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第三章
50話 休憩時間
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昔から勉強は愛織とともにやってきた。
と、伊織が半べそかきながらこの二日間言うものだから、大神は最終日の勉強会に特別ゲストを呼んだ。
「来たで」
七浦愛織である。
大神は額に青筋を浮かべて、どかりと荒々しくソファに座った。
「オラ、テメーの愛しの姉貴だよ。これで文句ねーだろ。あ?」
「あっ愛織ィ!」
「伊織ってばまた理数に苦しめられてるん? テスト間際にあわててやるからツラいんやろ、ふだんから授業まじめに聞いてたらええのに」
「授業聞いてたって分からへんもん」
「アンタの聞いてるは聞いてるうちに入らへんの。ホラ、ノート開いて。範囲はどこ?」
「よし──これで俺の荷物が減った」
「だれが荷物やねん!」
「悔しかったら平均点のひとつもとってみろ!」
この日、蜂谷が必勝ノート──実質山勘ノート──を作成したことによって姫川と杉山の赤点回避率がいちじるしくあがったり、天城が星丸のために重要単語や英文をピックアップしてやったり、大神にいたってはひと教科ごとに要点を逐次ホワイトボードにまとめて解説したり──。
おもに成績上位者たちのがんばりによって、三馬鹿のテスト対策はいつになく順調にすすんだ。大神としても、期末テストの結果ひとつでレギュラーを失うのは痛い。
一方、マネージャーゆえレギュラー剥奪のプレッシャーがない伊織は、愛織の独特な教え方によってあっという間に理解を深めていった。
見事だな、と。
休憩時、大神が愛織のもとへ寄る。
「教えるのがうまいじゃねーか」
「いつも伊織の勉強見とってから、あの子がどういう思考回路をしてるかが分かってきて、どうして詰んでるんかなんとなく分かるようなってん」
「おんぶに抱っこかよ」
「フフ──でもホンマ、うちがもしおらんようなったらどないしよ。大神くん代わりに教えたってくれる?」
「それを引き受けるには、まずアイツの思考回路についてレクチャーもらわねえと無理だな。なぜこの問題から85って答えが叩き出されたのかさっぱり分からねえ」
「それはそう。──何年いっしょにおっても、伊織の珍回答は飽きひんよ。ねえ伊織」
と肩を揺らす愛織はとうとう堪えきれずにコロコロと可愛らしい笑い声をあげた。実はずっとそばで聞いていた伊織は、きょとんと目を見開いた。
「それはそうと、いつの間にふたり仲良うなってん。なんやえらい親しくない?」
「あ、妬いてる」
「バッ──そういうことちゃうねん。単純になんでやろ思ただけや!」
「知らんかった? たまにデートさしてもろてん」
「デ──えっ。ふたり付き合うてんの?!」
「アハハハハッ」
「……愉快な奴だぜ」
「えっ? えっ?」
と、途端にあわてる伊織の横で杉山が「オイィ」と大神に非難の目を向けた。
「じ、自分モテるからってホンマ──双子と二股かけてどないすんねん。大神が股かける男やとは思わへんかったど!」
「ちょお待て杉やん、なんでうちが股かけられとる前提やねん。べつにかけられてへんわッ」
「で、でもよ伊織──おまえたしか大神のこと、……」
頬を赤らめてつぶやく倉持に、伊織は「ゴラァ」といよいよ浪花調が出てくる。その声の大きさに、この勉強合宿での数少ない休憩時間を無駄にすまいと机に突っ伏してねむる明前が、肩をびくつかせた。
となりで携帯のリズムゲームをしていた星丸も「アッ」とさけぶ。伊織の爆声によって音が聞こえず、ゲームオーバーになったらしい。ちなみに蜂谷と天城は小腹がすいたという姫川とともに購買へ向かったのでいない。
もおぉ、と星丸は泣きそうな声を出した。
「センパイたちマジうるせーっス!」
「いやホント、人の貴重な安眠時間なんだとおもってんスかマジで」
と、不機嫌絶頂の明前ににらまれた杉山が、不満そうに伊織を指さした。
「センパイでまとめんなや。いまうるさかったんコイツだけやで」
「倉持クンが変なこと言わはるから!」
「俺のせいかよッ」
「もうえェわい。うちも購買行くッ」
と。
