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新人魔導師、発表会に参加する
同日、発表会への乱入者
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死んだはずだというのに動き出した天音の体。未来は信じられない、という風に見つめている。
「やれやれ……死んだふりというのも大変なものですね」
天音の口から、男の声が聞こえてくる。
「まさか……」
「そのまさかだよ」
「はあ……会場の魔導師全てを操る実力の持ち主というから警戒しましたが、この程度でしたか」
圧倒的な魔導耐久値を持つ2人には、未来の固有魔導は効かなかった。
2人。
そう、今天音の姿をしているのは、変身した零なのだ。
「清水零……っ!」
「はい、何か?」
「貴様は、一花様に代わって私が殺す! 銃を貸せ!」
かなたの銃を奪い取った男に命令するが、彼は動かなかった。未来は苛立ち、男の近くまで歩いていく。
「なっ……」
「流石に気づいたか」
「意外と遅かったですね」
男の持つ銃を取ろうとしたが、未来の手はすり抜けてしまった。銃にも、男にも触れられない。
「幻像魔導か!」
「ピンポーン」
「会場の皆さんは操られてなどいませんよ。全てが幻像です」
「真子サマサマだな」
天音だけ、介抱するふりでもされて触れられたらすぐにバレてしまうので零に変身させたが、それ以外は全て真子の幻像魔導で作られていた。かなたは天音を撃っていないし、誰にも取り押さえられてなどいない。
「捕まえた」
幻像魔導を解いた真子が、捕縛の術を使って未来を捕らえた。魔力を封じるための手袋もはめられる。会場中の魔導師が未来に利き手や武器を向けていた。
捕まってもなお、未来は逃れようと藻掻き、叫んでいた。
「ふざけるな、私の固有魔導は私以外に解除できないはず!」
「解除は無理だったな、『解除』は」
くるくると指を回しながら、夏希はニヤリと笑っている。
「ま、詳しく教えるつもりはねぇよ。後は魔導考古学省の方でどうにかしてくれ」
「勿論。任せておくれ」
真子が頷いたとき、未来が大声で笑い出した。捕まったというのに余裕を見せる未来に、周囲が動揺する。
「私1人だと思っているのなら大間違いです。もう少しで仲間も到着する」
その言葉に、魔導師たちが慌て始めた。皆が皆、戦闘経験があるわけではないのだ。
だが、夏希は落ち着いていた。未来の考えなど、全てわかりきっていたようだ。
「だろうな」
「ちっ……そこまでバレているとは……」
「お前、他人をバカにしすぎだぜ。なんでバレたと思う?」
未来は答えなかった。答えられなかった、というのが正解だろう。彼女の中では、きっとこれが完璧な作戦だったのだから。
「お前、上司のコトも忘れたのか? お前のトコの副所長は『星視の輝夜』だぞ」
「あの女……っ!?」
占星術を得意とする輝夜は、ある日部下の固有魔導や、それを使って「白の十一天」に力を貸していることに気づいてしまった。しかし、自身も固有魔導をかけられてしまい、未来について話すことができなくなった。だが、他者を見下し、碌に評価していなかった未来は、輝夜が占星術で未来の作戦を見通し、手紙という方法で伝えることを考えていなかったのだ。輝夜は術の欠点をつき、見事夏希に伝えることに成功した。
「……間違っている……」
「は?」
「こんな、科学技術と融合した不純物を私は認めない! 何が魔導だ、こんなもの、滅んでしまえばいい!」
「貴女だって魔導を使っていたでしょうに……」
「魔導を滅ぼすためならなんだってする! 私はそのためにやりたくもない調査を続けてきた! 全ては魔導を滅ぼし、一花様のお役に立つため!」
「あー……こういうのが不安だったんだよな、天音を配属させたとき」
数ヶ月前を思い出す。あの頃の天音を放置していたら、きっとこんな風になっていた。天音が道を踏み外さなくてよかったと、心の底から思う。
「例え私を捕らえたとしても、私の仲間がいる! お前たち魔導師の中にもな!」
「んなコトはわかってんだよ。なぁ、おかしいと思わねぇか? ウチの研究員が1人もいないだろ」
未来は慌てて周囲を見渡した。確かに、第5研究所の紋章が入った魔導衣を着ている者がいない。
「……そんな!」
「察しがよくて助かるぜ。今頃、お前の仲間はウチの研究員に吹き飛ばされてるトコだろうよ」
ちょうどそのとき、会場の扉が爆破された。何人かの魔導師が身構えたが、現れたのは葵だった。
「結構いたッスね! これ、ボーナスとか出ます?」
「魔導考古学省に頼め」
葵の後ろには、天音以外の研究員が揃っていた。その足元には、何人もの魔導師が倒れている。
「これで終わりじゃないんだろ?」
夏希がそう言うと、輝夜がゆっくりと歩いてきた。哀し気な目をして、未来を見つめている。
「……反逆の星の子の手引きで、白き星の子らが……」
「コイツが会場をバラしたせいで『白の十一天』が来る! 非戦闘員は集まれ! 零、防御魔導!」
「女王陛下の仰せのままに!」
黒の魔力が辺りを覆い隠した瞬間、会場の窓や扉が一斉に吹き飛んだ。破片があちこちに飛ぶが、零の防御魔導のおかげで怪我人はいなかった。
「未来は失敗しちゃったのね。でも大丈夫よ。頑張ったわね」
真っ白な衣装。長い黒髪。かつて天音が見たと言っていた女性が、そこに立っていた。背後には数えきれないほどの「白の十一天」の構成員を従えている。
