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第三章
43話 大切ポケット
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この自由行動時間、諸星杏奈は意外にも大神とすこし仲良くなった。彼としては、自慢の部員を純粋な気持ちで『好き』と言われることがうれしいようで、杏奈が語る倉持への想いを聞き届けた。
蜂谷の言うとおり、味楽で席につく杏奈を見た瞬間にはもう気付いていたというから恐い男である。嵐山から京都市内へ移ったころにはすっかり打ち解けて、
「大神さまってけっこう話分かるんだ」
とわらう杏奈。
──を、遠目で見ていた伊織である。
なぜ倉持ではなく大神とばかり喋っているのか、と焦燥に似た疑問が浮かぶ。自分でも気付かぬうちにそのようすを熱く見つめていたのだろう。今度は伊織が倉持に肩を叩かれる番だった。
「どうした?」
「エッ、なにが」
「いや──ずっとあっち見てるから」
あっち、と倉持が指さす先には大神と杏奈のすがたがある。いつの間にか蜂谷は杉山と姫川の会話に入っていて、いない。
とはいえバカ正直にワケを言えば、倉持に杏奈の気持ちがバレかねない。伊織はあわてて手を振った。
「いや、なんや──その。仲良うなったなああそこ思て」
「ああ。まあ諸星も大神も、人見知りするタイプじゃないしな。案外お似合いなんじゃねーか」
「バッ」
カヤローッ。
とは言わない。が、内心はこの顔面を殴り飛ばすまで想像した。当然、杏奈の気持ちを知らないのだから仕方ない。しかしアンタだけはそれを言っちゃいけないだろう、という気持ちがあふれる。
「バカタレや……アンタはバカや──」
「な、なにをそんな怒ってん」
拳をふるわせる伊織を見て倉持はなにか気付いたらしい。ハッと目を見開き、
「ま、まさか──」
視線を杏奈の方へ向ける。
戸惑った表情で、わずかに染まる彼の頬に伊織の胸がドキリと高鳴った。まさかこの男、彼女の想いに気付いてしまったか──と。
「……倉持クン」
「おまえ大神のこと好きなのか──?」
「…………」
なぜかすこし、恥ずかしそうに。
ささやく倉持に伊織は唖然とした。おもわず視線をふたりに向ける。楽しく談笑していた彼らだが、大神が視線を感じたらしい。
ぎろりとこちらに目を向けた。伊織と目が合った。途端、彼は目を細めて口角をあげる。
「だっ」
瞬間、伊織は視線を倉持にもどした。
「だれがあんなナルシスト!」
「いや大神はナルシストじゃなくて自信家なんだよ」
「いや知らんそんなん、ホンマ、ホンマに──アホなこと言わんとってや!」
と、さらに前方を歩く姫川たちのもとへ小走りに逃げていく。おい、と手を伸ばした倉持は「そんな怒んなくても」と困り顔でつぶやく。その背後から、たいそう機嫌のよい大神が近付いてきた。そのうしろには杏奈もいる。
「どうした」
「あーいや。下手なこと言ったら拗ねちまった」
「──良いパスだな」
「あん?」
「なんでもねーよ。俺が機嫌とってきてやる」
「いやァ、いまおまえの顔地雷かもしんねーぜ……」
「知るかそんなもん」
大神の足取りは軽い。
足早に伊織のもとへ寄ると、いつになくフレンドリーに彼女の肩を抱いた。とうぜん火に油を注ぐ行為だったが、なにごとかを囁くや伊織の態度は急変した。
ちらと、倉持と杏奈に目を向けてキャッキャとはしゃぎ出したのである。
「おお、すげえ。ホントに機嫌とりやがったぞ」
「大神くんがスゴいのか、伊織が単純なのか──微妙なとこね」
「まあな。……」
「…………」
「腹減ったな。そういやおまえいつも飴持ってたよな、今ある?」
「よく知ってんね。あるけどさ」
「だってさあ。ブフッ、小等部の遠足のときもおまえ、────」
────。
その夜。
七◯八号室の部屋からすっとんきょうな声が響いた。声の主は七浦伊織である。
「知ってたって、ハチが?」
「中等部からじつはそうなんじゃないかと思ってたんだって。そしたらさぁ、伊織の家に行ったときに大神くんにも悟られたらしくて。それでもう、今日はひたすら倉持の良いところを──大神くんにあげつらってたわけ」
「ほお……さすがの観察眼やなふたりとも。テニス部でもよう人のこと見てはんねん。相手がわるかったなァ」
「そうでもない。ちょっと気が楽になったし──思いがけずふたりのいいところもたくさん知れたしね。伊織のおかげだよ、ありがと」
杏奈は深々と頭を下げた。
ベッドの上に胡座をかいて聞く伊織は、あわてて手を振り首を振る。しかし反面でなるほど、という気持ちもあった。大神がこちらに寄り来て肩を抱いたとき、
