湖が邪魔なんだよね、ごめんね。
さらに連想ができなくて名前がなんも思い浮かばなかったから『ワンス』なんて一つ目から適当につけられちゃうさらに可哀想な子です。
ごめんね、とりあえずポイント溜まったら次天井拡張しようね。
そして唯一のもふもふ枠!
待ってたよもふもふ!
赤い宝石を額にくっつけてる幻獣カーヴァンクル!!
可愛い!もふもふ!もふ!!
語彙力のなくなるかわいさ。
ちょこんとした鼻が麦チョコみたいだったから『ムギ』たんです。
レア度はSSくらい(SSはないので実際はSランク)らしいんだけど強さ的にはEランクくらいらしいよ。
S(SS)カーヴァンクル『ムギ』
S堕天使『碧』
Bガーゴイル『チョコ』
Bサイクロプス『ワンス』
Cケルピー『インパクト』『ディープ』
Cクラーケン『ニャルル』
D(B→D)サラマンダー『シャゲ』
Fジェリー『サラダ』『オリーヴ』『ゴマ』
シャゲも入れて半分がレア枠ってすごくない?
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ちなみに私がブラックアウトした理由はポイントがゼロになったから、らしい。
MPゼロになってぶっ倒れる系ファンタジーならぬDPがゼロになってぶっ倒れる系ファンタジーだったのか……。
名付けて本契約を終わらせたモンスターたちとお話しをしつつ(喋れるのは碧とチョコだけだった)、ちょこちょこ周辺のモンスターを拉致ってダンジョン内で倒してポイントを少し補充してくれたりしながら、数日を過ごした結果、碧が空から見てくれた感じ森の中の洞窟ダンジョンマスターらしくて、見える範囲に村も街もないらしい。
あ、ちなみにチョコは飛べるけど石像なので羽根は動かないので魔力で飛ぶらしい。
見せてもらったら飛ぶっていうか浮いてる石像だった。サイコキネシスにしか見えない。
超平和だわ。モンスター拉致ってポイントを少し貯めて貰えばここに来る前の日本のものが頼めるからさ、ゲームとか買ってやるよね。
試しに洞窟から出してもらってみたら黒い霧みたいにドロンっと消えて手元に戻ってきたよ。
代償としてセーブデータが消えてたからもうやらないと心に誓った。
そんな平和な毎日を満喫しているとせっかくの異世界だしちょっとだけアクシデントが欲しいなという気持ちが湧いてしまうのもやっぱり定石ってやつで、もちろんそういうのがフラグになったりするんだけどそれはまた別のお話。
グダグダする前に私の語りはこれでおしまい。
え?もうグダグダしてるって?
そういうのは聞こえない方針で行こうと思ってるんだよね。バイバイ。
あ、はーい!たこ焼き?食べる食べるー!
クラーケンの足また提供してもらったの?そろそろ足一本なくならない?
え、再生するんだ?すごいねー!
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