149 / 552
ハロー、アメリカ
第149話 再び迷子になるミリア
しおりを挟む
ミリアは壁に刺さったミスリルカッターを取ろうとする。だが、ミリアの身長では届かない位置に刃は刺さっていた。
「くっ……。届かないのです……」
壁に手を置き、懸命に反対の手を伸ばすが、どうやっても取れる高さではない。
見かねたエリが代わりにカッターの刃を取ろうとするが、エリの身長でもぎりぎり取れるかどうかといった高さだった。
黄金色に輝く刃はブーメランの形をしている。ブーメランの側面はすべて鋭い刃となっており、触れるものを切り裂くことができる。
身長のあるエリでも、無傷で取ることは難しかった。ミスリルカッターの細くなった先端が壁に深く食い込んでいた。
握って力を込めて抜こうとするが、エリの手からは血がポタポタと滴る。
「い、痛い……」
思わず声が漏れてしまう。背伸びをしながら、懸命にミスリルカッターを抜こうとしているエリを、ミリアは見上げていた。
「もういいのです。無理に取ろうとしなくていいのです」
「大切なものなんでしょ?」
手を伸ばしながら、苦しそうにエリは声を出す。
「別に。大切とかじゃないのです。お姉様の匂いがあると落ち着くだけです」
「じゃあ、取らないと……」
限界まで手を伸ばして、エリはカッターを抜こうとしていた。そんなエリを見て、ミリアは彼女を非難するようにいう。
「善人ぶるのはやめるのです。ミリアに恩を売ろうとしても、ミリアはなびかないのです」
それでも、エリはなんとかミスリルカッターを抜こうと力を込める。
石壁から破片がいくつか落ち、やっとのことで引き抜くことができた。
エリの手は傷だらけで血まみれだった。
エリは自分の血を拭い、ミスリルカッターをミリアに手渡した。
ミリアはカッターよりも、エリの手に視線が落ちた。
「手が傷だらけなのです……」
「ああ、こんなの、たいしたことないよ」
気丈に振る舞うエリに対し、ミリアは反抗的な言葉を返してしまう。
「……『ミリアのために、こんな痛い思いしてまで』……なんて言うと思ったら大間違いなのです! 余計なお世話なのです!」
言葉では反抗していても、春菜のカッターを取ってくれたこと自体は嬉しく思っていた。
迷惑そうな言葉こそ残してしまったが、ミリアはタブレットを操作してポーションを実体化しようとした。
ミリアの代わりに怪我をしながらミスリルカッターを抜いてくれたのだ。
ポーションくらいは返さないと、釣り合いがとれないと思った。
だがしかし、うまくタブレットの操作ができない。どこをどう押したらいいのか、何を選択したらいいのか、わからない。
苛立つミリアはポーションの実体化は諦め、鉛の箱に入っていたWebカメラを取り出し、右耳に装着した。
「通信が回復したら、すぐにダンジョン配信するのです。それまで、ミリアは一人で縛るものを探すのです」
「私がタブレットの操作方法を教えるよ」
「必要ないのです。タブレットなんて、『ワイワイ』がなければ、ただの板なのです。ミリアには必要ないのです」
ミリアはエリをこの場所に残し、一人でダンジョンを歩き出す。タブレットはその場に置いてきてしまった。
エリは後ろから、ミリアに向かって話しかけてくる。
「ちょっと待って、マッピングアプリもないまま行ったら、迷子になってしまうよ」
「ミリアは子どもじゃないのです。そんなに、何度も迷わないのです。ちゃんと道を覚えていけばいいだけなのです!」
春菜のミスリルカッターだけを持ち、ミリアは振り向くこともしない。
「もう……。知らないよ……」
エリの声が遠くで小さく聞こえた。
「いいのです。ミリアは一人で行くのです」
エリを置き去りにして、ミリアは曲がり角を曲がった。そのまま歩いていき、何回か角を曲がる。
「右・右・左なのです。ちゃんと覚えているのです。帰るには左・左・右、なのです」
しばらくのあいだ、たった一人で歩いていたミリアだったが、耳元からは、いないはずのエリの声が聞こえてきた。
『ミリアちゃーん。聞こえる?』
キョロキョロ周囲を見回すが、やはり誰もいない。
『ミリアちゃんのカメラを通して、配信画面がこちらに見えているの。聞こえているんでしょ? 返事できる?』
エリは、ミリアが置いてきたダンジョンタブレットを操作してこちらに連絡してきたようだ。
「通信が回復したのですか?」
『ううん。そうじゃない。まだ回復していないよ』
「じゃあ、なぜ? どうして、回線がつながっているのですか?」
『これはWifiじゃなくて、Bluetooth通信だから。遠く離れていなければ、通信ができるよ。このタブレットとミリアちゃんのWebカメラとの間だけだけどね』
「なにか、用ですか?」
ミリアは冷たく返す。
『一人で大丈夫かな、と思って』