「アイツらなかなか似合いだよな?」
と意味ありげにわらったのである。まさか杏奈の気持ちなど知るまいとおもっていたので、端から見てもそうなのかという確信に喜んだのだが、大神なりに気を利かせてやったということか。
伊織はふうん、とすこし口を尖らせた。
「杏奈ってば、いつの間にか倉持クンより大神と話す方が楽しそうやったんやんか。てっきり話すうちに大神の方を好きになってもうたんかと思て焦ってんで」
「うそやだッ、そんなわけないじゃん! そりゃ話はおもしろかったし優しいし、カッコいいし。楽しかったけど──」
「めっちゃ褒めるやん」
「けど話してみて分かった。あの人と付き合うどうこうって、そんじょそこらの女じゃ無理だわ」
「なんで?」
「……大切ポケット」
「大切ポケット?」
伊織は眉をひそめた。
初めて聞いた。が、妙にしっくりくる言い回しでもあった。杏奈はすこし照れくさそうにジェスチャーを交えて語り出す。
「まあそのポケット自体は、みんなあると思うんだけどさ。彼のそのポケットには、もうすでにいろいろ入ってるわけだ。たとえばテニス。それと才徳テニス部。もちろんプライベートにはもっとたくさんあるんだろうけど、身近なとこでいうとね。でさ、もし他人が彼の大切ポケットの中身をすこしでも踏みにじったり、蔑ろにしたら──どうなるとおもう?」
「えェ──うーん。キレ散らかすんちゃう?」
「……きっとそれだけじゃ済まないとおもう。もしあたしがそんなことをしたら、もう一生、彼の世界に指一本触れられなくなるんだろうなって。そのくらい、強さを感じたよ」
杏奈はごろりとベッドに身をあずけた。
えー、と伊織もごろりと横になる。
「どないしよ。うち何度かテニス部蔑ろにしたわ」
「伊織はいいのよ」
「なんで?」
「だって伊織は、もう彼の大切ポケットのなかにいるんだもん」
「へ」
「きっとね。ポケットのなかにいる人たちが何をやったって、──彼はなんでも許しちゃうんだろな。ね、これってスゴイことだよ」
「…………」
「なにも大神くんのポケットだからじゃない。誰かの、そういうポケットに入ってるって、スゴイことよ伊織」
杏奈は含みを持たせて言った。
彼女がそこからほんとうはなにを言いたいのか、伊織には分からなかった。けれどなにかしら意味が乗っているだろうことは分かった。
けれどなぜかその意味を問うことはできなかった。いや、もしかしたら、心の奥底では分かっていたのかもしれない。
「杏奈──」
「ハイ、この話おしまい! あしたは大阪でしょ。ゆっくり里帰りできるといいね」
「う、うん」
「今日はホントにありがと、伊織。なんかあたしもいろいろ吹っ切れちゃった」
短い一日が終わる。
まもなく就寝のためライトを消した。暗闇のなか、いつもならば秒で寝入るはずの伊織の目はいやに冴えて、しばらくのあいだうまく眠ることができなかった。
蜂谷の言うとおり、味楽で席につく杏奈を見た瞬間にはもう気付いていたというから恐い男である。嵐山から京都市内へ移ったころにはすっかり打ち解けて、
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──を、遠目で見ていた伊織である。
なぜ倉持ではなく大神とばかり喋っているのか、と焦燥に似た疑問が浮かぶ。自分でも気付かぬうちにそのようすを熱く見つめていたのだろう。今度は伊織が倉持に肩を叩かれる番だった。
「どうした?」
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「いや──ずっとあっち見てるから」
あっち、と倉持が指さす先には大神と杏奈のすがたがある。いつの間にか蜂谷は杉山と姫川の会話に入っていて、いない。
とはいえバカ正直にワケを言えば、倉持に杏奈の気持ちがバレかねない。伊織はあわてて手を振った。
「いや、なんや──その。仲良うなったなああそこ思て」
「ああ。まあ諸星も大神も、人見知りするタイプじゃないしな。案外お似合いなんじゃねーか」
「バッ」
カヤローッ。
とは言わない。が、内心はこの顔面を殴り飛ばすまで想像した。当然、杏奈の気持ちを知らないのだから仕方ない。しかしアンタだけはそれを言っちゃいけないだろう、という気持ちがあふれる。
「バカタレや……アンタはバカや──」
「な、なにをそんな怒ってん」
拳をふるわせる伊織を見て倉持はなにか気付いたらしい。ハッと目を見開き、
「ま、まさか──」
視線を杏奈の方へ向ける。
戸惑った表情で、わずかに染まる彼の頬に伊織の胸がドキリと高鳴った。まさかこの男、彼女の想いに気付いてしまったか──と。