伊織は教科書を乱暴に閉じて、部室から出ていった。なかば本気で苛立ったようすの彼女に、杉山と倉持が眉を下げて顔を見合わせる。しかし愛織は慣れているらしい。のほほんとわらって部室のドアを見つめた。
「んもう、すぐ怒る」
「発端はおまえだろ、愛織」
「でもホンマのことや」
「あんな色気のねえデートがあるかよ」
「…………」
ふたりの視線が複雑に交わった。が、愛織はすぐに目をそらして肩をすくめた。
「もう。大神くん最近伊織モンペなんちゃう?」
「それはそう」
と言ったのは杉山だった。
意外なところからの同意にあァん、と大神が視線を向ける。しかし彼は確信があるのか、修学旅行の最終夜に飛天金剛の友人たちと密会したときの話を例にあげた。
「ふつう来えへんやろ。いやまあ、向こうはえらい嬉しそうやったで。なんせかの大神謙吾のプライベートが垣間見えたっちゅうわけやから。ほんでも、なあ。伊織と横峯クンの仲に割って入ることないやんなあ」
「それについては、そもそも女をひとりで夜中の外に呼び出そうってのが非常識だろうが。部員の安全を見届けるのも部長の役目なんだよ」
「そんなん言うなら、オレが尻を鹿に食われとったときも笑とらんとはよ助けてくれてもよかったやん!」
と、拳でテーブルを叩く杉山に、もうひと眠りしかけていた明前がパッと顔を上げて、満面の笑みを浮かべた。
「うそ譲さん鹿に尻食われたんスか。それビデオ撮ってほしかったー絶対おもしろいじゃないスか」
「さすがッスねwwwwいやマジで譲センパイ裏切らねえわ」
星丸はゲームそっちのけで抱腹絶倒。その笑い声につられた大神も、吹き出した。
「ブハッ──あれは愉快だったな」
「鹿といえば、鹿せんべい持ってなかったのに、なんでか鹿が大神のあとついてくんだよな。売店のおばちゃんも不思議がってたぜ──桜爛は修学旅行どこ行くんだ? やっぱ海外かな」
と、倉持が教科書から顔をあげた。
愛織はうーん、と天井を見上げる。
「桜爛の修旅はたしか──オーストラリア」
「ええやん。コアラとかおんねんよな、あのつぶらな目ェと黒い鼻のなんと可愛らしいこと。おっとりした顔してホンマ」
「さてはテメー抱っこしたことねえだろ。コアラはあんな顔して力も気も強ェぞ」と嘲笑する大神。
「杉山は見た目に気を取られて、女に失敗するタイプだな!」無邪気な笑みを浮かべる倉持。
「やかましいわwwwwやかましいわ……」すこし涙目な杉山。
「まるで姫川センパイじゃないスか、力も気も強くて可愛げあるのは見た目だけってwwww」
と本人がいないのをいいことにわらう星丸。
そのとき、氷のような視線が突き刺さるのを感じた。部室扉がわずかに開かれ、そこから大きな瞳がぎらりと星丸を見据えている。
キィ──という音とともにゆっくり開かれたそこには購買から戻ってきた姫川、そのうしろに明後日の方を向く蜂谷と、この場をどう和ますべきかと頭を悩ませる天城のすがたがあった。
「あ、ひ、姫川センパイ──」
「…………」
「はは、は。…………いやマジ、キレるとチョー怖ェッスよね、コアラ。……」
と。
いうなり星丸は脱兎のごとく裏口から逃げ出し、姫川はおそろしい速さでそのあとを追って部室外に出ていった。
一方の大神は、何事もなかったかのように蜂谷を見る。
「伊織に会わなかったか」
「会った。けど当分部室に戻りたくないって癇癪起こして、どっか行ったよ」
「ったく──だれのために愛織を呼んだとおもってんだアイツは」
「平気平気、山勘のカンペ渡したからあとはそれ見て勉強するやろ。ほなうちは帰ろかな」
と愛織が立ち上がる。
すかさず大神が「送ってやる」と言った。が、彼女はそれを丁重にことわって、部室から出ていった。
一同がその背を見送り、一瞬の沈黙。
やがて倉持が神妙な面持ちで大神を呼んだ。
「あ?」
「お前冗談抜きで、七浦姉とどういう関係だよ。いや、たしかにお前がもともとしてあげたがりってのは分かってる。でも、端から見てもさすがに愛織に対してのお節介は異常だぜ」
「それほどでもねえだろ」
「だいたいデートって、何してはんのや」
「うるせーな。おいおめーら休憩時間が長すぎるんじゃねえのか、明日から本番だろうが。こんなことで、中途半端な結果なんぞ取りやがったら許さねえからな」
半ば怒ったような声色で、大神は言った。
こうなるともう聞く耳は持たない。いったいなにが起きたのか、と目を丸くする蜂谷と天城をよそに、杉山と倉持は顔を見合わせて肩をすくめた。
と、伊織が半べそかきながらこの二日間言うものだから、大神は最終日の勉強会に特別ゲストを呼んだ。
「来たで」
七浦愛織である。
大神は額に青筋を浮かべて、どかりと荒々しくソファに座った。
「オラ、テメーの愛しの姉貴だよ。これで文句ねーだろ。あ?」
「あっ愛織ィ!」
「伊織ってばまた理数に苦しめられてるん? テスト間際にあわててやるからツラいんやろ、ふだんから授業まじめに聞いてたらええのに」
「授業聞いてたって分からへんもん」
「アンタの聞いてるは聞いてるうちに入らへんの。ホラ、ノート開いて。範囲はどこ?」
「よし──これで俺の荷物が減った」
「だれが荷物やねん!」
「悔しかったら平均点のひとつもとってみろ!」
この日、蜂谷が必勝ノート──実質山勘ノート──を作成したことによって姫川と杉山の赤点回避率がいちじるしくあがったり、天城が星丸のために重要単語や英文をピックアップしてやったり、大神にいたってはひと教科ごとに要点を逐次ホワイトボードにまとめて解説したり──。
おもに成績上位者たちのがんばりによって、三馬鹿のテスト対策はいつになく順調にすすんだ。大神としても、期末テストの結果ひとつでレギュラーを失うのは痛い。
一方、マネージャーゆえレギュラー剥奪のプレッシャーがない伊織は、愛織の独特な教え方によってあっという間に理解を深めていった。
見事だな、と。
休憩時、大神が愛織のもとへ寄る。
「教えるのがうまいじゃねーか」
「いつも伊織の勉強見とってから、あの子がどういう思考回路をしてるかが分かってきて、どうして詰んでるんかなんとなく分かるようなってん」
「おんぶに抱っこかよ」
「フフ──でもホンマ、うちがもしおらんようなったらどないしよ。大神くん代わりに教えたってくれる?」
「それを引き受けるには、まずアイツの思考回路についてレクチャーもらわねえと無理だな。なぜこの問題から85って答えが叩き出されたのかさっぱり分からねえ」
「それはそう。──何年いっしょにおっても、伊織の珍回答は飽きひんよ。ねえ伊織」
と肩を揺らす愛織はとうとう堪えきれずにコロコロと可愛らしい笑い声をあげた。実はずっとそばで聞いていた伊織は、きょとんと目を見開いた。
「それはそうと、いつの間にふたり仲良うなってん。なんやえらい親しくない?」
「あ、妬いてる」
「バッ──そういうことちゃうねん。単純になんでやろ思ただけや!」
「知らんかった? たまにデートさしてもろてん」
「デ──えっ。ふたり付き合うてんの?!」
「アハハハハッ」
「……愉快な奴だぜ」
「えっ? えっ?」
と、途端にあわてる伊織の横で杉山が「オイィ」と大神に非難の目を向けた。
「じ、自分モテるからってホンマ──双子と二股かけてどないすんねん。大神が股かける男やとは思わへんかったど!」
「ちょお待て杉やん、なんでうちが股かけられとる前提やねん。べつにかけられてへんわッ」
「で、でもよ伊織──おまえたしか大神のこと、……」
頬を赤らめてつぶやく倉持に、伊織は「ゴラァ」といよいよ浪花調が出てくる。その声の大きさに、この勉強合宿での数少ない休憩時間を無駄にすまいと机に突っ伏してねむる明前が、肩をびくつかせた。
となりで携帯のリズムゲームをしていた星丸も「アッ」とさけぶ。伊織の爆声によって音が聞こえず、ゲームオーバーになったらしい。ちなみに蜂谷と天城は小腹がすいたという姫川とともに購買へ向かったのでいない。
もおぉ、と星丸は泣きそうな声を出した。
「センパイたちマジうるせーっス!」
「いやホント、人の貴重な安眠時間なんだとおもってんスかマジで」
と、不機嫌絶頂の明前ににらまれた杉山が、不満そうに伊織を指さした。
「センパイでまとめんなや。いまうるさかったんコイツだけやで」
「倉持クンが変なこと言わはるから!」
「俺のせいかよッ」
「もうえェわい。うちも購買行くッ」
と。
伊織は教科書を乱暴に閉じて、部室から出ていった。なかば本気で苛立ったようすの彼女に、杉山と倉持が眉を下げて顔を見合わせる。しかし愛織は慣れているらしい。のほほんとわらって部室のドアを見つめた。
「んもう、すぐ怒る」
「発端はおまえだろ、愛織」
「でもホンマのことや」
