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34話 嘘か本当か③
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《随分と世話をやくようになったじゃねぇか。人間とつるむ気はねぇって気迫で過ごしてたのに》
「なに、女の方は正直どうでも良いが、使い物にならずに海堂が庇って死ぬという未来をある程度潰したかっただけだ。
他はどうでもいいが、あれは使える。信頼もおけているようだし、このまま手元に置いておきたい」
《さしずめ駒扱いだな》
「失敬な、駒程度の実力なら手助けすらしていない。これでも人間として優しく接しているつもりだ」
《ハッ、本人の前じゃあ言えないな》
「別に構わんだろう。邪魔になれば殺すだけだ。秩序も義理も要らない世界だ、使えるなら生かす、邪魔になるなら消す、それくらいで良い。
さて明日も早い。そろそろ休むとしよう」
《(つくづく地球の人間とは思えない主だな)》
そして次の日、彼は再び森へと出発した。
「魔物の肉が食えることは分かったが、狼肉があるならオークの肉もあるんだよな?」
《ああ。オークは繁殖能力も高く生息数がゴブリンよりかは少なくともかなり多いが、その割には肉は美味いしレストランで使われる時もある。そういった類いは上位種が殆どだがな。それと、睾丸は精力剤として使われている》
「まぁ、それは海堂に渡してやろう。今日は狼も探すが、他の魔獣や魔物、植物類を重点的に探そう」
《果物類か?》
「ああ。結局のところ、魔石は色んなものに使えるからな。取っておけるなら節約しておきたい」
《そういや主、Lv.5の武器セットは開けなくて良いのか?》
「…ああ、忘れていた。だがまぁ、今はこっちで足りてるし必要になったらで良いだろ。さて、いつもは校舎裏から真っ直ぐ進んでいたし、今回は左右のどっちかに分かれていきたいところだが…どっちが良いと思う?」
《ゴブリンの巣は左側に進むとあった。右に進むともしかしたらコボルトが出てくるかもしれないな》
「うん?初めて聞く魔物だな」
《二足歩行の犬の魔物だ。嗅覚と聴覚が鋭く、移動中は四足歩行にもなるからこちらより先に気づかれるのは間違いないだろう。魔法を使うことはないが、その分ゴブリンより知恵が働き、武器や罠を自ら作ることも特徴的だな》
「ゴブリンが量で攻めるとしたらコボルトは質で攻めるって感じか」
《ああ。魔物自体のランクはFだが、細かく分類すればE-といったところだな》
「まぁ、勝てはするだろ。よし、それじゃあ右に進もう」
そこからしばらく森に入ってから右に迂回し、探索域を広めていった。
「お、なんか小さい反応が…ここの茂みら辺だと思うんだが…芋虫?」
《あ、そいつ毒の糸を吐き出すぞ》
「糸か、使えそうだな。お前、糸をくれないか。代わりに果物をやる」
言葉が通じるかは分からないが、通じれば御の字、通じなければそのまま殺すだけ、そう思いながら声を掛ける。しばらく待っていると、こちらへ大量に糸を吐き出してくれた。
「おお、綺麗な糸だ。かなり上質だな」
《マジックキャタピラーと呼ばれている芋虫の魔獣で、基本的に草食で害は無いが、自身の身に危険が迫ると毒の糸を吐いて、麻痺や毒を引き起こして居るうちに逃げる。
ただ、そいつの糸はとても高品質でテイマーの中には臨時契約をして飼うことで定期的に糸を集め、貴族向けの装飾店などで使われることも多々あるくらいだ》
「ありがとう。また来る」
《果物類も食べるが、一番の好物は魔力の多く宿る陰功草だろう》
陰功草は、MPポーションに使われる薬草の一種で、魔力を外部から吸収して栄養を得る薬草な為、魔力が好きなマジックキャタピラーにとっては嗜好品なのだろう。
「次に持ってくる物は陰功草と果物、どっちがいい?」
マジックキャタピラーの前に出して聞いてみると、悩んでいるかのように左右を交互に見たあと、果物を指した。
「果物だな。わかった、次も糸を頼むぞ」
そう言って俺はまた森の散策に戻った。
「うーん、やっぱなんにもないな。ぐるっと一周したら見つかると思うか?」
《さぁな、結局ここら辺は運次第だろ。土の魔力で探索スキルを使えば探索しやすいとは思うが、それでも完全に運だな》
「うーん、結局ガチャに頼るしかないのか?育ててみても良いかもしれないが、数年は掛かるだろうし…」
《これだけ魔素が濃い場所なら1週間もすれば育つぞ》
「マジで?じゃあ育ててみても良いかもなぁ…土は栄養の高い土を魔法で出せば良いし、水も魔法でどうにかなるしな。まぁ、森の探索は続けておいて損は無いと思うし」
《そうだな、ある程度の地形だけでも理解していれば逃げる時やなにか来た時に有利に働けるしな》
「それに、レベル上げをしていけばお前もいずれ具現化できるんだろ?具体的にはどれくらいのレベルで具現化できるようになるんだ?」
