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第四章
63話 S1試合の前哨戦
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朗らかな笑みとは対照的に殺人級のパワーストロークを放つ志木悠馬と、凶悪な顔貌とは裏腹に繊細なテクニックと思慮深く相手の行動を予想するゲームメイカーの村雨翠。バランスのとれたダブルスは、前半の立ち上がりから快調なプレーを魅せた。
志木の球を警戒していると村雨に隙を突かれるシーンがままあり、才徳サーバーのゲームでさえデュースの応酬を繰り返す。外野で観戦する才徳陣営からは、へたをすればこの試合で今後の進退が決まってしまうという焦りから、デュースとアドバンテージがつづくにつれて笑みが消えた。
が、肝心の才徳D1ペアからはポイント間でかならず楽しげに弾む声があがる。
ゲームカウントがリードされ、かつアドバンテージをとられていてもふたりのポジティブなコミュニケーションは止まることはなかった。いったいなにがそんなに楽しいのか──と外野の倉持たちもつられて口角があがる。
対する松工D1ペアは対照的であった。
松工リードのゲームカウント3-1になっても、いまひとつリードしている実感が得られていない。ポイントはふたたびアドバンテージ才徳。前半の立ち上がりは控えめだった蜂谷の動きが、ゲーム数が進むにつれて積極的になる。志木のクロスボール。蜂谷のポーチ。しなやかな長い四肢がボールを捉え、前衛村雨の足もとに突き刺さった。
いまのポーチも、さっきまでの彼ならば絶対に出なかっただろう。
「ゲーム才徳 2-3」
審判コールとともにチェンジコートとなる。
ベンチに戻ってきた杉山と蜂谷を睨みつけ、大神は「ったく」とため息をついた。
「テメー、いい加減にその立ち上がりの遅さをなんとかしろ。蜂谷」
「ゴメンゴメン。そんなつもりじゃないんだけど」
「それに杉山のほうはずいぶんとテンション高ェじゃねえの。なんかあったのか」
「ちゃうねん。これぞ天岩戸作戦やねん」
「は?」
「ダブルスっちゅうのはな、どんな瞬間でも楽しそうにしとるヤツが勝つねん。オレ、長年ダブルスやってきてんやんか。最近それをよう感じるねんな」
と、杉山はドリンクをひと口。
なぜ『天岩戸作戦』なのかと大神が蜂谷に目線で問いかけると、彼は小声で、
「ポイントが不利な状況でも楽しくやることで、相手の気がこちらにとられるようにする──それを、天岩戸に引っ込んだ天照大神を引っ張り出すのに宴をひらいて注意をこちらに向けたっていう神話にちなみたいらしいよ」
と簡潔にこたえる。
なるほど、と大神は神妙な顔をした。妙にちなみきれていないのは杉山のご愛敬であろう。とはいえ杉山のメンタル安定を持続させるためにも、ペア間のテンションを高く保つのは妙手といえる。ベンチコートの襟から顔を出して、大神はうなずいた。
「ま、楽しんで試合できてるのなら上出来だ。杉山は引き続きそのテンションを保って、蜂谷はポーチ多めに決めてけ。──頼むぞ」
「大神に頼まれたら是が非でもこなさなならんなァ」
「まあ見ててくださいよ。大神部長」
ふたりはにっこり笑い合って、反対側のコートへと入った。
ゲームカウント2-3。
これまでのプレーで、劣勢に立たされていたために重い沈黙のなかで観戦していた才徳陣営。が、六ゲーム目。サーバー志木にてはじまった、蜂谷のリターンボールを見た瞬間にその不安はふっ飛んだ。
前衛村雨の左を突き抜け、アレーコートに入った弾丸のごときストレート。
「な、ナイスリターン──」と、目を丸くするは星丸。
「いまのよく見てたなァ司郎のヤツ!」とは姫川。
「蜂谷さん、ようやくエンジンかかってきたみたいッスね」明前はホッと口角をあげる。
「マジで心臓にわるいから、一ゲーム目からエンジンかけてほしいぜ……」心臓に手を当てる倉持。
「すごい──完全にいまの一球で流れを変えた」
といった天城の声はのぼせたような声だった。
しかし天城のいうとおり、この一球によってゲームの流れは完全に変わったといってよかった。志木のパワーストロークは相変わらず重く沈んだが、そのパワーを受け流すように蜂谷はタイミングとコントロールを見定めて、ドロップショットをきわどい場所へ落としてゆく。一方の杉山も、大神に次ぐテクニック力を最大限に発揮。頭上を抜かれた低いロブを股抜きで返したときは、会場中がざわついた。