「大丈夫なのです。ミリアはレベル173なのです。危険な要素はどこにもないのです。この階層のモンスターは、ミリアの敵ではないのです」
『ミリアちゃん、あのね、聞いて。確かに私たちはレベルが高いけれど、サキュバスは攻撃能力がほとんどないの。男性を魅了して、それを攻撃手段にするの。だから、この階層であっても、モンスターに囲まれてしまうと、やっかいなことに……』
「うるさいのです。ミリアは大丈夫なのです」
『なんか、後ろの方からいろいろ音が聞こえてくるのだけれど』
ミリアが振り向く。そこには少し離れた位置に何体かのモンスターがいた。
すぐに襲ってこようとはせず、ミリアとの距離を保っていた。
「モンスターたちが遠巻きに、こちらを見ているのです。ミリアを恐れて近づかないのです」
『ミリアちゃん、モンスターを集めてしまっていない? 絶対に、集めちゃだめだよ』
「大丈夫なのです。集めても問題ないのです」
『だめだよ……。集めちゃ……』
ミリアはエリの言葉を聞くのをやめた。
「エリのことは無視するのです。ライバルの言葉は聞かないのです」
ミリアはモンスターから逃れようと、小走りに走った。
同じところをぐるぐる回っている気がしていた。少し戻ろうかと思った時、道順を忘れてしまっていることに気がつく。
「右右左、右、右、までは覚えていたのです……」
振り返り、戻ろうと思った先は真っ暗だった。モンスターがぎっしりとつまっており、先の光が見えなかった。
ミリアは戻るのをやめ、先へ進むことにする。
「大丈夫なのです。お姉様の匂いを辿ればいいだけなのです。ミリアは犬になるのです。犬になれば大丈夫なのです。入り口に戻れるのです」
春菜の匂いを嗅ごうとして、四つん這いになろうとしたところ、手にはミスリルカッターを持っていることに気がつく。
入り口に置いてくればよかったと後悔しても、遅かった。
「ミリアは犬になれないのです……。匂いを辿れないのです。戻れないのです……。どうしましょう……」
それでもミリアは四つん這いになり、春菜のミスリルカッターは口にくわえる。
「くぅーん……」
子犬が鳴くように、ミリアは悲しい声を出した。
「春菜お姉様あぁぁ……、ミリア、また迷子に……」
泣きたくなるのを、ミリアはなんとか堪えていた。
だが、今度は迷子になっただけではすまなかった。
ミリアが進もうとする先の道からも大量のモンスターがこちらに向かってきていた。
ミリアはモンスターの大群に挟まれる形となった。
「くっ……。届かないのです……」
壁に手を置き、懸命に反対の手を伸ばすが、どうやっても取れる高さではない。
見かねたエリが代わりにカッターの刃を取ろうとするが、エリの身長でもぎりぎり取れるかどうかといった高さだった。
黄金色に輝く刃はブーメランの形をしている。ブーメランの側面はすべて鋭い刃となっており、触れるものを切り裂くことができる。
身長のあるエリでも、無傷で取ることは難しかった。ミスリルカッターの細くなった先端が壁に深く食い込んでいた。
握って力を込めて抜こうとするが、エリの手からは血がポタポタと滴る。
「い、痛い……」
思わず声が漏れてしまう。背伸びをしながら、懸命にミスリルカッターを抜こうとしているエリを、ミリアは見上げていた。
「もういいのです。無理に取ろうとしなくていいのです」
「大切なものなんでしょ?」
手を伸ばしながら、苦しそうにエリは声を出す。
「別に。大切とかじゃないのです。お姉様の匂いがあると落ち着くだけです」
「じゃあ、取らないと……」
限界まで手を伸ばして、エリはカッターを抜こうとしていた。そんなエリを見て、ミリアは彼女を非難するようにいう。
「善人ぶるのはやめるのです。ミリアに恩を売ろうとしても、ミリアはなびかないのです」
それでも、エリはなんとかミスリルカッターを抜こうと力を込める。
石壁から破片がいくつか落ち、やっとのことで引き抜くことができた。
エリの手は傷だらけで血まみれだった。
エリは自分の血を拭い、ミスリルカッターをミリアに手渡した。
ミリアはカッターよりも、エリの手に視線が落ちた。
「手が傷だらけなのです……」
「ああ、こんなの、たいしたことないよ」
気丈に振る舞うエリに対し、ミリアは反抗的な言葉を返してしまう。
「……『ミリアのために、こんな痛い思いしてまで』……なんて言うと思ったら大間違いなのです! 余計なお世話なのです!」
言葉では反抗していても、春菜のカッターを取ってくれたこと自体は嬉しく思っていた。
迷惑そうな言葉こそ残してしまったが、ミリアはタブレットを操作してポーションを実体化しようとした。
ミリアの代わりに怪我をしながらミスリルカッターを抜いてくれたのだ。
ポーションくらいは返さないと、釣り合いがとれないと思った。
だがしかし、うまくタブレットの操作ができない。どこをどう押したらいいのか、何を選択したらいいのか、わからない。