「あんな色気のねえデートがあるかよ」
「…………」
ふたりの視線が複雑に交わった。が、愛織はすぐに目をそらして肩をすくめた。
「もう。大神くん最近伊織モンペなんちゃう?」
「それはそう」
と言ったのは杉山だった。
意外なところからの同意にあァん、と大神が視線を向ける。しかし彼は確信があるのか、修学旅行の最終夜に飛天金剛の友人たちと密会したときの話を例にあげた。
「ふつう来えへんやろ。いやまあ、向こうはえらい嬉しそうやったで。なんせかの大神謙吾のプライベートが垣間見えたっちゅうわけやから。ほんでも、なあ。伊織と横峯クンの仲に割って入ることないやんなあ」
「それについては、そもそも女をひとりで夜中の外に呼び出そうってのが非常識だろうが。部員の安全を見届けるのも部長の役目なんだよ」
「そんなん言うなら、オレが尻を鹿に食われとったときも笑とらんとはよ助けてくれてもよかったやん!」
と、拳でテーブルを叩く杉山に、もうひと眠りしかけていた明前がパッと顔を上げて、満面の笑みを浮かべた。
「うそ譲さん鹿に尻食われたんスか。それビデオ撮ってほしかったー絶対おもしろいじゃないスか」
「さすがッスねwwwwいやマジで譲センパイ裏切らねえわ」
星丸はゲームそっちのけで抱腹絶倒。その笑い声につられた大神も、吹き出した。
「ブハッ──あれは愉快だったな」
「鹿といえば、鹿せんべい持ってなかったのに、なんでか鹿が大神のあとついてくんだよな。売店のおばちゃんも不思議がってたぜ──桜爛は修学旅行どこ行くんだ? やっぱ海外かな」
と、倉持が教科書から顔をあげた。
愛織はうーん、と天井を見上げる。
「桜爛の修旅はたしか──オーストラリア」
「ええやん。コアラとかおんねんよな、あのつぶらな目ェと黒い鼻のなんと可愛らしいこと。おっとりした顔してホンマ」
「さてはテメー抱っこしたことねえだろ。コアラはあんな顔して力も気も強ェぞ」と嘲笑する大神。
「杉山は見た目に気を取られて、女に失敗するタイプだな!」無邪気な笑みを浮かべる倉持。
「やかましいわwwwwやかましいわ……」すこし涙目な杉山。
「まるで姫川センパイじゃないスか、力も気も強くて可愛げあるのは見た目だけってwwww」
と本人がいないのをいいことにわらう星丸。
そのとき、氷のような視線が突き刺さるのを感じた。部室扉がわずかに開かれ、そこから大きな瞳がぎらりと星丸を見据えている。
キィ──という音とともにゆっくり開かれたそこには購買から戻ってきた姫川、そのうしろに明後日の方を向く蜂谷と、この場をどう和ますべきかと頭を悩ませる天城のすがたがあった。
「あ、ひ、姫川センパイ──」
「…………」
「はは、は。…………いやマジ、キレるとチョー怖ェッスよね、コアラ。……」
と。
いうなり星丸は脱兎のごとく裏口から逃げ出し、姫川はおそろしい速さでそのあとを追って部室外に出ていった。
一方の大神は、何事もなかったかのように蜂谷を見る。
「伊織に会わなかったか」
「会った。けど当分部室に戻りたくないって癇癪起こして、どっか行ったよ」
「ったく──だれのために愛織を呼んだとおもってんだアイツは」
「平気平気、山勘のカンペ渡したからあとはそれ見て勉強するやろ。ほなうちは帰ろかな」
と愛織が立ち上がる。
すかさず大神が「送ってやる」と言った。が、彼女はそれを丁重にことわって、部室から出ていった。
一同がその背を見送り、一瞬の沈黙。
やがて倉持が神妙な面持ちで大神を呼んだ。
「あ?」
「お前冗談抜きで、七浦姉とどういう関係だよ。いや、たしかにお前がもともとしてあげたがりってのは分かってる。でも、端から見てもさすがに愛織に対してのお節介は異常だぜ」
「それほどでもねえだろ」
「だいたいデートって、何してはんのや」
「うるせーな。おいおめーら休憩時間が長すぎるんじゃねえのか、明日から本番だろうが。こんなことで、中途半端な結果なんぞ取りやがったら許さねえからな」
半ば怒ったような声色で、大神は言った。
こうなるともう聞く耳は持たない。いったいなにが起きたのか、と目を丸くする蜂谷と天城をよそに、杉山と倉持は顔を見合わせて肩をすくめた。
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