縦横無尽にコートを駆けてボールを余すことなく返す杉山と、広い視野と洞察力から的確なコースへボールを叩き込み相手を翻弄する蜂谷。前半の立ち上がりが嘘のように、ゲームカウントはたちまち才徳リードの5-3。
波に乗ったこのペアはもはや退くことを知らぬチャリオット。
蜂谷覚醒から一ゲームも相手に与えることなく、6-3というゲームカウントとともに圧倒的強者の風格を見せつけた。
これで松工と才徳ともに二勝。最後のS1試合ですべてが決まる。ウォーミングアップからもどった倉持は、松工陣営をちらと見た。
松工S1、馬場園工。
鍛え上げられた肉体と、あまり豊かではない表情。悩ましげにひそめられた眉毛と切れあがった目元、なにより周囲の部員から一目置かれるようすに、その男がただ者でないことは倉持にもすぐにわかった。
「あいつか──」
つぶやく。それと同時に、むこうもまた倉持の存在に気がついたようだった。
ジャージを脱ぎ捨ててラケットバッグを背にこちらへ向かってくる。その静謐な、かつ猛々しいオーラに、柄にもなく倉持は肩がこわばった。男として──負けている、と。本能的に感じたのかもしれない。
相手はおもむろに手を差し出してきた。
「馬場園工だ」
「あっ、ああ。倉持慎也、よろしく」
「よろしく」
渋い。
なにが渋いって、その声と表情である。これまでいったいどんな人生経験を積んだらこのような風格を纏えるのだろうか──とおもわず倉持が見とれるほどに。おそらくは馬場園自身、ゆるがない自信を胸に秘めているのだろう。そのただよいくる潔さに羨望すら抱いたときだった。
「倉持クーンッ」
と。
いう黄色い声とともに、腕にからまった柔らかい感触。
ふわりと香る女子特有の花の匂いに、倉持はあわてて横を見た。
──七浦伊織が、そこにいた。
「あれ。伊織じゃねーか、なんだおもったより早かったな!」
「良かったァ、倉持クンの試合間に合うて。初戦をひと試合も見られへんとか、マネージャー失格になってまうとこやったわ。あとなあとな、会場の入口でうろついてた子ォ連れてきてん。ほら!」
と伊織が身体をずらすと、うしろには頬を染めた諸星杏奈のすがたもある。
どうしたんだとワケを聞けば関東大会の応援に来たのだとたどたどしくつぶやいた。
「おもえばあたし、幼馴染のくせにアンタの試合ってほとんど見たことなかったからさ。ちょっとくらい見てあげよっかなぁなんて……あの、ほら。いま大神くんがいなくて大変だって伊織から聞いてたし!」
「なんだ、嬉しいことしてくれんじゃねーか。いまちょっと男としての自信を失いかけてたところだったんだけど、応援されると勇気ってもらえるもんだなー。ありがてえありがてえ」
倉持が快活にわらって、なんの気なしに馬場園へ視線を向けた。
──向けて、ぎょっとした。
どういうわけか、凛々しく切れあがった瞳からポロポロと涙がこぼれている。
「どっ、どうした?!」
「…………才徳、倉持」
「あ、ああ」
「おれお前には、絶対負けねえ。ぜったいだ」
馬場園がそういうと、周囲を取り囲むように待機していた松工陣営が一気に「そうだそうだ」と目くじらを立ててがなりたててきた。
「女子の応援受けたくらいでいい気になってんじゃねー!」
「ま、マネージャー女子と幼馴染の応援もらうってテメー、ギャルゲ主人公じゃねーか!」
「ただでさえ馬場園さんモテねえってのに、見せつけやがって……」
「鬼畜外道!」
とまで言われる始末である。
あんまりの言いぐさに困惑して閉口した倉持。それを傍から見守っていた伊織が、ふいに杏奈の両手を倉持の手に重ねて包み込ませた。突然の行動に杏奈はもちろん、さすがの倉持も目を丸くする。
「なんだ?」
「倉持クン、幼馴染のカノジョがわざわざ応援来てんねんで。死ぬ気で勝つんよ!」
なぜか『カノジョ』のところを爆音でさけぶ伊織。
しかし倉持はその意味を『ガールフレンド』ではなく『She』ととらえたらしい。たいした疑問も持たずに笑顔を浮かべて、
「おう、まかせろ!」
と胸を張った。
とたん、馬場園はうわああ、と雄叫びをあげてコート内へ駆けてゆく。
