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それなりどころか20畳以上はありそうな広い部屋に3人で移動した。
互いに木刀を持ち部屋の中央で対峙する。
「髪を結んでまとめてくれないか?」
「なぜだ?」
ディアリーン・ロウという名前の褐色ナイスバディの髪は黒のロングヘアだ。
日本人のような完全な黒ではなく、碧よりの黒だけど。
「動くとパサパサ散らかるのが見ていて気になるから」
「…………いいだろう」
髪を後ろでまとめたのでディアリーンの耳が露出する。
耳は尖ってはなかった。
ダークエルフではないのか……
獣人がいる世界なのだからエルフもいそうなんだが。
ドワーフもいなさそうなんだよなぁ。
バルーカ壁外区の鍛冶屋の髭の親方も体型がそれっぽいってだけみたいだし。
「では、はじめ!」
案内人が合図を出し攻め込んでいく。
当然押し切れずに徐々に攻め込まれていく。
剣技ではロザリナのほうが上だな。
ディアリーンの剣技は野生的というかかなり独特だ。
騎士学校出の王道というか正統な剣術を修めているロザリナと比べると、痒い所に手が届かないような洗練のされなさ具合が伺えてしまう。
背が高いのでリーチが長いのと体躯の大きさからパワーはディアリーンが上かな。
もちろん俺の拙い剣術が通用するはずもなく、幾度となく痛打を受けてしまう。
回復魔法併用でなんとか戦えているが……
「…………なぜ倒れない?」
「さぁな!」
拳法剣を使えば少しは劣勢を挽回できるだろう。
だがこれはあくまでも腕試しだ。勝敗にこだわらなくていいのだからこのままでいく。
ドシッ! ガツッ! バシッ! ドンッ!
ちょっ!?
そんなムキに攻撃してこなくても……
目の前で揺れまくってるお山に目線が釘付けに……
ドシッ! ガツッ! バシッ! ドシッ! ガツッ!
嵐のような攻撃の中でなんとか後ろに下がり左手を広げて前に出す。
「ここまで! 合格だ!」
「ハァ……ハァ……ハッ……」
そこまで長く戦った訳ではないのに随分と息切れしてるな。
奴隷商で体を動かせてないのか?
「変わった剣術だな。自己流なのか?」
「……部族に昔から伝わる剣術だ。男女共に幼いころから修練に励んでいる」
「弓も使えると聞いたが?」
「そちらは初心者ではない、という程度の腕だ。
弓術士として単独で動けるほどではない」
今のところ弓の必要性はあまりないから別にいいか。
「で、先ほどの答えを聞かせてもらおうか?」
「……………………」
何が引っ掛かっているんだ?
先輩が2人もいるようなとこには行きたくないってことなのかねぇ。
もし断られたらコートダールの商都で奴隷商を探さないとな。ここに預けた金が無駄になってしまうが。
「……いいだろう。先輩方には敬意を払おう」
「そ、そうか。それは良かった。
ディアリーンのほうは何か要望とかあるか?」
「私のことはディアと呼んで欲しい。親しい者は皆そう呼ぶ」
「わかったよ。ディア」
これで決まりだな!
無事に買えそうで何よりだ。
「お客様、ご購入の際には手続き料と奴隷紋施術料として5,000クルツお支払いして頂きますがよろしいですか?」
「大丈夫だ」
この後ルルカやロザリナを買った時と同じように、建物の奥の厳重に守られた部屋に行き、そこにある国から貸与されているという特殊な魔道具で2人と同じ足の裏に奴隷紋を施した。
「奴隷には店を出る準備をさせますので、お客様は1階にてお会計を」
1階の小部屋に案内されてそこで会計をする。
既に10万クルツ支払い済みなので、残りの540万5,000クルツを払った。
所持金 174万2,570ルク →173万7,170ルク
帝国通貨 893万6,500クルツ→353万1,500クルツ
「ちょっと聞きたいことがあるのだが」
金を持って部屋を出ていこうとする案内人を呼び止める。
「なんでしょう?」
「奴隷の解放について聞きたい。
一般的に奴隷はどのぐらいの期間主人に仕えたら解放するんだ?」
「特に期間などは決められておりません。
ただ、商人が奴隷を買った場合などは自分の店で働かせたいので早めに解放することがあります」
奴隷を従業員として働かせるのは法で禁止されているのだったか。
「貴族も能力がある奴隷を召し抱える為に比較的短期で解放する場合がありますね」
「貴族はそのまま奴隷として使ったほうが安上がりだし便利なんじゃないのか?」
