学校転移﹣ひとりぼっちの挑戦者﹣

空碧

文字の大きさ
8 / 125

7話 協力同盟

しおりを挟む
「まず、ガチャがあるのは知っているな?」
「ああ。一階にあるんだよな?」
「そうだ。そのガチャを引けば、食料、飲料、薬品、家具など、様々なものが手に入る。
で、魔物はこの付近で確認できているのはスライムとゴブリン。スライムはそこら辺に居るほぼ無害な魔物で、こちらから攻撃しない限りは敵対しないから警戒しなくていい。
問題はゴブリンで、こっちは群れを成して行動している。一体一体はそこまで強いわけではないが、多数戦となると警戒が必要だ」
「それじゃあ、まずはスライムを狩れば良いのか?」
「お前ならゴブリンも倒せるはずだが、それは自由に選択してくれ。
ステータスは開けるか?」
「ステータス?」
「自身の能力を表示してくれるものだ。【ステータス】と言えば出てくる」
「【ステータス】…あ?これは…さっき神が出したやつか?」
「ああ。今後はそれで確認すれば良い。各項目はそれぞれ経験値を貯めることで上昇することができる。で、スキルに関しては…お前のスキルは格闘術か」
「その武器はどこで手に入れたんだ?」
「そのステータスを右にスクロールしてくれ」
「インベントリ?ってやつが出てきたぞ」
「その中にあるプレゼントボックスを選択したら、食料と飲料、それと初期装備を入手できる。お前は格闘術だから篭手か?他にも2つ手に入れられるが、どうする?」
「武器か…こういうのはよく分からないんだが、相川は何にしたんだ?」
「刀、双剣:短、銃の3つだ」
「なら、俺も1つは銃にしよう。あと一つは…力でできるのは何がある?」
「そうだな。だったら鈍器系か戦斧はどうだ。力に直結する武器だな」
「お、なら…せ、戦斧センプ?にするよ」
「よし、ガチャの所についたな。基本的にスライムもゴブリンもFランクの魔物だから、このFランクのガチャを引く。とりあえず、今はお試しとして俺の持っている魔石で引こう。この魔石を中央の穴に入れてみろ」
「お、おう…薬品?って書いたカプセルが出てきたぞ」
「じゃ、それを開いてくれ」
「あー…包帯だなこれ」
「薬品はマジックアイテムという種類のアイテムで、例えばその包帯ならHPの回復と傷の回復が行える。
状態に軽傷、中傷、重症ですの3種があるんだが、軽傷はそのまま無傷へ、中傷以降はそれぞれワンランクダウンとなる」
「なるほど」
「とまぁ、とりあえずはここまでだな」
「1つ聞きたい。なんで俺に情報を渡したんだ?」
「1つはお前に関する情報だ。
戦闘が得意、誠実で陽気、今のこの世界では頭の良さより戦闘力の方が大事だ。その為、お前を選んだ」
「そ、そうか。なんか照れるな」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生先はご近所さん?

フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが… そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。 でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【完結】剣の世界に憧れて上京した村人だけど兵士にも冒険者にもなれませんでした。

もる
ファンタジー
 剣を扱う職に就こうと田舎から出て来た14歳の少年ユカタは兵役に志願するも断られ、冒険者になろうとするも、15歳の成人になるまでとお預けを食らってしまう。路頭に迷うユカタは生きる為に知恵を絞る。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...