松工陣営もまた、その痛ましいエースのすがたに涙する。ふたたび困惑する倉持。ただひたすらに頬を染める杏奈。
伊織はというと、
「がっはっはっはっは!!」
ひとり豪快に笑いころげていた。
志木の球を警戒していると村雨に隙を突かれるシーンがままあり、才徳サーバーのゲームでさえデュースの応酬を繰り返す。外野で観戦する才徳陣営からは、へたをすればこの試合で今後の進退が決まってしまうという焦りから、デュースとアドバンテージがつづくにつれて笑みが消えた。
が、肝心の才徳D1ペアからはポイント間でかならず楽しげに弾む声があがる。
ゲームカウントがリードされ、かつアドバンテージをとられていてもふたりのポジティブなコミュニケーションは止まることはなかった。いったいなにがそんなに楽しいのか──と外野の倉持たちもつられて口角があがる。
対する松工D1ペアは対照的であった。
松工リードのゲームカウント3-1になっても、いまひとつリードしている実感が得られていない。ポイントはふたたびアドバンテージ才徳。前半の立ち上がりは控えめだった蜂谷の動きが、ゲーム数が進むにつれて積極的になる。志木のクロスボール。蜂谷のポーチ。しなやかな長い四肢がボールを捉え、前衛村雨の足もとに突き刺さった。
いまのポーチも、さっきまでの彼ならば絶対に出なかっただろう。
「ゲーム才徳 2-3」
審判コールとともにチェンジコートとなる。
ベンチに戻ってきた杉山と蜂谷を睨みつけ、大神は「ったく」とため息をついた。
「テメー、いい加減にその立ち上がりの遅さをなんとかしろ。蜂谷」
「ゴメンゴメン。そんなつもりじゃないんだけど」
「それに杉山のほうはずいぶんとテンション高ェじゃねえの。なんかあったのか」
「ちゃうねん。これぞ天岩戸作戦やねん」
「は?」
「ダブルスっちゅうのはな、どんな瞬間でも楽しそうにしとるヤツが勝つねん。オレ、長年ダブルスやってきてんやんか。最近それをよう感じるねんな」
と、杉山はドリンクをひと口。
なぜ『天岩戸作戦』なのかと大神が蜂谷に目線で問いかけると、彼は小声で、
「ポイントが不利な状況でも楽しくやることで、相手の気がこちらにとられるようにする──それを、天岩戸に引っ込んだ天照大神を引っ張り出すのに宴をひらいて注意をこちらに向けたっていう神話にちなみたいらしいよ」
と簡潔にこたえる。
なるほど、と大神は神妙な顔をした。妙にちなみきれていないのは杉山のご愛敬であろう。とはいえ杉山のメンタル安定を持続させるためにも、ペア間のテンションを高く保つのは妙手といえる。ベンチコートの襟から顔を出して、大神はうなずいた。
「ま、楽しんで試合できてるのなら上出来だ。杉山は引き続きそのテンションを保って、蜂谷はポーチ多めに決めてけ。──頼むぞ」
「大神に頼まれたら是が非でもこなさなならんなァ」
「まあ見ててくださいよ。大神部長」
ふたりはにっこり笑い合って、反対側のコートへと入った。
ゲームカウント2-3。
これまでのプレーで、劣勢に立たされていたために重い沈黙のなかで観戦していた才徳陣営。が、六ゲーム目。サーバー志木にてはじまった、蜂谷のリターンボールを見た瞬間にその不安はふっ飛んだ。
前衛村雨の左を突き抜け、アレーコートに入った弾丸のごときストレート。
「な、ナイスリターン──」と、目を丸くするは星丸。
「いまのよく見てたなァ司郎のヤツ!」とは姫川。
「蜂谷さん、ようやくエンジンかかってきたみたいッスね」明前はホッと口角をあげる。
「マジで心臓にわるいから、一ゲーム目からエンジンかけてほしいぜ……」心臓に手を当てる倉持。
「すごい──完全にいまの一球で流れを変えた」
といった天城の声はのぼせたような声だった。
しかし天城のいうとおり、この一球によってゲームの流れは完全に変わったといってよかった。志木のパワーストロークは相変わらず重く沈んだが、そのパワーを受け流すように蜂谷はタイミングとコントロールを見定めて、ドロップショットをきわどい場所へ落としてゆく。一方の杉山も、大神に次ぐテクニック力を最大限に発揮。頭上を抜かれた低いロブを股抜きで返したときは、会場中がざわついた。
縦横無尽にコートを駆けてボールを余すことなく返す杉山と、広い視野と洞察力から的確なコースへボールを叩き込み相手を翻弄する蜂谷。前半の立ち上がりが嘘のように、ゲームカウントはたちまち才徳リードの5-3。
波に乗ったこのペアはもはや退くことを知らぬチャリオット。
蜂谷覚醒から一ゲームも相手に与えることなく、6-3というゲームカウントとともに圧倒的強者の風格を見せつけた。
これで松工と才徳ともに二勝。最後のS1試合ですべてが決まる。ウォーミングアップからもどった倉持は、松工陣営をちらと見た。
松工S1、馬場園工。
鍛え上げられた肉体と、あまり豊かではない表情。悩ましげにひそめられた眉毛と切れあがった目元、なにより周囲の部員から一目置かれるようすに、その男がただ者でないことは倉持にもすぐにわかった。
「あいつか──」
つぶやく。それと同時に、むこうもまた倉持の存在に気がついたようだった。
ジャージを脱ぎ捨ててラケットバッグを背にこちらへ向かってくる。その静謐な、かつ猛々しいオーラに、柄にもなく倉持は肩がこわばった。男として──負けている、と。本能的に感じたのかもしれない。
相手はおもむろに手を差し出してきた。
「馬場園工だ」
「あっ、ああ。倉持慎也、よろしく」
「よろしく」
渋い。
なにが渋いって、その声と表情である。これまでいったいどんな人生経験を積んだらこのような風格を纏えるのだろうか──とおもわず倉持が見とれるほどに。おそらくは馬場園自身、ゆるがない自信を胸に秘めているのだろう。そのただよいくる潔さに羨望すら抱いたときだった。
「倉持クーンッ」
と。
いう黄色い声とともに、腕にからまった柔らかい感触。
ふわりと香る女子特有の花の匂いに、倉持はあわてて横を見た。
──七浦伊織が、そこにいた。
「あれ。伊織じゃねーか、なんだおもったより早かったな!」
「良かったァ、倉持クンの試合間に合うて。初戦をひと試合も見られへんとか、マネージャー失格になってまうとこやったわ。あとなあとな、会場の入口でうろついてた子ォ連れてきてん。ほら!」
と伊織が身体をずらすと、うしろには頬を染めた諸星杏奈のすがたもある。
どうしたんだとワケを聞けば関東大会の応援に来たのだとたどたどしくつぶやいた。
「おもえばあたし、幼馴染のくせにアンタの試合ってほとんど見たことなかったからさ。ちょっとくらい見てあげよっかなぁなんて……あの、ほら。いま大神くんがいなくて大変だって伊織から聞いてたし!」
「なんだ、嬉しいことしてくれんじゃねーか。いまちょっと男としての自信を失いかけてたところだったんだけど、応援されると勇気ってもらえるもんだなー。ありがてえありがてえ」
倉持が快活にわらって、なんの気なしに馬場園へ視線を向けた。
──向けて、ぎょっとした。
どういうわけか、凛々しく切れあがった瞳からポロポロと涙がこぼれている。
「どっ、どうした?!」
「…………才徳、倉持」
「あ、ああ」
「おれお前には、絶対負けねえ。ぜったいだ」
馬場園がそういうと、周囲を取り囲むように待機していた松工陣営が一気に「そうだそうだ」と目くじらを立ててがなりたててきた。
「女子の応援受けたくらいでいい気になってんじゃねー!」
「ま、マネージャー女子と幼馴染の応援もらうってテメー、ギャルゲ主人公じゃねーか!」
「ただでさえ馬場園さんモテねえってのに、見せつけやがって……」
「鬼畜外道!」
とまで言われる始末である。
あんまりの言いぐさに困惑して閉口した倉持。それを傍から見守っていた伊織が、ふいに杏奈の両手を倉持の手に重ねて包み込ませた。突然の行動に杏奈はもちろん、さすがの倉持も目を丸くする。
「なんだ?」
「倉持クン、幼馴染のカノジョがわざわざ応援来てんねんで。死ぬ気で勝つんよ!」
なぜか『カノジョ』のところを爆音でさけぶ伊織。
しかし倉持はその意味を『ガールフレンド』ではなく『She』ととらえたらしい。たいした疑問も持たずに笑顔を浮かべて、
「おう、まかせろ!」
と胸を張った。
とたん、馬場園はうわああ、と雄叫びをあげてコート内へ駆けてゆく。
松工陣営もまた、その痛ましいエースのすがたに涙する。ふたたび困惑する倉持。ただひたすらに頬を染める杏奈。
伊織はというと、
「がっはっはっはっは!!」
ひとり豪快に笑いころげていた。
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