苛立つミリアはポーションの実体化は諦め、鉛の箱に入っていたWebカメラを取り出し、右耳に装着した。
「通信が回復したら、すぐにダンジョン配信するのです。それまで、ミリアは一人で縛るものを探すのです」
「私がタブレットの操作方法を教えるよ」
「必要ないのです。タブレットなんて、『ワイワイ』がなければ、ただの板なのです。ミリアには必要ないのです」
ミリアはエリをこの場所に残し、一人でダンジョンを歩き出す。タブレットはその場に置いてきてしまった。
エリは後ろから、ミリアに向かって話しかけてくる。
「ちょっと待って、マッピングアプリもないまま行ったら、迷子になってしまうよ」
「ミリアは子どもじゃないのです。そんなに、何度も迷わないのです。ちゃんと道を覚えていけばいいだけなのです!」
春菜のミスリルカッターだけを持ち、ミリアは振り向くこともしない。
「もう……。知らないよ……」
エリの声が遠くで小さく聞こえた。
「いいのです。ミリアは一人で行くのです」
エリを置き去りにして、ミリアは曲がり角を曲がった。そのまま歩いていき、何回か角を曲がる。
「右・右・左なのです。ちゃんと覚えているのです。帰るには左・左・右、なのです」
しばらくのあいだ、たった一人で歩いていたミリアだったが、耳元からは、いないはずのエリの声が聞こえてきた。
『ミリアちゃーん。聞こえる?』
キョロキョロ周囲を見回すが、やはり誰もいない。
『ミリアちゃんのカメラを通して、配信画面がこちらに見えているの。聞こえているんでしょ? 返事できる?』
エリは、ミリアが置いてきたダンジョンタブレットを操作してこちらに連絡してきたようだ。
「通信が回復したのですか?」
『ううん。そうじゃない。まだ回復していないよ』
「じゃあ、なぜ? どうして、回線がつながっているのですか?」
『これはWifiじゃなくて、Bluetooth通信だから。遠く離れていなければ、通信ができるよ。このタブレットとミリアちゃんのWebカメラとの間だけだけどね』
「なにか、用ですか?」
ミリアは冷たく返す。
『一人で大丈夫かな、と思って』
「大丈夫なのです。ミリアはレベル173なのです。危険な要素はどこにもないのです。この階層のモンスターは、ミリアの敵ではないのです」
『ミリアちゃん、あのね、聞いて。確かに私たちはレベルが高いけれど、サキュバスは攻撃能力がほとんどないの。男性を魅了して、それを攻撃手段にするの。だから、この階層であっても、モンスターに囲まれてしまうと、やっかいなことに……』
「うるさいのです。ミリアは大丈夫なのです」
『なんか、後ろの方からいろいろ音が聞こえてくるのだけれど』
ミリアが振り向く。そこには少し離れた位置に何体かのモンスターがいた。
すぐに襲ってこようとはせず、ミリアとの距離を保っていた。
「モンスターたちが遠巻きに、こちらを見ているのです。ミリアを恐れて近づかないのです」
『ミリアちゃん、モンスターを集めてしまっていない? 絶対に、集めちゃだめだよ』
「大丈夫なのです。集めても問題ないのです」
『だめだよ……。集めちゃ……』
ミリアはエリの言葉を聞くのをやめた。
「エリのことは無視するのです。ライバルの言葉は聞かないのです」
ミリアはモンスターから逃れようと、小走りに走った。
同じところをぐるぐる回っている気がしていた。少し戻ろうかと思った時、道順を忘れてしまっていることに気がつく。
「右右左、右、右、までは覚えていたのです……」
振り返り、戻ろうと思った先は真っ暗だった。モンスターがぎっしりとつまっており、先の光が見えなかった。
ミリアは戻るのをやめ、先へ進むことにする。
「大丈夫なのです。お姉様の匂いを辿ればいいだけなのです。ミリアは犬になるのです。犬になれば大丈夫なのです。入り口に戻れるのです」
春菜の匂いを嗅ごうとして、四つん這いになろうとしたところ、手にはミスリルカッターを持っていることに気がつく。
入り口に置いてくればよかったと後悔しても、遅かった。
「ミリアは犬になれないのです……。匂いを辿れないのです。戻れないのです……。どうしましょう……」
それでもミリアは四つん這いになり、春菜のミスリルカッターは口にくわえる。
「くぅーん……」
子犬が鳴くように、ミリアは悲しい声を出した。
「春菜お姉様あぁぁ……、ミリア、また迷子に……」
泣きたくなるのを、ミリアはなんとか堪えていた。
だが、今度は迷子になっただけではすまなかった。
ミリアが進もうとする先の道からも大量のモンスターがこちらに向かってきていた。
ミリアはモンスターの大群に挟まれる形となった。
20
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる