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第五夜
第30話 御三家のつながり
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手を出して、と言われた灯里は、紅葉のような手のひらを両手合わせて差し出した。みなから少し離れた場所で恭太郎とふたりきり。なんとなく特別扱いされているような気がしてこそばゆい。ソワソワする灯里を横目に、恭太郎はポケットから紐の付いたちいさな鈴を取り出した。
小枝のような手首に紐を巻き、鈴をつける。チリン、と涼やかな音が響いた。
「これを持っていなさい。何かあったら、この鈴を鳴らす。いいね?」
「!」
プレゼントだ。
灯里はポッと頬を染めて、幾度もうなずく。しかし恭太郎の顔は妙に浮かない。
「ま、これを使わないに越したことはないんだけどな。──なああかり。おまえどうしてそのホテルに泊まったんだ?」
「? ────」
どうして。
そんなこと、考えたこともなかった。ある日突然に母が『ホテルに泊まろう』と言った。これといって旅行帰りというわけでも、帰省というわけでもない。小学二年生になったばかりの灯里にその理由はわからない。
恭太郎はふうむ、と唸った。
灯里の考えを聞いたらしい。
「お父さんとお母さん、どんな人?」
「────」
どんな。
難しい質問だ。灯里は言葉に詰まった。
「優しかった? ハイかイイエでいいよ」
それは、ハイ、だ。
「日本から出ることは多かった?」
それも、ハイ。
「じゃあ──黒須って名前、ふたりから聞いたことない?」
クロス。
くろす──。
「それも、ハイ、か」
恭太郎の声が低くなった。
どうして?
と、尋ねる。彼は首を横に振った。
「なんでもない。ここから先はあかりが気にする話じゃないから」
「────」
ムッ、と灯里が口を尖らせる。途端にのけ者にされた気がして悲しかったからだ。
しかしそんな抗議にかまける恭太郎ではない。さあ行くぞ、と灯里の手を取り、みなのいる方へ歩き出す。歩くあいだ、灯里はぼんやりと考えた。
くろす。
黒須──?
それは。
「ああそうだよ」
ふいに頭上から声が降ってきた。
恭太郎はまたも聞いていた。灯里は首をぐっと伸ばして、横に振る。
「分かってる。あのおっちゃん──黒須景一は犯人じゃないって認められたよ。きっと近いうち、おまえのとこに顔を出すんじゃないかな」
なんだ、そうなんだ。
灯里はすこしホッとした。
「ああそうか、おまえ」
すると恭太郎はふたたび足を止め、灯里に向き直る。
「おっちゃんと約束をしたんだったな。その約束、おぼえてるよな?」
約束。
覚えてる。
あの日から一日だって忘れたことはなかった。恭太郎の出現によって、その約束を果たすことはできなかったけれど。
──よかった、生きてた。
──君は生きていた。
ベッドの下に隠れていた灯里を腕のなかに抱きしめて、うわ言のようにつぶやき続けたあの男。それから灯里の顔を見つめると、
──なにも言わないように。
──なにを聞かれても黙っているんだ。
──おじさんがやったのかと聞かれても。
──そうだと言ったっていい。
──約束だ。いいね。
とまくしたて、最後に
──ごめんな。
と言っていま一度灯里を抱きしめた。
「つくづく守り方を間違える人だな。あの人は」
恭太郎は苦笑した。
──怒ってない?
「怒ってないよ。呆れてるんだ」
彼はとうとう高らかに笑い出した。
再度灯里の手を取り、森の中を進む。
──お兄ちゃんのお話は、むずかしい。
そんなことを心のなかでぼやくと、彼はケタケタとふたたびわらった。
*
恭太郎と灯里が戻ったとき、森の中ではオーナーが鬼になって子どもたちを追いかけ回しているところだった。
切り株に腰掛ける聖子が、元気よく声援を送っている。みなの楽しげな声を聞き、灯里も恭太郎の手を引いた。
いっしょに走ろう、と言っている。
しかし恭太郎はそんな気分じゃないようで、シッシッと手を払った。走っておいでというサインである。灯里は残念そうにむくれてから、勢いよく駆け出した。聖子のとなりに腰掛ける将臣が、
「いっしょに走ってやればいいのに」
とニヤニヤわらう。
恭太郎はフン、と鼻を鳴らして、レジャーシートに座る三橋のとなりに座った。
「今日僕は走りに来たわけじゃない。子どもに付き合ってたら僕が疲れるじゃないか」
「ふだん、お前と一花に付き合ってるおれの気持ちが分かるか」
「なにが付き合ってるだよ。チャンバラごっこも木登り対決も参加しないくせに!」
「えアンタら大学生にもなってそんな遊びしてんの?」
「そう思うでしょう、三橋さん。雨上がりの日なんか最悪ですよ。往来で傘を刀代わりにするんだから」
「まあ、中学時代にはそういう子もいたけど」
「この前のゲリラ豪雨の日です」
「ああ──そう。若いね」
三橋はこれ以上の追及をやめた。
捕まえたァ、と有栖川の声が聞こえた。最後のひとりを捕まえたらしい。一花である。どうやら木に登れば安牌と画策したが、有栖川がものすごい勢いで登ってきたらしい。アルマーニのズボンが汚れているがまったく構っていない。
木の下で攻防を観戦する子どもたちは、それぞれのリアクションをあげてふたりの健闘を称えた。
「つぎ。つぎはおれ鬼ーッ」
「じゃあつぎ氷鬼しようよー」
「どんなんだっけ」
と、つぎの遊びへ移行するタイミングで、ボロボロになった有栖川が戻ってきた。
「やあ、やー疲れた」
「オーナーすごいですね。あっという間にみんな捕まえちゃって」
「まだまだ若い者には負けらんないよ。はー、あっつい暑い」
「お疲れさまでした。あの、それじゃあわたしはそろそろ失礼します」
三橋は腰を上げた。
彼女、じつは今日非番ではない。今回の事件についての報告書作成などの事務仕事が残っているのだという。
「ああ、それなら車のところまで私が送ろう。私もそろそろお暇しないといけない」
有栖川はネクタイを緩めながらにこやかにわらった。子守りのためにこの場を離れるわけにいかない聖子は、また来てねと三橋の手をギュッと握りしめた。
すると、恭太郎がぱっと立ち上がり、将臣をにらむ。
──お前も来い。
と、目が言っている。
「僕たちも見送りするよ、綾さん」
「あら嬉しい。ありがと」
「気をつけてね」
聖子の言葉を背に、一行は駐車場へ向かった。
途中、有栖川がスーツの上着を持ってくると言って居住棟へ入っていった。その背中を見送りながら、三橋は「それで?」とつぶやく。
「なにかお話があるんじゃなくて?」
「察しがいいなァ。そうだよ、用もないのに僕がわざわざ見送りなんてするわけない」
「足に使った人間に対してずいぶんな言い草だな、このガキ。で?」
「黒須景一と話がしたい」
「────」
「居場所、知ってるだろ。教えて」
恭太郎は直球を投げた。
しかし三橋もただ黙って球を受けるわけでもない。肩をすくめて「さあ?」とわらう。
「黒須のおうちに帰ったそうだけど。そこがどこなのかは──森谷さんが知ってるとおもうわよ。あのふたり旧知の仲みたいだから」
「森谷さんが?」
と、声を上げたのは将臣だった。
森谷と黒須の御曹司がいったいどういう関係性か疑問だった。そこがつながるなら、見方も変わってくるというものである。
恭太郎が再度口を開きかけ、閉口した。そのまま視線を居住棟へ向ける。アルマーニの上着を手に提げた有栖川が戻ってくるところだった。
「やあすまない、待っててくれてありがとう」
「いえ。それじゃあわたしはここで──」
「アッそーだ。アナタなら知っているかもしれない。ねえ、アナタうちの親父と知り合いなら、黒須の誰かさんとも知り合いなんじゃありませんか?」
唐突な質問だった。帰ろうとした三橋はまたも出鼻をくじかれ、恭太郎の無垢な瞳を前に、有栖川は少し戸惑いながらうなずく。
「あ、ああ。社交界では黒須さんたちが主役のようなものだから。彼らは花があって目立つのさ。とくに次期当主の千歳さんなんか」
「チトセ? ケイイチじゃなくて?」
「ケイイチ──という人は知らないが、千歳さんは次期当主として最有力候補に挙がっているよ」
「じゃあそのチトセさんでいいや。どこ?」
と。
いよいよ恭太郎の慇懃無礼な素の顔が現れはじめた。有栖川は気をわるくするでもなく、
「黒須本家にいるんじゃないかな。場所は──」
ちらと三橋を見てから
「プライバシーに反するから言えないけどね」
クスクスと肩を揺らして、赤いスポーツカーに乗り込んだ。
「千歳さんはなかなか忙しい人だから、並大抵のアポは弾いてしまうんだ。でも君なら──もしかすると可能かもしれない」
という言葉を最後に、有栖川の運転する車は風のように走り去った。
取り残された三人。将臣と三橋は、ちらりと恭太郎を見る。彼はムッとくちびるを尖らせて沈思したのち、やれやれとオーバーに肩をすくめた。
「しょうがない。ならここは兄貴にご出陣願おう」
小枝のような手首に紐を巻き、鈴をつける。チリン、と涼やかな音が響いた。
「これを持っていなさい。何かあったら、この鈴を鳴らす。いいね?」
「!」
プレゼントだ。
灯里はポッと頬を染めて、幾度もうなずく。しかし恭太郎の顔は妙に浮かない。
「ま、これを使わないに越したことはないんだけどな。──なああかり。おまえどうしてそのホテルに泊まったんだ?」
「? ────」
どうして。
そんなこと、考えたこともなかった。ある日突然に母が『ホテルに泊まろう』と言った。これといって旅行帰りというわけでも、帰省というわけでもない。小学二年生になったばかりの灯里にその理由はわからない。
恭太郎はふうむ、と唸った。
灯里の考えを聞いたらしい。
「お父さんとお母さん、どんな人?」
「────」
どんな。
難しい質問だ。灯里は言葉に詰まった。
「優しかった? ハイかイイエでいいよ」
それは、ハイ、だ。
「日本から出ることは多かった?」
それも、ハイ。
「じゃあ──黒須って名前、ふたりから聞いたことない?」
クロス。
くろす──。
「それも、ハイ、か」
恭太郎の声が低くなった。
どうして?
と、尋ねる。彼は首を横に振った。
「なんでもない。ここから先はあかりが気にする話じゃないから」
「────」
ムッ、と灯里が口を尖らせる。途端にのけ者にされた気がして悲しかったからだ。
しかしそんな抗議にかまける恭太郎ではない。さあ行くぞ、と灯里の手を取り、みなのいる方へ歩き出す。歩くあいだ、灯里はぼんやりと考えた。
くろす。
黒須──?
それは。
「ああそうだよ」
ふいに頭上から声が降ってきた。
恭太郎はまたも聞いていた。灯里は首をぐっと伸ばして、横に振る。
「分かってる。あのおっちゃん──黒須景一は犯人じゃないって認められたよ。きっと近いうち、おまえのとこに顔を出すんじゃないかな」
なんだ、そうなんだ。
灯里はすこしホッとした。
「ああそうか、おまえ」
すると恭太郎はふたたび足を止め、灯里に向き直る。
「おっちゃんと約束をしたんだったな。その約束、おぼえてるよな?」
約束。
覚えてる。
あの日から一日だって忘れたことはなかった。恭太郎の出現によって、その約束を果たすことはできなかったけれど。
──よかった、生きてた。
──君は生きていた。
ベッドの下に隠れていた灯里を腕のなかに抱きしめて、うわ言のようにつぶやき続けたあの男。それから灯里の顔を見つめると、
──なにも言わないように。
──なにを聞かれても黙っているんだ。
──おじさんがやったのかと聞かれても。
──そうだと言ったっていい。
──約束だ。いいね。
とまくしたて、最後に
──ごめんな。
と言っていま一度灯里を抱きしめた。
「つくづく守り方を間違える人だな。あの人は」
恭太郎は苦笑した。
──怒ってない?
「怒ってないよ。呆れてるんだ」
彼はとうとう高らかに笑い出した。
再度灯里の手を取り、森の中を進む。
──お兄ちゃんのお話は、むずかしい。
そんなことを心のなかでぼやくと、彼はケタケタとふたたびわらった。
*
恭太郎と灯里が戻ったとき、森の中ではオーナーが鬼になって子どもたちを追いかけ回しているところだった。
切り株に腰掛ける聖子が、元気よく声援を送っている。みなの楽しげな声を聞き、灯里も恭太郎の手を引いた。
いっしょに走ろう、と言っている。
しかし恭太郎はそんな気分じゃないようで、シッシッと手を払った。走っておいでというサインである。灯里は残念そうにむくれてから、勢いよく駆け出した。聖子のとなりに腰掛ける将臣が、
「いっしょに走ってやればいいのに」
とニヤニヤわらう。
恭太郎はフン、と鼻を鳴らして、レジャーシートに座る三橋のとなりに座った。
「今日僕は走りに来たわけじゃない。子どもに付き合ってたら僕が疲れるじゃないか」
「ふだん、お前と一花に付き合ってるおれの気持ちが分かるか」
「なにが付き合ってるだよ。チャンバラごっこも木登り対決も参加しないくせに!」
「えアンタら大学生にもなってそんな遊びしてんの?」
「そう思うでしょう、三橋さん。雨上がりの日なんか最悪ですよ。往来で傘を刀代わりにするんだから」
「まあ、中学時代にはそういう子もいたけど」
「この前のゲリラ豪雨の日です」
「ああ──そう。若いね」
三橋はこれ以上の追及をやめた。
捕まえたァ、と有栖川の声が聞こえた。最後のひとりを捕まえたらしい。一花である。どうやら木に登れば安牌と画策したが、有栖川がものすごい勢いで登ってきたらしい。アルマーニのズボンが汚れているがまったく構っていない。
木の下で攻防を観戦する子どもたちは、それぞれのリアクションをあげてふたりの健闘を称えた。
「つぎ。つぎはおれ鬼ーッ」
「じゃあつぎ氷鬼しようよー」
「どんなんだっけ」
と、つぎの遊びへ移行するタイミングで、ボロボロになった有栖川が戻ってきた。
「やあ、やー疲れた」
「オーナーすごいですね。あっという間にみんな捕まえちゃって」
「まだまだ若い者には負けらんないよ。はー、あっつい暑い」
「お疲れさまでした。あの、それじゃあわたしはそろそろ失礼します」
三橋は腰を上げた。
彼女、じつは今日非番ではない。今回の事件についての報告書作成などの事務仕事が残っているのだという。
「ああ、それなら車のところまで私が送ろう。私もそろそろお暇しないといけない」
有栖川はネクタイを緩めながらにこやかにわらった。子守りのためにこの場を離れるわけにいかない聖子は、また来てねと三橋の手をギュッと握りしめた。
すると、恭太郎がぱっと立ち上がり、将臣をにらむ。
──お前も来い。
と、目が言っている。
「僕たちも見送りするよ、綾さん」
「あら嬉しい。ありがと」
「気をつけてね」
聖子の言葉を背に、一行は駐車場へ向かった。
途中、有栖川がスーツの上着を持ってくると言って居住棟へ入っていった。その背中を見送りながら、三橋は「それで?」とつぶやく。
「なにかお話があるんじゃなくて?」
「察しがいいなァ。そうだよ、用もないのに僕がわざわざ見送りなんてするわけない」
「足に使った人間に対してずいぶんな言い草だな、このガキ。で?」
「黒須景一と話がしたい」
「────」
「居場所、知ってるだろ。教えて」
恭太郎は直球を投げた。
しかし三橋もただ黙って球を受けるわけでもない。肩をすくめて「さあ?」とわらう。
「黒須のおうちに帰ったそうだけど。そこがどこなのかは──森谷さんが知ってるとおもうわよ。あのふたり旧知の仲みたいだから」
「森谷さんが?」
と、声を上げたのは将臣だった。
森谷と黒須の御曹司がいったいどういう関係性か疑問だった。そこがつながるなら、見方も変わってくるというものである。
恭太郎が再度口を開きかけ、閉口した。そのまま視線を居住棟へ向ける。アルマーニの上着を手に提げた有栖川が戻ってくるところだった。
「やあすまない、待っててくれてありがとう」
「いえ。それじゃあわたしはここで──」
「アッそーだ。アナタなら知っているかもしれない。ねえ、アナタうちの親父と知り合いなら、黒須の誰かさんとも知り合いなんじゃありませんか?」
唐突な質問だった。帰ろうとした三橋はまたも出鼻をくじかれ、恭太郎の無垢な瞳を前に、有栖川は少し戸惑いながらうなずく。
「あ、ああ。社交界では黒須さんたちが主役のようなものだから。彼らは花があって目立つのさ。とくに次期当主の千歳さんなんか」
「チトセ? ケイイチじゃなくて?」
「ケイイチ──という人は知らないが、千歳さんは次期当主として最有力候補に挙がっているよ」
「じゃあそのチトセさんでいいや。どこ?」
と。
いよいよ恭太郎の慇懃無礼な素の顔が現れはじめた。有栖川は気をわるくするでもなく、
「黒須本家にいるんじゃないかな。場所は──」
ちらと三橋を見てから
「プライバシーに反するから言えないけどね」
クスクスと肩を揺らして、赤いスポーツカーに乗り込んだ。
「千歳さんはなかなか忙しい人だから、並大抵のアポは弾いてしまうんだ。でも君なら──もしかすると可能かもしれない」
という言葉を最後に、有栖川の運転する車は風のように走り去った。
取り残された三人。将臣と三橋は、ちらりと恭太郎を見る。彼はムッとくちびるを尖らせて沈思したのち、やれやれとオーバーに肩をすくめた。
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