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第一章
12話 賭けようぜ
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彼が指さす方角には、寂れた一面のクレーコート。
粘土質の地面に真砂土が敷いたこのコートは、他の材質のコートに比べるとやわらかく、地面が球威を吸収するため比較的ラリーがつづけやすい。だからというわけではないが、大神は「軽いラリーだ」と言い置いた。
「べつに試合しようってんじゃねえ。どうだ?」
「ああ、それやったらええで!」
意外にも、伊織はあっさりとうなずいた。むしろボールが打てるよろこびに瞳を輝かせている。
最初の顔の曇りようにもっと渋るかと思ったが、どうやらボールを打つ行為自体は好きらしい──と、大神は瞳を細めた。今回、大神が理由をつけて伊織とふたりになったのには、彼女のなかのボーダーラインがどこかを見定めるという目的があった。
抽選会の前はあれほどテニスがイヤだとわめいていたわりに、昨日は部員たちとボレーボレー(ノーバウンドでの応酬)をしたというではないか。
(試合ってワードが地雷みてーだな)
大神がテニスコートへ向かって河川敷を下りる。
河川敷にコートがあるんか、とうしろで伊織が感心した声を出した。
「ようこんなとこ知っとるな!」
「ああ、才徳に入る前はよく使ってた」
大神がアメリカからこちらへ越してきた当初、よくこのコートで年上の人間相手にコート破りをしたものだった。とにかく当時は、己の実力が日本のなかでどれほどのものなのかを確かめたかった。もちろんほとんどの相手は、大学生であっても、当時中学三年生だった大神の前に屈した。
ただひとりを除いては。
河川敷コート内のベンチにラケットバッグを置いた大神が、
「むかしここで如月と試合をしたことがある」
と白いラケットを取り出した。
え? と伊織が顔をあげる。
「俺が中三でヤツが高一のときだ」
「…………」
「完敗だった。当時の俺には、技術はあってもそれを発揮できるようなスタミナもメンタルも、今ほどついちゃいなかった」
「そ──」
「だがインハイでヤツと再戦したときに確信したぜ。俺はヤツに勝てる。つぎに試合をすることがあればそのときは──確実に勝てるってな」
大神は手中のラケットを伊織に渡す。
妙に軽い、と伊織はおもった。彼の普段使いではないラケットだろう、男子選手が使うには軽すぎる。伊織はちらりと大神のラケットバッグを覗いた。中には昨日の試合で大神が使っていた青いラケットのほかに、まだ二本入っている。うち一本に目を止めた伊織が指をさす。
「そっちがええ」
「重いぜ」
「それがええねん」
紫グリップに黒いラケットは先ほどの白ラケットに比べると重量感があり、伊織の手中にフィットした。グリップの太さも伊織の手によくなじむ。
大神はフ、とわらった。
「パワー系か、おもしれえ。シューズはどうする気だ?」
「んなもん、こうしたらええんよ」
と、伊織はおもむろにローファーと靴下を脱ぎ、慣れた手付きで足にテーピングを巻いた。地面につく部分をがっちりと固めると、ピョンピョンと跳ねて感触をたしかめる。
「うん。ばっちり!」
「つくづくおもしれえヤツだなテメーは。──賭けようぜ」
「え?」
「これから三十分、シングルスラインでラリーをする。ミスをした方が飯を奢ってやるのはどうだ。もちろん好きなだけ」
伊織の目の色が変わった。
「言ったな。メシが絡むとうちは一味違うで」
「存分に味見させてもらおうじゃねーか」
「ええで、決まりや。ほんならこの一球で三十分持たせたろうやないか!」
伊織は黄色いボールを手に、ラケットを大神へ突きつけた。
シン、と静まる一瞬。
サーブを打つべく、大神はベースライン上でポンポンとボールをつく。対する伊織は制服のスカートも構わずに、膝を落とし、姿勢を低くしてまっすぐ大神を──いや、大神の手元にあるボールを見つめている。
『スタートはサーブから』とは、伊織が言った。
(メシが絡むとチョロいな)
大神が、ゆっくりとトスをあげる。
息を吸う。黄色いボールが夕方の茜空に混じった。頂点。ラケットの面が捉える。ボールは内角目掛けて飛んだ。
リターンに待つ伊織である。
ボールは大きく跳ねた。が、伊織はすでにほどよい距離をとってテイクバックを終えている。心地よい音とともに、ボールは強く大神へ返された。ラリーがはじまる。
伊織の打球はよく伸びた。
一球、一球を打つたび彼女の球速が速くなる。大神はこの感覚を知っている。この打球はインターハイで戦った如月に似ているのだ。しかしあの時よりも、打球の重量感、速度──すべてが勝る。本当に女子と打っているのかと疑うほどに、彼女の打球は、大神の腕と胸につよく響いた。
(おもしれえ)
また、無性にわきあがる高揚感もあった。
大神にとってラリーは、言葉なき会話である。とくにスタミナとコントロールに自信のある大神は、とかくラリーを続けて相手のミスを誘うプレースタイル。
試合中にラリーがはじまると、大神は相手とディベートを交わしている気になるのである。ほとんどは会話も成立せぬまま、大神の勢いに圧倒されて終わるが、伊織とのラリーはこれまでの誰ともちがう。
どこかめちゃくちゃで、けれど心地よくて、まるで打球が彼女そのものを映し出しているかのように──。
(おもしれえッ)
それからノンストップで二十五分ほど打ち合っただろうか。
大神は調子にのった。
ほかの彼女の声が聞きたくて、バックハンドで返す打球にスライスをかける。これまで寸分違わずベースライン手前に落ちていた大神の打球が、サービスラインに落ちた。スライスは伸びない。
が、伊織はすでに詰めている。
わずかに彼女の口元がわらった。ネット前クロスへのドロップショット。サービスラインに駆け上がった大神がロブで返す。高くあがったボールの落下点はベースライン手前まで伸びる。が、伊織はそこまで下がりつつスマッシュの構えをとった。
(くるか)
大神の膝が沈む。
彼女はラケットを振りかぶり、ベースラインから高い打点で、大神に向けてボールを叩きつける。
それを再度ロブで返す大神。
伊織は前に詰め、二度目のスマッシュを叩く。これはもはやラリーではない。が、ふたりにとってそんなことはもうどうでもよかった。
大神は低い弾道で返す。伊織がボレーに出る。そこから彼女のようすがおかしくなった。
先ほどまで心地よく会話をしていたはずの打球が、急に表情を変えたのである。ここにきてさらに重くなった──と大神がボールを返す間際、伊織の顔を見た。
目が据わっていた。
おそらくなにも考えていない。からだが本能のまま、勝手にボールを返しているのだ。まして彼女の足元はテーピングが巻かれた裸足なのである。
(まるで野生児だな)
大神が返球する。
同時にピピピピ、と音が鳴った。大神の腕時計が知らせる、三十分経過のアラームである。
「あっ」
瞬間、ボールを打つ伊織の軸がぶれた。
この三十分のラリーのなかで初めて乱れた彼女の球を大神は見逃さなかった。伸びずにサービスラインに落ちた打球を、高い打点から打ち込む。ボールはベースラインギリギリにバウンドし、大きく跳ねた。伊織は打点まで下がるべく、うしろも見ずにバックステップする。
「ストップ!」
大神がさけんだ。
途端伊織の足がぴたりと止まる。同時に、打つはずだったボールはガシャンと音を立てて地に転がった。
粘土質の地面に真砂土が敷いたこのコートは、他の材質のコートに比べるとやわらかく、地面が球威を吸収するため比較的ラリーがつづけやすい。だからというわけではないが、大神は「軽いラリーだ」と言い置いた。
「べつに試合しようってんじゃねえ。どうだ?」
「ああ、それやったらええで!」
意外にも、伊織はあっさりとうなずいた。むしろボールが打てるよろこびに瞳を輝かせている。
最初の顔の曇りようにもっと渋るかと思ったが、どうやらボールを打つ行為自体は好きらしい──と、大神は瞳を細めた。今回、大神が理由をつけて伊織とふたりになったのには、彼女のなかのボーダーラインがどこかを見定めるという目的があった。
抽選会の前はあれほどテニスがイヤだとわめいていたわりに、昨日は部員たちとボレーボレー(ノーバウンドでの応酬)をしたというではないか。
(試合ってワードが地雷みてーだな)
大神がテニスコートへ向かって河川敷を下りる。
河川敷にコートがあるんか、とうしろで伊織が感心した声を出した。
「ようこんなとこ知っとるな!」
「ああ、才徳に入る前はよく使ってた」
大神がアメリカからこちらへ越してきた当初、よくこのコートで年上の人間相手にコート破りをしたものだった。とにかく当時は、己の実力が日本のなかでどれほどのものなのかを確かめたかった。もちろんほとんどの相手は、大学生であっても、当時中学三年生だった大神の前に屈した。
ただひとりを除いては。
河川敷コート内のベンチにラケットバッグを置いた大神が、
「むかしここで如月と試合をしたことがある」
と白いラケットを取り出した。
え? と伊織が顔をあげる。
「俺が中三でヤツが高一のときだ」
「…………」
「完敗だった。当時の俺には、技術はあってもそれを発揮できるようなスタミナもメンタルも、今ほどついちゃいなかった」
「そ──」
「だがインハイでヤツと再戦したときに確信したぜ。俺はヤツに勝てる。つぎに試合をすることがあればそのときは──確実に勝てるってな」
大神は手中のラケットを伊織に渡す。
妙に軽い、と伊織はおもった。彼の普段使いではないラケットだろう、男子選手が使うには軽すぎる。伊織はちらりと大神のラケットバッグを覗いた。中には昨日の試合で大神が使っていた青いラケットのほかに、まだ二本入っている。うち一本に目を止めた伊織が指をさす。