《Lv.10になると職業選択ができるようになるだろ?そうなればひとまず精霊としては顕現できるようになるはずだ。完全に人型として顕現するには…うーん、俺にもわからん》
「なら、まずはそこを目指すか」
「なに、女の方は正直どうでも良いが、使い物にならずに海堂が庇って死ぬという未来をある程度潰したかっただけだ。
他はどうでもいいが、あれは使える。信頼もおけているようだし、このまま手元に置いておきたい」
《さしずめ駒扱いだな》
「失敬な、駒程度の実力なら手助けすらしていない。これでも人間として優しく接しているつもりだ」
《ハッ、本人の前じゃあ言えないな》
「別に構わんだろう。邪魔になれば殺すだけだ。秩序も義理も要らない世界だ、使えるなら生かす、邪魔になるなら消す、それくらいで良い。
さて明日も早い。そろそろ休むとしよう」
《(つくづく地球の人間とは思えない主だな)》
そして次の日、彼は再び森へと出発した。
「魔物の肉が食えることは分かったが、狼肉があるならオークの肉もあるんだよな?」
《ああ。オークは繁殖能力も高く生息数がゴブリンよりかは少なくともかなり多いが、その割には肉は美味いしレストランで使われる時もある。そういった類いは上位種が殆どだがな。それと、睾丸は精力剤として使われている》
「まぁ、それは海堂に渡してやろう。今日は狼も探すが、他の魔獣や魔物、植物類を重点的に探そう」
《果物類か?》
「ああ。結局のところ、魔石は色んなものに使えるからな。取っておけるなら節約しておきたい」
《そういや主、Lv.5の武器セットは開けなくて良いのか?》
「…ああ、忘れていた。だがまぁ、今はこっちで足りてるし必要になったらで良いだろ。さて、いつもは校舎裏から真っ直ぐ進んでいたし、今回は左右のどっちかに分かれていきたいところだが…どっちが良いと思う?」
《ゴブリンの巣は左側に進むとあった。右に進むともしかしたらコボルトが出てくるかもしれないな》
「うん?初めて聞く魔物だな」
《二足歩行の犬の魔物だ。嗅覚と聴覚が鋭く、移動中は四足歩行にもなるからこちらより先に気づかれるのは間違いないだろう。魔法を使うことはないが、その分ゴブリンより知恵が働き、武器や罠を自ら作ることも特徴的だな》
「ゴブリンが量で攻めるとしたらコボルトは質で攻めるって感じか」
《ああ。魔物自体のランクはFだが、細かく分類すればE-といったところだな》
「まぁ、勝てはするだろ。よし、それじゃあ右に進もう」
そこからしばらく森に入ってから右に迂回し、探索域を広めていった。
「お、なんか小さい反応が…ここの茂みら辺だと思うんだが…芋虫?」
《あ、そいつ毒の糸を吐き出すぞ》
「糸か、使えそうだな。お前、糸をくれないか。代わりに果物をやる」
言葉が通じるかは分からないが、通じれば御の字、通じなければそのまま殺すだけ、そう思いながら声を掛ける。しばらく待っていると、こちらへ大量に糸を吐き出してくれた。
「おお、綺麗な糸だ。かなり上質だな」
《マジックキャタピラーと呼ばれている芋虫の魔獣で、基本的に草食で害は無いが、自身の身に危険が迫ると毒の糸を吐いて、麻痺や毒を引き起こして居るうちに逃げる。
ただ、そいつの糸はとても高品質でテイマーの中には臨時契約をして飼うことで定期的に糸を集め、貴族向けの装飾店などで使われることも多々あるくらいだ》
「ありがとう。また来る」
《果物類も食べるが、一番の好物は魔力の多く宿る陰功草だろう》
陰功草は、MPポーションに使われる薬草の一種で、魔力を外部から吸収して栄養を得る薬草な為、魔力が好きなマジックキャタピラーにとっては嗜好品なのだろう。
「次に持ってくる物は陰功草と果物、どっちがいい?」
マジックキャタピラーの前に出して聞いてみると、悩んでいるかのように左右を交互に見たあと、果物を指した。
「果物だな。わかった、次も糸を頼むぞ」
そう言って俺はまた森の散策に戻った。
「うーん、やっぱなんにもないな。ぐるっと一周したら見つかると思うか?」
《さぁな、結局ここら辺は運次第だろ。土の魔力で探索スキルを使えば探索しやすいとは思うが、それでも完全に運だな》
「うーん、結局ガチャに頼るしかないのか?育ててみても良いかもしれないが、数年は掛かるだろうし…」
《これだけ魔素が濃い場所なら1週間もすれば育つぞ》
「マジで?じゃあ育ててみても良いかもなぁ…土は栄養の高い土を魔法で出せば良いし、水も魔法でどうにかなるしな。まぁ、森の探索は続けておいて損は無いと思うし」
《そうだな、ある程度の地形だけでも理解していれば逃げる時やなにか来た時に有利に働けるしな》
「それに、レベル上げをしていけばお前もいずれ具現化できるんだろ?具体的にはどれくらいのレベルで具現化できるようになるんだ?」
《Lv.10になると職業選択ができるようになるだろ?そうなればひとまず精霊としては顕現できるようになるはずだ。完全に人型として顕現するには…うーん、俺にもわからん》
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