奴隷紋で縛れば裏切りや内通を簡単に防止できそうだけど。
「貴族に仕える仕事には、上は国事に関することから下はちょっとしたお使いや領内のいざこざの調停など、いずれも奴隷のままの身分では差し障る案件が多くございます。
優秀な奴隷であれば解放してお家の為に役立ってもらうほうが良いのでしょう」
奴隷が使者として来たら眉をひそめる的なことがあるのだろうか。
仕事を任せる者にはきちんとした身分を与えないと貴族の体面に関わるとかなのだろう。
「では俺のような冒険者の場合はどうなんだ?」
「冒険者で一番多いのが引退する時に奴隷を購入して相性が良ければそのまま解放して結婚する事例です」
「しかし俺は引退なんてまだまだ先のことだし……」
ついこの前冒険者になったばかりなんだぞ。
「私としましてもお客様のような若さで奴隷を買われる方も、一回り上な女性を求める方も初めてのことでして……」
帝国でも女性は若さ至上主義なのかねぇ。
そう言えばディア達ヘクツゥーム族を支援した帝国貴族も10代の姉妹を囲ったのだったか。姉妹丼とはなかなか……
「もし、後々売却をお考えでしたら戦闘奴隷であれば40代までならそれなりに需要がございます。
もちろんかなり値段を下げての買い取りとなってしまいますが」
「売却は考えていないな」
さすがに歳取ったから売るは鬼畜過ぎるだろう。
まぁ相性とかがあるから買ったばかりのディアはしばらく様子を見ないといけないけど、少なくともルルカとロザリナは絶対に売らん!
「でしたら解放するかそのまま奴隷として保持するかの二択しかありません。
そして解放される場合はその後の生活が成り立つように、予め何らかの技能を習得させておくか職を用意しておくことをお薦めしております」
「なるほどなぁ。
……しかし意外だな」
「どうかされましたか?」
「いや、てっきり『解放後は自由なのだから自己責任です』ぐらいのことは言ってくると思った。
もっと冷酷に商売に徹するのだろうと、な」
「私共と致しましても毎月何十人と苛酷な労働地に送っておりますので、せめて買われた奴隷ぐらいは幸せな人生を歩んで欲しいという願いがございます」
「労働地というのはそんなに苛酷なのか?」
「それはもう。年配の奴隷は3年以内には死亡すると言われております。
もっとも配属地域や業種・作業内容にもよるのですが」
売れ残った奴隷がキツイ労働を強いられるのは帝国も同じか。
互いに木刀を持ち部屋の中央で対峙する。
「髪を結んでまとめてくれないか?」
「なぜだ?」
ディアリーン・ロウという名前の褐色ナイスバディの髪は黒のロングヘアだ。
日本人のような完全な黒ではなく、碧よりの黒だけど。
「動くとパサパサ散らかるのが見ていて気になるから」
「…………いいだろう」
髪を後ろでまとめたのでディアリーンの耳が露出する。
耳は尖ってはなかった。
ダークエルフではないのか……
獣人がいる世界なのだからエルフもいそうなんだが。
ドワーフもいなさそうなんだよなぁ。
バルーカ壁外区の鍛冶屋の髭の親方も体型がそれっぽいってだけみたいだし。
「では、はじめ!」
案内人が合図を出し攻め込んでいく。
当然押し切れずに徐々に攻め込まれていく。
剣技ではロザリナのほうが上だな。
ディアリーンの剣技は野生的というかかなり独特だ。
騎士学校出の王道というか正統な剣術を修めているロザリナと比べると、痒い所に手が届かないような洗練のされなさ具合が伺えてしまう。
背が高いのでリーチが長いのと体躯の大きさからパワーはディアリーンが上かな。
もちろん俺の拙い剣術が通用するはずもなく、幾度となく痛打を受けてしまう。
回復魔法併用でなんとか戦えているが……
「…………なぜ倒れない?」
「さぁな!」
拳法剣を使えば少しは劣勢を挽回できるだろう。
だがこれはあくまでも腕試しだ。勝敗にこだわらなくていいのだからこのままでいく。
ドシッ! ガツッ! バシッ! ドンッ!
ちょっ!?
そんなムキに攻撃してこなくても……
目の前で揺れまくってるお山に目線が釘付けに……
ドシッ! ガツッ! バシッ! ドシッ! ガツッ!
嵐のような攻撃の中でなんとか後ろに下がり左手を広げて前に出す。
「ここまで! 合格だ!」
「ハァ……ハァ……ハッ……」
そこまで長く戦った訳ではないのに随分と息切れしてるな。
奴隷商で体を動かせてないのか?