「そっちがええ」
「重いぜ」
「それがええねん」
紫グリップに黒いラケットは先ほどの白ラケットに比べると重量感があり、伊織の手中にフィットした。グリップの太さも伊織の手によくなじむ。
大神はフ、とわらった。
「パワー系か、おもしれえ。シューズはどうする気だ?」
「んなもん、こうしたらええんよ」
と、伊織はおもむろにローファーと靴下を脱ぎ、慣れた手付きで足にテーピングを巻いた。地面につく部分をがっちりと固めると、ピョンピョンと跳ねて感触をたしかめる。
「うん。ばっちり!」
「つくづくおもしれえヤツだなテメーは。──賭けようぜ」
「え?」
「これから三十分、シングルスラインでラリーをする。ミスをした方が飯を奢ってやるのはどうだ。もちろん好きなだけ」
伊織の目の色が変わった。
「言ったな。メシが絡むとうちは一味違うで」
「存分に味見させてもらおうじゃねーか」
「ええで、決まりや。ほんならこの一球で三十分持たせたろうやないか!」
伊織は黄色いボールを手に、ラケットを大神へ突きつけた。
シン、と静まる一瞬。
サーブを打つべく、大神はベースライン上でポンポンとボールをつく。対する伊織は制服のスカートも構わずに、膝を落とし、姿勢を低くしてまっすぐ大神を──いや、大神の手元にあるボールを見つめている。
『スタートはサーブから』とは、伊織が言った。
(メシが絡むとチョロいな)
大神が、ゆっくりとトスをあげる。
息を吸う。黄色いボールが夕方の茜空に混じった。頂点。ラケットの面が捉える。ボールは内角目掛けて飛んだ。
リターンに待つ伊織である。
ボールは大きく跳ねた。が、伊織はすでにほどよい距離をとってテイクバックを終えている。心地よい音とともに、ボールは強く大神へ返された。ラリーがはじまる。
伊織の打球はよく伸びた。
一球、一球を打つたび彼女の球速が速くなる。大神はこの感覚を知っている。この打球はインターハイで戦った如月に似ているのだ。しかしあの時よりも、打球の重量感、速度──すべてが勝る。本当に女子と打っているのかと疑うほどに、彼女の打球は、大神の腕と胸につよく響いた。
(おもしれえ)
また、無性にわきあがる高揚感もあった。
大神にとってラリーは、言葉なき会話である。とくにスタミナとコントロールに自信のある大神は、とかくラリーを続けて相手のミスを誘うプレースタイル。
試合中にラリーがはじまると、大神は相手とディベートを交わしている気になるのである。ほとんどは会話も成立せぬまま、大神の勢いに圧倒されて終わるが、伊織とのラリーはこれまでの誰ともちがう。
どこかめちゃくちゃで、けれど心地よくて、まるで打球が彼女そのものを映し出しているかのように──。
(おもしれえッ)
それからノンストップで二十五分ほど打ち合っただろうか。
大神は調子にのった。
ほかの彼女の声が聞きたくて、バックハンドで返す打球にスライスをかける。これまで寸分違わずベースライン手前に落ちていた大神の打球が、サービスラインに落ちた。スライスは伸びない。
が、伊織はすでに詰めている。
わずかに彼女の口元がわらった。ネット前クロスへのドロップショット。サービスラインに駆け上がった大神がロブで返す。高くあがったボールの落下点はベースライン手前まで伸びる。が、伊織はそこまで下がりつつスマッシュの構えをとった。
(くるか)
大神の膝が沈む。
彼女はラケットを振りかぶり、ベースラインから高い打点で、大神に向けてボールを叩きつける。
それを再度ロブで返す大神。
伊織は前に詰め、二度目のスマッシュを叩く。これはもはやラリーではない。が、ふたりにとってそんなことはもうどうでもよかった。
大神は低い弾道で返す。伊織がボレーに出る。そこから彼女のようすがおかしくなった。
先ほどまで心地よく会話をしていたはずの打球が、急に表情を変えたのである。ここにきてさらに重くなった──と大神がボールを返す間際、伊織の顔を見た。
目が据わっていた。
おそらくなにも考えていない。からだが本能のまま、勝手にボールを返しているのだ。まして彼女の足元はテーピングが巻かれた裸足なのである。
(まるで野生児だな)
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同時にピピピピ、と音が鳴った。大神の腕時計が知らせる、三十分経過のアラームである。
「あっ」
瞬間、ボールを打つ伊織の軸がぶれた。
この三十分のラリーのなかで初めて乱れた彼女の球を大神は見逃さなかった。伸びずにサービスラインに落ちた打球を、高い打点から打ち込む。ボールはベースラインギリギリにバウンドし、大きく跳ねた。伊織は打点まで下がるべく、うしろも見ずにバックステップする。
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