「……倉持クン」
「おまえ大神のこと好きなのか──?」
「…………」
なぜかすこし、恥ずかしそうに。
ささやく倉持に伊織は唖然とした。おもわず視線をふたりに向ける。楽しく談笑していた彼らだが、大神が視線を感じたらしい。
ぎろりとこちらに目を向けた。伊織と目が合った。途端、彼は目を細めて口角をあげる。
「だっ」
瞬間、伊織は視線を倉持にもどした。
「だれがあんなナルシスト!」
「いや大神はナルシストじゃなくて自信家なんだよ」
「いや知らんそんなん、ホンマ、ホンマに──アホなこと言わんとってや!」
と、さらに前方を歩く姫川たちのもとへ小走りに逃げていく。おい、と手を伸ばした倉持は「そんな怒んなくても」と困り顔でつぶやく。その背後から、たいそう機嫌のよい大神が近付いてきた。そのうしろには杏奈もいる。
「どうした」
「あーいや。下手なこと言ったら拗ねちまった」
「──良いパスだな」
「あん?」
「なんでもねーよ。俺が機嫌とってきてやる」
「いやァ、いまおまえの顔地雷かもしんねーぜ……」
「知るかそんなもん」
大神の足取りは軽い。
足早に伊織のもとへ寄ると、いつになくフレンドリーに彼女の肩を抱いた。とうぜん火に油を注ぐ行為だったが、なにごとかを囁くや伊織の態度は急変した。
ちらと、倉持と杏奈に目を向けてキャッキャとはしゃぎ出したのである。
「おお、すげえ。ホントに機嫌とりやがったぞ」
「大神くんがスゴいのか、伊織が単純なのか──微妙なとこね」
「まあな。……」
「…………」
「腹減ったな。そういやおまえいつも飴持ってたよな、今ある?」
「よく知ってんね。あるけどさ」
「だってさあ。ブフッ、小等部の遠足のときもおまえ、────」
────。
その夜。
七◯八号室の部屋からすっとんきょうな声が響いた。声の主は七浦伊織である。
「知ってたって、ハチが?」
「中等部からじつはそうなんじゃないかと思ってたんだって。そしたらさぁ、伊織の家に行ったときに大神くんにも悟られたらしくて。それでもう、今日はひたすら倉持の良いところを──大神くんにあげつらってたわけ」
「ほお……さすがの観察眼やなふたりとも。テニス部でもよう人のこと見てはんねん。相手がわるかったなァ」
「そうでもない。ちょっと気が楽になったし──思いがけずふたりのいいところもたくさん知れたしね。伊織のおかげだよ、ありがと」
杏奈は深々と頭を下げた。
ベッドの上に胡座をかいて聞く伊織は、あわてて手を振り首を振る。しかし反面でなるほど、という気持ちもあった。大神がこちらに寄り来て肩を抱いたとき、
「アイツらなかなか似合いだよな?」
と意味ありげにわらったのである。まさか杏奈の気持ちなど知るまいとおもっていたので、端から見てもそうなのかという確信に喜んだのだが、大神なりに気を利かせてやったということか。
伊織はふうん、とすこし口を尖らせた。
「杏奈ってば、いつの間にか倉持クンより大神と話す方が楽しそうやったんやんか。てっきり話すうちに大神の方を好きになってもうたんかと思て焦ってんで」
「うそやだッ、そんなわけないじゃん! そりゃ話はおもしろかったし優しいし、カッコいいし。楽しかったけど──」
「めっちゃ褒めるやん」
「けど話してみて分かった。あの人と付き合うどうこうって、そんじょそこらの女じゃ無理だわ」
「なんで?」
「……大切ポケット」
「大切ポケット?」
伊織は眉をひそめた。
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杏奈はごろりとベッドに身をあずけた。
えー、と伊織もごろりと横になる。
「どないしよ。うち何度かテニス部蔑ろにしたわ」
「伊織はいいのよ」
「なんで?」
「だって伊織は、もう彼の大切ポケットのなかにいるんだもん」
「へ」
「きっとね。ポケットのなかにいる人たちが何をやったって、──彼はなんでも許しちゃうんだろな。ね、これってスゴイことだよ」
「…………」
「なにも大神くんのポケットだからじゃない。誰かの、そういうポケットに入ってるって、スゴイことよ伊織」
杏奈は含みを持たせて言った。
彼女がそこからほんとうはなにを言いたいのか、伊織には分からなかった。けれどなにかしら意味が乗っているだろうことは分かった。
けれどなぜかその意味を問うことはできなかった。いや、もしかしたら、心の奥底では分かっていたのかもしれない。
「杏奈──」
「ハイ、この話おしまい! あしたは大阪でしょ。ゆっくり里帰りできるといいね」
「う、うん」
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