学校転移﹣ひとりぼっちの挑戦者﹣

空碧

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19話 魔力干渉②

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「俺の方が小さいし、俺が内側に行くか」

座っている海堂の方を向くように膝の上に座り、心臓に手を置く。

「そんじゃ、始めるぞ」
「お、おう」

海堂の魔力は物理向けのステータスだったからかかなり少ない魔力だ。それは体内のコアも同様で、薄らとしか感じられない。
 俺は、自分の魔力を海堂の体内へ入れ込み、海堂のコアに混ぜ合わせて、海堂魔力を引き起こす。
そして、少しずつ海堂の体内で魔力を巡らせ、全身に魔力回路を巡らせていく。

「よし、ひとまず魔力自体は覚醒したな。あとは、俺がひたすら循環させるが…魔力を感じられるようになったら、お前の操作に合わせて手伝うから言ってくれ」
「あ、ああ…これ本当に合ってるのか?」
「何がだ?」
「い、いや…やっぱなんでもねぇ」
「じゃ、続けるぞ」

そのまま引き続き魔力の循環を行っていると、海堂の方も少しずつ魔力を認識出来るようになってきたのか、暫く時間が経ったあと、声を掛けてきた。

「あ、相川。ストップしてくれ」
「おう…って、なんでそんなに顔が赤くなってるんだ?暑かったか?」
「い、いや…(これ多分こいつ気づいてないよな。干渉がどうとか言ってたけど…これ、体内をずっと弄られてるような感じがしてくすぐったいというか…)
とりあえず、薄らとだが、魔力ってやつが分かった気がする」
「んじゃ、こっからは自分でやってみようか」

しかし、海堂が操作しているところに補助として干渉しようとしたが、干渉しようとすると操作の制御権を奪うような感覚があり、上手く行えなかった。

「うーん、ダメだな。なにがダメなんだ?上手く補助が出来ない」
「え、まだ上手く動かせないんだが…」
「うーん…よし、色々と試してみるか。海堂の魔力を操る時は、肉体の接触と心臓への接触で干渉が出来たから…うーん、手を握るのはどうだ?」
「やってみるか」

結局、その後も思いつく限りのやり方で試してみると、結果的に操作の指示を出す脳…それに最も近い額を付ける、指を絡ませる状態で手を繋ぐ、完全に0距離になるように抱きつく、等がやりやすいことがわかった。

「う、うーん…まぁ、一種の練習と思えば良いか。とりあえず、やっていくか」

それからしばらく、お互い集中して魔力操作の練習を続けると、いつの間にか夕暮れになり、海堂の方も魔力操作と魔力感知、そして【魔力循環】というスキルも獲得していた。

【魔力循環:F﹣Lv.1】
体内へ魔力を循環させることで身体能力を上昇させたり、魔力による干渉攻撃に対して耐性や中和することができる。
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