「一花様!」
未来が嬉しそうに叫ぶ。
「一花……」
11年ぶりに再会した片割れを見て、零は今にも泣きそうな声を出していた。
「やれやれ……死んだふりというのも大変なものですね」
天音の口から、男の声が聞こえてくる。
「まさか……」
「そのまさかだよ」
「はあ……会場の魔導師全てを操る実力の持ち主というから警戒しましたが、この程度でしたか」
圧倒的な魔導耐久値を持つ2人には、未来の固有魔導は効かなかった。
2人。
そう、今天音の姿をしているのは、変身した零なのだ。
「清水零……っ!」
「はい、何か?」
「貴様は、一花様に代わって私が殺す! 銃を貸せ!」
かなたの銃を奪い取った男に命令するが、彼は動かなかった。未来は苛立ち、男の近くまで歩いていく。
「なっ……」
「流石に気づいたか」
「意外と遅かったですね」
男の持つ銃を取ろうとしたが、未来の手はすり抜けてしまった。銃にも、男にも触れられない。
「幻像魔導か!」
「ピンポーン」
「会場の皆さんは操られてなどいませんよ。全てが幻像です」
「真子サマサマだな」
天音だけ、介抱するふりでもされて触れられたらすぐにバレてしまうので零に変身させたが、それ以外は全て真子の幻像魔導で作られていた。かなたは天音を撃っていないし、誰にも取り押さえられてなどいない。
「捕まえた」
幻像魔導を解いた真子が、捕縛の術を使って未来を捕らえた。魔力を封じるための手袋もはめられる。会場中の魔導師が未来に利き手や武器を向けていた。
捕まってもなお、未来は逃れようと藻掻き、叫んでいた。
「ふざけるな、私の固有魔導は私以外に解除できないはず!」
「解除は無理だったな、『解除』は」
くるくると指を回しながら、夏希はニヤリと笑っている。
「ま、詳しく教えるつもりはねぇよ。後は魔導考古学省の方でどうにかしてくれ」
「勿論。任せておくれ」
真子が頷いたとき、未来が大声で笑い出した。捕まったというのに余裕を見せる未来に、周囲が動揺する。
「私1人だと思っているのなら大間違いです。もう少しで仲間も到着する」
その言葉に、魔導師たちが慌て始めた。皆が皆、戦闘経験があるわけではないのだ。
だが、夏希は落ち着いていた。未来の考えなど、全てわかりきっていたようだ。
「だろうな」
「ちっ……そこまでバレているとは……」
「お前、他人をバカにしすぎだぜ。なんでバレたと思う?」
未来は答えなかった。答えられなかった、というのが正解だろう。彼女の中では、きっとこれが完璧な作戦だったのだから。
「お前、上司のコトも忘れたのか? お前のトコの副所長は『星視の輝夜』だぞ」
「あの女……っ!?」
占星術を得意とする輝夜は、ある日部下の固有魔導や、それを使って「白の十一天」に力を貸していることに気づいてしまった。しかし、自身も固有魔導をかけられてしまい、未来について話すことができなくなった。だが、他者を見下し、碌に評価していなかった未来は、輝夜が占星術で未来の作戦を見通し、手紙という方法で伝えることを考えていなかったのだ。輝夜は術の欠点をつき、見事夏希に伝えることに成功した。
「……間違っている……」
「は?」
「こんな、科学技術と融合した不純物を私は認めない! 何が魔導だ、こんなもの、滅んでしまえばいい!」
「貴女だって魔導を使っていたでしょうに……」
「魔導を滅ぼすためならなんだってする! 私はそのためにやりたくもない調査を続けてきた! 全ては魔導を滅ぼし、一花様のお役に立つため!」
「あー……こういうのが不安だったんだよな、天音を配属させたとき」
数ヶ月前を思い出す。あの頃の天音を放置していたら、きっとこんな風になっていた。天音が道を踏み外さなくてよかったと、心の底から思う。
「例え私を捕らえたとしても、私の仲間がいる! お前たち魔導師の中にもな!」
「んなコトはわかってんだよ。なぁ、おかしいと思わねぇか? ウチの研究員が1人もいないだろ」
未来は慌てて周囲を見渡した。確かに、第5研究所の紋章が入った魔導衣を着ている者がいない。
「……そんな!」
「察しがよくて助かるぜ。今頃、お前の仲間はウチの研究員に吹き飛ばされてるトコだろうよ」
ちょうどそのとき、会場の扉が爆破された。何人かの魔導師が身構えたが、現れたのは葵だった。
「結構いたッスね! これ、ボーナスとか出ます?」
「魔導考古学省に頼め」
葵の後ろには、天音以外の研究員が揃っていた。その足元には、何人もの魔導師が倒れている。
「これで終わりじゃないんだろ?」
夏希がそう言うと、輝夜がゆっくりと歩いてきた。哀し気な目をして、未来を見つめている。
「……反逆の星の子の手引きで、白き星の子らが……」
「コイツが会場をバラしたせいで『白の十一天』が来る! 非戦闘員は集まれ! 零、防御魔導!」
「女王陛下の仰せのままに!」
黒の魔力が辺りを覆い隠した瞬間、会場の窓や扉が一斉に吹き飛んだ。破片があちこちに飛ぶが、零の防御魔導のおかげで怪我人はいなかった。
「未来は失敗しちゃったのね。でも大丈夫よ。頑張ったわね」
真っ白な衣装。長い黒髪。かつて天音が見たと言っていた女性が、そこに立っていた。背後には数えきれないほどの「白の十一天」の構成員を従えている。
「一花様!」
未来が嬉しそうに叫ぶ。
「一花……」
11年ぶりに再会した片割れを見て、零は今にも泣きそうな声を出していた。
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