「変わった剣術だな。自己流なのか?」
「……部族に昔から伝わる剣術だ。男女共に幼いころから修練に励んでいる」
「弓も使えると聞いたが?」
「そちらは初心者ではない、という程度の腕だ。
弓術士として単独で動けるほどではない」
今のところ弓の必要性はあまりないから別にいいか。
「で、先ほどの答えを聞かせてもらおうか?」
「……………………」
何が引っ掛かっているんだ?
先輩が2人もいるようなとこには行きたくないってことなのかねぇ。
もし断られたらコートダールの商都で奴隷商を探さないとな。ここに預けた金が無駄になってしまうが。
「……いいだろう。先輩方には敬意を払おう」
「そ、そうか。それは良かった。
ディアリーンのほうは何か要望とかあるか?」
「私のことはディアと呼んで欲しい。親しい者は皆そう呼ぶ」
「わかったよ。ディア」
これで決まりだな!
無事に買えそうで何よりだ。
「お客様、ご購入の際には手続き料と奴隷紋施術料として5,000クルツお支払いして頂きますがよろしいですか?」
「大丈夫だ」
この後ルルカやロザリナを買った時と同じように、建物の奥の厳重に守られた部屋に行き、そこにある国から貸与されているという特殊な魔道具で2人と同じ足の裏に奴隷紋を施した。
「奴隷には店を出る準備をさせますので、お客様は1階にてお会計を」
1階の小部屋に案内されてそこで会計をする。
既に10万クルツ支払い済みなので、残りの540万5,000クルツを払った。
所持金 174万2,570ルク →173万7,170ルク
帝国通貨 893万6,500クルツ→353万1,500クルツ
「ちょっと聞きたいことがあるのだが」
金を持って部屋を出ていこうとする案内人を呼び止める。
「なんでしょう?」
「奴隷の解放について聞きたい。
一般的に奴隷はどのぐらいの期間主人に仕えたら解放するんだ?」
「特に期間などは決められておりません。
ただ、商人が奴隷を買った場合などは自分の店で働かせたいので早めに解放することがあります」
奴隷を従業員として働かせるのは法で禁止されているのだったか。
「貴族も能力がある奴隷を召し抱える為に比較的短期で解放する場合がありますね」
「貴族はそのまま奴隷として使ったほうが安上がりだし便利なんじゃないのか?」
奴隷紋で縛れば裏切りや内通を簡単に防止できそうだけど。
「貴族に仕える仕事には、上は国事に関することから下はちょっとしたお使いや領内のいざこざの調停など、いずれも奴隷のままの身分では差し障る案件が多くございます。
優秀な奴隷であれば解放してお家の為に役立ってもらうほうが良いのでしょう」
奴隷が使者として来たら眉をひそめる的なことがあるのだろうか。
仕事を任せる者にはきちんとした身分を与えないと貴族の体面に関わるとかなのだろう。
「では俺のような冒険者の場合はどうなんだ?」
「冒険者で一番多いのが引退する時に奴隷を購入して相性が良ければそのまま解放して結婚する事例です」
「しかし俺は引退なんてまだまだ先のことだし……」
ついこの前冒険者になったばかりなんだぞ。
「私としましてもお客様のような若さで奴隷を買われる方も、一回り上な女性を求める方も初めてのことでして……」
帝国でも女性は若さ至上主義なのかねぇ。
そう言えばディア達ヘクツゥーム族を支援した帝国貴族も10代の姉妹を囲ったのだったか。姉妹丼とはなかなか……
「もし、後々売却をお考えでしたら戦闘奴隷であれば40代までならそれなりに需要がございます。
もちろんかなり値段を下げての買い取りとなってしまいますが」
「売却は考えていないな」
さすがに歳取ったから売るは鬼畜過ぎるだろう。
まぁ相性とかがあるから買ったばかりのディアはしばらく様子を見ないといけないけど、少なくともルルカとロザリナは絶対に売らん!
「でしたら解放するかそのまま奴隷として保持するかの二択しかありません。
そして解放される場合はその後の生活が成り立つように、予め何らかの技能を習得させておくか職を用意しておくことをお薦めしております」
「なるほどなぁ。
……しかし意外だな」
「どうかされましたか?」
「いや、てっきり『解放後は自由なのだから自己責任です』ぐらいのことは言ってくると思った。
もっと冷酷に商売に徹するのだろうと、な」
「私共と致しましても毎月何十人と苛酷な労働地に送っておりますので、せめて買われた奴隷ぐらいは幸せな人生を歩んで欲しいという願いがございます」
「労働地というのはそんなに苛酷なのか?」
「それはもう。年配の奴隷は3年以内には死亡すると言われております。
もっとも配属地域や業種・作業内容にもよるのですが」
売れ残った奴隷がキツイ労働を強いられるのは帝国も同じか。
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